2009年10月12日(月)
第15回京都鴨川ゆっくりラン [ランニング]
「主催者がそのレースに参加している大会」
もう、それだけで信頼できる大会である。
規模の大きいものでは、「みかた残酷マラソン」の久保井洋次さん、「大阪城公園時間走」の田中千洋さん、そしてこの大会の太田武志さん。
これらの大会はみな私の大好きな大会だ。自信を持ってひとに勧めることができる。
少し話が飛んでしまうかもしれないが、「能登和倉マラソン」事務局の0.1tさんのこと。当日レースに参加は無理なので、仲間とともに「いびがわマラソン」に参加され、大会運営の問題点などを考えられるそうである。
今年3月が新設第1回大会だったので、私は内心心配していたのだが、すごくいい大会だった。それは、事務局の中に、こんなにまじめに<0.1tもある体を張って>取り組んでおられる方がいたからだ。
第2回大会は、3月第1週にずらされたため、「篠山マラソン」と重なり行けそうにない。でも、私はこの大会も自信を持ってお勧めします。(ただ、冬型の天候だけが心配ですが・・・。)
ブログを書いておられるので、ぜひ見てください。(私のリンク集に入っています。)
さて、話は戻り・・・。
一番心配していた天気は、案ずることもなく晴れ。というか、この時期にしては暑すぎるかも。
私が到着した9時半ころには、9時スタートの先発隊の一群が北上していかれるのが見えた。そして、北大路橋の南側はすごい人だかり。
「藤井さんにゆうとかんなん」と太田さん。
「今、この河川敷の工事中で、ここのコースが荒れとったんや。うちは大会やるってちゃんと届け出してんのに、そのまま放置してあったさかい、土木事務所に掛け合いに行ってきたんや。そしたらやっと、今日の早朝にローラーかけてくれたんやわ。」
「太田さん、実はそうとうな陰の実力者とちゃいます? ふつう、役所はなかなか動かんでしょう。」
「いやな、何べんも何べんも足を運ばなあかんわ。」
10時スタートの全員集合写真を撮られていたが、人数が多すぎて1枚におさまらなかったらしい。
私のカメラは広角(28mm相当)なので、ハイ、OK。
人数が多くて危険なので、「10kmの部」のみ2分前スタート。
真ん中のいいポジションにべっぴんさん・・・、と思ったら松田発世さんでした。
「松田さん、『丹後100km』完走しやはったんやてね。どれくらいで?」
「13時間13分くらいやったかな。もう、ほんとに後ろのほうですよ。藤井さん、探したんやけど、会えませんでしたね。どこら辺にいやはったんかな。」
「第1関門収容やっちゅうねん。これで9年連続脱落。まあ、来年への楽しみがますます増えたってことやね。」
「そうそう。私も、来年また出ます。すっごいいいコースでしたもん。」
くっそー。かるがると完走して、「すっごいいいコースでした」てか。むかつくちゅうねん。
でも、さわやかな松田さんの笑顔を見ていると、なぜかこっちまでうれしくなってしまう。今年は完敗やったけど、来年は「負けへんでー」。
さあ、次は10km以外。(私は、一応20kmにエントリー。)
私もスタートラインに並ぼうかと思ったら、かわいい小学生グループ発見。こら、写真撮っとかんなんね。
この子らの中の一人のお母さんとしゃべった。
「いつもお世話になってます。」とお母さん。
「いやー、子どもらが出てくれるとうれしいです。お母さんは、走られないんですか。」
「この格好では無理でしょう。」とフリフリのかわいいお洋服を見せられた。
「いやー、今度走ってください。」
「○○君のお母さんは、走られますよ。」
「あっ、御所に来ておられた時、髪の毛を両方でとめられてた方ですよね。また、子どもたちの写真、ブログに載せますし見てください。」
「はい。ありがとうございます。」
お母さん、いっぺん子どもと走ってみてください。口ではどうゆうか分かりませんが、きっとよろこびますから。
さて、20kmにエントリーした私の目標は・・・。
いまだ右足の爆弾ならぬゴキブリがうごめき(意味不明?)、20kmは無理かもしれない。痛みを感じたらすぐやめる。それを肝に銘じて・・・。
ただし、今日は「あいおわ治療院」さんのテーピングに加え、 C3fit パフォーマンスゲイター (ふくらはぎ用サポーター・医療機器クラス?)を装着。
「アンタは、そういうもんが一切効果なかったんちゃうんかいな」と言うヨメさんの言葉。
「まあ、こんなまじない系も効くような歳になったちゅうこっちゃ。パオパオも成長したなあー。」
「あほちゃう。」
さて、このあとはレース風景。
みきさんとふくた君。
みきさんからの問いかけ、「なぜ学校に行くのか」。
その問いはまた、「なぜ走るのか」にも似ている。
みきさんとふくた君が走っている姿を見て思った。
私が今走っているのは、いつか廉や真樹が「フルマラソン走りたい」と言った時に役に立つかもしれないから。「最小限の努力でそこそこの結果を残す走り方なら、まかせなさーい。」
こんなことを言うと、またヨメさんに、「そんなこと教えたら、ろくな人間にならん!」としかられる。シュン!
子どもらがそんな気持ちもなかったら、もう走るのをやめてもいいな。
「藤井さん、ブログに載せといてな。『ジス イズ オオタ』てな。」
そうや、太田さんは、英語の先生やったんや。
「藤井さんのブログ、たくさんの人が読んではるで。」
「ありがとうございます。今日も、帰ったらすぐ書きますわ。」
「ほれほれ、にっこりー。」
「藤井さん、私のブログにコメント入れていただいてありがとうございます。それやのに、勝手なことばっかり書いてすいません。いくら温厚な藤井さんでも怒ってはるでしょう。」
「そんなん、全然。また、コメント入れますわ。」
私のモットーは、「アウフヘーベン」。
これは私が知っている唯一の哲学用語。違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは異なる新しい考え方を統合させてゆくこと。止揚。
みきさん。みんなちがって当たり前。「アウフヘーベン」しましょうよ。
やっときました、かわいいワンちゃん。
「雑種かなー」とちょっと期待したが、失礼しました。グレート・ペキニーズ。こんなでっかいのに、まだ7ヶ月。まだまだ大きくなるそうです。
続いてきました、またまたかわいいワンちゃん。
口の周りが黒い犬に悪い犬はいません。
なんべんもなんべんもこっちを向いてくれたかわいいワンちゃんでした。
「藤井さん、どうですか。」と、外峯さん。
(どうですか、言われてもなあ。たぶん、足のことかな。)
「ボクね、右足に爆弾ならぬゴキブリ抱えてるんですわ。それでもスタート前は、ウルトラ完走できたらみんなになんてゆうて自慢しょうとか、ええタイムが出たらどうしょとかええ方ばっかり思ってしまうんですわ。あほでしょ。」
「へー。」(これは明らかにあきれている。)
「四万十ウルトラね、もう来週なんですよー。」
「あー、そうなんやー。」
「なんか、全然実感ないんですけど・・・。」
変なオッサンのたわごとにつき合わさせてしまって、ごめんねー。
京都走ろう会の岩田さん。
こないだの例会の時、「鯖街道」の写真をくださった。お付き合いはまだ浅いのだが、私の大好きな人の一人です。
今度、この写真持って行きますね。
「写真撮らせてくださーい。」
美人お母さんと小学生の息子さんのペア。
これは、ほんとにいい光景です。
足の痛みも何とか持ちこたえ、最後くらいは飛ばそうかなーと思った瞬間、大きな拍手。
北山橋北側の結婚式場からのもの。これは、写真撮らんでどーする。これでかなりのロスタイム。
けっきょく、1時間48分03秒。
これ、足の状態から考えたら、すごいいいタイムじゃないでしょうか。
私は、南側折り返しを約3.3km、MK前の通学橋までが約3.3km、そこから本部前までが約3.3kmくらいではないかと思っている。
この勘定でラップを取ると・・・。
? 3.3km 19分26秒。
? 6.6km 38分22秒(18分56秒)。
?10.0km 56分40秒(18分18秒)。
?13.3km 1時間14分15秒(17分35秒)。
?16.6km 1時間31分39秒(17分24秒)。
?20.0km 1時間48分03秒(16分24秒)。
われながら、お見事。
ちょびちょび、はよなってるし。テーピングとゲーター(ふくらはぎサポーター)、効いたんかな。
この大会は、給水用の紙コップに自分で名前を書く。私は、力の出る「きくちゃん」の絵を書いておいた。けっきょく、一回も使わんかったけどね。
ゴール後、まだ走ると言っておられた久保田さんと記念写真。みきさんに頼んで撮ってもらった。
久保田さん、汗びちゃびちゃ。
「なんぼ、汗かいとんじゃー。」
久保田さんは、私と同年代。前は、私とええ勝負やったけど、今はどうなんやろう。お互い落ち込んできてるし、今でもええ勝負なんかな。
このあとは、もうちょっと走ってはる人の写真を撮ろうっと。
京都ランナーズの吉川さん。
今日はフルに挑戦らしい。お顔が真剣だった。
家に帰ったら、きくがゲーターをクンクン。
「くっさいんかなあ。」
でも、このおかげで足が痛くならへんかったんかも知れんし・・・。
帰り際、矢瀧さんに参加者数を聞いたが、はっきりとは分からないとのこと。「300人は超えていると思います。」
私は12月の第16回大会は仕事で参加できないが、また来年の4月の大会には必ず参加させてもらうつもりだ。
今度こそ、なんかお手伝いをさせていただこう。
今日走っている最中に、「ここはいったい何キロ地点なんですか」と聞いてこられた女性ランナーがおられた。そうか、「何でも聞いてチョーダイサポーター」とかならできるかもしれない。
こんなんどうでしょう、太田さん。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
みきさん、ギャップありすぎです。
ブログ「ふくたままの・・・」の中の、スパッスパッと人をぶった切る様と、お会いした時の穏やかでていねいな様がちがいすぎます。
私は人を見る目があると自負していたのですが、こと「みきさん」に関しては、だんだん分からんようになってきたって感じです。味がありすぎるなー、食べ物で例えると・・・、やめとこ!
毒キノコ食べて長生きした人はいません。でも、薬のほとんどは毒物にもなるそうですから、紙一重でしょうね。毒を薬に変えられるようになりたいです。(やや意味不明)
あっ、それから、右足のゴキブリはだいぶ具合がよくなってきました。この調子だと、「四万十川ウルトラ」完走まちがいなし! てなこと、ありえなーい!
穏やかなランニング日和で、ちょっと暑かったですけど、良い一日でしたね。
でも今回、主催者側は本当に大変でだったんです(って私は何もしてないですけど・・)
前日の夜に、コースのど真ん中にブルドーザーが止めてあることがわかり、太田さんと矢瀧さんが緊急出動。
土木事務所に掛け合い、でも夜遅いのですぐ動いてくれるわけもなく大変だったそうで、なんとか当日朝までにコースを使える状態に整いましたが、太田さんは朝まで寝れなかったそうです。
ほんとに頭が下がります。
無事滞りなく大会を終えることができてよかったよかった。
この大会は素晴らしいですね。私も自信をもって人に勧められます。
主催者が胡坐をかいて構えることなく自ら率先して動く大会はなかなかないですね。
「速く走る人もゆっくり走る人も、すべての人に公平・平等に・・・」
「自然を守り未来へ継承していく」
「争いのない平和な世界へ」
この理念に賛同し、私は鴨川ゆっくりランの役員をやらせていただいてます。役員といっても端っこでちょこっとお手伝いさせてもらってるだけですが。
「アウフヘーベン」ですか。
舌噛みそうですが、ひとつ勉強になりました。
良いですね。これには賛成です!
あ、それと、「くーちゃんはますみちゃんの・・・」の記事読んでふきだしてしまいました(^O^)
パオパオさんなら毒キノコ食べても長生きしはりそうですね〜
(追)右足のゴキブリはよ退治してくださいね。