2015年03月30日(月)
「思考をストップさせる」 [わんこ・にゃんこ]
◎朝日新聞3月30日朝刊
府と京都市が共同で動物愛護施設
府と京都市は4月1日、共同で新施設「京都動物愛護センター」(南区)をオープンさせる。現在の市家庭動物相談所と府動物愛護管理センターを統合して業務を引き継ぐ。専門家やボランティアなどとも協力した「殺処分ゼロ」への新たな取り組みが始まる。
2013年度に、府と市が引き取りまたは捕獲した犬猫は計2986匹。うち約8割が殺処分された。多くは飼い主不明の野良猫だ。新しい飼い主に譲渡される猫が増え、殺処分は年々減りつつあるが、センターや保健所にペットを持ち込む人は絶えない。
13年に施行された改正動物愛護法は、飼い主が終生飼育する責任が明記され、自治体は相応の理由のない引き取り依頼を拒否できるようになった。このため、現在施設が引き取っている犬猫の多くは飼い主の死亡や病気によるものだ。転居先が「飼育不可」というケースも増えており、職員は、譲渡先や「飼育可」の住宅がなかったのか、事前に念押ししている。
引き取った犬猫は、健康状態や問題行動の有無、収容数の多さなどから、施設で面倒をみるかどうかを決める。かつてガス室を用いた殺処分は現在、麻酔注射でしている。
ある獣医師は、「ガス注入のボタンを押す時は心が重かった。でも、注射は1匹ずつなのでもっと重い。やるときは思考をストップさせる」と語る。腕をよじのぼってくる子猫を放して麻酔を打ったこともあるという。
府と市では現在、計約50匹の犬猫が譲渡先を待つ。殺処分ゼロを目指して努力してきたが、これまでの施設内の通路には犬猫の入ったケージが増え続けていた。職員が譲渡対象の犬猫の世話や掃除をするかたわら、多い日には20匹以上が殺処分されていたという。
獣医師は言う。「引き取った犬猫が新たに譲渡対象になると、(収容能力を超えるため)他の犬猫が殺処分される可能性もある。飼育を放棄した人は、間接的に犬猫を殺しているのと同じなのかもしれない」
◇
新センターの敷地面積は約1万平方メートル。犬猫舎のスペースが広がり、譲渡希望者とのマッチングのためのふれあい室も設けた。しつけ教室や災害時の動物保護、動物由来感染症の情報発信などにも力を入れる。夜間動物救急診療所やトリミングルーム、ドッグランなども整備していく予定だ。
29日に内覧会があり、動物愛護活動に携わる女優、杉本彩さんが名誉センター長に就任した。「収容しきれない動物を一時預かるボランティアや、動物愛護の情報発信などに力をいれたい」と話した。
午前9時〜午後5時(木曜、年末年始は休み)。譲渡対象の犬猫はホームページでも公開する予定。問い合わせは京都動物愛護センター(075・671・0336)へ。(森泉萌香)
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今日はお休みをもらい、あいおわ治療院→トヨタカローラ・上堀川店(定期点検)→アリス歯科医院へ。
トヨタで点検を受ける待ち時間に、朝日新聞を読んだ。
京都新聞や毎日新聞にも載っていた新施設「動物愛護センター」の記事。しかし、朝日新聞は担当獣医師の話を中心に記事が書かれていた。
「ガス注入のボタンを押す時は心が重かった。でも、注射は1匹ずつなのでもっと重い。やるときは思考をストップさせる」
犬猫を捨てる人に、ぜひここを読んでもらいたい。こんなたいへんな思いをしなくてはならない獣医師さんがおられるとは・・・。
「ひとに殺処分させるくらいなら、自分で飼い犬飼い猫の首を絞めよ」という意見もある。私はどちらもできそうにないが、獣医師さんの精神的負担は大きすぎる。この部分は、隠さず大きく報道してもらいたいものだ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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