2011年01月13日(木)
「春との旅」 [映画]
◎日経トレンディネットより
名優・仲代達矢が「自分の長い役者人生のなかでも、この脚本の出来映えは150本中、5本の指に入る」と絶賛するほどに脚本に惚れ込み、9年ぶりに主演した映画が『春との旅』だ。74歳の老人と19歳の孫娘が、親類を訪ねて旅をする物語のなかに、仲代は何を見たのだろうか?
物語は北海道・増毛の寂れた海辺から始まる。忠男(仲代達矢)はここでニシン漁を生業にしてきたが、そのニシン漁も今は廃れ、かつての面影もない。忠男自身、足が不自由となり、5年前に娘を亡くしてからは、孫娘の春(徳永えり)に頼って暮らす日々。だが、地元小学校の廃校に伴い、春が給食係の仕事を失ったことからドラマが幕を開ける。
春は「東京に出て仕事を探す」と言い出し、その一言に、春がいないと暮らせない忠男は激怒。引き留める春を振り切り、家を出てしまうのだ。行く先は、今は疎遠となっている姉兄弟の家。頼れる家があれば、そのまま居候させてもらう魂胆だ。だが春は、足の不自由な忠男を1人で行かせるわけにもいかず、慌てて祖父を追いかけることに。かくして、忠男と春との2人旅が始まっていく。
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仲代達矢が好き。仲代達矢が主演、それだけで見に行きたいと思った映画。(私は目に狂気を漂わせている俳優さんが好き。)
ただ封切りの時には見逃していた。京都には「2番館」はもうほとんどない。唯一残っている2番館と言っていい祇園会館。そこでグッドタイミングで上映されていた。
昨日は午前中運転免許更新、昼過ぎおっはー候補激励、そのあと時間があったので見に行くことにした。
本来2本立てで1600円なのだが、京都新聞トマトクラブカード提示で800円になる。これはお得。この料金だと、1本だけ見て帰ってももったいないという感じがしない。
3時35分からの上映。少し早く着いたので館内に入ると、もう1本の「フラワーズ」の上映中で、そろそろ終わりというところだった。祇園会館の割にはたくさんのお客さんだった。しかし、それが終わるとどどどっと出て行ってしまわれた。私の感覚では3分の1くらいに減ってしまった感じ。
「なんで、『春との旅』のほうがおもしろそうやのに・・・。」
仲代達矢は、アップに耐えられる俳優。あらためてそう思った。映画の内容がどうであれ、顔の表情変化を見ているだけでも値打ちがある。さすが。
仲代達矢さんに関しては、私がどうのこうのと言えるレベルの俳優さんではない。日本の最高峰と言っても過言ではないでしよう。
まったく期待もしていなくて、見たら意外によかったのが孫娘役・徳永えり。初めて見た女優さんだが、こちらも十分アップに耐えられる。
一番印象的だったのは、がに股ペンギン歩き。私的には、そのシーンがこの映画のキーになっているような・・・。(そんな評価をする人はいないでしょうね。)
大阪吹田の出身だそうだ。もう、それだけで応援したくなる。彼女の出る次回作も見てみたい。
映画の中味はくらーい話が延々と続き・・・、私はこんなん好きです。ただ最後がねえ・・・。ありえへんねえ。「リヤ王かい!」とつっこみたくなった。
そういやあ、「リヤ王」の時代劇リメイク版ともいえる「乱」の主役は仲代達矢やったなあ・・・。
あっ、そうか。これを一般人におきかえたらあかんにゃ。じいさんが仲代達矢やったらと思って見んとあかんにゃ。ふむふむ。それやったら納得です。
私の言ってること、意味不明でしょうね。まあ、見て損をしたとは思えない映画ではあると思います。自分自身の行く末も含め、いろいろなことを考える時間がたっぷりととってある映画でした。ぜひ。
※ 「仲代達矢」で検索してびっくり。1932年12月13日生まれ。私の誕生日と1日ちがい。
ねっ、私の「12月生まれはかしこそう」って、あってると思いません?
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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