パオパオだより

2016年09月21日(水)

一畳部屋の・・・ [雑用]

画像(320x240)

 「こうじさんこうじさん、れんちゃんがどこ探してもおらへんねん」と、ヨメさんが血相を変えて走ってきた。
 「えっ、どうゆうこと?」と、石垣のところで日向ぼっこをしていたネコをなでていた私は聞き返した。
 「川の横を歩いてたっていう人はたくさんいやはったんやけど・・・。」
 「流されたんかもしれん! 川下さがしてみよう。」
 それから二人で、「れんちゃーん、れんちゃーん」と大声出しながら川沿いを下って行った。
 「ますみちゃん、きっとここやわ。れん、れん、おらんかー。」
 「パオパオー!」
 私が目を付けた川のくぼんだ所から廉の声。
 「ちょっと待っとき、すぐ行くし。」
 川に降りると、廉がくぼんだ所にはまってしまい出られなくなっていた。そこらにある木の枝を使って、邪魔しているゴミをかき分けた。そしたら、廉がコロコロと・・・。
 「ますみちゃん、よかったよかった、れんが出てきたわ。」
 
 えっ、でも、廉て小学生やったっけ・・・。
 そこで目が覚めた。

 今日は寮1(二条)の管理代行17時間。
 今の寮長寮母さんはずっと寮におられるので、私が宿直をすることはほとんどない。よって、一畳部屋のベッドも撤去。代わりに130cmほどの長いすが置いてある。
 午後1時から3時ごろまでは窓口業務も休けいということで、「この長いすで寝転んでください」と言ってくださっている。ただし、電話はかかってくるし、寮生が呼び出すこともあり、ゆっくり休めるという感じではない。第一、寝るには狭すぎるし。
 今日も横になってうとうとした時、「こうじさんこうじさん・・・」の夢。
 廉はもう25歳なんですよね。かわいいお嫁さんもいて、しっかり働いているんですよね。私は廉のことを心配したこともないのに、今は私の病気のことを心配してくれてるんですよね。
 生まれてすぐから出張販売に連れてきて、何回も危ない目にもあわしたので、それが今ごろ夢になって出てきてるんかな。
 でも、10歳くらいの廉が「パオパオー」ってゆってた場面はかわいかった。まあ今日のは悪夢ではないでしょう。
 これからもこの一畳部屋でうたた寝をすると、また小さい時の廉や真樹が夢に出てくるんかなあ・・・。

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