2010年06月29日(火)
サロマのあと [ランニング]
幌岩山、標高376m。
富士山のちょうど10分の1の高さだが、「サロマ100km」の翌日登るにはちょっときつい。しかし、展望台からは55kmのレストステーションや、私が踏み入ることのできなかった80kmすぎのワッカの原生花園を見下ろすことができた。
もちろん、今は誰一人走っていない。
「つわものどもの夢の後」を、こうして見てみるのもおもしろい。
朝、北見駅前でレンタカーを借りた。
北見で一番有名な「ハッカ記念館」をはじめ、ほとんどの施設が月曜定休。これはレンタカーを借りて、レースでは踏み入ることのできなかった原生花園に行くしかないか。
大会受付でもらった袋の中に、観光パンフレットが入っていた。その中に、サロマ湖を遊覧する「サロマ湖アザラシ観光船」の紹介もされていた。3500円は安い。
まずは、100kmコースの55kmレストステーションの手前、佐呂間町富武士(とっぷし)の港に向かった。
電話を入れてみると、「今、遊覧中なので待っててください」とのこと。
しばらくすると、お客さん4人を乗せたクルーザーが戻ってきた。
「何人ですか?」
「1人なんですけど・・・。」
「1人だとちょっと・・・。」
確かに、「6名以下の場合出港しない場合があります」と書いてある。
「どちらから?」
「京都からなんです。」
「マラソンに?」
「はい、16年ぶりに走ったんです。」
「そう、この観光船は2年前からだからねえ。京都からなら・・・、船出しましょう。」
「いえいえ、それは気の毒です。また必ず来ますので、そのときの楽しみに取っておきます。」
「船出しましょう」のひと言で、船には乗れなかったが富武士(とっぷし)のいいイメージを持って帰ることができた。本当に、必ずもう一度来たい。
そのあと、すぐ近くの道の駅サロマ湖「物産館みのり」へ。
おみやげよりも、芝生にたくさんいた馬が気になった。
お馬さんは、口蹄疫はだいじょうぶなんか知らん。
ちょっとさわらしてもうたけど・・・。
その近くに付近の地図があり、少し登ると展望台があることが分かった。
「展望台まで1.5km」
ふだんならなんと言うことのない距離だが、さすがに足の具合が・・・。
林の中に入っていくと、階段につぐ階段。
緑に囲まれすごく気持ちいいのだが、足が・・・。
平坦地の1.5kmの感覚で歩き出したので、歩けども歩けども残りの距離が減っていかないのがつらい。
そういえば、毎年7月末に行われている「大文字山ランニング」(京都走ろう会主催)も1.5km。あれもめっちゃきつい。山道1.5kmをなめてはいかん。
こんなときはしょうもないことを考えよう。
「サロマ湖第2戦・幌岩山登山競争」
サロマ湖100kmの翌日、前日走った距離別に部門分けして登山競争というのはどうでしょう。
S・完走者の部
A・もうちょいの部(80km以上)
B・まあまあの部 (60km以上)
C・残念の部 (60km以下)
私は、B部門で入賞をめざす。
そんなことを考えながら歩いていると、自然と足が軽くなるような気がした。
展望台到着。
かなり時間がかかったが、もし賞品の出るレースならこの倍以上のペースで登れたと思う。
展望台から東をのぞむと、ワッカ原生花園のほっそりとした岬が見えた。
西には、富武士漁港や湧別町が。
真下は、レンタカーをとめた道の駅サロマ湖「物産館みのり」。
その左手には、55kmレストステーション会場だった「ルートインホテル」も見える。
周囲360度を見渡せる展望台で記念写真。
顔、よう日焼けしてます。
上りにリスと遭遇したのに、カメラが間に合わず写真を撮りそこねてしまった。下りこそ撮ってやろうと身構えていたが、そうはうまくいかない。
その時、頭上で「クックックックックー」。
探し回ってやっと見つけた。たぶんキツツキ系の鳥。
今度はうまく撮れました。
道の駅でおみやげを買ったあと、ワッカ原生花園へ。
観光馬車に乗りたかったが、もう時間がない。それはあきらめて、レンタサイクル(500円)。
また、私の悪いくせが・・・。
時間配分まちがい。
自転車を借りた時点で1時半。ここから北見駅前まで車で1時間はみておきたい。空港行きバス停集合が3時15分。レンタカーにガソリン入れて返さんなんから、逆算すると自転車に乗れる時間は残りわずか30分。
あー、これでは原生花園1周(約20km)は無理。とりあえず、岬の折り返しへGO!
年によって花の咲き具合が全然ちがうらしいが、今年はたくさん咲いているほうらしい。
小さな橋を渡って未舗装の道を100mほど入ったところが折り返し(89kmくらい)。
こんなところまで来て釣りをしている人がいた。
途中、許可車両が乗り入れ草をひいておられた。
あとでレンタサイクルのところで聞いてみると、外来種であるヨモギを一本一本抜いておられるとのこと。原生花園を守って行くのもたいへんです。
自転車で行くにはアスファルトがありがたいが、走るには地道のほうがいいですね。
本当は乗りたかった観光馬車。
今度来るときは絶対乗せてもらうからね。
急いでここを出て、北見駅前のレンタカー屋さんへ。
お昼ごはんを食べる暇がなかったので、駅横ビルの地下食料品店でお寿司を買う。バスにはぎりぎりセーフ。バスの中でお寿司を食べる。
女満別空港には、4時すぎ着。
空港のガラス越しに、こちらに向かって手を振る人あり。
よく見ると、「ランナーズ9の会」の東山のトミーさんこと・冨吉さんと柳生さん。お二人とも私と同じく残念な結果だったようだ。
柳生さんは、私が17年前と16年前に「サロマ」を走ったときいっしょに走ったと言っておられた。そんな前のことをよくおぼえてくださっていたものだ。
4時50分発の関空行きは、7時15分に着。
7時46分発「はるか」は、京都駅9時4分着。
地下鉄、タクシーを乗り継いで、家に着いたのは10時前。
買ったおみやげはこの程度。
廉の陸上部仲間で使ってもらおうと、「リッチトランプ」を買ってきた。トランプの裏が1万円札になっている。これはうけると思ったのに、廉はも一つの反応だった。
きくちゃんのおみやげ買うの忘れたー!
ごめん!
真樹は、3びきのくまの携帯ストラップをすぐにつけてくれた。かわいいやろう。
ハートマークをだっこしているので「恋愛運」のお守りやと思って買ったのに、実際は「幸運」全般やったようです。
まあ、真樹が気に入ってつけてくれたので、「まっ、いいか。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
外峯さん、わしゃ疲れとらん。
前も言ったけど、遊びに行って疲れたりしたら、ヨメさんになんて言われるか・・・。
それに、今年は暑いレースに何回も出ていたせいか、暑くて走れへんということはなかったです。制限時間が13時間じゃなくて、ほかの大会なみの14時間だったらもっとええせん行けたかも・・・と思います。
うちのヨメさんは私といっしょに行くのは絶対イヤと言っているので、ぜひ美人熟女コンビでツアーを組んでください。
それから、何の説明も入っていない写真ばっかりのブログを見てくれてはるみたいですいません。これからぼちぼち説明文が入っていく予定ですので、また見てくださいね。
藤井さんサロマ、ほんまにお疲れさまでした。
灼熱地獄のレースで 大変やったと思います。
でも どの写真見ても(また ぎょーさんの写真で)
いつもの楽しそうな藤井さんやし やっぱ、そこが
ちゃうな〜って思いました。
暑くて完走率も半分以下やったらしいけど 口蹄疫問題がありながらも 奇跡的に開催されたサロマで走れはったこと ちょっと羨ましく思います。太田さんが どこまで行かはったんか 気になりましたが(笑)。。
いつか チャンスがあれば ますみさんのお尻にくっついて 私もサロマ行きたいな〜。
ではでは・・早く疲れを抜かれて お仕事に励んでくださいませ〜(笑)