2010年12月20日(月)
全日本実業団女子駅伝・安藤美由紀選手 [マラソン評論]
◎毎日jpより
全日本実業団対抗女子駅伝:第一生命2位、ユニバーサルは4位 /東京
◆第一生命が2位に ユニバーサルは4位 三井住友海上5位、資生堂6位
■第一生命
◇先輩胴上げできず
第一生命のアンカー・安藤美由紀選手に駆け寄るチームメートたちの目に涙が浮かんだ。今大会が最後の駅伝となる安藤選手の「ラストラン」を優勝で飾ろうと力走したが届かず。4区で区間1位の垣見優佳選手は「安藤先輩を胴上げしたかった」。3区の勝又美咲主将は「去年までなら2位で喜べたが、安藤さんのために優勝したかった」と悔しがった。
山下佐知子監督は「天満屋に20秒差をつけてアンカーにつなげばチャンスはあると考えていたが、逆に差をつけられた」と話し「岐阜には本当にお世話になりました」と競技場に頭を下げた。【山盛均】
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「昨日の実業団女子駅伝を見た」という前提の話。
1チーム独走ではなく、順位が目まぐるしく変る展開。
ついにアンカー勝負に。
天満屋の重友選手が1時間53分56秒のトップでたすきリレー。22秒遅れの2位に第一生命、さらに18秒遅れて3位にデンソーが続く。連覇を狙う三井住友海上は、トップと1分9秒差の5位で通過・・・。
この第5中継所で事故が起こった。
先頭の天満屋から22秒遅れで中継所に入った、第一生命の野尻あずさ選手。アンカーの安藤美由紀選手にたすきを渡した直後。
「キャーーーーー!」
安藤選手が、その前をふさぐ中継所担当の大会役員と衝突。
今まで選手同士が衝突する場面は何度も見たことはあるが、選手の前を役員がふさぎ衝突するとは・・・。
これは、大不祥事と言っていい。
第一生命の山下監督は、「天満屋に20秒差をつけてアンカーにつなげばチャンスはある」と言っておられたそうだ。それが逆に22秒差をつけられていたとは言え、そのあとどうなっていたかは誰にも分からない。
ただ、「さあこれから」と言う時に前をふさがれて衝突では勝ち目はない。
安藤選手はこの大会がラストランらしい。最後の最後に神がかり的な力を発揮し、再逆転ということもあったかもしれないのに・・・。
その時は、中継所でボーッとしている役員に腹が立っただけだった。しかし、今日、その事故にまきこまれた安藤美由紀選手を調べてみてびっくり。まあ、なんてお美しい・・・。
もっと前から注目しておけばよかった。「ラストラン」というのは競技者を引退されるという意味だろうか。テレビを通してではなく、実際に走っておられるところを見てみたいなあ。
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2010年11月23日(火)
2010国際千葉駅伝 [マラソン評論]
【写真】連覇を狙う日本代表チーム。前列左から杉原加代、小林祐梨子、稲富友香、清水裕子、後列左から高林祐介、上野裕一郎、佐藤悠基、宇賀地強 (サンケイスポーツ)
ただいま(午後2時)、「国際千葉駅伝」をテレビ観戦中。
日本チームは1区上野選手2区小林選手でリードを広げたが、3区佐藤選手がケニヤに逆転を許す。
私の注目は、学生選抜チーム。2区竹中理沙さん6区田中華絵さんは、うちの通販のお客様(ともに立命館大)。4区西原加純さん(佛教大)も含め、学生選抜の女子3名は全員京都。
学生選抜が日本代表チームを抜くかも・・・。
「抜いたー!」(午後2時10分)
ここで「きゅーんきゅーん」となくきくの散歩で、テレビ観戦中断。学生選抜・西原選手がケニヤの選手を抜いてトップに躍り出たシーンは見逃す。
5区、先行する学生選抜・平賀翔太選手を追う日本代表・宇賀地強選手。
残り500mで「抜いたー!」
しかし平賀選手も粘り、この2人はほとんど同時にタスキを中継。これは、アンカー勝負。
がんばれ、学生選抜・田中華絵選手。
おーっと、30秒後れでタスキを受け取った3番手ケニアの女子選手のすごい追い上げ。このケニアの選手は前を行く二人より5000mで30秒速いらしい。最終区は7.195km。これは3選手が並ぶ可能性あり。(午後2時53分)
「来たー!」(ケニヤの選手)
いや、日本の二人も粘っている。3人並走。(午後3時5分)
田中選手一人飛び出すも、コーンの外側?
コースアウト・・・?
まさかの失格・・・?(午後3時11分)
日本学生選抜・田中華絵選手、1位でゴール。(午後3時15分)
14秒差で、ケニヤ。
そのすぐあとに、日本代表。
優勝チームインタビュー。
竹中理沙さんは、すごい美人。
また、「京都キャロット」で買ってくださいね。
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2010年03月14日(日)
2010名古屋国際女子マラソン [マラソン評論]
「あの加納さんがなあー、優勝かー・・・」とヨメさん。
今から10年ほど前、古村正昭監督(立命館大学女子陸上部)の門下生であった加納さん。私ら夫婦は、古村さんのことを当時から「古村のおっちゃん」と呼んでいた。(古村さんとは、私が20歳くらいのころからの知り合いです。)
大学生時代の加納さんも、何度か「京都キャロット」に来店してくださっていた。一見中学生のような風貌で、ちょっと引っ込み思案な印象であった。
だから、「あの加納さんが・・・」となる。
加納さん、おめでとうございます。
ほぼ自分の思い通りのレース運びであったようですね。「古村のおっちゃん」に報告してあげてくださいね。
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「大阪国際女子」の時は、だいぶ前から番組告知のCMをジャンジャン流していた。しかし、「名古屋」はまったくなし。いくら制作が東海テレビとはいえ、キー局なら少しくらい盛り上げてくれればよかったのに。
昨日調べてみて、やっと誰が出場するのかがわかった。一般によく知られている選手はあまり多くは出場していないようだった。
こういうときはテレビを見て、パッとひらめいた人を応援する。私が勝手に応援しようと思ったのは、次の二人。
中里麗美選手
大阪/ダイハツ
身長/153cm
体重/37kg
年齢/21歳
自己ベスト/1時間10分03秒
(09年全日本実業団ハーフ4位)
大久保絵里選手
東京/アミノバイタルAC
身長/163cm
体重/48kg
年齢/26歳
自己ベスト/2時間40分12秒
(07年東京国際女子マラソン10位)
中里選手は初マラソン。大久保選手は復活組。
お二人とも積極的なレースをされたと思う。
なんと言っても名前がいい。
「レミちゃ〜ん、エリちゃ〜ん・・・」とか、知り合いでもないのにこんな応援。しかし、時間がたつに連れて、テレビ画面から消えて行ってしまった。
中里麗美選手 2時間34分29秒(12位)
大久保絵里選手 2時間35分34秒(14位)
中里選手が7分近く、大久保選手が5分近く後半のタイムが落ち込んでいた。このあたり残念といえば残念だが、それだけ前半積極的に攻めたとも言える。
とにかく、このお二人は走るのが楽しそうに見えたのがよかった。今後に期待したい。
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あとは、「京都キャロット」のお客様。
外峯陽子選手(京都ランナーズ) 3時間09分32秒
たぶん自己ベストだと思う。先週、篠山までみんなの応援に来ていただいていたのだが、その時何も言われなかったので「名古屋」に出られるとは知らなかった。少しずつだが着実にタイムを縮めておられるようだ。
先週応援してもらった私たちの感謝の気持ちが、ちょっとだけタイム短縮の力になってませんかねえ。
星野芳美選手(eA静岡)、ご本人にとっては不本意な結果だったようなのでここには書きません。それでも、一般のお母さん選手としてはすばらしいタイムなんですが・・・。
4月の「長野マラソン」では、笑顔でゴールしてくださいね。
やはり「名古屋」ということで、「大阪」ほど知り合いは出場しておられなかった。でも、一度は実際に自分の目で生で見てみたい大会です。
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2010年02月02日(火)
赤羽周平コーチはすごい! [マラソン評論]
昨日の朝刊に、「大阪国際女子マラソン」に関する気になるコメントが載っていた。
■沢木啓祐・日本陸連専務理事の話
後半に雨脚が強くなる過酷な条件の中、ベテランはベテランの味を出し、初マラソンの若手は次につながる走りをしたのではないか。
赤羽は残念な結果になった。もっとコーチ力を磨かないといけない。
直接聞いたわけではなく新聞の記事なので発言通りかどうかは定かでないが・・・、何が言いたいのかようわからん。特に、赤羽さんのくだりは、「失礼にもほどがある」と思う。
沢木啓祐さんは66歳。彼が現役ランナーのころは、マラソンを走る女性もいなかったであろうし、出産を経て第一線で活躍しているアスリートもいなかったであろうし、ましてや自分の全生活をなげうって妻であるランナーを支える男性コーチもいなかったであろう。
そんな彼に、ひと言だけ言いたい。
「どうか、赤羽周平さんのブログを読んでください」 (私のリンク集からどうぞ→)
2月1日付の記事「沢山のご声援ありがとうございました!」は、かなりの長文だが、冷静に赤羽有紀子選手とコーチである自分の分析がなされている。その内容もすばらしいのだが、それだけでなく文章がきれいでたいへん分かりやすい。いまだかつて、こんなふうに自己分析ができ、文章化して公開できたコーチがあっただろうか。
私から沢木さんへのコメント。
「沢木さんのコメントは残念な結果になった。もっと専務理事力を磨かないといけない。」
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「江文峠越え10kmラン・8」
今、すごく迷っている。
「仮想とかしき島マラソン10kmコース」として、江文峠越え往復を練習している。回を重ねるごとにタイムは縮まってはきているのだが、それはほとんど下りの部分。元々苦手な登りの部分が、なかなか思うようにタイム短縮できていない。
レース当日は、去年もはいた「ゲルヌーサトライ(240g)」で出場しようと決めていたのだが、ここにきて不安になってきた。上り部分を縮めるには軽量シューズに頼るしかないか・・・。
そんな気持ちで、おとといの「くみやまマラソン」は、「ミズノ・ウェーブスペーサー(170g)」で走ってみた。ほとんど平坦地で上り坂の練習にはならなかったのだが、やっぱり足の蹴りが軽快。タイムも、去年より45秒ほど縮められた。
しかし、軽量シューズのなせる技・・・、かかとへの衝撃が強烈で、今もまだ痛い。とてもこの状態では、下りが攻められない。
今日は、「サロマレーサーST(270g)」。
ウェーブスペーサーとくらべると100gも重い。しかし、痛めているかかとを全然気にせず走れる。上りはやっぱり重い感じがするが、下りはガンガン攻めていってもだいじょうぶ。
もうこの際、上りのタイム短縮はあきらめて、このサロマレーサーSTで私の得意な下りを攻めまくるという手もある。
どこかのシューズメーカーが、走っている途中でクッション性とかを調節してくれるシューズを開発してくれたらいいのになあ。
本番のシューズは、まだまだ迷います。(と言っても、あと4日!)
さて、今日の目標は45分30秒。
? 4分24秒。 最終目標まで−14秒
? 8分48秒(4分24秒)。 −14秒
?13分36秒(4分47秒)。 −27秒
?19分32秒(5分56秒)。 −16秒
?23分51秒(4分18秒)。 −18秒
?29分20秒(5分28秒)。 −28秒
?33分10秒(3分49秒)。 達成(貯金11秒)
?37分20秒(4分10秒)。 達成
?41分32秒(4分12秒)。 −2秒
?45分45秒(4分12秒)。 −2秒
このコースを走れるのも、あと1回か2回。上り区間(0〜4kmと5〜6km)を、せめてもうちょっと縮めたい。
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2010年02月01日(月)
2010大阪国際女子マラソン [マラソン評論]
昨日家に帰ってから、「大阪国際女子マラソン」のビデオを見た。
今回のレースでは、マラソン3回目の赤羽有紀子選手が注目されていた。しかし、コーチであり夫である赤羽周平さんのブログに「覚悟」という題で故障のことが書いてあった。それを読んだ人なら、あのレース結果(38km過ぎ棄権)には驚かなかっただろう。
解説の方が言っておられたように、赤羽周平コーチが「止めるにも止めに行けなかった(物理的に)」というのがほんとのところであったように思う。
私が注目していたのは、小幡佳代子選手と野尻あずさ選手。
小幡選手「引退レースで自己新を出す」。
なんてかっこいい意気込み。
彼女は2年前に結婚されており、現在38歳。それで、2時間24分台をめざすというのだから、もうかっこよすぎます。
パッと見た感じ、近所に必ず一人はいるような普通ぽい人。その彼女がそこまで言うからには、かなりの自信があると見た。
野尻選手「クロカンスキーの過酷な練習にくらべたら、マラソンの練習はすごく楽しい」。
これは、うちの廉もゆうとった。「クロカンスキーの練習に比べたら、サッカーの練習は『へー』みたいなもんや」
クロカンスキーでユニバーシアード代表にまでなった、彼女の走りに注目したい。彼女は、現在27歳。これから先がすごく楽しみな選手。
うちの廉も、大学からは陸上をやりたいと言っている。レベルがちがいすぎるが、廉と同じ元スキー部の選手として思わず応援したくなる。
結果は、小幡佳代子選手、2時間27分19秒で5位。
「初マラソンの選手には負けたくなかった」というコメント通り、後方から野尻選手、木崎選手の初マラソン組をかわしてのゴール。
自己新はならなかったものの、2時間27分台は立派。ゴールの笑顔もさわやかだった。
一方、野尻選手は、2時間29分12秒で8位。
ゴール後のコメントが聞けなかったが、「クロカンよりずっと楽でした」と言ってほしいなあ。
ほとんどの選手が「雨で体が冷え切った」とコメントしていたが、野尻選手はどうだったのだろう。寒さの中のレースこそ、得意中の得意のような気がするが・・・。
次のレースにも注目したい。
ゴール直後、3位の小崎選手と5位の小幡選手が特設スタジオに来られ、話されたのがすごくよかった。
小崎選手も3年前に結婚されており、小崎選手小幡選手のミセス対談は聞いていてすがすがしかった。お二人とも、雨の中の激走直後とはとても思えない落ち着いた話しぶりで感心した。地味っぽいお二人がすごく輝いて見えたのは、私だけでしょうか。
ゴール直後のトークは選手には負担が大きいかも知れないが、私たちマラソンファンにはとてもいい企画に思えました。また、ほかの大会でも真似てやっていただきたいです。
放送として残念だったのは、先頭争いの一部の選手の映像しか見られなかったこと。「国際マラソン」と銘打っているので仕方ないのかも知れないが、もうちょっとほかの選手の様子も見てみたい。例えば、20km過ぎの折り返し点にカメラを固定し、最終ランナーまでとらえるとか・・・。画面のすみっこでもいいので。
私的には、あこがれのランナー小鴨由水(現姓・松永)さんがちょこっとだけ写ってうれしかった。(2時間50分30秒で26位でした。)
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2009年12月21日(月)
エキデン [マラソン評論]
昨日は、高校駅伝。
午前中が女子、午後から男子。西京極陸上競技場スタートゴールで行われた。
私は、午前中は京都走ろう会の例会に参加していたため、女子は見られなかった。午後の男子は、ゆっくりテレビ観戦。
もうすぐゴールというころ、元同級生の友だちに誘われて買い物に出かけていた真樹が家に帰ってきた。(自転車で)
「国際会館のとこ通行止めで、先頭から最後まで全チーム見てきたわー。」
「へー、そらよかったやん。」
「なんか、前のほう留学生ばっかりやったで。」
「ああ、留学生は1区に出られへんようになったし、みんな3区なんや。」
「ふーん、そうなん。」
「見てて、おもしろかったやろ。」
「だいぶフラフラの人もいたわ。でも、後ろのほうの人でも前がすぐ見えてるしええやんなあ。真樹が大文字駅伝走った時は、前の人と5分くらい離れてたんやもんなあ。人と競えるとこで走りたかったわ。」
「そやなー。」
真樹は、「もう絶対走りたくない」と言ってはいるが、のんびりゆっくり走れそうな「ホノルルマラソン」と、その正反対の「駅伝」は走ってみたいらしい。大文字駅伝が不完全燃焼やったんですかねえ・・・。(よう、わからん。)
ここで一つ、一般にはあまり知られてない情報を・・・。
今年の男子優勝校・世羅。
今年も留学生の活躍が優勝への大きなポイントとなった。しかし、今年はうまくいってよかったが、数年前招いていた留学生は期待外れだったようだ。
その留学生は、うちが出張販売に行っている毎年8月の「ひろしまクロスカントリー」で見かけた。少し小柄だが、明るくて素直な高校生に見えた。だが、彼はいつの間にか消えてしまっていた。
同じ時期に来ていた女の子の留学生は、うちの店で「マケテクダサイ」というくらい日本になじんでいた。その子は、確かその後実業団に入り活躍したはずである。しかし、男の子のほうはなじめなかったんでしょうね。なんちゅうても、15くらいで遠い外国来てるんやからね。
留学生がみな成功しているわけではない。一度も栄光の場に出ることなく、人知れず帰国した留学生もいるだろう。華やかな全国大会だけを見ている人々は、それには気づくこともない。
「留学生」という名のもとに、残酷なことがおこなわれているような気がします。
「これで、いいんでしょうか?」
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