2010年08月03日(火)
「沖縄はだれも急がないヨー」 (7/26) [沖縄]
名護市にある「名桜大学」は、学生数1600人ほどのこじんまりとした大学だ。
オープンキャンパスの日に行ければよかったのだが、「個人的に大学を見学させてほしい」と申し入れると、快く受け入れてくださった。
最初に入試課の係の方が付いてくださり、各教室、図書室、食堂、購買部などを案内してくださった。平日なので、学生さんが普通どおりに行動している様子を見ることができた。これは、オープンキャンパスの日に来るよりいいかもしれない。
「名護パイナップルパーク」のすぐ横にあるキャンパスから、名護湾が見渡せる。名護市の中心部からは離れているが、その分ゆったりとした空気が流れている。
一通り見学させてもらったあと、大学の先生とお話させていただける場を設けてくださった。
電話で大学見学の申し入れをさせてもらったとき、「どちらの学科を希望されていますか」と聞かれていた。「まだ高1なんで、細かいところまでは考えていないみたいです。でも、地理や観光のことには興味を持っているみたいです。」
この言葉を覚えていてくださった入試課の係の方が、気をきかせて先生に掛け合ってくださったようだ。
わざわざ出てきてくださったのは、国際学群・観光産業専攻の伊良皆先生と大谷先生。伊良皆先生は沖縄のご出身で、以前は沖縄観光コンベンションビューローに勤務されていたそうだ。大谷先生は東京のご出身で、名桜大学初の卒業生でこの大学の先生になられた方だそうだ。
真樹のことはそっちのけで、私の興味のあることばかりをお話させていただいた。中でも、鳩間や船浮の話からリゾート開発の話になり、そこから盛り上がってしまった。私が船浮のイダの浜が本土の業者に買い占められてしまったのを一方的に批判すると、地元沖縄の伊良皆先生からちょっと反論のようなことがあった。その時、私の父が前に言っていたことを思い出した。
「立ち木トラスト運動をしている人らは、自分らは便利でいい生活をしておいて、いなかが開発されようとすると何でも『自然破壊』と言って反対する。そこまでゆうんやったら、いっぺん不便ないなかで住んでから言え。いなかに住んでいるもんは、ときどき遊びに来る都会の人のために自然を守っているわけではない。」
このあたり、もうちょっと掘り下げて討論してみたかったが・・・。忘れてました。真樹のための大学見学でした。
大谷先生は、高校のとき「名護パイナップルパーク」に来たとき名桜大学を知り、それが縁で受験されたとか。まだお若くはつらつとされていた。こんな元気そうな先生が一人おられるだけで、かなり大学のイメージアップです。
「娘さんがこの大学を卒業して沖縄のホテルにでも就職できたら、お父さん、また何度も沖縄に来れるじゃないですか。」
「(ばっ、ばっ、ばれたか!)」
「この大学のいいところだけでなく、よくないところもしっかり見て帰ってください」と言われたのがすごくよかった。
このお二人の先生とお別れするときに、「沖縄をいっぱい楽しんで帰ってください」と言われたのも心に残った。真樹はどう思ったか分からないが、私が高校生ならこの大学に入りたいなあ。
せっかく名護まで来たので、普天間基地の代替地として検討されている辺野古に行こうと思っていた。しかし、ここまで来たらもう一か所行かねばならないところがある。それは、真樹が小学校時代1年上だった「九平君」のおばあちゃんの家。今帰仁小学校のすぐそばなので、ここからわずか10kmほど。
4年前、真樹が初めて沖縄に来た時もここをみんなで訪ねる予定だった。でも、ヨメさんと真樹は疲れてしまい私一人でおじゃました。そのときはおじいさんも元気だったのに・・・。
「沖縄はいいヨー。沖縄は住みやすいヨー。沖縄はだれも急がないヨー。のんびりしてるヨー。」
(注)まだ、続きます。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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