2016年09月15日(木)
遺影選択 [病院]
「遺影選択」、こんな題でブログを書いてもいいのでしょうか。絶対まじめな人から怒られますね。
おとといの「余命ラン」も、大したことを書いてないのにアクセス数が多い。「余命」に引っかかっている人が多いんでしょうね。すいません。ただし、私自身は「余命、追悼、遺影」などの言葉を決してネガティブな気持ちでは使っていません。早い遅いの差はあれど、いずれ訪れるものですから。
そこそこの歳になったら、自分の遺影用写真を決めておかなくてはね。ボロボロになってからでは無理なんで。私もはよう撮っとかんと、トレンディエンジェル・斎藤さんになりかけてます。
こないだきくちゃんといっしょのいい写真が撮れたので、「この写真、ボクの遺影につこてー」とヨメさんに頼んだ。そしたら、「そんなん、きくちゃんがかわいそうやわ。」どうもヨメさんの頭の中では、きくより私が先に死ぬので、生きているきくちゃんを遺影の道連れにすなということらしい。
そうか、それやったら私の得意な自撮りでええ写真撮っとかなしゃーないな。
今日は寮2(出町)の管理代行。
お昼に屋上に上がって、比叡山をバックに自撮りしてみました。これ、どうでしょう。
京都に生まれ、京都以外のところに住んだことがないので、やっぱりバックは京の山ですね。
その京の山、京の空、京の雲を見ていると、7年前に亡くなられた三宅誠孝さんのことを急に思い出した。

こんな遺影がええわ。ほんまにすばらしい人やった。
とても真似はでけんけど・・・。
私の大好きな三宅誠孝さんについては、ぜひ過去のブログの記事を見てください。
「三宅誠孝さんが・・・」2009年1月23日
「三宅愛子さんからのお手紙」2009年3月24日
「第17回みかた残酷マラソン〜追悼・三宅誠孝さん」2009年6月14日
今日もお昼は「黄身残し」。
次は、もうちょっとかっこいい「遺影」を自撮りしよっと。
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2016年09月12日(月)
5段階の3 [病院]
「ちゅーとはんぱやなー。」
私らしいと言えば私らしいか・・・。
ええならええ、悪いなら悪いとはっきり判定してほしかったねえ。通知簿で「5段階の3」ゆうたら、いっちゃんしょーもない「ふつう」やないですか。
今日は運命の日。先日注射針で採取した甲状腺腫瘍の細胞検査の結果発表。それなりにドキドキして診察室に入ったのに。「1、2があまり心配しなくてよくて、4、5が『悪い顔』で心配ということです。藤井さんはちょうど真ん中の3ですが、今後のことを考えると手術して取ってしまうことをお勧めします。」
手術自体は難しいものではないらしい。ただ甲状腺は声帯に引っ付いたような場所なので、手術後声が出にくくなったり低くなったりする人が多いらしい。
診察初日は頭ごなしの言い方だったが、その時に「今ここですぐにはお返事できません」とはっきり言ったのがよかったのか、今日は柔らかい表現だった。それに加えて看護師さんが感じのいい方で、「いろいろご都合がおありでしょうし、よく相談なさってからお返事してください」とのこと。
幸い、9月25日の「駒ヶ根」から10月23日の「諏訪湖」まで出張販売はない。寮1(二条)と寮2(出町)の管理代行は、もう一人の方に融通してもらった。ガードマンのほうは、声が出しにくくなれば役に立たん。まあ、私の代わりはなんぼでもおる。
あとは、手術前の説明の時と手術当日待機してもらう家族の選択。これは13年前の顔面骨折手術の時にも来てもらった8歳上の姉しか考えられなかった。もし姉がダメだったら、ヨメさんに都合付けてもらうしかない。そう思って姉に電話したら、「なんぼでも行ったげるで」と心強い言葉。これでほとんどのことがクリアできた。
9月はもう手術の予定でいっぱいということで、10月のしょっぱなに手術してもらうことにした。3日入院、4日手術、翌週11日抜糸退院。これで行きます。
駐車料金がもったいないので、今日は自転車で通院。なんぼ元気やねん。
手術後も、今と変わらず元気やったらいいのにね。
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【今日のきく】
「家にいるんやったら、散歩行ってもらわな困るなー」ときくがツンツン攻撃。
「行くがな、行くがな。」
この時は元気いっぱいで、夕方、夜も散歩に。
ところが寝る前になって、急にしっぽタレタレで元気がなくなってしまった。
「どうしたん、きくちゃん!」
オッサン(私)に合わさんでもえにゃでー。
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2016年09月05日(月)
きみが・・・ [病院]
「今日は買い物行ってへんし、おかずになるようなもんないでー」とヨメさんが言う。
「いただけるもんでしたら、なんでもありがたくいただきます」と私。
「タマゴだけは買い置きがあるんやけど、タマゴの黄身はあかんしなあ・・・。」
「ほんまや、奥の手の『目玉焼きお願いします』ちゅうのができんようになったんやー。」
そして出てきたおかずが上の写真。
「いやま、じょうだんでゆうてた『黄身なし目玉焼き』・・・、目玉ないし!」
これからずっとこんな感じが続いていくんでしょうか・・・。
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2016年09月02日(金)
首に針 [病院]
午後4時40分に診察予約。15分前には来るようにと言われていたので、4時25分に受付。するとすぐ診察室に通された。
先日表情の硬かったI先生。今日はいきなり「かわいーい!」
今日はミッキーのカッターシャツを着てきた。4年前に亡くなってしまった私の相棒・幸博君のおみやげに買ってきたシャツ。今日は天国にいる幸博君の力を貸してもらおうと思って着てきた。幸博君は天国で私の来るのを今か今かと待っているはずだが、「行かへんでー、わしゃ地獄行きやしー。」
それはさておき。
まず最初に超音波検査。
「ゼリーぬります」と言われ、冷たいのが首に来ると思ったらぬくいゼリー。ちょっとずっこけそうだった。けっこう長いあいだあちらこちら。こないだから副鼻腔炎で首が腫れてるんやけど、ええのかなあと思いつつ。
そのあと、「注射針を首に刺し、細胞を取り出します。針を刺している間、呼吸は普通にしてもらっていいですが、つばを飲み込んだりしないでくださいね。」
そんなんゆわれたら、ごっくんしたくなりますやん。
「チクッとしますよー・・・。」
チクッとちゃうやん、ブスッやん。めっちゃ痛い。つば飲み込みたい、それはダメ。
しばらくして注射針を抜かれた。
「血が止まるまで、しばらく待ってください。」
看護師さんが、私の首を3分間おさえてくださっていた。
そして、これで終わり。
「今日の検査の結果が出るのが12日です。それ以降で都合のいい日ならいつ来ていただいてもけっこうですが。」
「12日に来ます。」
こないだは頭ごなしに次回診察日指定だったのに、今日はミッキー効果でしょうか。話しぶりが穏やか。それだけでもよかった。
ということで、今日は何の進展もなし。
モラトリアム期間延長です。
「はよしてくれよ!」
まずはヨメさんにメール。
次に寮1(二条)、寮2(出町)に電話。
○ナートは直接行ってしゃべってこー。
今日は、病院に行く前に1000円散髪に行こうと思っていた。しかしちょっとアクシデントがあり、病院のあとに。最近○ナートにも1000円散髪ができたのでちょうどいい。
散髪はほんまに10分くらいで終わった。2ヶ月以上伸ばしているのに、毛が少なすぎる。さびしー。
I隊長とゆっくりしゃべることができた。
「ということで、当分復帰できそうにありません。残念ですけど・・・。」
「藤井さんが欠けると痛いのは痛いんですが・・・。」
「またまたー・・・。」
「しっかり治して、また元気な姿を見せてください。」
常連メンバーのうち、まだ話せてなかった出戻りガードマンU手さんともやっと話すことができた。
「中日、ご愁傷さまです。監督はクビやし、最下位も決定ですね。すいませんけど、ヤクルトは3位いけそうですわー、ひひひ。」
わしゃ、何言いに来てん。
帰りに久しぶりにブックオフへ。
入院した時に読む本を仕入れとこうかと思って。でも、家には買って読んでへん本がいっぱい。これ以上こうたら、またヨメさんにしばかれるー。ここは自重。
家に着いたころ、廉からメール。
「こんばんは。今、東京から帰ってきて大阪につきました。検査結果はどうでしたか?彩と心配しています。」
「パオパオです。心配してくれてありがとう。今日は注射針で細胞を採っただけで終わりました。その結果は12日に分かるそうです。まだまだ検査が続くみたい。いやになるわ。」
「分かりました。いややと思うけど、病は気からのところもあるので、楽しいことを考えてください。」
楽しいことねえ・・・、むずかしいねえ・・・。
人によっては、針を刺したところが腫れる場合もあるとのこと。今日はお風呂もダメ、運動もダメ。ということで、出張販売用の積み込みも明日の午前にすることにした。
なーんもすることないし、もう寝ます。
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【今日のきく】
昨日の夜中、きくがなき続けていたそうだ。
今日の朝、ヨメさんが「なんやったんやろう」と不思議がっていた。
そして朝の散歩から帰ってきて・・・。
「子猫が死んでたみたい。怖くてよう見んかったんやけど・・・。」
昨日のきくは、何かを教えようとしていたのかもしれない。
病院に行く前、どうしてもそのことが気になってしようがなかった。もし死んでいたのなら早く埋めてあげないと悲惨なことになる。
ヨメさんに場所を聞いて見に行くと、やっぱり死んでいた。そして、ハエがいっぱいたかっていた。
急いで小さなスコップを買いに行き、シューズの箱を持って現場へ。子猫ちゃんには外傷はなく、口を開けて死んでいた。
私のTシャツにくるみ、シューズの箱に。せめてこの箱に入らへんくらい大きくなるまで生きたかったやろなあ。死ぬまでに一個でもいいことあったやろか。そんなことを考えながら埋めるところを探していると、最初軽かったのにだんだん重くなってきた。もっともっと生きたかったんやわ。そらそうやろ。
やっといい場所が見つかった。
小さなスコッブだったので、シューズ箱と同じぐらいの深さしか掘れなかった。その分四方を大きな石で固め、上にも石を載せておいた。これで掘り返されることもないだろう。
お花でも入れたかったが近くには何もなし、きれいな緑の葉っぱがあったので、それだけ入れて拝んでおいた。
白黒のかわいいネコちゃん。きっと前に写真を撮らせてもらったネコちゃんやね。
いい思い出を持って天国に行けたらいいのにね。
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2016年08月25日(木)
冥土の土産に [病院]
モラトリアムとはこのことか。
今日は木曜で仕事が休みの日なので、映画でも見に行こうと思っていた。しかし、この暑さ。家から出る気にならん。蒸し暑い家の中で、ほぼ一日中ぼーとしてましたんやわ。
9月2日の検査が待ち遠しい。逆に、9月2日までは何をしてもだいじょうぶとも言える。好き勝手できるのも今のうち。はよせな!
ということで、あさって香川・高松に行くことにした。「日輪の翼」公演が高松港である。中上健次の原作は読んでいないのだが、ことあるごとにヨメさんから「ええでー」と聞かされてきた。
こんな機会はめったにない。高松までは高速道で3時間半くらいで行けそう。おう、行ったれ行ったれ。冥土の土産じゃ。原作は、入院した時にじっくり読むことにしよう。
カプセルホテルに泊まって、翌日は「しろとり動物園」ですね。これも冥土の土産ということで・・・。
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【今日のきく】
なぜか、せまいところに入りたがるきくでした。
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2016年08月24日(水)
憂鬱な日々 [病院]
「憂鬱な・・・」てなタイトルでは誰も読まんわなあ。
でも、まさかこんなことになるとは・・・。
9月2日まで病院には行かない。だから当分「病院」カテゴリーの記事はないはずなのだが。やはり、気になって気になってしょうがない。どこも痛くはないのに。
胆のう炎も甲状腺腫瘍も、「今まで何も気づかれませんでしたか」と言われた。「気づきませんでー、鈍感でっせー。きくちゃん並みでっせー。」
そもそも今回の話の始まりは8月10日。(おー、廉の誕生日やないですか!)
その日はちょうど2週間前の水曜日で、寮1(二条)の管理代行の日。朝食は普通だったが、昼食を食べすぎ、夕食もけっこうボリュームがあった。夜12時前に家に帰り、ふろに入ったあとビール。さあ寝よかというときにお腹が痛くなってきた。
ただの食べすぎだと思い、何回もトイレへ。でも、なんにも出ん。お腹が痛いままふとんに入る。お腹が痛くて寝られん。またトイレへ。なんにも出ん。
寝相を変えたら楽なポーズもあるかと思ったが、動けば動くほど痛い。痛いところは右の肋骨の下。食べ過ぎの時に痛いのは胃。これは明らかにちがう場所。痛いところを手で触ると、コリコリと硬かった。
しかし、そんなことをしているうちにいつの間にか眠ってしまった。翌朝はもう痛みが治まっていた。「やっぱりただの食べ過ぎやったんか・・・。」
そのあと、1日12時間勤務のガードマンの仕事を4日連続。この時に一度も腹痛にならなかったので、もう忘れかけていた。
そして先週の水曜(8月17日)、またもや寮1(二条)の管理代行。
一週間前のことをもうすっかり忘れ、また昼食と夕食を大食いした。この日は夕方5時ごろからお腹が痛くなり始めていたのに。
痛いのは一週間前と同じ右肋骨の下。ネットで調べると、この場所が痛いのは「胆石胆のう炎」らしい。
夜12時前に帰り、ふろだけ入ってすぐにふとんに。でも全然寝られない。右肋骨下のコリコリが前より硬くなっているような気がした。そして夜中ずっとのたうち回っていた。
朝5時すぎにやっとウトウト。寝られたのは2時間くらい。なんぼの私でも近くのクリニックに診てもらいに行きましたわ。
「すぐ手術しないと手遅れになりますよ」とか言われ、ビビりました。
鞍馬口病院外科のS先生は、落ち着いた穏やかな感じのいい方だった。「かなりひどい状態ですが、最近ひどくなったものではありません。ただこの先も痛みを繰り返しますので、できるだけ早く手術をして取ってしまうことを勧めます。きちんと一週間ほど休めるときに、計画立てて手術に来てください」とおっしゃった。
「それよりもですね、CTで見せてもらったら甲状腺に大きな腫瘍があるんです。こちらの方が心配なんで、耳鼻科を予約して診察してもらってください」と。腹痛を診てもらいに来た私にとっては、「そんなん知らんがなー」の世界です。
耳鼻咽喉科の予約を取ってもらって診察してもらったのがおとといの月曜。
女医さんであるI先生は硬そう。いい人だと思うのだが、表情が硬い。
「かなり大きいですね。こんなになるまでまったく気づかなかったんですか。」
「気づきませんでした。」
「詳しく調べてからでないとはっきりとは言えませんが、切り取ってしまったほうがいいですね。」
「そうなんですか・・・。」
「次に超音波検査と注射器で細胞を採る検査を行います。9月2日の16時40分、来れますか。」
「そんな急に言われても・・・。仕事を代わってもらえるかどうかを聞いてみないことには・・・。」
「来れないんですか。どうしても来れないということならまた考えますが、こちらもすぐに代わりの日は決められませんから。」
「・・・(なにを頭ごなしに言うてくれとんねん。そら、あんたらの仕事に比べたら私の仕事はしょーもない仕事に見えるかもしれんけど、自分勝手に休めへんのはおんなじやねんでー。)」
ここは丸く納めて。けっきょく、9月2日は寮2(出町)の管理代行の日だったが変えてもらった。
このあとくらいからどっと落ち込んだ。
一番はいろいろなことができなくなる恐怖。あれやこれや考え・・・。
でも集中力のない私は、この三日で落ち込むことにも飽きてきた。憂鬱がるのも飽きてきた。集中力がないってええことですね。
今思っているのは、手術までにいっぱいいろいろなことをしておこうということ。
さあ、何しましましょうかねえ。
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