パオパオだより

2019年09月07日(土)

セミオとおかゆの涙 [雑感]

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◎毎日新聞9月2日朝刊・影山貴彦のテレビ燦々

   ■生きる尊さ描く「セミオトコ」
              役柄に命を吹き込む脚本

 金曜ナイトドラマ「セミオトコ」(ABC系)にハマっている。さえない毎日を送るアラサー女子・大川由香(木南晴夏)の前に、突然年下のイケメンが現れる。ただし普通のイケメンではない。彼は羽化したセミ、すなわちセミオトコのセミオ(山田涼介)だったのだ。自分の命を助けてくれたお礼に、由香の望みをかなえると言うセミオとの共同生活が始まる。期間は7日間だ。

 軽いタッチのおとぎ話と思って見始めたが回を重ねるごとに強く引き付けられている。脚本は岡田恵和。彼の脚本には、人に対する優しさが満ちている。大仰に人の命を奪ったり、心を傷つけたりするストーリーを紡がない。大好きな作家だ。

 由香とセミオのはかなき恋物語が本線として描かれているように見えるが、そこにとどまらないのが岡田ワールドだ。彼女の住むアパートの大家姉妹役・くぎことねじこを演じているのは檀ふみと阿川佐和子だ。檀と阿川はプライベートで長らくの親友で息もピッタリ、いいキャスティングだ。他にも魅力あふれる面々が並ぶ。子供を亡くしたつらさを引きずる岩本マサ・春夫婦役に、やついいちろうと山崎静代、将来に悩むデザイナー志望の学生・美奈子役を今田美桜、謎に包まれた元?医師・小川役の北村有起哉らの住人に加え、由香の勤め先の先輩・翔子役には、アクの強い佐藤仁美と、ぜいたく極まりない。

 岡田の筆は、ひとつひとつの役柄に笑いをまぶし命を吹き込む。だからこそ物語に深みが出る。生きることの尊さ、はかなさが今回のドラマの大きなテーマなのだろう。

■かげやま・たかひこ
 同志社女子大学メディア創造学科教授。元MBSプロデューサー。ABCラジオ番組審議会委員長。近著に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」。
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 昨日は寮2の24時間バイト。
 夜は早く寝ないといけなかったのだが、12時24分からの「セミオトコ」を最後まで見てしまった。そのため、睡眠は4時間。

 「セミオトコ」は最近ではまれに見る名作やわ。
 セミオ(山田涼介)がおかゆ(木南晴夏)に語り掛ける言葉が胸にズンズン来る。私は図らずも号泣してしまった。
 「生きることの尊さとはかなさ」、ほんまめっちゃ大事なこと。若い子らに見てもらいたいドラマですね。

 朝帰りして、ヨメさんと「セミオトコ」の話。ヨメさんも遅くまで起きて、「セミオトコ」を見ていたそうだ。ヨメさんも号泣したらしい。
 山田涼介、木南晴夏絶賛。その他のキャストも絶賛。おちゃらけ三宅健が最高。
 うちら夫婦の嗜好が合致することはめったにないのだが、この「セミオトコ」だけは合致。たまにはこんなこともないとねえ。

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