2020年08月28日(金)
老化論 [雑感]
「フジイさん、よかったねー。」
「ありがとうございます。寮母さんが祈ってくれはったおかげです。」
「もうだいじょうぶなんでしょう。」
「はい、3か月ごとに検診を受けて行けばいいみたいです。膀胱癌は再発率がすごく高いらしくて・・・。」
「まあ、それですむのならよかったじゃないですか。フジイさんから『だいじょうぶでした』っていうお電話をもらったとき、思わずガッツポーズしてしまいました。」
ああ、なんてありがたい。
今日は寮2の24時間バイト。ふだんお休みの時はめったに顔を出されない寮母さんが、わざわざ私の顔を見に出てきてくださった。
「お互い、いろいろと気を付けて行かなくちゃならない歳だからね」と寮母さん。
「ボクも60歳まではほとんど病院には行ったことがなかったのに、60歳を過ぎてから入りびたりです。」
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「老化」について、前から考えていたことがある。
自分自身の老化は、ずっと続けているランニングのスピードで測れるのではないかということ。そこから考えると、私の老化のスピードはかなり緩やかなものだった。
例えば、甲状腺癌発覚前の2016年5月(60歳)の「鯖江つつじマラソン5km」は19分49秒でゴールしている。めっちゃ速い。若い時にそれほど速くもなかったので、「落ち込んだ」という感覚がなかった。この時点で、自分ではとても老化とは思えなかった。
しかし、そのあとが大変。
2016年10月、甲状腺腫瘍(癌)左半分摘出。
2017年4月、甲状腺全摘。
2018年2月、胆のう炎発作で緊急入院。
2018年7月、胆のう摘出手術。
2019年1月、恥骨骨折。
2019年4月、頚椎狭窄症。
2019年11月、五十肩でリハビリ。
2020年8月、膀胱癌手術。
これとは別に、2017年から3年連続でアイソトープ治療で入院。
病院にかかるたびに、老化のスピードが急激にアップ。
「老化とは、アクシデントに立ち向かう総合力が萎えてしまうことと見つけたり!」
まあ、これだけ次から次と襲われると仕方ないと言えば仕方ないか。
体力よりも気力の要素が高いと思われるウルトラマラソンやフルマラソンは、そんなに落ち込まなかった。しかし、私が元々得意だった短い距離の落ち込みは著しい。
5kmで言うと、今は20分切りどころか22分切りもむずかしくなってしまった。10kmは42分台から47分台に。
もう元に戻ることはない。
とりあえずの目標は、5km21分台、10km44分台ですかね。
ここまでなら、がんばれそう。
ただ今思えば、入院手術の影響より、入院も手術もしなかった恥骨骨折の影響がランナーとしては痛かった。今も完全には治ってないみたいで、時々シミシミと痛み出す。
ランナーのみなさん、「恥骨骨折」きーつけなはれやー。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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