2015年03月28日(土)
しもやまよもやま [私の好きな人]
昨日の夜、普通の車イスランナー・下山さんから留守電にメッセージ。
「東京の下山です、こんにちは。先日は本当にありがとうございました。えー、実は今京都に来てまして、えー、明日もしお会いできればなんて思ってたんですけど・・・。」
私は今日もガードマンのバイト。しかし、なんと運のよいこと。いつもなら家を6時とか6時半に出なくてはならないのに、今日は初めての10時半出勤。下山さんと朝ごはんをいっしょに食べる時間はある。
昨日は京都駅近くのネットカフェで寝るとおっしゃっていたが、調べてみると車イス対応にはなっていなかったらしい。それで四条のネットカフェで一夜を過ごされたとか。
ということで、8時半四条烏丸集合。近くに入りやすいお店がないか二人で探すことにした。お店はあるにはあったが、どこもせせこましくて入りにくいんですよねえ。だいぶ東に行ったところに「スターバックス・ヤサカビル店」があったので、そこに入ることにした。ここは広々としたお店で、車イスでも全然気にすることなく入れるフンイキだった。
モーニングセットのようなものはなく、サンドイッチとコーヒーの朝食。私はホットコーヒーのいっちゃんでかいやつを注文。それでも400円だったので割安だった。
下山さんとは、またまたマラソンの話になった。
私が最近一番悔しかったのが、マラソン大会事務局に下山さんの参加交渉をしすべて門前払いを食らったこと。この悔しい思いをすべてのランナーに分かってもらいたいと思っていることなどを話した。
今思い返してみると、先日の「なごうら100km」を完走できたのも、この悔しさを晴らしたいというエネルギーがあったからかもしれない。
下山さんからは、ご自身の生い立ちやご家族のことも話していただいた。個人情報なのでここに書かないが、こういうお話もしてくださるようになったということは、私もだいぶ信用されるようになったということですかね。
一つだけ、これは書いてもいいかな。
うちの「きくと家族の写真」がすごくいいとほめてくださった。そのときに、きくはいつもとちがうフンイキを感じ取り、すぐにひっこんでしまってなかなか写真が撮れないという話をした。
すると、「うちも文鳥を飼ってて、ふだんはすぐ手にのるのに、かごに返そうと思うとそれだけで戻ってきません」とのこと。そういうもんなんですかね。おもしろいですね。
「我々市民ランナーは、タイムも順位ももうどうでもよくて、完走メダルも完走Tシャツもどうでもよくて、完走できたらもうそれで十分みたいなところがあります」と私。
「私も同じです。今の自分がどこまでやれるか確かめてみたいだけなんですけどね・・・。それがどうして受け入れてもらえないんでしょうか」と下山さん。
正直、私も下山さんも押しの強いほうではない。でも、粘り強さはある。微力+微力では何ともなりませんかねえ・・・。そんなことないですよねえ。これからも二人でがんばっていきましょうね。
下山さんは、いろいろお聞きすると京都とも深いゆかりのある方だった。そして今も、京都のことをすごく気に入ってくださっている。そんな下山さんにぜひ「京都マラソン」に出てもらいたいと思う。
京都マラソン事務局さん、もういいかげん門前払いを考え直して下さいよ。下山さんは、こんなに出場を熱望されているんですから。「おもてなしの京都」をキャッチフレーズにされているのに、一人の車イスランナーを締め出しているようではその名が泣きますよ。何事も最先端を走ってきた京都らしく、普通の車イスランナーを「京都マラソン」に受け入れましょうよ。どうかよろしくお願いします。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=2820