2009年10月31日(土)
「プール」 [映画]
この映画は1ヶ月以上も前、9月16日に見たもの。
京都シネマで「ミーシャ ホロコーストと白い狼」を見たあと、もう1本と思って入った。
私としては、西原理恵子原作の「女の子ものがたり」のほうを見たかったのだが、「女の子のための、女の子を元気にする映画」とか宣伝されていたら、50代のオッサン一人では入りにくい。
「プール」の内容はまったく知らなかったが、「小林聡美ともたいまさこやし、なんぞやってくれるやろ」と期待して入った。
案の定、満員。
しかし、映画が始まり話が進んでいくにつれ・・・、退屈! どこをどう見たらいいんやろう。
【ストーリー】
タイのチェンマイ。小さなプールのまわりに集まる5人の6日間の物語。
4年前、祖母と娘さよのもとを離れ、チェンマイの郊外にあるゲストハウスで働き始めた母・京子(小林聡美)。大学の卒業を目前に控えた今、さよ(伽奈)はそんな母を訪ねて、一人、チェンマイ国際空港に降り立つ。
迎えに現れたのは母ではなく、母の仕事を手伝う市尾(加瀬亮)だった。小さなプールがあるゲストハウスにはビー(シッテイチャイ・コンピラ)という名前のタイ人の子供と不思議な空気感を持つオーナーの菊子(もたいまさこ)がいた。さよは久々に会った母が、初めて会う人たちと楽しそうに暮らしている姿をどうしても素直に受け入れることができず、戸惑いを感じていた。
行方不明の母親に会いたいと思っているビー、母親探しを手伝うがなかなかうまくいかず、優しさが裏面に出てしまう市尾、余命宣告を受けている菊子、ひとりひとりの中にある現実、そしてそれを自然に受け入れつつ、相手を思いやりながら生きている人たち。彼らとの出会いにより、だんだんとさよは、心が開いていくのを感じ始める。
4日目の夜、市尾が作った鍋を囲んでいた、さよと京子。どうして私を残して、タイにいってしまったのか、さよはずっと聞きたかった自分の気持ちを素直に母にぶつけた。
キラキラ光るプールの水面に映る、それぞれの風景。
好きな場所に住み、自由に生きている人たちとの素朴な心の交流の中で、やがて日本に帰るさよの思いはゆっくりと変わっていった…。
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私が期待していたのは、小林聡美ともたいまさこの丁々発止のやり取り。それはどこにもなかった。二人ともごく普通の女優さんでしかなかった。がっくり。
でもこの映画を見て、私が映画に求めているものが分かった。
「オリジナリティと意外性と非日常」
なんか、この三つともおんなじ様なことのような気がせんでもないが・・・。
私が映画を見るときの一番の楽しみは、「意外な会話」。小林聡美ともたいまさこときたら、期待してしまうわね。ところが、この映画ではほとんど次にくる言葉が予想できた。「おっ!」と思うせりふがまったくなかった。これではなあ。
そういう観点から選ぶと、やっぱり最近の最高傑作は「愛のむきだし」ですね。
「プール」は現在まだ公開中の映画なので、悪口のようなことは書きたくなかったのだが、私のような人間には合わない映画でした。
「小林聡美ともたいまさこ、もっと暴れさしたってくれー」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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