2016年10月31日(月)
PET検査結果 [病院]
「余命宣告受けたら、あとは好きなように生きていき・・・。あっ、今もう好き勝手に生きてるやん。何も変わらへんやん」とヨメさん。
「ほんまや、ほんまや」とうれしがる私。
なんちゅうお気楽な夫婦やねん!
(また、[夫婦になった覚えはない!」とかぬかしよんにゃろなあ・・・。)
病院から帰って、ヨメさんにメール。
◇ ◇ ◇
病院から帰って、きくの散歩に行ってきました。○ンコ出ました。
PET検査の結果は、「現時点で」遠隔転移なしです。
土壇場で、いいほうの「ごくまれ」になりました。
ただし、これで終わりではありません。くわしくは後ほど。
◇ ◇ ◇
昨日は一日家に閉じこもり、ブログの復元。腰が痛くなってしまったが、心はだいぶ復活した。
「低分化癌と診断された時点で、転移していると思ってもらったほうがいい」とおっしゃっていたので、どんな結果が出ても受け入れる覚悟はできていた。そうなったら、「旅行の計画を立てるみたいに余命の計画立てたんね」と手ぐすね引いているようなところもあった。
9時すぎ、病院に着くとすごい人。私は9時半の予約だったのだが、待合は座るところもないくらいのぎゅうぎゅう詰めだった。
9時55分にやっと中待合。しかし前の宣告日と同じく、また前の患者さんとのやり取りでざわついていた。そこに、「待たせる時間が長すぎる」とクレームを入れてくる女性もあり。「頼むし、静かにしてくれやー」と言いたくなった。
前の患者さんが出られてすぐ呼ばれるのかと思ったら、ここで間。「あー、これはこないだのパターンやん。先生、言いたくないことを言うのに間をあけてはるんやわ」と不安になってきた。
10時5分ころ、名前を呼ばれ中へ。
まずI医師の表情を・・・。うん、こわばってはいない。
「PET検査の結果が出ました。・・・現時点でということになりますが、遠隔転移は見られません。」
「えー、そんなことあるんですか。多かれ少なかれ転移しているものと覚悟していましたのに・・・。これまでずっと悪い方の『ごくまれ』に入っていたのに、今回はいい方の『ごくまれ』に入ったんですね。」
「ただし、現時点で遠隔転移が見られないということで、これですべて心配がなくなったわけではありません。」
「そら、そうでしょうね。」
「ここから先は患者さんに決めていただく場面が多くなります。一つは残っている側の甲状腺をとってしまう手術をして、ヨード治療をしていく方法があります。」
「それって、前におっしゃっていた薬を飲み忘れたら一日も生きられないってやつですよね。一生飲み続けなあかんやつ・・・。」
「そうです。」
「はー(とため息、「そんなことできるかよー」)。」
「また、この先はっきりと転移が見つかった時点で対応していくという方法もあります。その時は、狭いカプセルのようなところに入って放射線治療ということになります。」
「はー(とため息)。」
「また、ほかにも・・・(省略)」
くわしくていねいに、この先の治療法について説明してくださった。
そうか、とりあえず緊急性がなくなっただけの話で、癌細胞がこの先どう動くのかははっきりとは予測できひんちゅうこっちゃね。予防的治療をするのか、対処的治療でいいのか判断せよと聞いてはるわけか。
しばらくは経過観察になるので、その間に決めて行けばいいらしい。
一番心配していたお金と時間が、これで取られることは少なくなった。
ヨメさんに言っていた「死ぬまでにいっぺんは浮気ちゅうのをしとかなあかん」とゆうのも猶予された。「だれが死にかけのじじいと浮気すんねん!」とヨメさんは言っていたけれど・・・。
今すぐにどうこうということはなくなってひと安心。しかし、この先また難しい局面に立つ可能性は大。
今のところ、「ポピュラーな癌ではなくめずらしい甲状腺癌」、「大多数の乳頭癌ではなく濾胞癌」、「大多数の良性ではなく悪性(低分化)」と悪い方の「ごくまれ」3連発だった。ほんとうにこの土壇場で、「転移なし」といういい方の「ごくまれ」を引き当てた。ここからは、いい方の「ごくまれ」3連発とかにならへんかなあ・・・。
もちろん、玄関の「ナイチンゲール像」も拝んで帰りましたがな。
おっと、これは地蔵さんとちゃうか。
家に帰って、待ってくれているもんがおるのはうれしい。
「きくちゃん、オッサンなあ、ちょっとだいじょうぶやったみたい。」
「ふーん。まっ、それはいいから散歩いっとこか。」
「いやいやいや、ちょっとは聞いてもらわんと。すぐに入院せんでもええんやて。」
「ほー。・・・はい、散歩っと。」
薄情もんのきくは、私に似て自分勝手なやつであった・・・。
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【RUN】
明日また寮1(二条)17時間なので、今日走っておかなくては。
いつもの岩倉・十王堂橋往復5km。
5分55、5分27、5分21、5分13、5分24で27分22秒。
相変わらず息苦しい。
今日そのことを先生に言ってみた。
「今、ケガが治りつつある状態だと思ってください。甲状腺の手術の場合、のどの調子が元に戻るには3カ月ほどかかります。藤井さんは脂肪がほとんどなく、いろいろなものがへばりついていた状態だったので治りにくいです。ごくまれには、違和感が何年もずっと続く方もあります。」
また、「ごくまれ」かい!
このごくまれには入りたくないなあ。
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【今日のきく】
病気ひと段落記念写真。
景気づけ、きくの石垣ジャンプ。
もうちょっと離れて撮らんと、躍動感が出んなあ。
60代女性やと思たら、このジャンプ力はすごい。
マスターズ大会なら優勝確実。
帰りには、黒子猫の顔見せサービス。
川はちょっとこわい。
こわいけど、川は好き。
花ときくとオッサン。
うまいこと撮れんなあ。
これでどうじゃろな。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 5 )
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コメント
☆速歩マンさん、コメントありがとうございます。
私はどうも仮装は似合いそうにありません。できれば、限界までスピードに挑戦したいと思っています。けっきょく松本さんには勝てませんでしたけど・・・。
☆かおりちゃん、コメントありがとう。
本気でもうすぐ死ぬもんやと思っていました。神さんがちょっとだけ猶予してくれました。今でも体はピンピンやのに、すぐ死んだらおかしいやん。
ヨメさんは「ガードマンのバイトはやめ」ってゆうてるんやけど、そんなに期待されたらまた復活せなあかんなあ。
こうじおっちゃん…
良かった。。、
みんなで心痛めていました。
終わりではないけれど、本当に良かったですね。
私の実母もステージ3の乳癌ですけど、手術と化学療法を経て11年。今も通院していますが、元気に暮らしています。
おっちゃん頑張ってー!!
またカナート行きます(^^)
65歳にもなると兄弟・しんせき・知人・同級生も それなりにいろんな病気持ちですね・・
わたしがまだ元気で走れてるのは 一人くらい アホな奴がいて元気分けするようにとの 神様からの使命人なんではと・・
ことしは仮装ランナーで14回もがんばれた・・過去最高の
いい画もたくさん遺せましたので・・この歳で最高の年賀原版ができましたが・・これはこの1年の成果報告です・・
来年どうなるかわかりませんので・・年賀状は遺書でしょう・・こんな楽しい遺書が遺せたらいいかも・・
もち来年もさらに魅せなくてはと企画・制作中です・・
「自分プロディユース」・・・すべてに感謝です
松本さん、ご心配おかけしました。
ブログがだいぶ復元できて、その分私の生命力も復元できたように思います。
宣告に関しては、今まで以上にむちゃくちゃできるチャンスと思っていたのにちょっと残念。今までと同じくらいのむちゃくちゃでしんぼうしときます。
姉兄には電話しといたんですが、これで終わりではないというのがどうも理解しがたいらしい。めずらしい癌は説明に苦労します。
自分勝手もそれなりにたいへんなこともあります。どうすればみんなに笑ってもらえるか、また考え中・・・。
とりあえず、ホッとしました。
ブログも癌も最悪を回避できてうれしいです。
かくなる上はずっと「死ぬ死ぬサギ」と言われながらでも長生きできるように養生してください。
また、行かせてもらいます。