2017年07月10日(月)
京大病院1日目 [病院]
「おっ、いきなり胆のう炎に挑戦してきたなー。負けへんで―。」
「親子とじ」のたまご、「野菜サラダ」に載せられているチーズ、それにマヨネーズ・・・、3点攻めかー!
梅干しと汁だけでは腹ふくれんなー。バナナ2本しか持って来てへんけど、早くも投入かなあ・・・。
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朝9時半までに病院に入り、入院手続きをするようにと言われていた。治療室持ち込みの荷物が多く、電車・バスでは大変なのでヨメさんに送ってもらった。うれしいうれしいきくちゃん付きで。
「きくちゃん、バイバーイ」と言っているのに、そっけなかったなあ。
退院後3日間も体内残留放射能に要注意なので、次にきくと会えるのは1週間後の月曜の夜の予定。長いなあ。
月曜に入院される方が多いようで、入院受付は混雑。
私はまだよかったが、少し後に来られた方は20何人待ちになっていた。
手続きが済み、病棟を案内してもらうと個室。
「こらええわ」と思ってヨメさんにメールしたら、「差額ベッド代請求されるんちゃうか」と返信。
心配になって看護師さんに聞いてみると、「この治療は今日から始まっていて、元々個室しかありませんから、差額請求はないです」とのこと。よかった。
この病室の特徴は、監視カメラ。
以前はこの部屋もアイソトープ治療に使われており、その名残のようだ。(もちろん、今日は稼働していない。)
この注意書きも名残ですかねえ。
「密封病室」という名前だけでビビってしまう。
わしら、パウチされんのか?
今日は、去年の父の日に廉がプレゼントしてくれた上下を着て入院。
最近冷房がすごくこたえる。これとTシャツ、半ズボンしか持って来てへんし―。寒うてしゃーないがな。
いろいろな方(医師、看護師)からいろいろな説明を受けた。
そのたんびに、「放射性ヨードを飲んで、甲状腺癌細胞だけをやっつけに行き、ほかの臓器などに悪影響がないちゅうのが分かりません」と聞いてみた。みなさん説明に困っておられたが、「放射性ヨードは、シューとすごいスピードで癌細胞めがけて走るんです」という説明がまあまあかなあと思った。わき目もふらず、突っ走ってくれるんてすね。
「放射性ヨード、がんばって行きや〜。」(ユリアン・レトリーバー風に。)
この治療が初めて患者は、放射性ヨードカプセルを飲んだ後の体調の変化を一番心配するらしい。その不安を取り除こうとしてか、「こうなる場合もありますが、こうすれば何とかしのげますし・・・」という話が多かった。とにかくその体調の変化も人それぞれらしい。
「どう出るか、楽しみにしてます」と言ったら、目をまん丸にしておられた若い医師もおられた。病人がお医者さんをおちょくったら、きっとひどいしっぺ返しがあるでしょうね。
今日の部屋は快適やけど、明日はこの横のアイソトープ治療室に移動。「基本、この部屋と同ですよ」とおっしゃっていたが、窓がないはず。窓あるなしでだいぶ気分が違ってくるやろうね。
コーヒのフレッシュの代わりにする牛乳を買い忘れたので、地下売店へ。
病院でうまいコーヒーが飲めるとホッとする。
ただし、熱湯が出るところから病室までこぼさんように運ぶのが大変。
売店に行ったついでにテレビカードを買ってきた。
病院でテレビを見る気はあまりなかったが、パソコンが持ち込めないので、テレビを見るか本を読むしかない。本もいろいろと選んだのだが、どうしても「捨てる」というのがしのびない。テレビを見るしかない。(新聞は、お願いすれば買って来てくださるそうだ。)
ここのテレビカードは1000円で1000分(16時間40分)。
オールスター前の最後の3連戦、「巨人対ヤクルト」がBS日テレで放送される。「これだけで10時間やなあ、ひひひ」と思って喜んでいたら、「BS、映らへんやん!」
ああ、もうこれで見るもんない。アイソトープ治療室に持ち込んだテレビカードは、残っていても持ち出せない。新聞の付録のTVの週刊案内だけは持ってきたんやけど、ほんま見るもんない。
体調悪化が予想される治療より、そんなことばっかり考えているパオパオでした。
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【追加】
今(午後3時前)、明日から入るアイソトープ治療室を見に行った。
「窓、ありますやん! いやー、これで気分がだいぷ楽になりましたわー。」
鞍馬口の?医師、ヒビらせすぎ。「窓のない厚さ1メートルの壁に囲まれた部屋」ゆうてはったやないですか。窓があったというだけで、もう3泊4日はだいじょうぶと思えてきた。
単純でしょ。
【また追加】
タイロゲン注射2回目。
自分で半ズボンとパンツをずらしていたのだが、「失礼します」と看護師さんがペロリンチョ。「おっと、そこまでずらすんかーい」というぐらいずらされた。昨日はそこまでは行かんかったけどなあ。ああ、恥ずかし。
次から次と、薬剤師、医師、医師とインターン。
なんか若い人ばかり。放射線治療科にはじいさん先生はおらんのか。
また例の「なんで放射性ヨードは他の臓器に悪影響を及ぼさないか」の質問。
「放射性ヨードは体中をぐるぐる回るんですが、甲状腺由来の癌細胞は、ヨードが近づいたら積極的にガッと取り入れるんです。もちろん、体中をめぐるわけですから長い間体の中に残ったままだと悪影響が出ます。そのために、下剤を飲んでもらったり、水分を大量に取ってもらって取り入れられなかった放射性ヨードは体の外に出して行くというわけです。」
おー、だいぶ分かってきたような・・・。
ついでに、もう一つの疑問も思い切って質問してみた。
「退院後の3日間ほどは小さい子などには近づかないように言われたんですが、飼っている犬はどうなんでしょう。」
残念ながら、これに対する答えはあいまいだった。たぶん、「そんなこと聞かれても・・・」状態だったと思います。
「疑わしきは、用心の上に用心」
そんなことわざなかったやろうけど、そうしとこ。
きくちゃんになんかあったらえらいことやし・・・。
夕食は超久しぶりの魚。さかな魚サカナ〜。
ぜーんぶ食べたけど、もうきゅうりはええなあ。あきたなあ。
野球中継が見られないので、読書。
沖縄・東村高江で「土人」と差別発言された目取真俊さんの「沖縄『戦後』ゼロ年」。戦後60年にあたる2005年に出版され、私は2007年に買って放置してあった。
もう捨てるとなったら、赤ボールペンで線を引きまくり。でも二度と読むことはないのに、なんの線ひきやーちゅうことやね。
とにかくしっかり読みましょう。
おー、テレビ見んかったら一日で読み終えてしまった。
この本が「捨てんといてー」ってゆうたんかなあ。というか、土人と呼ばれた目取真さんの筆の力ですかね。
明日、売店で本買わなあかんなあ。
でも、捨ててもええヤツやしなあ。むずかしいなあ。
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2017年07月09日(日)
入院準備2 [病院]
武庫川から帰り、一息つくと京大病院。
アイソトープ治療をする場合、以前はそのだいぶ前からチラージンの服用を止めていた(その理由は理解できていない)。しかし、それでは体調が最悪の状態で放射性ヨードを内服することになる。
それに代わるものとして、タイロゲン注射2回を行うことになった(この理由・効果もよく理解できていない)。ヨメさんがいろいろと調べてくれたが、けっきょく分からなかった。
「とにかく、そうゆうもんらしいわ。」
頭があまりよろしくない私は、「先生様様に任せるしかない」と思っている。「医療ミスがあったとしても、かんにんしたってな」と言っているくらいですから。
時間外受付を済ませ、しばらく待つと呼び出された。
「体温と血圧と心電図をとらせていただきます」と看護師さん。
「・・・。(注射してもらうだけやのに、心電図?)」
若い男性医師が入って来られた。
「今日はどうされました」と聞かれたので、「タイロゲン注射ですけど・・・。」
「タイロゲン注射?」
「はい、受付でもそう言って待ってんたですけど・・・。」
「失礼しました。」
医師交代。
いりえゆかさんのようなあやしかわいい女性医師だったので、ちょとホッとした。
「お尻に注射するのに、これ(電極)じゃまですよね」と私。
するとその女性医師は、看護師さんに「すぐ終わるので、先に注射していいですか」と聞いておられた。
(おいおいおい、わしゃ注射してもらいに来たのであって、心電図をとりに来たんとちゃうぞ。)
「もうだいぶ長いことつけたままですし、もう取ってもええんとちゃいますのん」と言ったら、やっと取ってくださった。
そのあと注射はあっというまに終わった。心配していた痛みは、心配するほどではなかった。よかった。
「今日はお尻の左側に注射したので、明日は右側になります。」
今日も病院に持って行く物をそろえた。
何か記録に残しておきたいので、使い捨てカメラを買った。このカメラだと、袋から出すときに失敗しても預かってもらえばいい。放射能残量が低くなってから取りに行く。
さあ、ちゃんと撮れるでしょうか。
また栄養士さんが話をしに来られ、マヨネーズやドレッシングの代わりに使える物を教えてくださった。これで「ポン酢一本やり」から脱却できる。ああ、うれしい。
果物とジュースはなんぼでもだいじょうぶらしい。
たくさん水分を取って、どんどん体内の放射能を出す必要があるらしい。
ある先輩走友さんが、「ビールは、よう○ッコが出てよろしいよー」とおっしゃっていた。その言葉を思い出して、「ビール買おうかなあ」と一瞬思ったがやめておいた。病院にビールは似合いませんよね。
入院日前日に夜遅くまで準備に時間がかかっている私に対して、ヨメさんはため息をついていた。「なんで、もっとはよせんかなあ」と。
だいぶ時間がかかってしまったが、最後のしめは「花村さんの無添加梅干」。
「申年の梅は難がさる、病がさるとか。ばばあの梅干食べてなー。」
(花村さんは、毎年日置川マラソンで伴走をされている方。すごく美人でスマートなランナーです。「ばばあ」なんて、とんでもないです。)
これは食べてどうこうというよりお守りみたいなもん。
しんどくなってどうしようもなくなったら、最後の手段はこの梅干で決まり!
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【今日のきく】
今日も「雷こわい」。
案外リラックスしているように見えるけど・・・。
「そろそろお散歩ですか」という感じで、そろりと出てくる。
夜のお散歩では、こんなでっかいカエルにも出会った。
長いこと会えへんけど、オバサンのゆうことよう聞いて、かしこうしといてね。
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【今日の制限食】
このシリーズも今日で終わり。
明日から5日間は病院の制限食。
それが終わって退院できれば、もう何を食べてもいい。(ただし、胆のうが暴れないものに限る。)
(朝食)
もう何回食べたか分からんきゅうりの塩もみでお茶漬け。 退院したら、じゃことかたらことかいろいろなつけもんとか食べようっと。
(昼食)
武庫川から帰ると、ヨメさんから書置き。「ポトフが作ってあるので食べてください。」
「おー、ポトフ。うん? ポトフって何?」
お鍋をあけると、ジャガイモ、大根、とうがらし、お肉・・・。これって、いろいろなもんのごっちゃ煮とちゃうん。ヨメさんに聞くと「洋風おでん」らしい。ほー。
まあまあおいしかった。
(夕食)
医療ミスで死んだら、最後の晩餐になるやつ。
ヨメさんがいいお肉を出してくれた。自分の分はなく、私の分だけ。
「すまんのう。」
あとは水餃子とお揚げ。
二週間制限食を考えてくれたますみさん、お疲れさん。ありがとう。
退院したら、「南山」の焼肉を食べに行きましょう。
今日の夕食後の体重、58.1kg。
アイソトープ治療の副作用的なものは人それぞれらしいが、たいていの人に起こるのが嘔吐感と味覚異常。
さらに体重へってしまうんかなあ・・・。
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2017年07月08日(土)
入院準備 [病院]
【今後の予定】
7月 9日(日)15時 タイロゲン注射1回目
10日(月) 9時 入院(一般病棟)、タイロゲン注射2回目
11日(火) アイソトープ治療室に移動、放射性ヨードカプセル内服
13日(木) 体内の放射線量測定(高い場合は退院延期)
14日(金)午前 シンチ撮像
午後 退院、ヨード制限食終了
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明日病院に行って、お尻に注射。
そして、いよいよあさって入院でまたお尻に注射。
その翌日から、厚さ1メートルの壁に囲まれた隔離部屋に3泊4日。その隔離部屋に持ち込んだものは、原則持ち出せない。放射能を浴びているので、すべて捨てなくてはならない。
【用意するもの】
□洗面用具(歯ブラシ・歯磨き粉・コップ)
□入浴用具(シャンプー・リンス・石けん・タオル・洗面器)
□湯茶用具(湯呑など)
□箸(割りばしでもよい)
□下着(5日分)
□タオル・バスタオル(各5日分)
□寝衣(病院でレンタルする場合はいらない)
□かかとのある履物
□気分転換になるもの(雑誌や本など)
□ジップ式の袋(携帯電話などを治療室に持ち込む場合に使用)
これくらいのものは、去年10月、今年の4月と2回入院しているので慣れたもの。ただし、今回は治療室に持ち込んだものはすべて捨てる。これが問題。
まあ、捨てるパンツやタオルはいっぱいあるし・・・。
今日は100円ショップで用意できるものを探してきた。紙コップ、割りばし、プラスチックのスプーン、洗面器、老眼鏡。全部で7点、756円。
携帯電話やパソコンは持ち込めないこともないが、ジッブ式の袋から取り出すときに失敗したら、そのあとかなり長く預けたままになるらしい。それなら3泊4日しんぼうしといたほうがまし。
新聞を読めないのが痛いが、まあカード式のテレビがあるので、そんなに退屈することもないでしょう。外部との連絡も取れないが、4日間だけですから。(もちろん、このブログの更新もできません。)
そんな私を心配してくださるみなさんには、「4日間瞑想し続けます。悟り開いて出てきますよー」と言っている。
「それは楽しみやな」とみなさん言ってくださるが、ほんとはどこまでもお気楽な私にあきれてはるんでしょうね。
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【今日のきく】
今日は土曜で「京都キャロット」のお客様が多いだろうということで、きくもちょっとだけ出勤して家に戻ってきた。
すると、また雷ゴロゴロ。
そのあときくを探しに行くと、トイレが閉まっていたのでお風呂に避難。上手に狭くて安全なとこを探しまんにゃわ。
夜、もう安全と分かったら元気元気。
笑ってるみたいに見えますね。
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【今日の制限食】
今日は寮2(出町)から朝帰り。
寮の前にはネコちゃんがゆっくりと歩いていた。
家に着くのは7時ずぎ。
ヨメさんは毎週金曜日の晩に3時4時まで勉強しているので、私が帰った時はまだ寝ている。
(朝食)
冷蔵庫にきゅうりの塩もみが用意してあった。それでお茶漬け。
いっつもありがとうございます。
(昼食)
ヨメさんがいろいろ冷凍食品を買って来てくれたのだが、全部増粘安定剤が入っていてアウト。仕方ないので、キュウリとトマトとチキンコンソメスープで食べた。
和菓子も買って来てくれたのだが、こちらには寒天が入っていてアウト。ああ、食べたかった―・・・。
(夕食)
特製安心餃子、もろきゅう、トマト、豆腐、大根汁。
今日は雨で走れなかったので、体重はちょっと増えて59.0kg。
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2017年06月26日(月)
最後の晩餐 [病院]
「最後の晩餐」てたいそうな。それにしょぼすぎる・・・。
放射性ヨードカプセルを飲むのが二週間後の火曜。つまり、明日からヨード制限食開始。今でも(自主的に)胆のう炎制限食だったが、明日からもっと制限がきつくなる。
好きなものを食べられるのは今日までなのだが、いつもちゃちゃっとおいしいものを用意してくれるヨメさんは学校へ。仕方ないのでスーパーに買い物に行ったが、安くておいしいものってなかなかないんいですよねー。
鮭切身(180円)とマルシンハンバーグ(89円)。
鮭はまだいいとして、マルシンハンバーグは若い人は知らんでしょうね。いなか育ちの私は、これこそがハンバーグだと思っていた。高校生になって本当の(?)ハンバーグを食べたとき、ベチャベチャで気持ち悪くて食べられなかった。
「ハンバーグって、パリッとしたもんとちゃうんかい!」
ああ悲し。
でも、本当の最後の晩餐も「マルシンハンバーグを食わしてくれー」とか言うのかもしれん。
入院後は病院の栄養士さんが考えてくださるので心配ないが、それまでの二週間は大変。
絶対食べてはいけないのは、海藻、昆布加工品、昆布だし、ヨード強化卵など。
できるだけ食べないようにするものは、貝、魚、人工着色料、インスタント食品、こんにゃく、だし汁、増粘安定剤など。
ほんなら何を食べたらええん?
ごはん・パン・麺、肉(内臓以外)、野菜、きのこ、芋、豆、昆布などの和風だし以外の汁、緑茶・コーヒー・ジュースなど。
栄養偏りすぎ。まともなおかずになりそうなもんは肉だけだが、これは私の胆のう炎に悪いからダメ。
入院前に今週2回、来週2回の計4回10食分、寮の食事をとらなくてはならない。食べていいかどうかすぐ分かるものとすぐには分からないものとがある。
曲者は「増粘安定剤」。聞きなれないものだが、海藻由来の食品添加物だそうだ。食品を固めたり、のど越しをよくするために使われているらしい。本来は自然の物なので体には悪くないのだが、「海藻由来」だからダメ。豆乳、ドレッシング、ゼリー、プリン、アイスクリームなどに使われている。というか、私が調べたところでは、加工食品には必ず使われていると言っていい。
さっそく明日、寮2(出町)24時間で、昼夜2回食べなくてはならない。たぶん、その中には食べてはならないものが含まれているはず。その代わりに食べられるものがないかとスーパーで探してみた。
これがないんですね。「増粘安定剤」がネック。
京大病院疾患栄養治療部に電話。
「その程度なら、一食だけ食べる分には仕方ないということで・・・。」
ほんま、食べられるもんないんですわー。困った、困った。
とりあえず、今日買ったもんを明日持って行こ―。
今日のお昼は、インスタントラーメン。
これも明日からはもう食べられない。
「一人沖縄平和ラン」を完走して、もうふぬけ。
次は、明日からの「ヨード制限食の」ことで頭はいっぱい。
ヨメさんから言われていたことも上の空で、いっぱい迷惑をかけてしまった。でも、これから二週間ずっとこんな日々が続きそう。食い意地だけは張ってますから。
次の(楽しい)目標を決めて、また前を向いてがんばらんとあかんね。
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【今日のきく】
今日も出社拒否。
私が散歩に行くように見せかけて、店まで連れて行った。
「だまされたー」と怒っていた。
でも、仕事から帰って来てからなぜていると「きもちんよかー。」
夜のお散歩は、いつもの大きい公園へ。
「へっへっへー」かな、「いっひっひー」かな。
「花ときく」を撮ろうと思うのに、なかなか近づいてくれない。
「いいポーズ決められへんかったら、モデルになれへんぞー。」
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2017年06月16日(金)
なんぼ聞いても分からん [病院]
「2回も手術したのに、また入院て? そんな元気やのに?」
私の病気のことを気にしてくださっている方に、一生懸命説明しても分かってはもらえない。
第一、この私自身が今までの経緯をしっかり理解できているか。どっこも痛くもないのに喉元を切る手術を2回もして、次は厚さ1mの壁に囲まれた部屋に監禁て・・・。
もうええ。すんでしまったこと、予約したことはもうええやろ。ごちゃごちゃゆうてもしゃーない。
ただ一つだけどうしても分からんことがある。これは人に説明しても、「なんぼ聞いても分からん」と言われる。
「放射性ヨードを服用して甲状腺由来の癌細胞を破壊する」まではなんとなく分かる。しかし、「その放射性ヨードは、甲状腺由来の細胞以外の細胞に悪影響を及ぼさないのか。」
今日は京大病院2回目。
入院スケジュールは前回に決まったが、その治療に関する細かい説明は今日。
一番最初に、今までずっと理解できなかったこの疑問について質問した。
結論。
「そうゆうもんです。」
とは言われなかったと思うが、私にはそうしか聞こえなかった。医学の知識のないもんに説明すんのは大変や。
私も、また聞かれることがあっても「そうゆうもんらしいですわ」としか言えんわ。
あとは、7月9日、10日と2日連続で打つお尻への注射(タイロゲン)が心配。
「痛くないですか。」
「そんなに痛くないと思いますよ。」
でもちょっとニタッとされていた。
痛いんやわ、絶対。
入院2週間前からは「ヨード制限食」に入る。
その指導も栄養士さんからあった。
日本人の食生活では、1日に500〜3000マイクログラムの大量のヨードを摂取している。それに対して、治療で服用するヨードは10マイクログラム程度。つまりヨードを含んだ食品を断ち、ヨードが枯渇している状態にしておかないと治療の効果がないということ。
ここまでは分かりやすい。
ところが私は胆のう炎患者。
ヨード制限食は大雑把に言うと、和食全滅洋食まあまあ。胆のう炎のほうは、洋食全滅和食まあまあ。どうせえちゅうねん!
ヨードを含まない食品の代表は肉。それにどこへ行ってもかならず出てくるのがたまご。これ両方胆のう炎に悪いヤツですやん。
こんな話から始まり、栄養士さんと二人で「これはあかん、これはいける」と延々と。この「食べてもよさそうなもん探し」はけっこうおもしろかった。
いざとなったら「ごはんとうめぼし」で4日間という手もある。(アイソトープ治療は、うまくいけば7月11日から3泊4日で終了。)
ただし、着色料が使ってあるうめぼしはヨードが入っていてあかんらしい。
あー、6月27日からえらいこっちゃ。
今のうちに食いたいもん食とこ。
「胆のう炎に効く薬はない」と言われていたが、ネットで調べると「ブスコパン」という薬が出てきた。効くかどうかは分からんけど、気休めでもないよりはまし。
「効く、効く・・・」と暗示するしかない。
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【今日のきく】
明日から、私は真樹に帰ってきてもらって「北栄町すいかながいも」に出張。ヨメさんは問屋さんに手伝ってもらい「神鍋高原」へ。うちにとっての大口大会の日程が重なってしまい、数年前からこういうことになっている。
準備に大いそがしで、きくはずっとほったらかし。
わざと暑いところに行って、ハーハーいっていた。
「明日廉が帰ってきてくれるし、いっぱい遊んでもらいやー。」
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【RUN】
日が長い。
午後6時半でも日が当たっている。
いつもの5kmを速めに。
4分42、4分46、4分52、4分40、4分45で23分46秒。
そこそこ走れた。
あさっては「北栄町」3km60歳以上の部ですいかねらい。
去年の入賞は11分。(松本一之さんの話によると、ちょっと短いらしい。)
去年出ていたら可能性十分だったが、申し込みが遅れてしまい不参加。
今年は病気の影響でスピードダウン必至。
でもねらいたい。
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2017年06月14日(水)
かもしれない [病院]
今日は寮1(二条)17時間。
朝6時前、家を出るときの気温が14℃。
「さぶっ!」
寮の裏に車を停めると、いつものシューちゃん。
でも、いつものおねえさんではなく年配の男性。
「シューちゃんですよね。」
「あっ、知ってられましたか。」
「はい、いつも会えるのが楽しみで。いつもは奥さんが散歩されてますよね。」
「はい。」
シューちゃんは、いつものシューちゃんステップをやってくれた。
さわやかな朝。
昨日の30km走の疲れがまったくない。どこも痛くなく、気色悪いくらい。
よく考えてみると、一人で30km走などしたことが今まであっただろうか。記憶にないなあ。もともと練習嫌いやから。
ゆっくりと気持ちに余裕を持って走ったら、30kmもしんどくないんやねえ。初めて分かった。これからもこんな練習してみよう。一人でいろんなことを考えながら走れてええわ。
さて、本題の「かもしれない」。
ああ恐ろし。
誰にも内緒にしておきたいんやけど・・・。
胆のう炎再発「かもしれない」。
日曜夜の腹痛は、右わき腹下ではなくみぞおち。また、以前の胆のう炎の時はカチカチの胆のうが触って分かった。今回はそれもない。だから、胃炎のひどいやつかと思っていた。
去年8月に3回胆のうが痛くなって「切るしかない」と言われたのだが、甲状腺腫瘍治療優先でモラトリアム。卵の黄身やマヨネーズ、脂っこいものなどを控えれば、急に痛くなることもないとも言われていた。「甲状腺の治療が一区切りつけば手術しましょうね」ということだった。
たしかに、その後食べ物に気を付けていたので同じところが痛くなったことは一度もない。10ヶ月近くも。
それがやね、アイソトープ治療の日程が決まったこの時期に再発かー。
もうこれはなんとかごまかすしかない。7月を逃したら、次は10月しか空いてへんとおっしゃっていた。その10月ももう詰まってしもたかもしれんし・・・。
日曜の夜、お腹が痛いと言っていた私に「胆のう炎かも知れんで」とヨメさんが言った。「痛い場所がちがうし、普通の胃炎やわ」と言い返していた。
でも・・・。
昨日の夜、またお腹が痛くなった。日曜の夜と同じでみぞおちあたり。
また食欲がなく、おそがけから晩ごはんを食べて寝た。寝るまではそれ程でもなかったのに、ふとんに入って横になると急に痛くなってきた。そのへんも日曜の夜といっしょ。
ただし今回は長引かず、2時間ほどでストンと痛みがなくなった。なんじゃらほいという感じ。
ヨメさんが言っていたように、「胆のう炎の痛みがみぞおちのほうに来てるだけ」だったのかもしれない。
京大病院放射線科の担当医師がおっしゃっていた。「アイソトープ治療室に入ってから胆のう炎の発作が起こったらどうしましょう。」
鞍馬口医療センターのI医師がおっしゃっていた。「アイソトープ治療が始まるまで、絶対に体調を崩さないように。」
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。
でも今さらどうしようもない。
これからは暗示ですね。
「お前は胆のう炎ちゃうぞー、お前は胆のう炎ちゃうぞ―・・・。」
寮の裏にひそんでいたネコちゃんに、「何とかなりませんかなねえ」と相談。
いやいや「こっちが助けてほしいわ」という顔して見てたなあ。
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