パオパオだより

2009年02月11日(水)

渡嘉敷島〜「おまけ」沖縄・2/8〜 [沖縄]

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高台より渡嘉敷港を見下ろす

 マラソン大会に出場するとき、ただ走るためだけに行くのはもったいない。できるだけ、その地方の人々としゃべりたいと思う。
 渡嘉敷島は、夏はダイビング、冬はホエールウォッチングで有名なところだ。しかし、私にとっては「集団自決の島」という印象が強い。
 大江健三郎「沖縄ノート」裁判も、この島に関しての記述について争われている。

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島中に花が

 戦時中、この島で起きた集団自決に日本軍の関与があったかどうか。岩波新書「沖縄ノート」には、実名は出されていないが隊長の関与があったとはっきり書かれている。それに対して当の隊長本人ともう一人の隊長の弟が、名誉棄損で訴えている。一審大江氏側勝訴で、確かもうすぐ二審の判決が下るはずだ。
 この本全体を読んでもらえば、大江氏が特定の個人の名誉を貶めるために書いたわけではないことは明白である。

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史跡「集団自決跡地」の説明

 そのことについて調べている時、ビックリ仰天の事実を知った。
 名誉棄損で訴えている原告が、その原本を読んでいないというのだ。曽野綾子さんが書かれた「ある神話の風景」(大江健三郎「沖縄ノート」を批判した書)の中の引用部分のみを読んで裁判に踏み切ったとのこと。
 私から見ると、こっちの方が大江氏に対する名誉棄損のような気がするが・・・。

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 とにかくその地に行ってみたい。
 「今、何の力もないあなた一人がそこを訪れて、いったい何の意味があるのか」と言われるかもしれない。しかし、私の経験上、動けば必ず何かを手に入れることができる。その場ですぐ手に入れることができなくても、必ずや後々思い出すことがある。「動かんかったらよかった」と後悔したことは過去に一度もない。
 そう思いながら、その地に向かった。

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 「集団自決跡地」は、マラソン大会会場から北へ、急なダラダラ坂を上ったところにある。ここは、現在「国立沖縄青年の家」の施設になっている。
 もちろん戦時中は、何もない断崖絶壁のジャングルであったのだろう。そこへ死を決意した住民が上ってきて、集結したのである。
 この場所も、戦後の一時期米軍の施設としてに接収されており、「集団自決跡地」の石碑が建てられたのはかなりあとになってからである。
 
 私たちがその石碑にたどり着いた時、現地ガイド役らしき方が親子連れに説明をされているところだった。
 「そうか。大会要項のどこにも書いてなかったけど、この島ではこんな活動もしっかりやっておられるんや。」
 下調べをする準備期間がなかったので分からなかったけれど、もし来年も来ることができたらぜひこのガイドをお願いしよう。

 横で耳をそばだてていたら・・・。
 「わたしの母は集団自決の生き残りです。でも、私はその話をまったく聞いたことがありませんでした。そりゃー、こんな悲しい話を自分の子どもにはしたくなかったんでしょうね。
 母がそのことを初めて話してくれたのは、例の教科書から集団自決の記事が削除された時です。
 本当にとんでもないことが起こりました。実際にあったことをなかったことにしようとするのですから。」
 そして、そのガイドさんと親子連れは、実際に集団自決のあった現場である薮の中へと進んでいかれた。

 私もこの人たちについていきたかったがやめておいた。きちんと申し込みをしてきちんと話をお聞きしよう。それは来年でも遅くない。そう思い、そこから引き返した。

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 実は、この「集団自決跡地」に行く前、林道の中腹で「アリラン慰霊のモニュメント」を偶然見つけた。ここは、どのガイドブックにも地図にも載っていなかった。
 変わったお墓のような形が道路から見えたので目に留まったが、すっと通り過ぎてしまってもおかしくないようなところだった。
 戦時中犠牲になった韓国朝鮮人の方々を慰霊するため、全国からの寄付金やバザーの収益金によって建立されたそうだ。
 残念なことに、この場所は島一周の部のマラソンでも通らない。

 「とかしき島一周マラソン」と言うからには、さきの「集団自決跡地」や、この「アリラン慰霊のモニュメント」も通るコースにしたらどうだろう。今よりさらにアップダウンのきついコースになってしまうが、渡嘉敷島がダイビングやホエールウォッチングだけの島でないことを分かってもらえるいい機会だと思う。

 平和を求めることは、何も格好悪いことではない。そのスタートが、たいてい過去のあやまちを知ることからスタートするため、敬遠されることが多い。誰でも人の死に関わる話を聞くのは、楽しいことじゃないですからね。
 でも何も知らず、同じあやまちをくり返すことだけはやめましょう。それは、誰も望んではいないはず。

 ダイビングやホエールウォッチングが好きな人も、集団自決で家族にまで手をかけざるをえなかった人々の話や強制連行された韓国朝鮮の人々の話を聞く耳は持っていると思う。せめて、ガイドブックやマラソン大会の要項の片隅にでもその説明が書いてあったらいいのにと思う。
 どうでしょうか。

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 この日は、前日渡嘉敷港の横の売店で買ったTシャツを着た。
 「いつもまえむき・ときどきうしろむき」Tシャツ。

 売店のおねえさん(?)は関西弁。話しかけてみると、「大阪生まれの沖縄育ち、もうこっちに来て25年」だそうだ。(ということは、うちのヨメさんとおんなじ歳くらい?)
 買ったTシャツをさっそく着て、売店まで見てもらいに行ったら、たいそうよろこんでくださった。
 富本晴美さん。
 みなさんも渡嘉敷島に行かれたら、ぜひ港の横のお店「ChipChip」さんへ。富本晴美さんとお話ししてください。楽しい方ですよ。 

 最後に一緒に記念撮影。
 「いつもまえむき・ときどきうしろむき」
 これからも、これでいいですよね。

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☆★☆今日(2/16)、現地ガイドボランティアについて、渡嘉敷島村役場に電話で問い合わせてみました。
 役場では、そういった活動は行っていないとのこと。私が写真に撮らせてもらったジャンバーの方は、いったいどなただったんでしょう。マラソン大会のスタッフが着られていたのと同じジャンバーだったんですけど・・・。
 お話の内容からも、渡嘉敷島の方にまちがいありません。
 この記事を読まれた方であの男性をご存知の方は、ぜひお知らせください。
 よろしくお願いします。

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2009年02月10日(火)

石垣焼体験陶芸教室〜「皿」沖縄〜 [沖縄]

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 朝9時20分、上原港発の船で石垣へ。
 そこでレンタカーを借り、「やいま村」へ。
 お昼ごはんを食べたあと「石垣焼窯元」へ。いよいよお皿作り。
 「石垣焼窯元」の展示場を見ていると、自分にこんな立派なもんがつくれるんやろかと不安になってきた。
 作業場に入ると、すでにお二人先客が。お母さんと娘さんのコンビのようでした。

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 先生はすごく美人な方。これはやる気がわいてくる。
 私が何を聞いても、答えは「だいじょうぶですよー。」なんか、かえって不安になりました。
 私は半月形、真樹は犬形のお皿に挑戦。粘土に向かって「ペッタン、ペッタン」やってるだけで心が落ち着く。
 1時間ほどで、何とかそれらしい形に仕上がりました。すべて出来上がるのが3ヵ月後。と言うことは、5月!
 楽しみなような、もうすっかり忘れていそうな・・・。

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 私は、ワンちゃんがいるとどうしても見てしまうくせがある。建物の外で犬の鳴き声がしたので行ってみた。
 またまたかわいいワンちゃんが2ひき。そして驚くことは、ご立派過ぎる犬小屋。これは、焼き物でしょうか。
 旅の最後の最後にもワンちゃんがさわれたので、私的には大満足です。

 さあ、これで予定はすべて終了。あとは帰るだけ。

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 レンタカーを返し、石垣空港へ。午後4時30分発の飛行機で那覇へ。那覇で関空行きに乗り換え。関空に着いたのは7時過ぎ。
 弁当を買い、7時46分発の「はるか」に乗り京都駅へ。京都駅に着いたのが夜9時2分。
 そこにはかわいいかわいいきくとますみちゃんが待ってくれていました。
 「いい旅ができたよ。ありがとね。」

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2009年02月09日(月)

クーファミリーとよんなぁよんなぁさん〜「犬」沖縄〜 [沖縄]

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西表島上原港で出迎えてくれたクー(右)とスー(左)

 さあ、今回の旅のメインイベント。(というか、去年の夏の旅も「クーちゃん親子」がメインやったね。子犬は7月4日生まれで、まだ生後1ヶ月にもなってなかった。)
 午前中、竹富島観光をし、いったん石垣島に戻り昼食。午後1時30分発の「西表島上原行き」の船に乗る。
 
 エコツーリスト「よんなあよんなぁ」さんにお願いした、「ゆるいエコツアー」。
 「ワンちゃんをメインにお願いします」とメールしておいたら、いきなり港でこのお出迎え。もう、うれしすぎます。 

◎ここで、西表島の基礎知識を(@西表島より)

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 西表島の概要

 西表島は沖縄本島から400km南西にある八重山諸島のひとつで、台湾からはわずか200kmに位置する。ちなみに東京からの距離は2100km。
 気候は亜熱帯に属し年平均気温は23℃前後。夏のジャングルは湿度90%を超えることもあり、蒸し風呂状態。12月までセミが鳴き、蚊にいたっては一年中飛び回っている。
 ただし冬(1〜2月)は強い季節風の影響で体感温度は低く、意外と肌寒い。年に数日、11〜2℃まで下がることもあるが、そういう時は川や浅瀬の魚が寒さで仮死状態になり浮かんでくることも。
 台風は夏場に頻繁に来襲する。そのため最近の家屋はスラブ屋と呼ばれるコンクリート製が多い。最近では2006年9月の13号台風は最大瞬間風速の記録を30年ぶりに更新し、島の生活と自然に甚大な被害を与えた。

※追記 2007年9月の台風でも観測史上2番目の最大瞬間風速を記録した。温暖化による台風の強力化が心配される。


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第一章 干立の「チャーチャ」とクーとスー

 よんなぁよんなぁさんのお家は、西表島の一番北にとがったあたりの住吉集落。そこから西南に数キロ行ったところ干立(ほしだて)にチャーチャ(オス)がいる。
 飼い主さんはお留守だったが、「言ってあるので・・・」ということで浜に連れ出し、いっしょにお散歩。

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 もらわれた当初、体の毛が半分以上抜けてしまいどうなる事かと心配していたが、いまや立派な青年犬に。スーちゃんよりふた回りほど大きい感じ。それでもうちのきくより細く見えるのは、なーんでかな。

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 ロープをはずすと、一番にスーちゃんが海に向かって駆け出した。それを追いかけるチャーチャ。クーちゃんはあまり海が好きではないらしく、砂浜掘り開始。大事な大事な石を埋めるつもりらしい。

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 しばらくすると知らぬ間に、クーちゃんも水遊びの仲間に入っていた。2ひきの楽しそうな様子につられたのかな。それとも、私たちお客さんへのサービス?

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チャーチャとダッシュ!

 最後には、チャーチャとダッシュまでさせてもらった。
 それにしても、ワンちゃんたちが遊んでいる姿は見あきることがない。水にぬれてもいいかっこうをしていたら、いっしょに海に入るとこやったのに、残念!

第二章 祖納の「キラ」+アルファ

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 干立からさらに西南に少し行ったところ祖納(そない)に、キラ(オス)がいる。
 クーちゃんのだんなさんだった初代「キラ」の飼い主さんが、「キラ」が死んでしまったのでその子をもらってくださった。名前も同じ「キラ」と名づけ、かわいがっておられる。
 飼い主さんは、よんなぁよんなぁさんの農作業の師匠でもある「ノージ」さん。本名は星さんだが、「星の王子(ホシノオージ」から「ノージ」さんになったらしい。
 どうか、二代目キラちゃんが長生きできますように・・・。

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 ノージさんの話によると、二代目キラは、初代キラよりそのお父さんにそっくりだそうだ(おじいさん似)。私から見ても、チャーチャの方がお父さん(初代キラ)に似ているような気がする。
 私があんまり犬の話ばかりするもんで、「犬の研究家の方ですか」とノージさんに言われたのにはまいった。(これから、「日本雑種犬研究協会会長」を名乗ろうかなあ。)

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 ノージさんのおうちのすぐ上には、ヤギ牧場(?)。小っちゃいヤギは、柵のすきまから脱走していました。
 どうやらこのヤギさんたちは食用らしい。沖縄ではヤギはすごいごちそうなんです。

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 そのまたおとなりにかわいいワンちゃんが。
 日石にお勤めの方が飼い主なので、名前は「ダッシュ」。いい名前です。

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 ノージさんにことわって、キラちゃんをレンタルして浜へ。さっきクーとスーとチャーチャ3びきが遊んだ干立の浜の対岸です。

 向こうの浜はゴミ一つないきれいな浜だったのに、こっちはペットボトルなどがいっぱい。
 よんなぁよんなぁさんの話によると、潮の流れでこんなちがいがでるそうだ。ペットボトルを手にとって見ると、「上海」「天津」「台湾」の文字。何年か前は韓国のものが多かったが、今は中国のものが多くなっているらしい。

 ボランティアで浜のゴミひろいをしているが、最終処分場が西表にはなく石垣まで運ぶ。その費用も自治体からの負担(援助)が一切なく、ボランティアに重くのしかかっているとのこと。おかしいですよね。

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 私たちが祖納の浜で遊んでいる間、クーとスーは車でお留守番。窓を全開にしていても絶対に飛び出しはしないそうです。かしこ!

第三章 風の牧場の「ファイト」+アルファ

 キラをノージさんちに返し、高台の方へ。
 そこは、以前祖納の中心だったそうだ。今は民家は一軒もなく、黒牛の牧場があるだけ。戦時中、日本軍の高射砲基地建設のため家を移すことを強制されたらしい。

 前津さんという方がやっておられる風の牧場には、ハブに4回かまれた犬「ファイト」がいる。このワンちゃんもすごく人なつっこかった。(ファイトは、クーファミリーではありません。)

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ファイト、ハブにかまれた左目は失明しています

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 このあと、舗装してない裏道へ。この道を知っている旅行者はいないでしょうね。
 
 バス通りを横断し、祖納の診療所の前の田んぼへ。
 そこは、よんなあよんなぁさんの田んぼがあるところ。田植えは半分終わっていた。
 私の経験から言うと、苗が田んぼに沈みすぎのような気がしたが、「全然だいじょうぶ」らしい。

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 すぐ横の立派なお墓では、お墓そうじに来ておられる方が多かった。2月10日は亡くなった方のお正月で、家族みんなが集まりお墓の前で宴会をされるらしい。こちらにはそんな風習はないが、いい行事ですね。
 こうして、その地方の風習を見ておくこともいい勉強。ただ景色などを見る素通り旅行者では、ダメ!
 よんなぁよんなぁさんは、この日の宿「民宿さわやか荘」まで送ってくださった。

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 本当に、よんなぁよんなぁさんには何から何までお世話になった。クーちゃんファミリーは4ひきともさわりほうだい。何ぼさわっても、全然怒らない。うちのきくやったら、めっちゃかまれてるとこや。
 こんな気持ちのいい大自然の中を走り回っているから、こんなかわいいワンちゃんに育ってるのかなあ。
 「真樹も、どう?」
 パオパオは、もうちょっとここにいたいなあ。

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萩尾望都さんのサイン色紙

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2009年02月08日(日)

ホエールウォッチング〜「鯨」沖縄〜 [沖縄]

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 午前中はレンタカーを借り、渡嘉敷島を一周。昨日走っていない久比里原林道にも入ってみた。
 海岸沿いの道路はアップダウンがきつかったが、絶景だった。桜やつつじまで咲いているのには驚いた。
 「今、何月やったっけ?」

 きついコースなのに、島一周の部が人気なわけが分かった。海や花を見ながら、ポカポカしたところを気持ちよく走れるわけですね。

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 昨日の3kmコースを走っている時、犬の鳴き声がしていた。レース中で見られなかったので、確かめに行くと、いましたー。かわいいかわいいワンちゃんたち。
 一応、資材置き場の番犬だと思いますが、人なつっこくて番犬失格かも。(両方オスでした。)

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 お昼12時ちょうど、「フェリーけらま」が出発。このフェリーは毎日泊港を往復している定期船。
 普通ホエールウォッチングは5000円ほどとられるのだが、この特別便は2000円。渡嘉敷港の受付で2人分4000円を払おうとしたら、「○○のご厚意により、無料になりました。」
 「ラッキー、ポン!」

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港から東に向かって30分ほど。ここが、クジラ目撃情報が入った第1ポイントらしい。
 しばらく停泊して海面を観察したが、潮吹きが見られず。もう、すでにどこかへ去ってしまったようだ。
 今日は昨日に比べると、曇り空でやや肌寒い。船に受ける風も強く、もっと服を着てきたらよかったと後悔した。

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 船は、続いて第2ポイントへ。
 いきなり見える白いしぶき。いましたいました大量に。

 ただし、写真に撮るのがめちゃくちゃむずかしい。何の目標もない広い海面にいきなり出てくる鯨を撮るって・・・。これはデジカメじゃなく、昔風ののぞきながらシャッターを押すカメラの方がいいのかも。

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 なんか、写真ではようわかりませんが、とにかくいっぱい鯨を見ました。一回だけ大ジャンプ(ブリーチングとかいうらしい)も見ることができ、よかったです。(写真には撮れなかったけど。)

 鯨を見ながら思ったこと。
 「京都盆地に、水族館はいりません。」

 今、京都市の梅小路公園に水族館建設が計画されている。動物園は仕方ないにしても、海に囲まれた日本なら海の生物はできるだけ海に行って見てほしい。
 今日も、「見れるかどうか」とドキドキしながら待つことができた。いつもいつもガラスの向こうにいる海の生物なんか、京都盆地で見てどうやろうと思ってしまう。

 「京都市に水族館はにあいません。」
 もしこれを強行したら、前市長が強行しようとした「鴨川のフランス風の橋」の二の舞になるのでは。(結局あれは集中砲火を浴び、ポシャリました。)

 去年の8月、沖縄本島の海でシートレック(海中散歩)をした。直接、海の中で魚にエサをやることもできた。
 そしてその翌日、あの有名な「美ら海水族館」へ行ったのだが、前の日の印象が強すぎてあまり感動がなかった。
 そんなもんなんですね。

 この時期、ほぼ100%鯨を見ることができるそうだが、もし見えなかったとしてもそれはそれでしょうがない。ここは水族館じゃなくて、自然の海なんやから。 

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阿波連小学校前の応援看板

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「シーフレンド」さんの沖縄そば、うまい!


 
 2時過ぎに船は渡嘉敷港に戻り、そこからレンタカーで阿波連の宿「シーフレンド」へ。
 おそいお昼ごはんは、「沖縄そば」。船で冷えてしまった体に温かい沖縄そばはしみました。おいしかった。真樹もぺロリンとたいらげました。
 お支払いを済ませ、宿の送迎車でまた渡嘉敷港へ。
 帰りのフェリーで、またダーデンちゃんといっしょ。

 たった二日だが、いい思い出ばかり。何とか来年も来たい。

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 午後3時30分発の「フェリーけらま」で、那覇泊港へ。
 そこから那覇空港までタクシー。午後7時30分発の飛行機で石垣へ。

 泊港からタクシーに乗った時、渡嘉敷島から石垣島へ行くことを話すと、「ハードスケジュールで、奥さんもたいへんですねー。」やって。
 真樹は、今まで小学生にまちがわれることはしょっちゅうだったが、「奥さん」はねえ・・・。
 真樹が成長した? それとも、私が若く見えた?
 「真樹が20歳、私が40歳に見えた」でどうでしょう。
 「ちがうか?」

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那覇空港で食べたお寿司

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那覇空港ロビー


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2009年02月07日(土)

第4回鯨海峡とかしき島一周マラソン〜「走」沖縄〜 [沖縄]

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 ヨメさんときくに京都駅まで送ってもらい、「はるか」で関空へ。那覇空港から泊港までタクシー。泊港のすぐ近くのホテル「ラッソ那覇泊港」へ。
 晩ごはんは、ホテルの近くの「ちぬまん」へ。おさしみの盛り合わせや揚げ物がおいしかった。7時半までは生ビールが100円だったので、三杯も飲んでしまった。
 個室があったので、真樹も気兼ねすることなくパクパクと食べていた。

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 夜、寝る前の会話。
 「パオパオなあ、申告タイムレースと10kmの両方優勝ねらってんねん。」
 「へー。もし、それできたらほめたげるわー。」

 わずか3週間とは言え、真剣に練習した。申告タイムレースの優勝確率は50%、10kmの優勝確率は70%のもくろみ。

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 渡嘉敷島行きの「フェリーけらま」の発券場は長蛇の列。9時出発の予定がかなり遅れた。

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ダーデンちゃん・もうすぐ4歳

 フェリーにかわいいワンちゃんが乗っていた。仲村渠(なかんだかり)さんファミリーのダーデンちゃん。このあと何回も何回もお会いすることになる。

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 渡嘉敷港のすぐ向こう側がマラソン会場(渡嘉敷小中学校)。
 グランドで開会式と準備運動。

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 1時スタートの一周の部につづき、1時20分いよいよ3kmの部がスタート。天気は快晴。気温は23℃くらいらしい。去年同じ時期にあった「やまねこマラソン」は、嵐になり気温は10℃近くまで下がった。えらいちがい。

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 練習の時の足音を思い出してっと。このくらいのペースでいいんかな。真樹は1kmくらいまでついてきたが、徐々に遅れだしてきた。
 でも、折り返しで真樹に会ったとき「真樹!」と呼んだら、ニコッとしていた。楽しそうに走っている。よかった。

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 ゴールして記録証をもらってビックリ。
 「15分16秒? ああん?」
 今までの練習はなんやったんやー。どんなに悪くとも、20秒以内には入れると思っていたのに・・・。優勝確率50%? とんでもなかった。
 でも、ということは遅れている真樹に入賞のチャンスあり。気持ちよさそうにゴールした真樹は、16分17秒。13秒差。これはいけてるかも。 

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 ゴール近くにいた方にお願いして、真樹とのツーショット。これは貴重な写真です。

 このあと体育館に入り、急いで着替え。2時スタートの10km。人数は少ないが、速そうな人ばかり。
 今日はこっちも気合が入っています。いつものカメラは封印。真剣に走ります。

 スタート直後は順調。直前に走った3km申告タイムレースがいいウォーミングアップになっている。
 1kmも行かないうちに、50代と思われるランナーに先行された。できるだけついていこう。と思っているうちに、もう一人50代と思われるランナーに追い抜かれてしまった。
 「自分の走りをしよう。めざすは大会新記録。それで優勝できなかったら仕方ない。」そう自分に言い聞かせ、イメージ通りの走りを心がけた。平坦地は小鴨由水さん、上り坂は中村彦四郎さん、下り坂は大塚正美さん。ほぼ思い通りの走りができた。

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3km過ぎの高台から見えるコバルトブルーの「とかしくビーチ」

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中間点の「シーフレンド」さん


 中間点(宿泊先である「シーフレンド」さん前)で、22分39秒。予定通り。
 ちょうどそこに、フェリーでお会いした仲村渠さんの奥さんと中学生の娘さんとダーデンちゃんが。心強い応援ですね。

 さあ、前を行くお二人ともそんな差はない。後半がんばったら、追いつけるかも。
 私は快調に走っていたのだが、私の前を行くお二人は私以上に快調だったようだ。差は縮まるどころか開いてしまった。
 そして、そのままゴール。記録は、46分13秒。大会記録を9秒更新。よう、がんばりました。ただ、その前にお二人おられたので3位。これは、しゃーない。

 真樹にゴール写真を撮ってもらった。

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 50代の部の優勝者を見つけたので、少し話をさせてもらった。
 大内俊二さん。山口県の下関市立大学の教授。私より1歳下だった。
 「ひそかに優勝ねらってたんですけど・・・」と言うと、「遠くから来られているのに申しわけなかったですね。」でも沖縄から見れば、山口も京都もそんなに変わりません。ちなみに、ゴール前で大内さんを追い込んだ2位の方は東京の方だとか。
 「そのシューズを見て、優勝ねらっておられるなあと思いました。」
 私のシューズは、ハデハデのゲルヌーサトライ。沖縄のマラソンにはピッタリだと思ったが、これがいい目印になったのかな。
 大内さんは44分台で優勝。それでも平坦地の10kmレースより5分近く遅かったそうだ。ということは、かなりの力の持ち主。
 「私、来年43分台めざしますし、また対決しましょう。」

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 ゴール後しばらくして記録掲示板を見てみると、真樹の名前が。13秒差で5位入賞。
 「やったー。」
 宿に帰る都合があったので、役員さんにお願いし、先に賞状とメダルをいただいた。(本当は表彰台でもらいたかったな。)
 しっかり走ったから、この結果があるんやね。パオパオは3km、10km両方あかんかったけど、真樹の入賞で大満足。

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 ちょっと早めに宿に帰り、そこいらをお散歩。すぐ近くの阿波連ビーチまで行きました。

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ビーチ近くにいた「マリンちゃん」

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「マリンちゃん」その2

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阿波連ビーチの夕日

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阿波連小学校


 ばんごはんはバイキング。泊まっておられるお客さんは、マラソンの人よりダイビングの人の方が多いようでした。
 旅行の最初にうれしいことがあった(真樹の入賞)ので、この先も楽しく過ごせそう。

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「真樹入賞!」〜とかしき島マラソン速報〜 [家族]

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真樹が3km申告タイムレースで5位入賞(13秒差)。
私、申告タイムレース1分14秒差、沈没。
10km、大会新記録(46分13秒)で走りきるも、3位に沈没。
でも、予想もしていなかった真樹が入賞できて、こんなうれしいことはない。
(くわしくは後日)

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2009年02月06日(金)

いざ、沖縄 [沖縄]

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「私も連れて行ってもらえませんか?」 「無理!」

 今日の午後から沖縄へ。今回の旅行の予定は・・・。

 2/7(土)  走
 2/8(日)  鯨
 2/9(月)  犬
 2/10(火)  皿

 シンプル!

 しばらくブログの更新ができませんが、いいニュースがあれば眞寿美さんに報告します。
 では、・・・。

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「いってらっしゃい、ワン」

☆「ロード・トゥ・トカシキ」21日目

 今日は朝から、きくと超スロージョグ2km。
 「しばらく、パオパオとは散歩でけへんからな」と言い聞かせたら、分かっているようだった。
 17分52秒、じっくり味わいながら走りました。

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「うんこらしょっと」

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「いってらっしゃい、ニャー」

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