2008年09月30日(火)
中学校文化祭・音楽コンクール [学校]
娘の中学校の学校祭が始まった。
9月30日(火) 文化祭(音楽コンクール・舞台発表)
10月1日(水) 文化祭(芸術鑑賞・展示発表・生徒会企画)
10月2日(木) 体育祭
この中学校は、文化祭と体育祭を一気にやってしまう。この方式は賛否両論あるかもしれないが、案外いい方法かもしれない。(ただし、指導される先生はたいへんらしい。)
今年のテーマは・・・
「唱×賞×勝」
〜皆との笑顔は一生の絆 共にときめけ学校祭〜
全校合唱のあと、1年生から発表が始まった。
1曲目は、全クラス共通の課題曲。これはアカペラ。
トップバッターは見ていて(聞いていて)気の毒だった。私のようなどしろうとが聞いても、明らかに音程がはずれていた。舞台の一番が一年生というのは、そりゃ緊張するでー。
2曲目は選択曲。やっぱり1年生は、緊張がほぐれず、楽しく歌いきったという感じがしない。
三番手に出てきた1―4は、それまでの二つのクラスに比べると落ちついていた。聞いている方も、やっと安心して聞ける感じだった。
そのあと三つのクラスが歌い終わり、1年生6クラスがすべて終わった。
真樹らも、去年あんなんやったな。一生懸命なんは分かるんやけど、みんなの心が一つというところまでは行っていない。
だが一生懸命さは十分に伝わってきた。自分が中1の時と比べて・・・。あんな真剣さはあったかな。
2年の発表の前に少し休けい。トイレが混んでいたらいややなーと思って行ってみたが、ガラガラ。そらそうか、この平日のこの時間に子どもの行事を見に来れるお父さんは少ない。そういう意味では、うちはめぐまれている。
去年は、ヨメさんに仕事を全部してもらい、一日中音楽を楽しませてもらった。今年は残念ながら全部は見られない。午後は、仕事。その分、見られる(聞ける)所はしっかり見ておこう。
2年生の発表が始まった。さすが2年。1年には気の毒だが、全然レベルがちがう。うまいし。なによりも、楽しそうだし。1年でこんなに成長するんやね。中学時代の1年はすごく大きい。だから、大事にね。
2年の最初に出てきた4組はすばらしかった。しろうとの私から見ても躍動感があった。さすが2年生という感じだった。
次々出てくる子どもたちの合唱を聞いていると、どんどん吸い込まれて行く。目と耳だけが客席に残り、体は空へ。まるで天国から見つめているような感覚。
「ありがとう、こんないい気分にさせてくれて。」
この会場で一番楽しんでいるのは、この私かもしれない。
さて、いよいよ真樹の6組。
もう、心配で心配で。
去年、金銀銅のどこにも入れず、ものすごくくやしがっていた。たのんます。今年は銅でもいいからかすってくれ。
祈る思いで聞いていたが、案ずることはなかった。特に男子がすばらしかった。すごくよく声が出ていた。これなら、銅以上は確実。
私が学校に関わりたいわけ。
それは、子どもの話題によしてもらいたいからかもしれない。
「あれは、ああやったよねー。」
こんなふうに、なんとか子どもの話題に入りたい。
子どものおかげで、自分も中学時代に戻ったようなふしぎな感覚が味わえる。
2年生7クラスの発表が終わった。
どれも甲乙つけがたい。
芸術に点数をつけるのはむずかしい。ちょっとおこがましいという感じ。
できることなら、全クラスをほめてあげたい。どのクラスにも一生懸命になっている子がいるのだから。
もし賞が取れなくてもなげくなよー。おっちゃんはそれなりにしっかり見とるぞー。
次は3年生。
これは絶句。
中3は30人学級のため、皆26人か27人の学級。そのためさびしい合唱になるのかなと思ったら大まちがい。人数の少なさを感じさせないすばらしい発表だった。
全8クラスが一定の水準を越えている。これは評価するのは無理という感じがした。
3年生には、この中学校のスーパースターであるO・Eさんがいる。真樹、あこがれの人だ。
顔がかわいく、背が高く、スポーツ万能、ピアノ抜群。非の打ちどころがない。
私のとなりにすわっておられた男性が言われた。
「Eさんの伴奏は完璧でしたね。伴奏に徹していましたね。合唱が前面に出るところは控えめにし、それ以外のところはそれなりに。」
「変幻自在」とは、このことか。
O・Eさんは、実は全部カタカナの名前。きれいで上品な音楽を聞かせていただきました。
次はPTAコーラス。
去年は男性もおられていいふんいきだった。今年は女性のみ。無理やりでも男性を入れたほうがいい。去年入っておられた男性は、楽譜を持っている手がふるえていた。それはそれで、ほほえましくてよかったのに。
午前中のトリは、合唱部。
これは絶品。
特に最後の「愛」は泣けてくる。引退を控えた3年生がソロで歌う部分がある。「天使の歌声」とはまさにこのことである。
もし私が死んだ後、1日だけ下界の様子を見せてもらえるとしたら、迷わずこの合唱部のフィナーレを見たい。それほどここにはいろいろな思いがつまっている。
午前のプログラムがすべて終わった。
私は、「天使の歌声」の余韻に浸り、夢ごこちのまま。
しかしそのあと、その夢を一気にくだいてしまう言葉があった。たぶん生徒指導の先生だと思う。(去年もこの場に出てこられた。)
「しゃべっている者、指揮者のマネをしている者。君たちの鑑賞マナーはどうなってるんや。担任の先生! 鑑賞マナーの悪かったものについては、昼休みにきっちり注意しておいてください。」
あのー、私も保護者席で指揮者のマネをしてたんですけど・・・。
「音楽」って、「音を楽しむ」と書くんですよね。集中して見ていたら、目の前の指揮者の動きにつられて勝手に体が動くというようなことはよくあることです。それは音を楽しんでいる一つの表現だと思うのですが・・・。
せっかくこんないい機会ですから、その先生も生徒といっしょに楽しまれたらよかったのに。子どものあらさがしをし続けるのは、しんどくないですか。
「みんな、ようがんばったね。出番も鑑賞も、両方きっちり楽しめたかな。合唱だけじゃなく、指揮にもいろんなスタイルがあるもんやね。先生もつられて、動いてしもたわ。
緊張しすぎて普段の力が出し切れなかったクラスもあったみたいやけど、これで終わりじゃないから。今日の経験は、必ずこの先の何かに生かされるはず。また明日からも、やる気を出してがんばろうな。」
私がこの学校の先生なら、舞台の上からニコニコ顔でこう言いたかった。
あと二点、気になったこと。
一つは、9組(育成学級)が午後の部にまわされていること。(午前中のどこかにはさみこめないものか。)
もう一つ。金銀銅の採点方法と採点基準を、分かりやすく説明してほしい。
教職員の皆様、学校祭1日目お疲れ様でした。私は午前の部だけしか見られませんでしたが、本当に来て見せていただいてよかったです。
明日あさってとたいへんだと思いますが、子どもたちのために力を貸してやってください。
どうかよろしくお願いします。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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