パオパオだより

2014年07月04日(金)

「遺言 原発さえなければ」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■解説: 東日本大震災翌日から800日にわたり福島第一原子力発電所事故の被災者たちに密着し、その苦悩を見つめたドキュメンタリー。放射能汚染により避難を余儀なくされた飯舘村の住民を中心に、事故直後の様子や廃業の決断など、原発事故に翻弄(ほんろう)される人々の生活を映し出す。故郷を奪われ各地に離散して生活の再建を模索する中、やり場のない怒りを訴える酪農家の姿に胸を締め付けられる。

■あらすじ: 東日本大震災による福島第一原子力発電所事故から2週間後、現地を調査していた京都大学の今中哲二助教は飯舘村が放射能で汚染されていることを知り村に伝える。しかし、住民たちは事故の実態が不明のまま汚染地域に取り残され、農産物の出荷停止対応に追われていた。やがて、飯舘村は計画的避難区域に指定され住民全員の退去が決定し……。

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 おととい、また「京都シネマ」へ。

 3時間45分に及ぶ長編ドキュメンタリー。途中休憩のある映画は、私は「愛のむき出し」以来。

 「遺言」という映画の題名は、象徴的につけられたものだと思っていた。でもちがった。本物の遺言だった。

 映画の中で「目に見えないものと戦うのはたいへん」というような言葉があった。そのとおり。放射能は目に見えないのが一番恐い。目に見えないものに侵され、やがて死に至る。

 原発再稼動を進めようとしている人たちにぜひ見てもらいたい映画だ。

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