2019年01月20日(日)
第60回名護ハーフマラソン [ランニング]
9時10分のスタート時はカンカン照り。
スタートしてしばらくすると曇り空に。
10時半ころ、ちょうど中間点を過ぎたあたりからポツポツと雨。
呉我交差点を左折し、13km地点を過ぎたあたりから次第に本降りに。
そして伊差川の急坂を上り切り、まっすぐな58号線を下るころにはまるで嵐。
真樹は、中間過ぎから右ヒザが痛み出した。大雨の中、何度も立ち止まり屈伸したりしていた。ウェアはずぶぬれで、風もあり、かなり体も冷えてきた。
「無理したらあかんで。痛かったらやめてもいいし。」
「だいじょうぶ、右ヒザが痛いだけで、ほかは元気やし。」
そう言いながらも、痛みで何度も立ち止まったり歩いたり。
計算してみると、ゴール関門2時間50分はとうてい無理。
しかし、残り1.5km付近の真樹のアパート前を通過して復活。
「カーテンを閉めてきたのに開いていた。はんとぺんが応援してくれたんかもしれん。」
陸上競技場に入ったら、あと400m弱。
「真樹、がんばったら2時間50分以内にゴールできるぞー。」
真樹は痛い足を引きずるようにしてゴールへ。
「やったー、真樹。2時間50分ちょうどや。ようがんばったなあ。」
そして、記録証発行所へ。
いただいた記録証は「2時間50分01秒」。
ファファファファファーン・・・。
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真樹のアパートから名護市陸上競技場までは、歩いて10分ほど。
車を置く場所をさがしたりしなくていいので、朝もゆっくりできる。
はんとぺんも、朝から元気に動き回っている。
「はんちゃん、ぺんちゃん。」
前はそう呼んだだけで逃げ回っていたが、もうだいぶ慣れてきたようだ。
「がんばって走ってくるしなー。」
競技場に着くと、すぐに「21世紀の森ランクラブ」の集合場所へ。
今年も「海洋博公園トリムマラソン」と日が重なり、比嘉増美たちはそちらに行かれたそうだ。
荷物を置かせてもらい、私は体育館のトイレへ。こちらのトイレはすいていていい。ちょっとしたウォーミングアップにもなるし。
ススムさんのいない開会式は初めて。
ススムさんは市長あいさつのあと、すぐにハーフに出場されていた。これがないと、やっぱり盛り上がりに欠ける。
9時に、10kmの部がスタート。
本当ならこちらに出たいくらいなのだが、10kmは部門別表彰がない。あくまで、名護「ハーフマラソン」やから仕方ないか。
10kmの最後尾には、先頭にフラッグをもった警察官の団体。掛け声とともに集団走を行っている30人近くの黒装束。ちょっと違和感があった。
10kmは競技場内を約2周してから外へ。そのため、先頭集団は遅いランナーをかき分けて進まなければならない。見ていて気の毒だった。
さて、私たちのハーフ。
真樹の友だちのあすかちゃんも来ていたので、スタート前の写真を撮ってもらった。
「こんなカンカン照りでは、日に焼けてえらいこっちゃなー」とか言っていた。
9時10分、ハーフの部がスタート。
2500名ほどのほぼ最後尾からスタートしたので、スタートラインを通過したのは2分12秒。ただその先も詰まっていて、なかなか走り出せなかった。
最初の1kmは10分15秒。スタートラインからは8分03秒なので、いいペースで走れている。
ゴール関門が2時間50分ということは、キロ8分以内なら貯金、8分を超えると借金ということになる。
「帽子忘れたし、日に焼けるで―」と言っていたのだが、しばらく走ると曇ってきた。
ラッキー! これで少しは涼しくなるかも。
とりあえず、5km手前の上り坂までは歩かず走り続けるという作戦。できれば、それまでにちょっと貯金を作っておきたい。
4km手前の「ヒンプンガジュマル」。
ここで立ち止まって写真を撮ってもらっているランナーもいた。
真樹を撮ろうとして失敗。
肝心の顔が写っていない。
撮り直しの一枚。
「ヒンプンガジュマル」と「金太郎さん」が写り込んでいる。
急坂も歩かずそのまま5km地点へ。
2:12 8:03 7:18 7:11 7:15 7:16で、5km39分17秒(37分05秒)。
スタートラインまでの時間を含めても43秒の貯金。あの坂をしっかり上ったのが大きい。
曇っきたので、心配していたほど気温は上がっていない。
しかし湿度が高く、走っているとすごく蒸し暑かった。
私設シャワーを浴びていくランナーも多し。
9km過ぎでちょっと歩き。
楽しみにしていたコスモス畑は、ほとんど咲いていなかった。
7:46 7:18 7:05 7:24 7:50で、10km1時間16分43秒(37分26秒)。
おー、貯金が3分以上。
これで制限時間内完走が見えてきた。
10kmを過ぎると、羽地内海に出る。
天気の悪い時は、向い風がビュンビュン吹いて前に進めない。、しかし、今年はほぼ無風。景色もよく、走りやすかった。
しかし11kmあたりから、雨がポツポツ。
呉我の交差点を左折し、13km地点を過ぎたあたりから次第にきつい雨になってきた。
そしてそのあたりから、真樹の右ヒザに異変。
「右足が、ヒザから取れそうなんやけど・・・。」
白塗りの顔で太鼓をたたいての応援。
雨の中、ありがとうございました。元気が出ました。
7:25 7:56 8:11 7:22 8:11で、15km1時間55分51秒(39分08秒)。
何回か立ち止まったり歩いたりしたのに、貯金が4分以上。
真樹のヒザの具合が心配だが、ここまで来れば、なんとか制限時間内完走を目指したい。
このコース最大の難関、伊差川交差点過ぎの急な上り坂。
この1kmは12分くらいかかるのではと心配していたが、歩く時間を最小限にとどめた結果9分27秒。
「この峠に、いつも玉城さんご夫婦が応援に来てくださってたなあ」と思いつつ。ここを越えると、あとはゴールまでずっと下りなのでがんばろうと思った。
しかしヒザを痛めた場合は、下りのほうがきつい。
それに、雨の勢いが増してきた。
真樹は何度も立ち停まる。
「無理せんときな。やめてもええで。」
「だいじょうぶ。」
全身ずぶぬれになり、風も吹いていたので体がガチガチに凍えてきた。真樹を励ましたかったが、自分自身の股関節(恥骨?)がまたしくしくと痛んできた。
応援に出てくれていた少年たちもずぶぬれ。
いつもなら気持ちよく下って行ける58号線が、地獄の行進の様相に。
それまではキロ9分を超えてしまっていたので、もう制限時間内ゴールはとうてい無理だと思っていた。
しかし真樹のアパート前を通り、「はんぺんが応援してくれてるかもしれん」という話をしてから真樹は復活。
ここで残りの距離と時間の計算をきっちりとしたらよかったのだが、私自身にその余裕がなくなっていた。もうあとは、真樹が持っている力に任せるしかない。
9:27 8:14 8:40 9:34 9:27で、20km2時間41分16秒(45分25秒)。
あと1.1kmを8分44秒以内で。
この時点でキロ9分超ペースになっていたので、ほぼ絶望的。
しかし、ここから真樹はがんばった。
残り1kmから数十人をごぼう抜き。
陸上競技場に入ったら、残り400m弱。
「真樹、全部走ったらギリギリ間に合う。」
二人でゴールラインになだれ込み。
「真樹、ちょうど2時間50分や。ようがんばったなあ。」
真樹がなだれ込んだ先には、大学時代の同級生・まどかちゃんが。
まどかちゃんにお願いして、写真を撮ってもらった。
二人ともびしょぬれで、髪の毛がぺったんこー。
でも、がんばって走り切ったので笑顔です。
「車とって来たるから、待っとき」と真樹に言ったのだが、また「だいじょうぶ。」
弱音をはかない真樹が、すごく頼もしく見えた。
そんならということで、二人でブラブラと帰っていった。
すると、途中にかわいい黒いワンちゃん。
「写真撮らせてやー」と言っても、無視してシッコをしていた。
お昼を食べに出るのも大変なので、コンビニで何かを買って帰ることにした。
お母さん食堂のラーメンがおいしかったので、それを2つ。それと肉まん2つとジュース。
「777円になります。」
「おう、すごい!」
700円以上だと抽選ができて、それもジュースが当たった。
雨でずぶぬれでつらかったけど、かわいいワンちゃんには会えるし、コンビニでは777円と抽選が当たりやし・・・。
よかったー。
家に着き、私がシャワーを浴びている間に、真樹がラーメンを作ってくれていた。
「具なしラーメンやで―。」
二人でフーフーして食べて、おいしかったね。
冷えた体体があったまった。
落ち着いたら、はんぺんタイム。
すぐ捕まってしまうのはぺんちゃん。
「真樹はすごいがんばって走ったよー。」
「知らん、知らん。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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