パオパオだより

2013年12月05日(木)

「かぐや姫の物語」 [映画]

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◎Yahoo!映画より

■解説: 数々の傑作を生み出してきたスタジオジブリの巨匠、高畑勲監督が手掛けた劇場アニメ。日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語を水彩画のようなタッチで描く。声優陣には、ヒロインかぐや姫にテレビドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」などの朝倉あき、その幼なじみを高良健吾が務めるほか、地井武男、宮本信子など多彩な面々がそろう。   (シネマトゥデイ)

■あらすじ: 今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。   (シネマトゥデイ)

■映画レポート「かぐや姫の物語」

   「誰でも知っている物語」を飽きさせずに見せる演出と表現力

 はぁーーあ。観終わった後、思わず深いため息をついてしまった。あまりにも集中していたせいである。まず浮かんだ感想は「ただただ圧倒的」。

 日本最古の、日本人なら誰でも知っている物語は、なにも斬新な解釈でもって語られ直されているわけではない。奇をてらわず、現代の観客がかぐや姫の心情を深く理解できるようきめ細かく補足しているだけ。「姫の犯した罪と罰」というポイントをおさえつつもそこをことさら強調するわけではなく、最後に「ああ、そうだったんだ」とその思いがボディ・ブローのようにきいてくる感じ。紛れもなく私たちの知っている物語そのものなのだ。だというのに2時間17分、まったく飽きさせることなく観客の心を惹きつけ、かきたてる。

 そこにはまず、画の力、演出の力がある。なめらかに動き、登場人物の心を雄弁に映し出すのは淡い色彩の水墨画のような描線の画。タッチやテンポを自在に変えながら、感情を描ききるアニメーション表現の豊かさ、美しさ、新鮮さ、力強さ!

 そしてそれは姫だけにあてはまることではない。たとえば、幼い姫が近所の子たちに「たーけの子!」とはやし立てられ、よろよろ歩くのを見て、愛しさのあまりたまらず駆け寄る翁。手に取るようにわかる感情に思い入れられるからこそ、翁の犯した罪と罰もまたくっきりと浮かび上がり、せつなくてたまらなくなる。声優陣は完璧だし、劇中のわらべ唄、ラストに流れるテーマ曲も、物語の力を強く後押しして消えない余韻を残す。8年の歳月、50億円の製作費をかけた高畑勲監督のルナティックな執念は、見事な結実を見せている。(若林ゆり)(映画.com)
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高畑勲監督

◎朝日新聞12月4日朝刊

   映画界「反対」
        吉永小百合さん。宮崎駿監督ら269人が会

 高畑勲監督、降旗康男監督、山田洋次監督ら5氏が呼びかけ人となり、「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が3日発足した。4日間で264人が賛同し、法案の内容や拙速な国会審議を批判する声明を発表した。

 賛同したのは大林宣彦監督、宮崎駿監督、是枝裕和監督、井筒和幸監督、俳優の吉永小百合さん、大竹しのぶさん、脚本家の山田太一さん、ジェームス三木さんら。撮影監督や映画館主、評論家らのほか、映画ファン約60人も加わった。

 声明は「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」とした上で、「『知る権利』を奪い、『表現の自由』を脅かすことになりかねないこの法案は、とても容認することはできません」と反対を表明している。

 呼びかけ人や賛同者の一部のメッセージも公表。高畑監督は「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません」、降旗監督は「戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」と記した。原田眞人監督は「公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます」と書いた。

■日本映画監督協会なども声明

 日本映画監督協会など各分野の著作者でつくる5団体は3日、特定秘密保護法案の廃案を求め、共同で緊急声明を出した。

 声明を出したのは同協会と日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟。声明は「私たち著作者は、かつて国家による言論弾圧により、尊い仲間の生命を失った歴史を決して忘れることはできません」などとして、廃案を求めている。
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 NAHAマラソンの翌日、12月2日に見た映画。
 ふだんの私なら、わざわざこの映画は見に行かないだろう。廉と真樹が「スペック」を見ると言ったので、その時間にあう映画がないか探してみた。「スペック」の1時間半にくらべ、こちらは2時間17分。二人にちょっと待ってもらわんなんけど見ることにした。
 高畑勲監督が特定秘密保護法案に反対されていることも心の隅にあったし。

 誰もが知っている「かぐや姫」の話を、わざわざアニメで映画化ねえ。それも2時間17分やてー。どうすんの、そんな長いこと。そのあたりには興味があったが、作品自体にはあまり期待していなかった。

 しかし、映画が始まり見ているうちに、完全にはまってしまった。くわしく書いてしまうとおもしろくないので、ここには書かない。すべての人が好評価を下すかどうかは分からないが、私にとっては払った映画代以上の価値があった。

 キーマンは、捨丸と帝。原作にどう描かれているだろう。身分の差があり、かぐや姫に対する気持ちも同じではないが、二人ともダメ男。ほんまにあかんど。この二人の存在によって、かぐや姫の清廉さがますます際立っている。

 ああ、やっぱり映画を見てもらうしかない。

 一つだけ付けたし。
 月よりの使者が奏でる音楽を絶賛している人が多いが、わしゃーずっこけましたわ。
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【RUN】

 今日も昼前からバイトなので、朝練。
 9時に廉が家を出るのといっしょに出た。

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 廉はまたぜんぜん走ってへん。
 もったいないねえ。

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 久しぶりの、岩倉実相院経由仏大グランド往復10km。

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 途中のやぶで、かわいいネコちゃんに会った。

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 天日干しされている大根も。

 行きの5kmが25分49秒。
 帰りの5kmが23分56秒で、49分46秒。

 まあ、これからぼちぼち追い込んで行きましょか。

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2013年11月14日(木)

「標的の村」 [映画]

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◎「標的の村」公式サイト解説より

   アメリカ軍・普天間基地が封鎖された日
          全国ニュースから黙殺されたドキュメント

 日本にあるアメリカ軍基地・専用施設の74%が密集する沖縄。5年前、新型輸送機「オスプレイ」着陸帯建設に反対し座り込んだ東村(ひがしそん)・高江の住民を国は「通行妨害」で訴えた。反対運動を委縮させるSLAPP裁判だ。[※1]わがもの顔で飛び回る米軍のヘリ。自分たちは「標的」なのかと憤る住民たちに、かつてベトナム戦争時に造られたベトナム村[※2]の記憶がよみがえる。10万人が結集した県民大会の直後、日本政府は電話一本で県に「オスプレイ」配備を通達。そして、ついに沖縄の怒りが爆発した。

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 2012年9月29日、強硬配備前夜。台風17号の暴風の中、人々はアメリカ軍普天間基地ゲート前に身を投げ出し、車を並べ、22時間にわたってこれを完全封鎖したのだ。この前代未聞の出来事の一部始終を地元テレビ局・琉球朝日放送の報道クルーたちが記録していた。真っ先に座り込んだのは、あの沖縄戦や米軍統治下の苦しみを知る老人たちだった。強制排除に乗り出した警察との激しい衝突。闘いの最中に響く、歌。駆け付けたジャーナリストさえもが排除されていく。そんな日本人同士の争いを見下ろす若い米兵たち……。

 本作があぶりだそうとするのは、さらにその向こうにいる何者かだ。復帰後40年経ってなお切りひろげられる沖縄の傷。沖縄の人々は一体誰と戦っているのか。抵抗むなしく、絶望する大人たちの傍らで11才の少女が言う。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。奪われた土地と海と空と引き換えに、私たち日本人は何を欲しているのか?

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◎QAB琉球朝日放送ホームページより

   標的の村 なぜ、「劇場映画化」なのか

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琉球朝日放送 報道部 三上智恵

 テレビドキュメンタリー「標的の村」は過去二回、放送しています。テレビ朝日系列のテレメンタリーとして全国放送したのは2012年の9月。10月のオスプレイ配備の1か月前、どうしてもその前に全国にこの状況を知って欲しいと企画をねじ込んだ30分の番組作りでした。

 2回目は12月1日、こちらは46分ですが沖縄ローカル放送です。本来は東村高江のお話ですから、9月の放送以降、10月に予定どおりオスプレイが配備されてついに高江にオスプレイがとんだという絶望的な結末が想定され正直、そんな番組は作るこちらの気持ちが持たないとディレクターの私自身腰が引けていました。

 しかし、10月1日配備を前にした沖縄の抵抗はかつてなく激しいものでした。普天間基地を封鎖するという県民の怒りの渦中にあって、座り込む方も、排除する方も、そして報道する側も泣きながらという修羅場そのものでした。ところが、気がつくとこれは全国ネットには全く載っていませんでした。正確には、QABとテレビ朝日だけが、大山ゲート始めすべてのゲートを封鎖した前代未聞のライオットを放送したことになります。

 辺野古と高江をずっと取材してきた私達にとってオスプレイはこの17年の欺瞞の象徴であり普天間を封鎖するほどの怒りは充分想定していたことでした。どうやって逮捕者が出ないよう、また出たらそれをどう報道するのかシミュレーションをしながら迎えた事態でもありました。

 だからこそ、複数のカメラマンと取材者を配置して一部始終を捕えることができたのです。でも、結果的にはその意味をきちんと報道するメディアが放送局は特に少なかった。その記録を世にきちんと提示する義務があると思い直し、素材をプレビューするのさえ胸が詰まる映像でしたが歯を食いしばって向き合い、46分バージョンを作りローカルで放送しました。

 すると、直後にその映像がネットにあがり、一人歩きを始めます。アクセス数あっという間に3万を超え、基地問題のドキュメンタリーという地味な内容にもかかわらず、DVDで欲しいという依頼が報道部に殺到し始め、許可のあるなしにかかわらず、全国放送されていないために、そのDVDを使って上映会や勉強会をする方々が後を絶たないという状況が生まれました。

 ローカルを超えて、全国の方々にそこまで求められる内容を含む映像であるのならば、なんとかそれにこたえたい。元々沖縄のこの問題を広く知ってもらいたいために報道しているのですから、地域に密着したテレビ報道マンの日々積み重ねている貴重な時代の証言や記録を電波という枠にこだわらずお届けするというのも立派なテレビ報道マンの仕事ではないかと思い至りました。

 テレビドキュメンタリーの劇場映画化はANN系列でも初めての試みでいろいろと越えねばならぬ壁もあり、テレビ朝日始め多方面のみなさまのご理解ご協力なしには成立致しませんでした。この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 91分に編集しなおした「標的の村」テレビではお見せできなかったシーンテレビでは味わえない長いカットそしてまたテレビ局の機動力無くしては捕えられなかった普天間基地のゲート前に身を投げ出した人々の生々しい怒りと悲しみ、有形無形の暴力今、まさに進行中の沖縄の基地を取り巻く現状を是非大きなスクリーンで見届けて下さい。

 この島と、国の、不幸な関係をもうこれ以上次の世代に丸投げしたくはない。

 そんな思いで制作致しました。そのためには、全国も皆さんのお力が必要です。どうか劇場に足をお運び頂いて、91分間おつきあい下さい。

                         2013/06/26


■ 三上智恵(みかみ・ちえ)

 1964年東京生まれ。父の仕事の関係で12歳から沖縄に通い、成城大学で沖縄民俗を専攻。卒業論文『宮古島の民間巫者に見る霊魂観〜タマスウカビを中心に〜』。
 アナウンサー職で大阪毎日放送(株)入社。8年後の1995年、琉球朝日放送の開局とともに両親の住む沖縄へ移住、第一声を担当。以来夕方ローカルワイドニュース「ステーションQ」のメインキャスターを務めながら(17年目)、取材、番組制作に奔走。
 沖縄民俗学の研究も継続し、放送業と並行して大学院に戻り、2003年春、沖縄国際大学大学院修士課程修了。修士論文『大神島における祭祀組織のシャーマニズム的研究』。同大学で沖縄民俗の非常勤講師も務める。
 ドキュメンタリーは主に沖縄戦や基地問題をテーマするが、サンゴの移植やジュゴンの文化を追いかけるなど海洋環境の保全と海をめぐる沖縄の文化をテーマにした番組も精力的に製作している。

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 最近やっとのことで、「辺野古」のことがちょっとだけ分かってきたと思っていたのに・・・。
 「高江ヘリパッド」の問題は、その言葉を聞いた程度で私はほとんど知らなかった。東村といえば、真樹が住んでいる名護のすぐ近く。(私らマラソンランナーは、フルマラソンの42km以内は「近く」と表現する傾向がある・・・、かな? それは、自分の足で走っていける距離だから。いや、こんなことを言っているのは私だけかも・・・。)

 この映画「標的の村」を見た人のコメントで多かったのが、「出来るだけ多くの人に見てもらいたい」と「見ていて涙が止まらなかった」の二つ。私は前者には同意、後者には同意できない。私も正直泣きそうになったが、「泣いてスッキリしてしまったらそれで終わり」ってよく言うじゃないですか。そこは涙をこらえて、「自分にできること」を冷静に考えるべきですね。
 たとえば、東村を正しく「ひがしそん」と人に伝えるだけでも価値あることだと思う。こちらの感覚では「ひがしむら」ですから。沖縄の村は、「今帰仁村(なきじんそん)」「伊江村(いえそん)」「大宜味村(おおぎみそん)」など全部「そん」と読む。泣いてるヒマがあったら、沖縄の地名をまず覚えましょう。
 真樹が大学に入学して初めて友だちになった女の子が、「与那原出身です。でもどこかわからないでしょう」と私に言った。「那覇の東の方やろう」と言ったら、「えー、どうして知ってられるんですか」とすごくうれしそうな顔をしてくれた。行ったこともなくどんな町かまったく知らないが、位置だけは知っている。そんなことで喜んでもらえてよかった。私にとって「自分のできること」とは、こういうことだ。

 今日の寮の泊りのバイトがあけると、明日のお昼に関空から沖縄へ。今回も「中部トリムマラソン」参加のための旅。遊びです。
 でも「東村高江ヘリパッド」問題を知ったからには、何かをしなくては。余裕があれば名護の真樹のアパートからヘリパッド前の座り込み地点まで走って行きたかったが、今回は準備不足のため断念。でも、「1時間でもいいので座り込みに来てください」とホームページに書いてある。そら、行かんならん。自分の目でしっかり見てこよう。

 あー、「いらんちゃ 米軍基地!」ジャンバー、持ってくるのを忘れてしまったー。「京都の丹後と沖縄の連帯」って、かっこつけて言ってたのにー。わしゃ、ボケですわい!
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◎こんな上映会があるようです。

◆『標的の村』上映&トーク(感想・意見交流)

●日時:2013年11月23日(土)午後6時45分〜上映(6時30分開場)
1、午後6時45分〜映画『標的の村』上映(2013年制作)
  (91分/三上智恵監督/制作・著作:琉球朝日放送/配給:東風)
2、高江に行かれた方からの発言(予定)
3、参加者で感想・意見交流
  (午後9時10分頃終了予定)

●会場:ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室(3階)
    河原町五条下る東側 市バス「河原町正面」下車すぐ
    京阪「清水五条」駅下車 徒歩8分      
    地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分
    案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html      
    TEL:075ー354ー8711
●参加費:1000円  学生500円
●主催(共催):
・ピースムービーメント実行委員会
・沖縄・辺野古への新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都行動 (京都行動)
http://kyoto-action.jugem.jp/    
     
●問い合わせ先:
           Eメール anc49871あっとnifty.com(山崎)
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【今日のきく】

 泊りのバイトの続きで、そのまま関空に行く。だから車に乗ってこれない。
 そしたら、ヨメさんが「バイト先まで送ったげる。」
 「それは、愛してるって言うこと?」
 「あー、うっとし。いらんやったら、やめとくでー。」
 「めっそうもございません。よろしくお願いします。」

 ということで、きく付きのお見送り。
 ありがとうございました。

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 沖縄から帰ってくるのは1週間ほど先。
 「きくはかしこう待ってくれてるかなあ。ヨメさんはかしこう待って・・・、くれてへんはなあ。」

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2013年11月13日(水)

「炎のランナー」 [映画]

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◎新・午前十時の映画祭 上映作品詳細より

■解説
 2012年ロンドン・オリンピック開会式でワン・シーンが上映され、ヴァンゲリス作曲の有名なテーマが流されたことで改めて注目を集めたスポーツ・ドラマ。陸上競技にすべてを賭けた実在のランナー、ハロルドとエリックは、当時イギリスを覆っていた人種偏見、宗教問題、権威主義などと闘いながら、1924年に開催されたパリ・オリンピックでの勝利を目指す。アカデミー作品賞、作曲賞ほか4部門を受賞。イギリスの美しい風景も見どころ。

■物語
 陸上競技の「ケンブリッジ大学四人組」の一人として華々しく活躍するハロルド・エーブラムス(ベン・クロス)は、ユダヤ系であるが故の、差別や偏見を受けていた。一方、スコットランド人宣教師の息子エリック・リデル(イアン・チャールソン)は、競技で勝利することが宣教に役立つと考えていた。競技会でエリックに敗北したハロルドは、サム・ムサビーニ(イアン・ホルム)の指導を受けることに。オリンピック出場を目指す二人の熱い戦いは、次第に苛烈なものなっていく。

■こぼれ話
 オリンピックのトラックは1周400メートルで定められているが、1896年の近代オリンピック開始後しばらくは距離が定められておらず競技場によって異なっていた。距離が統一されたのは1928年のアムステルダム・オリンピックからである。実際の1924年パリ・オリンピックでは1周500メートルのトラックを使用しているが、作中では1周400メートルのトラックを使用、事実と異なっている。ただし、決勝レースのフィニッシュ直前に1人の選手が転倒することは、事実に基づいて再現されている。
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 昨日見た「標的の村」と順番逆になってしまったけど、今日見た「炎のランナー」について。

 「こうじさんが『ええ映画やええ映画や』ゆうし、マラソンランナーの映画かと思てたわー」とヨメさん。
 「えー、『炎のランナー』知らんかったん?」
 「知らん。」
 そういう私も、あらすじは知っていたがこの映画を見るのは初めてだった。

 めずらしく、ヨメさんが「映画行こか」と言う。また夫婦50割引でと思ったが、二条のBiviで「炎のランナー」を1000円で上映していた。それも、プレミアシアターというゆったりしたシートのある部屋で上映される。これは、腰の具合がよくない私のような初老にはぴったりですにゃわ。

 ヨメさんによると、この映画を見た人のコメントで「出演者が短距離ランナーの体型に見えない」というのが多かったとのこと。何をおっしゃるウサギさん。この映画の舞台は1920年〜24年のイギリス。私の父は1921年(大正10年)生まれなので、もうすぐ92歳になる父が生まれたころの話。そのころは科学的なトレーニングも確立しておらず、天賦の才能だけで走っている人が多かったと思われる。それならいろんな体型の人もおるわな。そんなとこ気になるんかねー。

 ヨメさんは、ハードル競技で銀メダルを取ったリンゼイがイケメンでよかったとのこと。私は、アメリカのシュルツがスタート直前のスコットランドのリデルに激励のメモを渡したシーンが一番心に残った。そのメモを握ったまま走ったリデルが、専門外である400mで優勝。このシーンは実話ではなく脚色であると思うが、その心情は大いに共感できる。このシーンを見て、私も人を力づけることができるような人間になりたいと思った。

 「新・午前十時の映画祭」は、1000円で名画が見られる。そのうえ、二条のBiviはプレミアシートなのでゆうことなし。また、ヨメさんと行こうっと。
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【RUN】

 午後5時から走りに。いつもの仏大グランド往復10km。
 もうかなり暗い。スタートしたときは雨がやんでいたのだが、途中から本降りに。
 行き26分50秒、帰り24分33秒で51分23秒。
 暗いと水たまりにはまるわ、へこみにつまずくわで大変。できるだけ明るいうちに走らないとね。

 また2kmダウンジョグをして、合計12km。
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【今日のきく】

 あーちゃんのお母さんがパンを持ってきてくれはった。

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 「これは、きくのん!」
 「ちゃうどー。」

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2013年10月10日(木)

「夏の終り」 -夫婦50割引- [映画]

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◎シネマトゥディより

チェック:作家、尼僧として活躍する瀬戸内寂聴が自身の体験を基につづったロングセラー小説を、『海炭市叙景』などの熊切和嘉監督が映画化。妻子がいながら不倫を続ける年上の男性作家、昔関係のあった女性にさまざまな感情が芽生え苦しむ年下の男、その二人の間で揺れ動く女性が織り成す三角関係を描く。自らのうちに潜む女の業に苦悩しながらも自分なりの愛を追い求めるヒロインを、満島ひかりが熱演。相手役をベテラン小林薫と綾野剛が務める。

ストーリー:結婚して子どももいる年上の作家・慎吾(小林薫)と長きにわたって一緒に生活している知子(満島ひかり)は、慎吾が妻と知子の間を行き来する生活に不満もなく、妻と離婚してほしいと思ったこともなかった。そんなある日、かつて彼女が家庭を捨てて駆け落ちした相手の涼太(綾野剛)と再会。それ以来知子の心は揺らぎはじめ、慎吾との関係を継続させつつも涼太と以前のような関係に戻ってしまい……。

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 「満島ひかり、敗れたり!」

 昨日夫婦で見に行った「夏の終り」は、ひと言で言うならそんな映画。
 「ああ、しんきくさ!」
 「長すぎるちゅうねん!」
 「これでは1800円は取れんぞ!」

 まあ、今回も夫婦50割引で入ったので各1000円しか払ってませんけど・・・。

 京都駅近くの「Tジョイ京都」。先週「京都シネマ」で見逃した「夏の終り」を今週金曜まで上映していた。終演2日前の滑り込み。ヨメさんも嫌がらずついてきてくれたし、言うことなし。

 「海炭市叙景」の監督で、満島ひかり主演ときたら期待しますやん。
 ところが小林薫と綾野剛はバッチリやったけど、満島さんはミスキャスト。
 「満島さんにこの役は、ムリ!」
 見かけ女子高校生系なので、二人の男を翻弄する女にはなれない。清楚過ぎる。
 またほとんどが着物姿だったのだが、なんと着物の似合わんこと。もう、びっくりするくらいでしたわ。

 唯一よかったシーンは、本妻さんからの電話への対応。あのときの満島ひかりにはしびれたなあ。

 満島ひかりファンとしましては、「満島ひかり、ええなあ、ええなあ」と思える「お口直し」的な映画を見てみたいもんです。 

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【RUN】

 今日はバイトで、10時45分には家を出なくてはならない。そのため、朝9時過ぎからラン。やっぱり、朝はじぇんじぇん体が動きません。

 1.2kmアップのあと、叡電線路北側の2km全力。8分16秒。
 一条山一周1kmジョグのあと、もう一回2km全力。8分10秒。
 今の力はこんなもんですかね。5000m20分切りにはほど遠い。
 1.2kmダウンで、今日は合計7.4km。

 もうほとんど時間がなかったのだが、ちょっとだけやり投げの練習。家のすぐ前の長代川の河原で、フォームを意識した練習。やり(といっても、のぼり用ポールの古いもの)がきれいな弧を描くように意識して投げてみた。 
 今回は全くヒジが痛くならないので、けっこういい線行けるかも・・・。

 今日はまた一畳部屋での宿直。
 半日座りっぱなしで、夜は狭いところで睡眠をとり、そしてまた半日座りっぱなし。
 この状態は、アスリート(?)としてはこたえるんですよねー。

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2013年10月03日(木)

「日本の悲劇」 -夫婦50割引- [映画]

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◎シネマトゥデイより

■解説: 『バッシング』などの小林政広監督が、余命3か月の父親とその父の年金を頼りに生活するうつ病の息子の悲劇を描く社会派ドラマ。ガンと診断され封鎖した自室にこもった父の息子への思い、何もできずに過ぎ行く日を暮らす息子の様子をつづる。小林監督作『春との旅』にも主演した日本屈指の名優、仲代達矢が父親を熱演。息子役の北村一輝のほか、大森暁美と寺島しのぶが共演する。現代の問題点をえぐり出す小林監督の鋭い着眼点と物語、キャスト陣の渾身(こんしん)の演技に圧倒される。

■あらすじ: 2011年3月11日の東日本大震災の日。東京の下町に住む村井不二男(仲代達矢)は入院し、肺ガンの手術を受ける。秋になり、再び手術をしなければ余命は3か月だと宣告されるが、勝手に退院。不二男と暮らす息子の義男(北村一輝)は無職で、妻と別れ、不二男の年金を頼りに生活していた。帰宅した不二男は義男の説得も聞かず、自室のドアや窓を封鎖して「ミイラになる」と言い放ち……。
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 昨日ヨメさんを映画に誘うと、超久しぶりのOK。
 「星守る犬」(2011年6月15日)
 「猿の惑星・創世記」(2011年11月2日)
 「デンデラ」(2012年1月19日)
 振り返ってみると、この時期7か月の間に3回もいっしょに映画に行っている。このあたりは仲が良かったんかしらん。二人いっしょに映画に行くのは、1年8か月ぶりということになる。

 さて、何を見るか。
 私が日本の男優で好きなのは、三國連太郎と仲代達矢。三國さんは亡くなってしまったので、もう仲代さんに期待するしかない。仲代さんの顔は、いくら見ていてもあきない。
 女優さんで好きなのは満島ひかり。結婚されてちょっとがっかりなところもあるのだが、満島さんもいくら見ていてもあきない。

 昨日の午後、この二人がバッティング。
 「夏の終り」・満島ひかり(京都シネマ)
 「日本の悲劇」・仲代達矢(京都みなみ会館)

 私としては満島ひかりのほうに行きたかったのだが、お昼をゆっくり食べていたのと駐車場の関係で間に合わず。それぞれの車2台で京都みなみ会館に向かった。

 私が見る映画ではたいてい10人を超えることはないのだが、「日本の悲劇」は30人超か。
 映画チラシはカラーだったが、全編モノクロだった。私はストーリーではなく、仲代達矢の顔を見に行った。そういう意味では、あまり変化がなくちょっと不満かな。
 それと、寺島しのぶさんが出ておられたので仲代さんとどう絡むのか期待してしまった。電話の呼び出し音はドキドキしたけど・・・。

 映画が終わって。
 「クギ、買いに行かなあかん。」
 「アンタはそこまでできん。もししたとしても、全員無視やな。」
 「いやいや、きくちゃんが『オッサン、へこらさんかい!』ゆうて、戸にぶち当たってくると思うで。」 
 「そやな。」

 2011年1月に見た仲代さんの「春との旅」も良かった。仲代さんは今80歳。長生きして、まだまだ映画に出てほしい。

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【RUN】

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 今日もお昼前から12時間のバイト。
 しかし、西京極サブグランドの使える日だったので朝練。

 家を9時前に出て、着いたのは40分後。昨日の野洲川までは35kmほどを1時間。西京極までは13kmくらいなのに40分。街中を通るとずいぶん時間がかかる。

 サブトラックには高校生らしき子が多数。マスターズの方はあまり見かけなかった。
 とりあえず久しぶりにトラックを走りたかっただけで、何から始めたらいいのかよく分からない。廉に聞いてきたらよかった。
 まずは大回り4周で2km。
 やっぱり、インターバルですかね。800+400を5本。
 2分58秒
 2分58秒
 3分01秒

 ここで、京都マスターズの八田さんからアドバイス。
 「足はしっかり動いているのに足首がまったく動いていない。そのため、ストライドが狭くスピードも出ない。」
 「腕ふりのとき肘が外側に行きすぎ。腰が落ち、上半身が前かがみすぎ。」

 思い当ることが多かったが、一番最初に指摘された「足首が動いていない」というのはあまり意識していなかった。そう言えば、「あいおわ治療院」の高橋大輔似の先生もそんなこと言ってはったなあ。

 残り2本は、スピードを落とし、指摘された点を意識して走った。 
 3分25秒
 3分10秒
 見てくださっていた八田さんが「だいぶようなってる、あとは肩の力を抜いて・・・」とのこと。

 100mつないで、最後に1500m。
 5分59秒(1分31、1分38、1分38、1分10)。
 ヘロヘーロ。
 500mダウンジョグをして、今日は合計10.1km。 

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 適切なアドバイスをくださった八田さん、どうもありがとうございました。熱心に誘ってくださった「ゴールドマスターズ大会」(10月5日、6日)には私は出られませんが、八田さんの出られる2000mSCは応援に行こうと思っています。

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 更衣室の水シャワーは冷たかった。有料でいいので、温水シャワーを使えるようにしてほしい。(これから先、だれが水のシャワー使う?)

 西京極の駐車場を出たのは11時を過ぎていたが、バイト先の二条駅までは近かった。車で15分。「スーパー・ライフ」の駐車場に入れ、走ることもなくバイト先へ。

 今日明日と、私と廉は連続バイト。昼ごはん晩ごはんともヨメさん一人。
 「ひとりヨッパライにならへんかったらええんやけど・・・。」

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2013年07月18日(木)

「旅立ちの島唄 〜十五の春〜 」 [映画]

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◎YAHOO!映画より

解説: 『グッモーエビアン!』でみずみずしい演技を見せた三吉彩花が、等身大の15歳のヒロインとして初主演を果たした感動作。沖縄本島からおよそ360キロ離れた絶海の孤島南大東島を舞台に、少女の成長や家族の絆を島唄のメロディーに乗せてストーリーが展開する。無口だが優しい父親を小林薫、強さともろさを秘めた母親を大竹しのぶらベテラン勢が熱演。初挑戦ながらも三線と島唄を見事にものにした三吉の体当たりの演技や、心に迫る家族の物語に感極まる。

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あらすじ: 14歳の優奈(三吉彩花)は、島内に高校がない南大東島で父親(小林薫)と2人で暮らしている。子どもたちは進学のため15歳で島を出るため、彼女の母親(大竹しのぶ)も姉(早織)の進学と共に那覇についていったきり戻って来ない。優奈は少女民謡グループ・ボロジノ娘のリーダーを任されたものの、進路のことで思い悩んでいた。
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 昨日の那覇発の飛行機は13時55分の予定だった。まあ、中途半端といえば中途半端。ピーチだったので、1時間以上前にレンタカーを返して空港まで送ってもらわなくてはいけない。どこか出かけるほどの時間はないし・・・。そうそう、この時間に見られる映画はないかしらん。

 「10時30分〜 那覇市牧志・桜坂劇場 『旅立ちの島唄』114分」

 おお、これこれ。「京都で見逃してしまった映画を沖縄で」って、ええやんか。「江戸の敵を長崎で」みたいで。
 朝にレンタカーを返してしまい、ゆいレールで牧志駅へ。12時半頃終わって駅までダッシュ。そして12時41分発空港行きに乗れば、なんとか間に合いそう。

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桜坂劇場

 真樹も1限から授業だったので、同じくらいに出かけた。10時半には余裕でセーフ。牧志駅から迷ってしまい、映画館には10分以上かかってしまったが。

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 2時間の映画を見る前に、ちょっと腹ごしらえ。
 ホットドッグと飲み物のセットで350円。

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 映画が始まった。
 なぜか、最初から泣けてくる。
 観客は私も入れてわずか6人。まわりを気にすることもない。

 中学を卒業して島を出ていく女の子の話だと単純に考えていた。でも、この映画はもっともっと深かった。「家族崩壊」がテーマと言ってもいいのかも。

 40数年前の私のいなかの状況と似ていた。私のいなか・左京区花背でも、中学校を卒業すると高校に進学するために地域を出ていく。当時は、雪の峠を越え20?先の高校まで通うことなど考えられなかった。子どもだけが出ていくか、それを機に一家が出て行ってしまうことが多かった。この映画のように、母親がついていき父親が一人ポツンと残ってしまう例は少なかったように思う。

 一人残った父親役の小林薫の姿は哀れだった。
 「何かを得ようとしたら、何かを捨てなあかんねん」とはヨメさんの言葉。
 「眞寿美ちゃんの『捨てる』の中には・・・。」
 「心配せんとき、アンタのことはとーっくの昔に捨ててるさかい・・・。」
 「眞寿美ちゃん!」

 ああ、深い話やった。 

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