パオパオだより

2018年10月24日(水)

遅いパオパオに訊け〜ボーダーラインランナーのために〜 [ランニング]

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 初めて出るレースはだれしも不安だらけ。
 私が出た「峨山道トレイルラン」もそうだった。

 平地(舗装路)を走るマラソン・ロードレースならまだしも、73kmのトレイルランで、そのトレイル率が70%となると、もうどうしていいか分からない。

 しかし、今は自分の出たレースをブログにくわしく書いている人も多い。そういったブログから情報を仕入れるという手がある。
 ただ「峨山道」はまだ3回しか実施されておらず、1年おきにコースが交代する。つまり、今年と同じ「輪島→羽咋」コースは2年前に一度実施されたのみ。そのため、大会レポート的なブログも少なかった。
 それに加えて、だいたいブログを書いている方はエリートに近い方が多い。私のような「制限時間ギリギリ完走を目指す」ボーダーラインランナーはほとんどおられない。
 よって一部は参考になるが、ほとんどは自分には当てはまらない。

 私もいろいろあったが、一応制限時間内にゴールすることができた。
 私のようなボーダーラインランナーの参考になればと思い、覚えていることを書き留めておきたい。 

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 大雑把に結論付けてしまうと、「73kmのトレイルランとは言え、ボーダーラインランナーはいつも通りに走る」。これが一番大事だと思った。

 トレイルと言えば、一番にシューズで悩む。
 私はトレイルラン専用シューズである「ブルックスMAZAMA」でずっと練習してきたのだが、レース直前に「アディゼロタクミ・イドミ」に変えた。
 トレイル用のシューズは足元の悪いところでもしっかりとらえて走りやすかったのだが、そのシューズを14時間半履き続けられるかどうかで迷った。
 最終的には、「すべってもいいから、走れる箇所は走りやすい慣れたシューズ」を選択した。
 実際レースではすべりまくり、その分余計な力を消耗してしまった。しかし、平地や舗装路では普通に走れた。最後に山から下りて平地の舗装路になった時、すぐに走る体制に入れたのが制限時間内完走の決め手になった。

 次にウェア。
 これは私は論外ですね。なんといっても「作務衣・菅笠」ですから。
 多くの方から心配していただきましたが、すべて「慣れ」です。慣れたら何とかなります。ただし、作務衣の中にはしっかりと吸水発汗に優れたインナーを身に着けていました。隠し味(?)とでも言いますか・・・。

 参加者のほぼ全員が、背負う型のバッグ。
 しかし、私は7月の手術以来ずっと右側の首と肩が痛い。バッグ背負って14時間半は絶対無理。持ち物は必要最小限にし、中型のウエストバッグに。
 「水と塩以外のサポートはなし」が売りの大会なので不安だったが、何とかなりました。

 そのウエストバッグの中身。一番大事なカメラを入れて・・・、そこからまちがっているのかも。
 「ガスト―ル&コムレケア」は必須。この2つを使うようになってから、胸のむかつきとふくらはぎのこむら返りが起こらなくなった。
 食品系はハニーアクション、バーワージェル・ハイドロ、スポーツようかん。そして、意外と良かったのが「ビスコ」。水がないと喉を通らなかったが、「食べたー!」という満足感に浸れた。同じように、私の独身時代の朝食「カロリーメイト」もよかった。小さいけど「食べた」感バッチリ。

 もちろん、ゆっくりランナーは48km・徳田エイドのおにぎりはきっちり2個食べること。イカ団子もゆず餅も食べること。
 固形物を噛み噛みしてしっかり食べたのが、すごくよかったような気がする。
 コーラとスポーツドリンクはおにぎりに合わないので、私は遠慮しましたけど。その代わり粉末のお茶を持っていき、その場で溶かして飲んだ。でもよく考えると、650年前にコーラもスポドリもないじゃろが。なんで、お茶を用意せんかなあ・・・。
 
 シューズ、ウェア、バッグなどがそろえば、あとはコース攻略法。
 と言っても、ボ―ダーラインランナーには攻略法もクソもない。ケガをしないように足元に細心の注意を払い、一歩一歩進むのみ。できれば休けいしすぎないこと。ゆっくりでも進んでいると、いつの間にかゴールへの距離は減っていく。まあ当たり前のことですが・・・。

 私がレース中に一番心配だったのは、ケガよりもコースアウト。途中ほとんど走路員がおられなかったが、明るいうちは何の問題もなかった。ただ暗くなったのが山の中だったので怖くて怖くて。慎重に慎重に進んだ結果、一度もコースアウトなし。これも、制限時間内完走の大きな決め手になったように思う。

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 私が用意したもので唯一使わなかったもの。
 それはカラビナで付けたコップ。
 「エイドにコップはない」ということだったので百均で買って用意したが、ボトルを持ち歩いていたので使わなかった。

 あと、「ヘッドライトはええやつを」。
 安もんは暗くてあかん。ボーダーラインランナーは、ゴール前は真っ暗で、ヨレヨレで進む。めっちゃ明るいヘッドライトが必要。こんなとこ、ケチったらあきません。

 そして最後にひと言。
 「何のために走るのか」をしっかりさせてスタートすること。
 私は癌告知されたとき、勝手に2年くらいでお陀仏だと追い込んでいた。その2年がなんとか過ぎ、この先もしっかり生きていこうという思いでスタートした。

 私には◯◯力というものがほとんどない。肉体力、精神力、忍耐力・・・(一番ないのが「努力」)。しかし、自己分析力だけはまあまああるみたい。
 自分のからだとこころを分析し、残りの距離と時間に照らし合わせる。この作業はかなりおもしろかった。

 以上思いつくままに書きましたが、「遅いパオパオのレースアドバイス」はお役に立ちそうでしょうか。
 今思うと、14時間半は決して長くはなかった。ボーダーラインランナーの代表として、またこんな体験ができたらいいなあと思う。
 ただし、「自分の手に負えないことに手を広げない」というのを肝に銘じて!

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【今日のきく】

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 毎度おなじみ、水曜は私のバイト帰りからの深夜お散歩。
 きくは今日お腹の調子が悪く、◯ンコが6回も出たらしい。
 私が帰ってきたときも真樹のベッドで寝ていたのだが、「お散歩、行く?」と聞いたら飛び出してきた。そして、そのあと家に帰っても元気元気。
 よかったー。

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