2014年02月09日(日)
第28回京都市小学校大文字駅伝 [学校]
「直磨くーん、がんばれー!」とヨメさん。
「直磨くーん、しっかり!」と私。
直磨君は、力強くかつ軽快な走りで私たちの目の前を通り過ぎていった。
私との約束通り、「しっかり」走ってくれたと思う。
これで一区切り。早く、痛いところを治してね。
--------------------------------------------------------------------------------
「家から元町小学校まで走っていって、直磨君に気合を入れて、次の中継所の近くまで走っていって、そこでまた応援するわ。」
おととい直磨君が「京都キャロット」に来てくれたとき、そう約束していた。しかし朝から雨。やみそうなフンイキもあったが、無理せず車で行くことにした。
北大路ビブレに車を入れ、元町小学校前へ。このころ、やっと雨がやんだ。
直磨君はナンバーカード「1」なのですぐ見つけられた。
直磨君も私に気づいてくれ、にっこり。
「この先に行って応援するわ」と言うと、またにっこりとしてうなづいていた。
北山通りを東へ。
「いやー、ふじいさん。」
「おー、吉川先生やないですか。ボクの上賀茂のときの教え子の息子が小6で、この3区を走るんですわ。」
私らの上賀茂小勤務時代の同僚、吉川(旧姓)先生。ああ、なつかしや。現在は南区の小中一貫校にお勤めのようだ。
口のほうは相変わらず達者だったが、お若いころのプリプリのイメージがあるだけにおやせになったようで・・・。
今日は走路用員として駆り出されておられた。ご苦労さまです。
北山大橋を渡りさらに東に向かって走っていると、私らに向かってカメラを向ける不審人物・・・、ではなく走友・植木屋そうへいさん。ご自身の校区の小学校が出場しているので応援に来られたそうだ。
うん?
なんでこの3区に?
あー、そうへいさんも私のブログのファンと言ってくださっている。きっとおとといのブログを見て、私らが出没するこの3区で待ってくださっていたんでしょうね。
応援場所は、3区の残り3、400mくらいのところ。
野々神町交差点の手前は、ちょうど応援の人垣が途切れていて、コースが見やすく応援もしやすいように思えた。
待機して2、3分して先頭が見えてきた。
先頭あたりには、残念ながら「1」はいなかった。
しかし、そこからほとんど差もなく「1」が見えてきた。
この時点で10位前後だろうか。
まず思ったのは、「かっこええやんけー。」
足を痛めたままだと聞いていたが、そんなそぶりはまったく感じられないきれいなフォーム。区の終盤なのでかなり疲れが出るところだが、それもまったく感じられなかった。
「直磨くーん!」
「直磨くーん!」
二人そろって、目の前を走り抜ける直磨君に声をかけた。
直磨君はもちろん振り向くこともなく、風のように走り抜けていった。
「直磨、やるときはやるやんけ。」
「中継所まで行こ。」
ヨメさん情報によると、直磨君のお母さんが中継所あたりに待っているらしい。
中継所に到着し直磨君はすぐ見つけられたが、お母さんが見当たらない。
「おかんはどこ行った、おかんは?」
「きっと、またゴーゴー泣いてるんやわ。」
とにかく、直磨君が無事走り終えられてほっとした。
久しぶりに、心から応援できる機会を与えてくれてありがとう。
「そんで・・・、おかんはどこ行った、おかんは?」
私はここから北大路ビブレまでラン。
大文字駅伝応援ランは、全部で4kmほど。
晴れ間が出てきてもう雨の心配もなさそうだし、帰って「9の日平和ラン」を・・・。
--------------------------------------------------------------------------------
◎読売新聞2月3日
小学生駅伝練習過熱〜発達に合わせ指導を
京都市街地で小学生がタスキをつなぐ大文字駅伝(京都市教委など主催)で、選手の練習のあり方が課題となっている。注目度が年々高まり、保護者や教員らによる指導が一部で過熱。成長途上の児童には過重な練習が行われているケースもあるとされる。市教委や専門家は「子どもたちの将来を考え、適正な練習を」と呼び掛けている。(酒本友紀子)
◇沿道、TVで注目
京都市は1917年、三条大橋―東京・上野間で行われた国内初の駅伝大会のスタート地点となった「駅伝発祥の地」。現在も全国都道府県対抗女子駅伝などの全国大会が開催されることもあり、「駅伝好きな土地柄」(市教委)だ。
大文字駅伝は1987年に始まり、28回目の今年は9日に開かれる。コースは交通規制され、沿道で保護者や地域住民らが横断幕を出して応援するなど、大人の駅伝大会さながらに盛り上がる。当日夜にKBS京都が録画放送する番組も注目度が高く、視聴状況を示す接触率は、高校野球や高校サッカーの府大会決勝に匹敵するという。
毎年のように観戦する山科区の男性(76)は、「地域の子どもたちがけなげに走る姿に感動し、つい応援したくなる」という。
◇指導者知識に差
ただ、こうした人気を背景に、上位進出を目指してハードな練習を課す学校もあるという。
日本陸上競技連盟がまとめた小学生の長距離・持久走のガイドラインでは、練習頻度は週2〜3日、1日の練習は1時間30分程度、総走行距離は5キロを超えないことと定めている。しかし、市教委によると、昨年末、ある学校で、多い時で3時間の練習をしていたことが判明。今年に入ってからも、坂道で走り込みを繰り返していた学校があり、いずれも練習を見直すよう注意したという。
市教委は、2002年度から指導者向けにスポーツ医学やトレーニング法などの講習会を開催。06年度からは、補欠を含めた全選手約700人を対象に、京都整形外科医会による大会1か月前の検診を始めた。同会によると、毎年、約3割の選手に、足の痛みなどの異常が確認される。今年の大会の検診では、病院や整骨院の通院歴を持つ児童が4割にのぼった。
学校医らでつくる市学校医会は「運動部に所属する選手も多く、一概に駅伝練習だけが原因とは言えない」とするが、検診を担当するたちいり整形外科の立入克敏院長(71)は「影響は否定できない」という。
10年度の検診からは、理学療法士が児童や指導者にストレッチの方法や練習の留意点を伝え、足の異常をチェックする機器も導入した。立入院長は「指導者の中でもスポーツ医学の知識に差がある。適切なトレーニング法を徹底させることが必要だ」と指摘する。
◇無理させないで
毎年上位に入る市立嵯峨野小(右京区)の陸上部では、短距離から練習を始め、徐々に距離を伸ばす。縄跳びや鬼ごっこを取り入れ、楽しみながらバランス良く筋力を付けるよう工夫しているといい、佐竹朗教諭(43)は「大会に出たいため痛みを隠し、練習し過ぎる子どももいる。走り方がおかしいなどの兆候を見逃さず、無理をさせないのも指導者の役目だ」と語る。
市教委の担当者は「朝練のための早寝早起きで生活習慣にリズムが作られ、駅伝ならではの仲間意識が芽生える」と高い教育効果を強調した上で、「競争だけを目的にするのではなく、発達に合わせた指導をお願いしたい」と話している。
<大文字駅伝> 正式名は「京都市小学校大文字駅伝大会」。今年は市内16支部と国私立小支部の計176校が予選に参加し、上位校と招待校の計48チームが本選に出場。16・352キロを、10区間に分けて男女混合で走る。
--------------------------------------------------------------------------------
いい記事を見つけた。
大文字駅伝の問題点を分かりやすく書いてある。
ただし、「無理させないで」と言ったって、無理させるような仕組みになっているのだからしょうがない。解決策について具体的な提言がない。
私の案。
1.出場希望校は全部出場を認める。(支部予選会を廃止。)
2.テレビ番組を不認可。(小学生にあやまったエリート意識を植え付ける危険性あり。)
3.特別支援学校も出られる大会に!(初めから除外されているのでは?)
この3点が改善されたら、もっとすばらしい小学校駅伝大会になると思います。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=2373
コメント
そうへいさん、コメントありがとうございます。
そうでしたか。てっきりうちの夫婦のストーカーをしてらっしゃると勘違いしていました。あんなところでお会いできるとは、夢にも思っていなかったので。失礼しました。
宇治川マラソンはハーフでしょうか。私は5kmに出場します。何とか20分切りと思っているんですが、むずかしそうですね。
また、「京都キャロット」の出店テントによっていってくださいね。
こんにちは、不審者そうへいです。
昨日は6区を走る子がよく知っているいうことと、
息子のラグビーの試合があの後、宝が池公園であったので
あの辺りでウロウロしていました。
今度の日曜は、京都マラソンに出ます。
その次の日曜は、宇治川マラソンに出ます。
また、声かけてください。
元・清水さん、コメントありがとう。
今回の応援は、まあまあうまくいったと思います。
元町小学校前で直磨君の笑顔を見たとき、「だいじょうぶ」と確信しました。直磨君、おっとこまえやし・・・。(ちがうか?)
野々神町交差点前での応援は大声でしたんやけど、直磨君は振り向かず。それがまた、かっこよくて・・・。「ほれてまうやろー!」
しんどそうな顔でもなく、痛そうな顔でもなくてほっとしました。本当はしんどくて痛かったやろうに。
どうせなら中継所まで行って、お母さんを探そうと思っていたんですが、そこにはいなかったんですね。でも、走り終えた直磨君の穏やかな顔も見られたしよかったです。
私の撮った写真はプリントアウトしておくので、またいつでもいいので取りに来てください。
私との約束通り「しっかり」走った直磨君を、いっぱいいっぱいほめてあげてくださいね。
私のことを「自慢の恩師」なんて言うと、「ヘンな人」扱いされかねないので要注意です。「遊んでばっかりで、唯一マラソンだけができる先生でした」くらいが適当かと思います。
私は、清水さんが泣き虫やけどいいお母さんにもなってくれていることがうれしいです。おっとこまえの直磨君によろしくね。では、また。
昨日は(昨日も)応援ありがとうございました。
私は、南山の辺りで半泣きで待ち構えていたのですが、撮れた写真は1枚だけ。。。
しかも、遠すぎてちっちゃい直磨が更に小さいし、震えてるし…
直磨にかけられた言葉は
『もう1人抜け』
だけでした。
走っても追い付けるはずもなく、不甲斐ない。
あっと言う間に見えなくなりました。嬉しいような悲しいような。
藤井先生のブログを拝見させていただいて驚愕しました!
何人かのカメラマンが配備されてたのか?!
なんで2キロ弱の最初から最後まで写真があるの?!
と!!
流石です!流石、私の自慢の恩師です!
写真1枚では悲しかったので、本当に感激しています。
ありがとうございました。
現像どうやってするんか試行錯誤してみます!(未だにアナログ人間なんです)