パオパオだより

2014年11月06日(木)

有田さん [私の好きな人]

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◎京都新聞7月28日夕刊

   ご当地マラソン 全国制覇
             京の税理士が達成

 全国各地の市民マラソンに参加し続け、47都道府県の大会を制覇したランナーがいる。京都市右京区の税理士有田行雄さん(63)。フルマラソンはすでに100回以上を走破、2012年2月に全県完走を達成した。その土地ならではの風景、人の温かさに触れ、走る喜びを加速させている。

 健康づくりのために30年ほど前から走り始めた。08年から「全国制覇」を意識し、参加する大会を選び始めたと言う。「マラソンがなければ行かないような、聞いたことがない場所に行くと、たくさんの発見がある」と魅力を語る。

 例えば出羽山地の麓、山形県長井市の「長井マラソン」は「まったく観光地化されてなくて、ただただ山がきれいだった」。0泊2日で参加した「博多唐津ウルトラ駄マラニック大会」は午前1時にスタートし、104キロを走り切った。

 坂本龍馬の「脱藩の郷」をPRする高知県檮原町の「龍馬脱藩マラソン大会」では、起伏の激しい山道を走った。完走証の代わりに「脱藩認定書」をもらったが、折り返しコースのため「マラソン上は、脱藩は失敗に終わるんです」。

 参加者がほぼ地元の人という大会ならではの苦労も多い。農家に泊まったり、体育館に寝袋を持ち込んで寝たりしたこともある。

 それでも地域ごとの温かい歓迎には替えられない。大音量で音楽を流し、太鼓演奏で盛り上げてくれた地域や、スイカや黒砂糖など地元の特産品を沿道で振る舞ってくれる大会もあった。今年6月、3度目の挑戦でようやく完走できた「隠岐の島ウルトラマラソン」(島根県)の100キロコースでは、地元の人が名簿を見て沿道から名前を呼んでくれた。「涙が出そうなほどうれしかった」

 「無理せず楽しんで走るのが一番です」と語る有田さん。今も週に3回は、上京区の事務所から自宅まで約8キロを走って帰り、次の大会に備えている。
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 「土山マラソン」の記事のトップで紹介させてもらった有田さん。私のこのブログにはたびたび登場してもらっている。
 その有田さんが、7月28日の京都新聞に載った。そのとき記事にしようかなとも思ったが、またお会いしたときにと思い今になってしまった。

 京都の老舗ランニングクラブ「京都ランナーズ」で知り合ってから30年以上。今も昔と何も変わらず仲良くさせていただいている。
 この新聞記事を見ても分かるとおり、有田さんのいいところは「いいところを見つけるのがうまい」こと。いいところを見つけるのがむずかしい私に対しても、いつもやさしい言葉をかけてくださる。「藤井さんは不要家族やでー」とか!?(じょうだん、じょうだん。)

 私は変わり者のへんくつなので、ちょっとしたことですぐムカッとしてしまう。しかし、有田さんに関しては30年以上そんな思いをしたことがない。有田さんは人の悪口を言わないし、私が自分を卑下したような発言をしてもきっちりフォローしてくださる。
 大阪国際女子マラソンにも出場経験のある奥様もお上品だし、よい夫婦といえば有田夫妻を思い浮かべる。今は奥様はほとんど走られないそうだが、いつもダンナさんのマラソンについて行かれ、応援だけではなくいろいろと自分なりの楽しみを見つけておられるようだ。

 若いときに比べると、最近は有田さんご夫妻にお会いする機会は少なくなっている。しかし、私も「いいところを見つけるのがうまい」人間になりたいと常々思っているのは、知らず知らずのうちに有田さんご夫妻の影響を受けているように思う。

 有田さん、これから先も仲良くしてくださいね。

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土山で有田さんが撮ってくださった写真

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【RUN】

 「京都丹波ロードレース・5km」で左足の痛みが悪化。アキレス腱本体ではなく、その周囲の腱がカチカチに。歩くのも大変なくらいになった。
 火・水と完全休養。薬屋さんでシップを買って(お徳用、49枚で980円+税)、風呂上りにふくらはぎに貼って寝た。すると、わずか2日で楽になった。私には薬物がよう効きますにゃわ。

 そろりそろりだが、いつもの5kmを走ってみた。31分07秒。えらい時間がかかったけど、足はそれほど痛くはならなかった。
 練習は控えめにして、今度の日曜の「南紀日置川・5km」にのぞもう。

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2014年10月16日(木)

比叡おろし [私の好きな人]

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 45年前に「会ってみたいなあ」と思った人に、昨日会えた。「比叡おろし」の小林啓子さん。
 45年前、彼女は21歳。私は13歳なので中2くらい。いなかの中学生だった私は、やっと自分ひとりで使える部屋ができ、ラジオの深夜放送を聴き始めたころだ。山奥なので、昼間はラジオもよく聞こえなかったが、深夜はすごくきれいに入った。そのころよく流れていたのが「比叡おろし」。すごく低音の大人の女の人の声で、「いったいどんな人が歌ってはんにゃろう」とよく想像していた。もちろん、そんなこともすっかり忘れかれていたのだけれど。

 京都新聞に「大往生一座旗揚げ公演」の紹介の記事があった。その中に「『比叡おろし』などのヒット曲がある小林啓子、・・・」
 「えー、『比叡おろし』の人、まだ歌ってはるんやー! これは絶対に行かんならん。」(2002年、約30年ぶりに音楽活動を再開とのこと。)
 誘ったヨメさんは私の6歳下なので、「比叡おろし」はまったく知らない。そりゃ、小2ではねえ。それでも、普段からの高石ともやさんとのつながりもあって、いっしょについてきてくれた。

 「ビックりやなあ。40代かと思った」と、ヨメさんの評。自分より年下に見えたってこと?

 私は1曲歌い終わられ、ジャランジャランという弾き語りで「私は21のときにこの歌に出会いました。音楽活動を休んでいる間もこの歌だけは何度も歌っていました。」

 鳥肌が立ち、背中がゾクゾク。
 あー、これが「45年の重み」ってことでしょうか。


 「比叡おろし」

 風は山から降りてくる
 レタスのかごをかかえて
 唇はくびれていちご
 遠い夜の街を越えて来たそうな

 うちは比叡おろしですねん
 あんさんの胸を雪にしてしまいますえ

 風は琵琶湖に落ちてくる
 北山杉を下に見て
 夕焼けはよそ行きマント
 光る銀の靴をはいていたそうな

 うちは比叡おろしですねん
 あんさんの胸を雪にしてしまいますえ

 風は今夜も吹いている
 死んでは駄目よと言いながら
 さよならは小さなみぞれ
 そっと京都の闇に捨ててきたそうな

 うちは比叡おろしですねん 
 あんさんの胸を雪にしてしまいますえ


※「比叡おろし」のレコード発売は1970年らしく、それなら私は中3です。

 

 

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【今日のきく】

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 「あーあ、たいくつ。」

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【RUN】

 今日はいつもの5km、29分38秒。

 明日から沖縄行き。沖縄と言っても宮古島。
 真樹と「宮古島マラソン」のハーフを走ってきます。

 たぶん、明日は民宿泊なのでこのブログの更新はできそうにない。

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2014年10月15日(水)

大往生一座 [私の好きな人]

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◎京都新聞10月7日夕刊

   大往生一座 旗揚げ公演 72歳高石ともや×永六輔81歳  
      小林啓子、なぎら健壱、笠木透ら出演 歌と語りに「我」を込めて

 2009年に幕を閉じた京の夏の風物詩「宵々山コンサート」の常連だった高石ともやら熟年世代のフォーク歌手たちと放送作家永六輔が「大往生一座」を結成。語り芸と歌でつづる旗揚げ公演を15日、京都市上京区の府立文化芸術会館で開く。

 「比叡おろし」などのヒット曲がある小林啓子、軽妙な語りで人気のなぎら健壱らが出演。笠木透は自分の死に対する反応を想像した新作「棺おけの穴」を披露する。

 「宵々山ー」は運営スタッフの急死などが理由で終わったが、永がその直後から「小さな催しでいいから京都で本物の芸を伝えていこう」と高石に呼びかけ、市内で商業ベースと一線を画した二人会などを続けてきた。

 今回、主催する宵々山コンサート世話方会の体制が整ったことから、中規模ホールの公演を企画。81歳の永はパーキンソン病、72歳の高石は脊椎管狭窄症を患っているが、「懸命に生きてやろうというエネルギーを感じてもらいたい」(高石)とあえて「大往生一座」と名づけた。

 高石は「2年前に亡くなった小沢昭一さんの言葉を借りれば、芸能の本質は語り。ぼくらフォーク世代は、短時間で情緒に訴えることはしないが、言葉や歌詞には『我』が込められている。“口先”ではない芸を味わってほしい」と語る。
 午後6時半開演。
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 行ってきま〜す。

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 もちろん撮影禁止なんですが、世話方会のみなさんに敬意を表して・・・。

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 フィナーレでそろった出演者のみなさん。
 とってもすてきなコンサートでした。どうもありがとうございました。

 くわしく解説したいのですが、ちょっともったいなくて・・・。
 実際の大往生までこの「大往生一座」は続くらしいので、ぜひみなさん足を運んでください。

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 コンサートが終わり、ヨメさんは笠木透さんのCDを買ってサインと握手をしてもらった。
 私は「落し文(アンケート)」に「高石ともやさんにノーベル平和賞を!」と書いてきた。
 「絶対に、また行くぞー!」

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【今日のきく】

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 「昼間の公園もなかなかいいもんじゃー。」

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2014年07月25日(金)

ナリケンポロシャツ [私の好きな人]

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寮の9階で

 こないだ夏の服を引っぱり出したら、なつかしいポロシャツが見つかった。ずいぶん前にもらったものだが、一度も着ずに置きっぱなしのものだった。

 真樹の中学時代の同級生・ナリケン。このブログにも何回も登場している。その彼がまだ中学生の時に、私の誕生日プレゼントとしてくれたもの。じょうだんで「くれー」と言ったら、本当にくれてビックリ。

 高校時代は静岡だったが、今は大学生として一人京都に戻ってきている。私のことを気に入ってくれた貴重な存在である。今でも、「フジマキのとうさん」として受け入れてくれるだろうか。
 10月で20歳になるナリケンに、ぜひ会ってみたい。

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 私の朝一の仕事は、階段の開錠。
 朝6時半でも、京都特有のねっとりした暑さ。

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 夜はやっぱり熟睡できなかった。
 もう一人のバイトさんは、前日は布団も敷かずに寝られたそうだ。そしてその続きに午後3時まで働き、いったん家に帰り、また別のバイトを午後6時から10時まで。私とそんなに歳のちがわない女性なのだが、「若い!」

 私が乗る「はるか」の都合で、今日も午後1時半に出てきてもらった。いつもしょうもないおみやげばっかりなので、今回は奮発して「マンゴー」にしようかな。

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 京都駅2時15分発の「はるか」。 
 ナリケンポロシャツ、ターサージールTS、旅行カバンと見事にコーディネートできてるじゃないですか。こういう色のシャツは似合わないと思い込んでいたが、けっこう似合ってますよね。今さらやけど、「ナリケン、ありがとう!」

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 関空第2ターミナルは蒸し風呂地獄。搭乗口までの通路には冷房がない。死にかけました。

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 と思ったら、機内は冷房ガンガン。
 あっちで「ハクッション」こっちで鼻「ヅルヅル」。もうちょっと加減できんもかねえ。

 となりは1歳くらいの女の子を連れた若いお母さん。その女の子は泣き叫んだりしないおとなしい子。ただ、伸ばす足が私にあたり、お母さんがすごく気にしてられた。
 「全然だいじょうぶですよ」と言って会釈をすると、知花くららさん級の超美人。そのお母さんは、そのあとも沖縄の歌で娘さんをあやしておられた。
 きつい冷房で切れかかっていた私の神経も、これでずいぶんいやされた。

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 7時15分那覇着予定のピーチは、相変わらず20分ほど遅れ。明るい内に着くと思っていたが、あたりはだいぶ暗くなっていた。

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 そうそう、これを書いておかなくては。
 「ピーチの荷物検査、めっちゃ厳しくなりましたよー。」

 以前は明らかに大きさや重さがオーバーしているものだけを調べておられたが、今回はほとんどの荷物を検査しておられた。これで私も含め、軒並みアウト。私の場合1kgオーバーで、追加料金2730円。何のためにピーチにしたのか分からんようになってしまった。

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 「気をつけよう、ピーチはしっかり追加料金!」

 それにしても、荷物が回るお寿司のように出てくるんじゃなく、ピーチはえっさほいさと運ばれるのを初めて知った。

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 連絡バスもなかなか来ず、ゆいレールも間一髪乗り遅れ、予定がだいぶ狂ってしまった。

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 牧志駅近くのカプセルホテルに着いたのは9時前。

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 2段のカプセルは寝苦しいと思い、1000円高いデラックスタイプにした。これなら、普通のホテルのシングルルームとほとんど変わらない。

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 国際通りへ、晩ごはんに。

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 落ち着いたフンイキのお店を選択。

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 沖縄珍味3種盛り(テビチ・海ぶどう・島らっきょ)。

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 ここのお店は、宮古島と何か関係あるような・・・。

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 アーサ入りあんかけチャーハン。

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 泡盛はいただかず、生ビールのみ。

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 珍しいタバコもいっぱい取り扱っておられた。

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 帰り道で見つけたネコちゃん。

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 お店の飼い猫だと思うが、けっこう遊んでくれた。

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 こうして、ナリケンポロシャツを着た一日が終わる。

 カプセルホテルで「むにゃむにゃむにゃ・・・。」

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2014年04月08日(火)

「金沢マラソンに行くぞー!」2 [私の好きな人]

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◎「普通の車イスランナー・下山さんをシティフルマラソンに!」の途中経過です。
 今はがっくり来ていて、私も途方にくれています。でも負けません。
 みなさん、応援してくださいね。
 (下から順に読んでください。)
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■4月8日22時58分「金沢マラソン組織委員会・○○さん」へ送信

 京都の藤井です。 
 早速、ご返答いただきありがとうございます。

 他の大会とちがい、担当者である方の個人名をはっきり出されての対応に敬意を表します。
 しかし正直に言わせてもらいますと、「またか、がっかり」のひと言です。どうして、「下山さんが出場できるよう、できるだけのことはやってみましょう」とおっしゃってくださる大会が皆無なのか、私には理解できません。しかし、ずっと前からシティフルマラソン出場を目指し、ことごとく「不可」と言われ続けてこられた下山さんの悔しさに比べれば、2年ほど前から交渉役を引き受けた私としてはこんなことでくじけておられないと思っています。
 「金沢マラソン」は新規の大会であり、まだすべての実施要綱が固まっていない段階だと思いますので、何とかその硬い扉をこじ開ける方法がないかを考えて行こうと思っています。

 地方自治体(金沢市)もかんでいる大会ですので、去年施行された「障害者差別禁止法」も十分認識されていることと思います。障害のあるランナーに特別枠を設けられたのも、そのあたりを意識されているのでしょうか。それならなおさら、日常生活用の車いすで何度もフルマラソンを完走されている下山さんを排除されるのが残念でなりません。

 国の法律と一民間団体の日本陸連の規則とどちらを尊重されるのか。
 オリンピックや世界選手権の選考大会ならいざ知らず、1万人規模のシティマラソンにそこまで厳格さを求められる意味がよく理解できません。まさか、陸連登録者のみの大会ではないでしょう。(もしそうなら、あきらめます。)
 大会の趣旨に合致しないのであれば、「オープン参加」という形も取れるはずです。下山さんが望んでおられるのは、「一度でいいから健常者と一緒の大会に参加し完走したい」というものです。もちろんその実現に際しては、こまごまとした配慮が必要です。しかし、それは多くの人の知恵を集めれば不可能なことではないと思っています。

 2月22日、私のブログ「パオパオだより」に下山さんからコメントが入っていました。
     ◇     ◇     ◇
パオパオさん
おひさしぶりです。shimoです。

金沢マラソンが、秋に変更となりましてGWのとても良いタイミングを、失ってしまいました。
その後マラソン参加をを夢みていましたが、参加できる大会もなく寂しい思いをしてましたら思わぬ事態となりました。
胃癌になりまして、一年前に胃の全摘出の手術をしました。
体重と体力は、途端に減ってしまい、スタミナもなくなってしまいましたが現在は、食べ続けてなんとか復活できるように励んでいるところです。
パオパオさんには、本当にお世話になります。
生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したいと思います。
必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね。

(注) 文中の「金沢マラソン」は、「マラソンに挑戦する会」のこと、「パオパオさん」は私・藤井のことです。
     ◇     ◇     ◇

 下山さんの体調を考えると、フルマラソンに挑戦できるチャンスはもうほとんどないかもしれません。だからよけいにあせっています。現在の下山さんの生きがいになっていると言ってもいい「金沢マラソン」応募の可能性を、どうか消し去らないでください。

 私たちは絶対にあきらめません。
 どうか、下山さんにとって今後の希望がもてるご対応をよろしくお願いいたします。

     2014.4.8
                              藤井廣司
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■4月7日18時43分「金沢マラソン組織委員会・○○さん」より受信

 藤井廣司様

お世話になっております。

金沢マラソン組織委員会事務局の○○と申します。

この度はお問い合わせいただき誠にありがとうございます。

金沢マラソンは日本陸上競技連盟(日本陸連)の公認競技とすることとしており、

安全管理はもとより、日本陸連競技規則を遵守する必要があります。

今回、日本陸連に車いすでの参加について問い合わせたところ、「競技会一般規則」の

第144条に「競技者に対する助力」という条文があり、要約しますと、

マラソン競技は自力で42.195?を走り、順位・タイムを競うもので、

ストックやローラースケート等の用具や装置を使用(助力)して参加することは

認められないと規定されており、お問い合わせの車いすでの参加についても

認められないとの回答を受けております。(※なお、目の不自由な方については

「視覚障害者の伴走者は助力とみなさない」と同条で規定されています。)

金沢マラソンは、日本陸連の公認競技として開催する趣旨をご理解いただき、

車いすでの参加ができないことをご了解いただきますようお願い申し上げます。
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■4月4日17時15分「金沢マラソン組織委員会」へ送信

 金沢マラソン組織委員会様

 初めまして、私は京都在住の50代のランナーで、藤井廣司(ふじいこうじ)と申します。
 金沢マラソン組織委員会におかれましては、2015年11月の第1回大会成功に向けて日々ご苦労されていることと察します。私たち市民ランナーの憧れの大会になるよう心から願っています。

 さて、金沢マラソンの応募の件についてですが、一つお尋ねしたいことがあります。
 3月1日の北國新聞の記事「金沢マラソン1万2千人参加へ 15年」の中に、「優先参加枠として、海外ランナーや県内宿泊ツアー参加者のほか、車いす利用者を除く障害のある人も加えた」とあります。
 まだ細かな応募方法も決定していないとは思いますが、この部分を見ると「車いす利用者の応募は不可」とも読み取れます。それとも、優先参加枠ではダメだが一般参加枠では応募できるのでしょうか。ここを知りたくてお尋ねさせていただきました。

 私の友人の下山利博さん(40代)は、競技用の車いすではなく、日常生活用の車いすでフルマラソンに挑戦され、4時間台後半のタイムで何度も完走されています。東京在住の方ですが、金沢市犀川河川敷で開催されている「マラソンに挑戦する会」(主催・金沢中央走ろう会)に毎年遠征され、2008年はタイヤがパンクでリタイヤしたものの、2009年、2010年、2011年と4時間40分前後で3年連続で完走。(2012年以降は、この大会がゴールデンウィークから9月開催に変更になったため来られていません。)
 普通の車いすでフルマラソン完走能力のある下山さんの夢は、「公道を使ったシティフルマラソンを完走したい」というものです。この夢は私たち市民ランナーとまったく同じです。ただ全国のシティフルマラソンに問い合わせたところ、「他のランナーと接触した場合に危険」という理由で排除されているところがほとんどです。競技用の車いすが一般のマラソンに混ざる危険性は理解できますが、日常生活用の普通の車いすならガードランナーをつけるなど工夫すれば問題なしだと思うのですが・・・。

 下山さんは、犀川での「マラソンに挑戦する会」に参加されるときは、いつも一人で長距離夜行バスで来られ、だれの手も煩わせずに行動されていました。そんなしっかりされた方なのに、「車いす利用者」という理由だけでマラソン大会に応募さえできない差別を受けておられます。
 金沢マラソンが計画されていると知られたとき、「なじみのある金沢の街をぜひ走ってみたい」と思われたそうです。
 下山さんの参加に関して何か問題が発生するのなら、それを一つ一つ取り除いて、ぜひシティフルマラソンへの参加の喜び、また完走の喜びを味わわせてあげたいと思っています。もし伴走が許されるなら、私も大会当日の伴走をさせていただきたいです。

 2008年から2011年の「マラソンに挑戦する会」の下山さんの写真を添付させていただきます。
 ぜひ、ご検討よろしくお願いいたします。

     2014.4.4
                                 藤井廣司

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2014年04月04日(金)

「金沢マラソンに行くぞー!」 [私の好きな人]

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 今、私と東京の下山利博さんとの合言葉は「金沢マラソンに行くぞー!」

 日常生活用の普通の車イスでフルマラソンを完走される下山さんの夢は、「公道を使ったシティフルマラソンに出場し完走すること」。しかし、私の地元の「京都マラソン」をはじめとしてすべてのマラソンが門前払い。個々の状況などの聞き取りをする姿勢すらなく、頭から「車イス不可」。抽選に参加する権利を奪い、その結果を一喜一憂する権利も奪っている。障害者差別禁止の法律や条令を作っている立場にあるものが主催者であるのに、「これはどうして?」と思わずにはいられない。

 下山さんにとって金沢は特別思い入れのあるところ。犀川河川敷で開催されている「マラソンに挑戦する会」に毎年参加されていた。2008年は車イスのタイヤがパンクしてしまいリタイヤ。しかし、2009年から2011年は3年連続で4時間40分前後で完走。この大会がゴールデンウイークから9月開催に変更されたため、ここ数年は来られていない。それでも、この経験からなじみのある金沢の街を走ってみたいという気持ちになるのも十分に理解できる。

 大会概要を見てみると、やはり「車いす不可」と書いてある。これは他の大会同様「他のランナーと接触した場合に危険」という理由だろう。しかし、まだ「実施案」の段階であるはずなので、まだまだ働きかけの余地はある。

 今日、金沢マラソン組織委員会にメールを送った。もちろん、下山さんの今までの実績を知ってもらい、大会応募を認めてもらうように要望するものだ。
 金沢は「京都のイケズ」とはちがうと信じたい。

 2月22日に下山さんからいただいたコメントは重かった。
 「パオパオさんには、本当にお世話になります。
 生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したいと思います。
 必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね。」

 私も同じ気持ちです。
 私が生きているうちに、下山さんのシティフルマラソン出場を実現し、一緒に走って完走を喜びたいと思っています。
 ご自分のマラソン出場のことが気になるランナーのみなさん、そのエネルギーを応募さえさせてもらえない下山さんのために少し貸していただけませんでしょうか。

 「ずっとずっとマラソンに出たいと思いながら門前払いを食らっている下山さんの夢を実現し、みんなで喜びあいませんか。」

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