2008年04月29日(火)
第11回京都鴨川ゆっくりラン [ランニング]
スタートし、最初の折り返し(約1.5km)が8分オーバー。いつもより1分ほど遅い。かなり暑いし、今日は、20km1時間40分以上かかるのかなあ。ちょっといやーな感じ。
しかし、折り返してしばらくすると、紺のおそろいを着たグループを発見。すごく元気な女子高生? どうも、クラブの練習の一環として参加しているようだ。
すれちがいざま、「どこの軍団ですか?」と声をかけた。
ほとんど無表情な子の中で、ひとりだけ反応してくれた。「同志社です。」
一瞬すれちがっただけだが、私には、その返事をしてくれた子が一番かわいく見えた。
こんなちょっとしたことで、気分転換に成功。
この後は、徐々にスピードアップ。
ゴールで時計を見ると、とっくにあきらめていた1時間35分台どころか、1時間34分58秒。どうなってんにゃろ。
今日は、私の好きな雑種犬には全然会えへんかったけど、女子高生パワーをおすそわけしてもらってがんばれたのかな。
さて、話は元に戻ります。
9時40分、北大路橋東詰南側のスタート地点に着くと、ものすごいにぎわい。これはすごい参加者数。晴れてよかった。雨だと、この人数分の荷物を置く場所を確保するだけでもたいへんだ。
あちらにもこちらにもよく知った顔。
角南さんは、受付のお手伝い。外峯さんに、松田さんと、京都ランナーズの女性主力メンバーが勢ぞろい。
粟津さん、見っけ。
「粟津さん、ブログに書いときましたし。『一回見てみたい粟津さんのブチ切れ』って。」
「そうですか。そしたら、近々ブチ切れさしてもらいます。」って、そんな優しい声で宣言してもらってもなあ。
意外とユーモアのわかる人で、よかった。粟津さんも、私と同じ20km。
角南さんも、20km。気軽に走るには、この距離が一番適当なのかな。
スタート直後は、ちっちゃい子がちょろちょろして、ちょっと走りづらかった。
それに、暑さ。太陽ガンガン照り。風が少しあったのが救いだった。
ちょうど対角の北大路橋西詰北側では、「花咲かマラソン」もスタート。あちらもかなりの参加者数。こちら側にも渡ってくるので、河川敷は混みごみになるかも。
「花咲か」のほうも、ちっちゃな子の参加が多かった。いいことやね。
この大会の特徴は、往復コース。
何回も何回も、同じ人と顔をあわせる。そして、多くの人がすれちがいざま声をかけあう。
私も、たくさんの人に声をかけてもらった。けっこう意味のあることを言ってくださっているのだが、一瞬なのでうまく聞き取れない。すいません。
私の返事は、全部「スッ!」
これは、「ありがとうございまスッ!」の略です。どうか、ご理解を。
走り終わった後、もう少し写真を撮ろうとコースを北上した。
そこで太田さんに会い、話をすることができた。
「今日、全部で260人になったわ。ものすご増えたんやけど、何が理由やろ。藤井さん、どう思う?」
「そら、やっぱり気軽に出られるしとちゃいますか。当日受付してもらえるし、500円やし、車の心配なしで走れるし。」
「そやなあ。だいだい出てくれてはる人の半分は、初心者の人やわ。そうゆう人に喜んでもらえたら、ええな。」
「だいぶ口コミで広まったんやと思いますよ。こんな気軽に出られる大会あるわー、ゆう感じで。」
「そら、ありがたいことや。わしの兄貴、ウルトラやっとんにゃけど、『ここ走りにこんか』ゆうたら、短すぎてかなんやて。70歳過ぎてんのに、100とか200ばっかり出とる。」
「そらまた、すごいお兄さんですね。」
「わしもな、高血圧でドクターストップかかっとんにゃけど、どうしても走りとうてなあ。その兄貴が、『どっちみち死ぬんやったら、好きなことしてたらええがな』ゆうてくれて。こないだも、『ほら、まだ死んどらんやろ』やて。」
「でも、無理したらあきませんでー。今日かて暑いし、倒れんように気つけんと。」
「そや。わしのことより、出てくれてはる人が倒れたらえらいこっちゃし、こうやって見回ってんねん。」
後は、さっきの女子高生グループに、ブログに写真を載せてもいいかを聞くこと。
12時10分過ぎくらい、声をかけ合いながら走りすぎる集団が。やっと、ゴールやね。(彼女たちも、20kmでした。)
「ブログに、写真載せてもいいですか?」「はい。」
「どこのクラブですか。」
「同志社中高スキー部です。」
「ああ、スキー部なん。クロカンの子もいるの?」
「全員、クロカンです。」
「そうなん。うちの子、今高校生なんやけど、中学の時クロカンやっててん。一応、ジュニアオリンピックも出たんやで。まあ、男はだれでも出れるんやけど。」
「いや、そんなことないですよ。」
「同志社、最近がんばってるやん。前は、光華ばっかりやったけど。確か、今年3位くらいに入ってたよね。」
「はい。」
(これからも、がんばってね。)
さあ、最後に山嵜さんの写真撮らにゃー。
マイペースでいい走りやった。今日はお昼ごはんを持ってきて、時間いっぱいまで走るらしい。
最後まで、しっかりね。
大会を開催していただいた太田さん、水戸さん、矢瀧さん、いろいろとありがとうございました。少人数でもこんないい大会ができることがよくわかりました。これからも、このトロイカ体制で、末永く大会を継続していってください。私も可能な限り参加しようと思っています。
いい大会なので他の人にも言いたいのですが、少人数で運営されているようなので、これ以上増えてもいいのか心配です。
私でも何か協力できそうなことがあれば、遠慮なく言ってくださいね。
(余談1・・矢瀧さんと私と川橋さんとでしやべっていたら、この3人が同い年であることが判明した。3人でお互いに「わこ見えるー」と言いあっていた。さて、3人のうち、誰が一番わこ見える?)
(余談2・・太田さんと話して、けっこう私と共通点があることがわかった。どんなに暑くてもぼうしをかぶらないこと。朝早いスタートのレースはにが手なこと。歳のはなれた兄がいることなど。ひょっとして、太田さんも「末っ子のあまえた」かな?)
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2008年04月27日(日)
京都ランナーズ例会(4月第4日曜)+「反核平和マラソン」のお知らせ [ランニング]
今日の主役は、醒泉ランナーズの3人です。
醒泉ランナーズは、醒泉小学校を練習場所にしている小・中学生のランニングクラブです。
いろいろな大会でよく上位入賞しているので、名前は知っていました。でも、醒泉小の子どもたちのクラブだとばかり思っていました。それにしては人数が多いと思っていたら、練習場所が醒泉小なだけで、クラブ員はいろいろな地域の子だそうです。
代表の川橋さんに話が聞けました。
現在、クラブ員は60名以上。
練習場所の醒泉小は街中の学校なのでグランドが狭く、練習方法もさまざまな工夫をしているとのこと。
たとえば「インターバル鬼ごっこ」。
周回コースで、つかまらなかったら休憩。つかまったらもう一周。子どもたちは、これを楽しんでやっている。
小中学生だけで、クラブ員60名はすごい。
きっと、「楽しく走る」をモットーにしておられる川橋さんの運営方針が支持されているのでしょう。
川橋さんご自身もかなり速いランナーですが、3年前の木津川マラソンの時、スタート後3km地点の車止めに右足をぶつけてしまい、骨折。そのまま、残り18kmを走ってしまったそうです。その場での治療もしてもらえず、その後は思い切り足を上げるのがむずかしくなったそうです。
しかし、元気いっぱいな子どもたちから多くのパワーをもらっておられるようで、私はいつもうらやましく見せてもらっています。
京都ランナーズにも、次々とニューフェイスを送り込んでこられる。醒泉ランナーズは、ランニング界の「虎の穴?」。
富田さんは、今日、京都ランナーズに入会。
名前の紹介があった後、「自己紹介をどうぞ」って、そんな無茶な。困ってはった。
こういう時は、もう少し具体的な指示を。
「名前と、学校名と、これからの目標があったら言ってください。」
これくらい言ったげんと。
おっちゃんばっかりのクラブやけど、これからもよろしくね。
お母さん方がおられたので、声をかけた。
「ブログを書いてる者ですけど、娘さんたちの写真、載せさせてもらってもいいですか。」
「ありがとうございます。」
「お名前も、いいですか。」
「もうあっちこちに出てるし、いいですよ。」
小6のお母さんは若い。子どもたちもフレッシュだが、お母さんもフレッシュ。
「走ってはるとこの写真も撮らしてもらいます。」と言ったのはよかったが、醒泉てめっちゃ早いのん忘れてた。
ま、とりあえずスタートの写真を撮っておいてと。
「バーン」
あっ、やっぱり。写真撮るどころの話やない。飛び出して行きよった。
せめて後姿でもと思って挑戦したが、あかん。早すぎる。
この最初のドタバタで、自分のペースは完全に狂ってしまった。しんどい。体が重い。
前回は御所の一般公開だったので、人出が多くすごく走りにくかった。しかし、今日は人出も少なく走りやすかったのに、肝心のこっちのコンディションが・・・。
2kmも行かないうちに、「つかの間の先行さしてもらいます。」の声とともに、すっと抜いていく人あり。
出たな、またもやアンパンマン。
「杉原さん、このごろ調子いいですやん。コンスタントに18分台でしょう。体重別レースがあったら、絶対優勝ですね。」
「いえいえ。」
「なんちゅうたって、フォームがきれいですもん。」
「そうですか。」
なんか、楽そうに走ってはんな。肉20kg背負って走ってるようには思えんな。(私と杉原さんの体重差はちょうど20kg。)
結局、その差は広がっていくばかり。20秒以上の差をつけられてしまった。
ゴール前、杉原さんが後ろを振り返った。ちょっと私のこと、意識してくれてるのかなあ。
例の醒泉ランナーズの3人は、はるかかなた。最初以外は全然見えませんでした。
元気な小学生の走る姿は、バンビちゃんやね。見ているだけでほれぼれするもんね。
1周目の丸太町通りで、「ゴー、ゴー、ゴー」の声。
自転車に乗り、右手を高く突き上げて、そう応援してくれた人は、本物のヤンキーお嬢さん二人連れ。写真撮らせてもらったらよかった。呼び止めるのは、「プリーズ、ウェイト、フォーミー」でよかったんかいな。でもその後の「写真撮らせてもらっていいですか。」の言い方がわからん。簡単な会話はできるようにしとかんと、自分が損やね。
結局ゴールは、39分21秒。たぶん、自己ワーストタイム。ずいぶんかかりました。
醒泉の二人は、富田さんが16分22秒、西川さんが 17分36秒。立派なもんです。これからも、走りに来てね。
私も追っかけてダウンに行ったら、わずか男4人でさびしくやっておられた。
粟津さんは、ウォーミングアップの時もダウンも両方任されていて大変。ただ、あの優しすぎる口調はなごむね。
「一回見てみたい、粟津さんのブチ切れ。」
こんなことは、ありえないんでしょうね。
梨木神社に戻ると、音もなく近づく曲者(?)が。
「藤井さん、読ませてもらいました。」
「あっ、荘司さん。ありがとうございます。」
(よかった。忍者じゃなかった。京都ランナーズ副会長さんでした。)
「藤井さん。藤井さんがあんなふざけた人とは思いませんでした。」
「えっ、ふざけすぎですか?」 (ひょっとして、なんかおこってはる?)
「そうやね。(にこにこ) あんなに、犬好きなんですか。」
「へへへ、そうなんです、雑種限定ですけど。上等な犬とかお座敷犬はちょっとにが手なんですけど、まあそれも歳とってたらOKです。」
「冨田会長にプリントアウトしてもらったのを読ませてもらったんやけど、犬だらけで・・・。」
「ああー、篠山マラソンのでしょう。もう、雑種見つけたら、写真撮りたくなって。いつも、うちの子に言われてるんです。犬の写真撮ってへんかったら、もうちょっと早くゴールできたのにってね。なーんもわかっとらん。これがあるから励みになって、がんばれるのにね。」
まじめな荘司さんは、「よう、わからん」の表情。でも、たぶんおこってはるのではないと思う。
最後に冨田会長。
「藤井さん、相変わらず長文で、がんばってはんね。」
ここから始まり、私のブログのいい所、少し気をつけたほうがいい所などをくわしくアドバイスしてくださった。しっかり読んでくれてはる。いろいろなご指摘もありがたかった。言いにくいようなことも言ってもらえるのは、25年以上の長いおつきあいがあるからですね。
冨田さんは、私のちょうど一まわり上。走り始めたころの私を知ってくれてはる貴重な存在です。実の兄よりよく理解してもらってるかも知れません。
大所帯のクラブのまとめ役は、ほんとうにたいへんだと思う。私のように、口ばっかりで動かん人間も多いし。
その冨田さんから、依頼があった。
「反核平和マラソン」の宣伝をしてほしいと。
「まかしとき」と言いたいところだったが、実は今まで仕事と重なり、一回も参加したことがない。おもしろく書けたらよかったんやけど・・・。
しかたがないので、主催者さんの要項をそのまま掲載します。
皆さん、ぜひ参加してください。
第27回 京都網の目・反核平和マラソン大会
参加者
募集中
反核・平和をもとめるみなさんへ!
ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!ノーモア・ヒバクシャ!
私たちはこのスローガンをかかげ、核兵器のない、戦争のない世界と
日本を願い、毎年、反核・平和マラソン大会に取りくんできました。
私たちは日常のスポーツ活動を通じて人間とその社会の進歩に寄与していく、そのようなスポーツにこめられた「スポーツ精神」を大切にするとともに「スポーツは平和とともに」のスローガンをかかげ、核兵器の廃絶・被爆者援護・戦争反対をアピールしながら「反核平和マラソン大会」を実施します。
スポーツを愛する人はもちろん、日頃あまりスポーツに縁のない人も1区間2キロ〜6キ而のコースがあります。各自の力に応じて走ってみませんか?あなたの参加を心から歓迎します。
主催 京都綱の目・反核平和マラソン実行委員会
主管 新日本スポーツ連盟京都府連盟・反核平和マラソン実行委員会
(京都ランナーズ)
◆日時 2008年6月15日(日) 9:15スタート(大山崎町役場前)
受付け 8:30 開会式 9:OO
◆コース・発着時間(予定)
第1区間 大山崎町役場前〜長岡京市役所前〜向日市役所前 (6.2?)AM9:15〜10:15
2 向日市役所前〜JR向日町駅前〜吉祥院運動公園 (4.7?) AM10:25〜11:05
3 吉祥院運動公園〜JR西大路駅前〜西大路三条公園 (5.2?) AM11:15〜12:00
4
西大路三条公園〜国際平和ミュージアム前〜立命館大学衣笠キャンパス(3.6?)
PM.12:10〜12:40
5
立命館大学衣笠キャンパス〜北区図書館〜京都市障害者スポーツセンター前(6.0?)
PM1:10〜2:10
6 京都市障害者スポーツセンター前〜出町柳 (2.0?)PM2:20〜2:40
7 出町柳〜京都市役所 (2.1?)PM2:50〜3:10
閉会式 京都市役所 PM.3:30〜4:00
☆閉会後に軽食を取りながら反省会をします。(実費)
◆参加資格 平和のために走ってみようと思う人。(個人でもチームでも可)
主旨に賛同する成人18才以上
◆参加費 1区間〜2区間を走る方1000円
3区間以上走る方1500円
(記念品としてタオル。被爆者へのカンパ、傷害保険代を含んでいます。)
*表彰など一切ありません。
◆参加方法 個人またはチームの希望する区間を申込書に記入し、参加費とともに申し込んでください。(下記いずれかの方法で)
●事務所に持参(毎週水曜日の午後8時〜9時) ●現金書留
●定額小為替→郵便局で発行(安く送金できます)
※なお、どうしても事前申し込みができない場合は当日でも受け付けます。
◆走る方法 ・参加者全員が1列で歩道上を走り、赤信号では止まります。
・リーダーの指示により1km7〜8分のスピードで走ります。
◆参加上の注意 (例)前後に付ける
核兵器ノー!
ノーモア・ヒロシマ!
ノーモア・ナガサキ!
ノーモア・ヒバクシャ!
反核ランナーズ
○ゼッケンは実行委員会でも用意しますが、反核平和を
訴えて走るという主旨を理解していただき、手作りの
ゼッケンまたは参加Tシャツを着用して、アピールし
ながら楽しく走りましょう。
○各地点到着予定時間の30分前には集合し、各自十分
に準備運動をしてください。
○荷物の運搬と中継点での給水・軽食は主催者で用意し
ます。
○応急手当以外の責任は負えませんのでご了承ください。
○途中で走れなくなった場合は、伴走車に同乗することも
可能です。
○反核Tシャツは一着1,000円で販売しています。
○世界から核兵器をなくすためのアピール署名にご協力ください。
◆申込・問合せ
〒615-O054京都市右京区西院月双町83-1
新日本スポーツ連盟京都反核平和マラソン大会実行委員会 075-315-9710(夕方以降のみ)
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2008年04月26日(土)
第9回岐阜〜根尾淡墨桜マラソン [ランニング]
「ねおちゃん」
なんてかわいい響きなんでしょう。
私たち夫婦の二人目の子どもが生まれる時、この名前が有力候補だった。
「ねお」は、もちろんフランス語の「ネオ(新しい)」から思いついたもの。初めての子は緊張して育てるけれど、二人目はついついほったらかしになりそう。そうならないように、新しい気持ちで接していけるようにとの思いもあった。
それに「ねお」なら、男でも女でもいけそうだし。
ただ困ったことがあった。「ねお」にうまく当てはまる漢字が思いつかない。それで、結局、第二候補の「真樹」になった。真っすぐな樹も、いいやんね。
その後、岐阜県に「根尾」という所があり、宇野千代さんがそこの淡墨桜について書かれていることを知った。そうか、「根尾」ねえ。男の子ならこれでもよかったか。でもうちは女の子やったからね。ちょっと重過ぎる感じ。
この根尾淡墨桜をめざして走る大会があることを知った時は、いつか走りに行きたいと思っていた。
33kmをゆっくり走り、ゴールには淡墨桜の古木が待っている。なんか、ロマンチック。
今年はうまくスケジュールが合ったので、参加申し込みをした。
朝4時20分、起床。
4時半に家を出、栗東ICへ。会場の長良橋に着いたのは、6時50分ごろ。余裕や。
受付をし、着替え、カメラの準備をしている時、えらいことに気づいた。デジカメのSDカードを忘れてきてしまった。
ブログに載せられへんやん、とがっくりきた時、思い出しました。古いSDカードが、カメラケースに入っていたはず。ありました。
ただ、満杯に撮ってあったので、なんか消さんと撮れへん。前の写真を見てると、またいろんなことが思い出され・・・。
はっと気がつくと、8時前。スタート地点を見ると、あんなにたくさんの人がいたはずなのに、今はまばら。少し前の方に目をやると、大勢のランナーがすでにスタートしている。えらいこっちゃ。あわててスタート地点へ。
「そろそろ最終グループのスタートです。」
よかった。ぎりぎりセーフ。
スタート前の写真を役員さんに頼んで撮ってもらっている時、こちらに近づいてくる人あり。
「いっしょに写真に入らせて。」
この会の副会長・河本さんでした。女性にこんなこと言われたの、初めてかな。
8時9分、最終グループスタート。
どこからかパラパラと集まり、結局20人近くの集団に。
こんな会話をしながら走っている人が。
「ここ、高橋尚子記念ロードって言うんですよね。すごく広くて走りやすいんですけど、ここで高橋尚子が練習してたんですか?」
「いや、たぶんそれはないでしょう。ここができてから一度走りには来たみたいですけど。」
「なんとかロードって、そんなものが多いんですかねえ。」
堤に、きくちゃん・・・じゃなくて、シェパード発見。
これは、さいさきいいね。
「写真、撮らせてもらっていいですか。」と近づくと、そのでかいシェパードが後ずさり。
「こわがりなんですね。」と言うと、「そうなんでよ。」
「ワンちゃんのお名前は?」 「かれんです。」
「何歳ですか。」 「まだ、1歳なんです。」
「だから、こわがりなんかな。かれんちゃん、ごめんね。」
河川敷から大通りに上がり、信号待ちをしている時、同時スタートした若い女性から声をかけられた。
「(私のナンバーカードを見て)、京都からですか。私も京都からなんですよ。」
個人情報がどうのこうのとうるさいが、ナンバーカードに市町村名と名前が書いてあるからこそ初対面でも話ができる。これくらいはいいと思うけど。
彼女はこの後、私を含む6人グループの先頭に立ち引っ張って行ってくれた。
スタートから、この時期にしては寒かった(途中の温度計は14℃)のだが、小雨まで降りだして来た。
ちょっといやな感じがしたが、暑いよりはずっとまし。
平坦な道がずっと続き、初めてゆるやかな坂を上って下りた所に第一エイドがあった。
10.7km地点。9時29分。
自分では、キロ6分くらいのペースかなと思っていたが、実際は7分以上かかっていた。
うーん、でもこれがいいんやろね。
京都ランナーズの角南さんが言ってたLSDの真髄、「血液が体のすみずみまで行きわたる」とまでは実感でけんかったけど、とりあえず楽。
さっき声をかけてくれた彼女のおかげやね。ずっと一人で先頭走ってくれてたけど、しんどなかったかな。
とかなんとか言いながら、知らん間に抜いてしもとった。ええかげんなおっさんや。
6分休憩、9時35分出発。
第2エイドは、19.6km地点。10時30分。
ここで給水を担当してくださった年配の女性のお話。
「後6kmがんばれば、草もちが待ってるからね。そこまでがんばって。ゴールしたら、今度はバーベキューが待ってるから。」
何? バーベキューって? 33km走った後で肉は食えんぞ。ソーメン食べたい。(これは、ゴール後、バイキングのまちがいであることが判明しました。よかった。)
4分休憩、10時34分出発。
ここからは、頭の中は「草もち、草もち」。
ゆるやかなアップダウンが何か所があったが、草もちが待っていると思うと楽しくて楽しくて。
第3エイドは、25.8km地点。11時15分。
なんとおいしそうな、草もち!
「今日の朝、つきたてのおもちです。」
あっという間に食べてしまった。もう一個ほしかったけど、一人一個って言ってはったしな。しゃーないな。
ここを、11時20分出発。
この後、急に草もちパワーが炸裂したのか、スピードアップしてしまった。残り7kmで、30人くらい抜いたと思う。でも、これがあかんのやね。これではLSDにならん。とわかっちゃいるけど、とまりません。
おそろしや、草もちパワー。
私のパワーの源・雑種犬には会えんかったけど、もちっちゅうのも効くなあ。
最後の最後の急な坂もスイスイスイ。
すごく楽な気持ちでゴール。
12時4分。
3時間55分かかったのか。
ゴール地点の有名な淡墨桜の古木は、元気に枝を広げていた。ただし、花のほうはだいぶ前に散ってしまったそうだ。今年は例年より早かったらしい。これはちょっと、残念。
ゴールで缶ビールをもらったが、できたらおつまみも・・・、なんてぜいたくですよね。。
ゴール地点から昼食会場「ホテル四季彩館」まで、バスで送迎。
温泉は混んでますと言われたが、ほとんどの人が先に温泉に入った。確かに混んではいたが、男の人は洗うのが早い。洗い場の横で5人待ちだったが、あっという間に順番が回ってきた。たぶん、女の人だとこうはいかないだろう。なーんでかな?
最後にたくさん抜いたのが効いたのか、私が温泉を出るころ、次々とランナーが入ってこられた。
「うすずみ温泉」の廊下に淡墨桜の紙芝居がはってあった。驚いたことに、版画である。なかなか味わい深い。売ってあったら買おうと思ったが、よく考えたら、小学生の作品を売り物にはせんわな。興味のある方は、一見の価値あり。
温泉から向かいの昼食会場に入ると、もうゴール写真が出来上がっていた。プロが撮った写真は、さすがにきれい。全員分が、無料で用意されていた。これは、うれしい。
昼食会場で2はい目のごはんを食べている時、前半を引っ張ってくれた京美人さんがお向かいにすわられた。
「(デジカメの写真を見せて)、あのー、第1エイドで撮った写真に写ってるんですけど、ブログに載せてもいいですか。」
「はい。ありがとうございます。」
「お名前を、(載せてもいいですかと言おうとしたら)」
「伊藤千尋です。」
「ブログに載せてもいいですか。」
「はい。」
さっぱりして、気持ちいい。体育会系?
「今日、後ろを走らせてもらって思ったんですけど、何かほかのスポーツをやってはったんですか。(私は、バレーボールのイメージだった。)」
「ええ、ずっとテニスばっかりしてたんです。でも去年は一回もテニスはせず、走ってばかりでした。」
「キャロットさん、ランニング用品店なのに今日はお仕事大丈夫なんですか。」
「さぼって、走りに来てるんです。まあ、いてもあんまり役に立たんてヨメさんに言われてるんですけど。」
「そうなんですか。来週もどこか走りに行かれるんですか。」
「はい。来週は、出張販売で金沢の『マラソンに挑戦する会』に行って、ついでにフル走って来ます。」
「あっ、それ、私も出ようかなと思ってたんです。でも、武庫川のユリカモメと重なって、結局そっちにしました。じゃー、毎週走ってられるんですね。」
「はい。レースばっかりね。間の平日は一切走っていません。」
「えっ?」
「私の目標は、『練習せずにウルトラ完走』なんです。」
あーあ、せっかく盛り上がりかけていた話が、これでしぼんでしまった。やっぱり、あきれてはったなあ。
食後、バスでスタート地点まで。バスの中で人員点呼をされていたのが会長さんだった。最後の最後まで、ありがとうございます。
この大会は、私が知っている100以上の大会の中でまちがいなく?1です。
自分の思い通りのペースで走り続けることができる。
コースも変化があり、あきずに楽しく走れる。
33kmというビミョーな距離も気にいりました。
ゴール後に、弁当ではなくバイキングの食事付き、温泉付き、ゴールの写真付き、チャーターバスでの送迎付き。これで、参加費5000円は安い。
役員さんはやや高齢の方が多いように感じましたが、細かい所までしっかり心くばりがされていました。
スケジュールが合えば、ぜひ来年も出たい。
ただ心配なことが一つ。今年の約200人が受け入れの限界ではないだろうか。口コミでこの大会のよさが広まると、運営に支障がでてくるのでは?
ひとにこの大会のよさを話したい。でもそれは迷惑なことかも。
うーん、ジレンマ。
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2008年04月22日(火)
「ちょび 」 〜シリーズ・ご近所犬3〜 [わんこ・にゃんこ]
家の前を通ると、ほえまくる犬がいる。
このワンちゃんも、去年12月、長代川沿いの道路工事が始まり、散歩コースを変えてから知り合った。
すごいいきおいでほえだすので最初はびびったが、慣れてくるとほえられない時はちょっと心配になる。
ずっと前からブログに載せようと思っていたが、名前を聞くチャンスがなく、のびのびになっていた。
今日、きくの散歩の時、ちょうど飼い主さんが家の前に出ておられた。
めちゃほえ犬の名前は「ちょび」、11歳のオス。
「ちょび」ってまたかえらしい名前なこと。ちょび髭から取らはったんかな。犬の名前って、飼い主さんの思いがこもってることが多いからね。もうちょっとくわしく聞いたらよかった。
「わこ見えますやん。」と言ったら、飼い主さんはすごくうれしそうだった。
「近所に同じ歳くらいの犬ぎょうさんおるけど、みなだいぶ弱っとる。」
「10歳すぎたら、だいぶねえ。」
「ちょびは、もう元気すぎて。散歩行って帰ってきたら、こっちがへとへと。引っぱりよるから、腰が痛とうて。」
「どれくらい散歩に行ってはるんですか。」
「いつも、1時間くらいやね。」
「1時間も!」 (そら、腰、痛なるはずや。)
ちょびちゃん、幸せもんや。おっちゃんに1時間も散歩させてもうて。
また来るから、元気いっぱいほえてや。
これで、うちのきくがきたる犬会議員選挙に立候補したおりには、岩倉幡枝地区から3票ゲット! (ぷー、ぽち、ちょび)
激しい票読みの日々は続く・・・。
<追悼>
ちょびの飼い主さんと別れた後、いつもの帰り道で悲しい知らせを聞いた。
「花背造園」さんの日なたぼっこネコが、死んじゃった。前を通る新しい道で、車にひかれたそうだ。
何すんねー。あほー。
いつも通るたんびに、気持ちよさそうに日なたぼっこしとったのに。
シリーズご近所猫1は、絶対このニャンコちゃんに登場してもらおうと思ってたのに。
このあたりをよく通る人なら知っていると思うが、岩倉幡枝から鞍馬街道に抜ける道は以前は細くてぐねぐねだった。たぶん、田んぼのあぜ道を広げただけのものだったのだろう。それが2年ほど前、まっすぐになり、幅も広げられた。
それまでは離合もたいへんだったのに、今では車がビュンビュンとばす道路になってしまった。
猫とお年寄りは似ている。
新しい道ができました。便利になりましたよ。車がスピード出して通りますが、うまくよけてくださいね。よけるのに失敗したらひかれます。「でも、そんなのかんけーねー」
ゆっくり日なたぼっこ。それより、道路です。
お年寄りや猫が安心してくらせる街。それより、道路です。
みんないそがしいふりをして、ゆっくり動くものが見えなくなってしまった。
「花背造園」のおばちゃんの悲しそうな顔が忘れられません。
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2008年04月20日(日)
第3回(通算30回)宍粟市さつきマラソン [ランニング・出張販売]
今日のテーマは、イリュージョン。
お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」をご存知でしょうか。コーラを一気飲みし、歴代天皇や徳川将軍の名前を最後まで言うといって、途中で「ゲッ!」とやってしまうネタのコンビです。
自分では全然そんなつもりはなかったのに、レーススタート直前、のどがかわいてCCレモン500とデカビタびんを飲んでしまった。
(前にも、これで失敗してるのに・・・。)
ハーフやし、まあゆっくり行ったらええわと思っていたら、やっぱり走り出したら気持ち悪くなってきた。胸苦しい。げっぷが出たらまだよかったんやけど、出ん。
気持ちわるー、気持ちわるーと思いながら、あのゆるやかな上り坂を上る。
なんか気がまぎれるようなもんないんかなーと思いながら、あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。
途中で半鐘の音のような応援。
なた鎌で、鉄パイプのようなものをたたいている。
毎年、ここ5km付近で応援してくださっている。ありがたい。
しかし、これくらいでは気持ち悪さはまぎれない。
げっぷも出ない。ちょっと、頭がクラクラしてきた。
こんな時は、やっぱりワンちゃんやね。
いましたいました。コースの両側にダブルで。
りりぃちゃんはおとなしい。
らっきぃちゃんはようほえる。
「らっきぃちゃんは何歳?」
「何歳やったっけ。(となりの子に)52歳やんなあ。」
「52歳?」
「人間でゆったら52歳・・・、犬の何歳になるんかなあ。」
それ、おかしいやろ。何で人間でゆったらのほうだけしかわからんねんなあ。
でも、私と同い年。なんかうれしくなってきた。あんな「いきり」の犬と同い年やてー。まだまだいきってもええにゃ。
それにしても、こいつほえっぱなしやな。なんてゆうとるんかなあ。
そんなことを考えているうちに、むなくそ悪さが消えていた。すごい、雑種パワー。そこからはスイスイと。
もう少し行くと、ちっちゃいワンちゃんが。
「何歳ですか」と聞くと、
「まだ、1歳 になったばっかりで」
「1歳?」
それはそばにいた(人間の)赤ちゃんの歳でした。ほんとは9歳のベテランでした。
「かむかもしれんから気つけてね。」って言われたけど、かんでほしかったなあ。しゃきんとするがな。
このへんからますます調子が出てきて、のぼり坂も楽々。折り返して下りになると、一気にスピードアップ。
ついさっきまでの「炭酸のげっぷ出ない」気持ち悪さはどこえやら。
これがほんまのイリュージョンかな。
中間点1時間ちょうど。後半は48分54秒。イリュージョン、イリュージョン。
まさか1時間50分を切れるとは思わなかった。やっぱり、雑種は不思議なパワーを持っている。
あっ、大事なことを忘れてた。
今回、新しいシューズで走りました。
「底が厚くて、それほど重くないシューズ。」お客さんからよくそう言われます。
「そんなんあったらいいんですけど・・・。」
ミズノ・ウェーブLSD、約270gでそこそこの厚さ。通気性もよく、はきごこちよし。ハーフは合格。次はもっと長い距離に使ってみよう。また、ご報告します。
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2008年04月19日(土)
「月のまぴろーま」 [演劇]
このブログは、一応カテゴリー別に分けてある。
今回は、「演劇」。(めずらし!)
劇場に行ったのは、今まで一度だけ。たぶん25年くらい前。(京都会館)
筒井康隆の「ジーザス・クライスト・トリックスター」。これはおもしろかった。聖書のパロデイで、「クリスチャン見たら、めちゃくちゃおこんでー」という内容だった。
このサイクルでいくと、つぎに演劇を見るのは77歳。もう、死んどる。ということは、カテゴリーに分けるほどでもなかったか
この「月のまぴろーま」も、羽根田さんのブログに紹介してなかったら、題材が鳩間島でなかったら、文化座の座長が佐々木愛さんでなかったら、東京まで見に行くことはなかっただろう。
会場である俳優座劇場は、外から見るとこじんまりした感じだった。ひっそり落ち着いた気持ちで見られるのかな、と思いながら入ってビックリたくさんの花々。
「へー」と思いながら客席へ向かうと、なんかへん。若い人がまったくいない。どう見ても60代、いや70代のほうが多いかも。
「鳩間行ったことある人は、この中に何人いやはるやろう?」
私の席は、6列の2番。左端ではあったが、かなり前のいい席だった。
舞台が始まった。
森口 豁「子乞い」の原作に忠実な出だしだった。
鳩間の小学校から子どもがいなくなる。子どもがいなくなり、学校がなくなれば、島自体が消滅。それを防ぐために奔走する人々、また逆にその不自然な動きに反発する人。
最初の問題は、生産組合の3人の仲間割れである。主にかぼちゃを作る生産組合の話は、原作にも書いてあった。
舞台では、生産性にこだわる富永とのんびりしている他の2人との摩擦が大きくとりあげられていた。
「この島の人間はだれも人に勝とうという努力をしない。だから、みんないやになって出て行くんだ。」というようなことを言っていた。
のんびりした2人がトラクターをこわしてしまい、チヨおばあから借りた簡単な工具で修理しようとした場面があった。
富永「なおったのか。」
2人「それが・・・」
富永「おまえら!いいかげんにしろ!」
おばあ「なにー、今日はダメでもあしたはきっとなおるさー。」(もちろん、この役が佐々木愛さんです。)
ここで、涙があふれてしょうがなかった。
こう言ってもらえたら、救われる子どもが何人いるだろう。いや子どもだけでなく、大のおとなでも。
ちょっと気になって客席を見てみたが、誰も泣いてるふうはない。ここ、ええ場面やと思うけどなあ。
話ががぜんおもしろくなってきたのは、原作にはなかった詐欺師・稲村一也の存在だ。
鳩間ではないが沖縄のどこかの島で、指名手配犯が長く暮らしていたというニュースを聞いたことがある。その話をヒントにされたのだろうか。
実際、沖縄を食い物にしているヤマトンチューはいっぱいいる。しかしあの稲村のように、沖縄の人たちの心にふれ、自分の考えを変えていく人間はいったいどれくらいいるのだろう。
だまされ裏切られ続けても、決して心のすさむことのない沖縄の人々。うまく演じられていた。
最後の方に、チヨの夫・徹が言っていた。
「この島には、勝ちも負けもない。あるのは、ひとりひとりを大事にする気持ちだ。」
人間としての基本中の基本。これが今、忘れ去られようとしている。学校も、どうだろう?
舞台が終わった時、「もう一回見たい」と思った。たった11日間の公演とは、もったいない。
さすがプロの演劇はすごい。引き込まれた。
小学校存続の話なのに、子どもは話題として出るだけだった。それが、全然不自然ではない。十分演技でカバーできていた。
舞台は、宮里家(チヨ夫婦の家)の表と港へ続く道だけ。これで十分だった。
小中学生が劇をする時、背景や小道具にこだわりすぎるのも考え物。それは、演技に自身がない証拠かも。
自分が興味のあるテーマで、しっかりした劇団の公演なら見る価値あり。
25年後と言わず、1年に1回くらいは見に行ってもいいかなあ。
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アシックスストアTOKYO [ショップ]
ホテルで朝食をとり、外に出ると突風。スカートのすそを押さえて歩く女の人が多かった。
今日は、まず「ランナーズ」に行き、その後「アシックスストアTOKYO」へ。時間があれば、「ランステ」やランニングショップを回る予定。
新宿駅から渋谷駅へ。
忠犬ハチ公像やモヤイ像を見て、「ランナーズ」がある目黒区東山へ。駅から約20分ほどで、2丁目6番あたりにたどり着いた。
意外に閑静な住宅地。比較的古そうなお屋敷あり、新しいマンションあり、○○会館あり、会社のビルあり。そのあたりを何回か回ってみたが、「ランナーズ」が見つからない。
マンションから出てきた女性に、「『ランナーズ』という出版社をさがしているのですが・・・。」と言うと、ご存知ではなかったが、いっしょに歩いてさがしてくださった。
なんて親切な。たった一人でもこういうふうに対応していただけると、それだけで東京のイメージアップ。
ゆっくり歩くと、さっき通り過ぎていた所にありました。前もって言われていたとおり、5階建てのビルはひっそり、人の気配なし。
郵便受けに、京みやげ「おたべ」と私の名刺を入れ、ビルの写真を撮って帰ることにした。
そこから、また渋谷駅へ。
歩いていると炭火焼のようないいにおい。まだ10時台やしおかしいなあと思っていたら、あれはどうもビル建設工事現場からただよってきている。
朝ごはんしっかり食べてきたのに、もうお腹へってんのかなあ。(まぼろしのにおい。)
渋谷から新橋へ。
「アシックスストアTOKYO」は、歩いてすぐだった。
一階のレジのところにおられた女性スタッフに声をかけた。この方がまたかっこいい人で、またゼッターランド・ヨーコさんに見えた。(このごろ、きれいでかっこいい女の人はみなゼッターランド・ヨーコさんに見えてしまう。これって、病気?)
「京都のランニング用品店の『京都キャロット』と申します。うちのホームページに載せたいので、店内の写真撮らせてもらってもいいですか?」
「それは、広報を通していただかないと・・・。」
「(えっ、アシックスに広報なんてあったっけ、と思いつつ) そうなんですか。うちの営業担当の、本社の田村さんにゆってもらったはずなんですけど。こちらのスタッフに同期の方がおられるそうで。」
「わかりました。お名刺をいただけますか。」
「はい。あのー、京都のおみやげです。みなさんで食べてください。」(名刺に京都キャロット雑用係って、書かんでよかった。もっとあやしまれるとこやった。ぎりぎり、セーフ。)
男性スタッフの方は、午前中はイベントで、お客様と共に走りに行っておられるとのこと。1時前には戻る予定ということだったので、店内をくわしく見せていただくことにした。
写真撮影もOKが出たので、いろいろ撮らせてもらった。お客様が写らないようにと言われたので写真は殺風景だが、実際はひっきりなしに来客があった。
スタッフの人数も多い。
2階に、初めてランニングシューズを買いにこられたようなお客様(中年の男性)がおられた。
スタッフの説明がすごい。めちゃくちゃていねい。ありとあらゆる説明が次から次と・・・。これは、まねできん。
お客様のほうもいろいろ興味をお持ちのようで、よく質問されていた。
このやりとりを横で聞いていてしつこい感じがなかったのは、やっぱり言葉のせいかなあ。関西弁同士では、しつこいやろなあ。
1階は、すべてレディスのウェア。
これで、アシックスの意気込みがうかがえる。
こちらも、ひっきりなしに30代と思われる女性が来店されていた。東京マラソンが火をつけた第?次マラソンブームを支えているのは、この人たちだ。
確かに、このカラフルなウェアを見ているだけでもこころよい。ましてや、それを身に着けてかっこよく走る自分の姿を想像してみると・・・。
フルマラソンなら短くても3時間、場合によっては5、6時間。注目を浴びて走ることができる。自分を追い詰めさえしなければ、健康にもよい。
また、いきいきと走る姿を見て、まわりの男性陣がほっておくはずがない。若い女性ランナーが増えると、それに付随して自然と男性ランナーも増える。いい循環だ。
まだ少し時間があったので、さきにお昼を食べることにした。ガード下のラーメン屋さん、おいしかった。
1時前、店に戻ると、男性スタッフ・高橋さんも帰ってこられていた。
さすが、ほぼ毎日、お客様のランニングイベントを引っ張っておられるだけのことはある。見るからに走れそう。この人のアドバイスなら、聞いてしまうね。
高橋さんからお聞きした話は、次のようなものである。
「東京マラソンをきっかけにランナーの数は増えている。指摘されているとおり、30代女性の伸びが顕著である。アシックスストアも、そういったお客様のニーズに応えられるよう努力している。
東京マラソンが大きくクローズアップされているが、当店のお客様の一番の目標はホノルルマラソン完走という人が多い。お客様のお話を聞いていると、ホノルルマラソンの魅力は東京マラソンどころではない。
また、ランニングショップに求めるものも多様になってきた。商品購入の際の、専門的で的確なアドバイスはもちろんのこと、それにプラスアルファが必要。レベル別のトレーニングなどの各種イベント。ロッカーやシャワーの設備。これらは、東京のランニングショップでは当たり前のようになってきている。
当店もロッカー、シャワー完備で、イベントもレベル別にほぼ毎日開いている。お客様があきないように新しいコースを見つけ、変化をもたせる工夫もしている。」
京都は安全に走れる所は鴨川くらいしかないという話をすると、せっかく山に囲まれているのだからトレイルランのコースを見つけてみたらとアドバイスしてもらった。確かに。「東山三十六峰」と「鯖街道」の中盤くらいやもんな、京都の山を走るのは。考えてみるともったいない。
「京都キャロット」も、ロッカー、シャワー完備にできたらいいんやけど、今の場所ではなあ・・・。
でも、高橋さんとしゃべらせてもらっていい勉強になった。若いのにしっかりしてはる。
「お客様があきられないように、常に新しいトレーニングコースを探しています。」との言葉には、感心しました。
よく考えると、高橋さんの年齢は私の半分。その割にはええ仕事してまっせ。アシックスさん、高橋さんのお給料上げたってね。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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