パオパオだより

2013年02月22日(金)

抑止力? [平和]

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◎毎日新聞2月22日朝刊 「ヒバクシャ広島/長崎:’13冬/5」

   抑止論の限界 世界は見よ

 ◇6000人治療の医師、警告
 米軍により広島に原爆が投下された時、広島陸軍病院の軍医だった肥田舜太郎さん(96)は、原爆が人間をどのようにして殺していくかを、つぶさに見た。爆心地から約6キロ離れた民家で往診中に被爆し、直後から救援治療に奔走した。その体験が戦後、被爆医師として6000人以上の被爆者の治療に当たり、核廃絶に生涯をかける原点になった。

 北朝鮮が今月12日、3回目の核実験を強行した。さいたま市浦和区の自宅でニュースを見た肥田さんは「核兵器が地球上に存在する限り、こうした国がなくならない」との思いを改めて強くしていた。北朝鮮の度重なる核実験は、核抑止の限界を突きつけていると言い、こう指摘した。「核のカードを保有すれば外交上、優位に立てると考える国が今後も出続ける。米国をはじめ、今核を持つすべての国が自ら廃絶するしか、人類は核の恐怖から逃れられません」

 肥田さんは戦後、東京や埼玉で低所得者向け診療所を開設した。「被爆医師」のうわさを聞きつけ、受診に訪れた患者は、肥田さんが看護師に席を外させると、ようやく被爆体験や身体の異常、生活の窮状を語り始めた。

 きのこ雲の下、命からがら生き延びた人々を5年、10年と苦しめ、ゆっくりと命を奪う。肥田さんが原爆放射線の残忍さを知ったのは、米研究者が書いた内部被ばくに関する論文だった。原爆投下から30年たっていた。

 なぜ、放射線被害の研究は日本で進まなかったのか。その問いに肥田さんはこう答えた。「米国が徹底的に隠したからです」。戦後の占領下、被爆者を診た医師は症状などを記録したり研究したりすることが厳禁とされた。一方で、米国は広島と長崎に原爆傷害調査委員会(ABCC)を設置。被爆者を検査して被爆による遺伝的影響を調べたが、治療は一切施さなかった。

 軍事は人命より優先する−−そう思わせる原爆被害の治療実態だった。軍事が優先されると、国民は犠牲を強いられる。肥田さんは昨年10月、講演先の沖縄県で、そのことを痛感した。県民の反対運動の中、オスプレイが米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)に配備されるのを目の当たりにした。「沖縄県民がどれほどノーと言っても、米国は耳を貸さない。日本はまるで植民地だ」。怒りが胸を突いた。

 肥田さんは1月、腰の持病のため休んでいた講演活動を1カ月ぶりに再開した。「1000人の幸福のためなら10人が犠牲になっても構わないわけはない。1人の命も犠牲にしてはいけないのです」。その思いが96歳の肥田さんの背中を押している。

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 「抑止力」とは、ある人たちにとっては都合のいい言葉。
 身近なところでは、沖縄の米軍基地の存在が抑止力になっているといわれる。でも、何に対する抑止力かよく分からない。「火に油をそいでいる存在」と見ることもできる。沖縄の米軍基地がなくなって、何か困ることある?

 アメリカで銃乱射事件が頻繁に起こっても、銃規制はされない。自分の身を守るためという理由で、簡単に銃を持つことができる。これも、「抑止力」という考え方だろうか。日本のように全面的に禁止している国では「銃乱射事件」などありえない。アメリカも日本のいいところは見習えばいいのに・・・。
 
 肥田医師の最後の言葉がいい。
 「1000人の幸福のためなら10人が犠牲になっても構わないわけはない。1人の命も犠牲にしてはいけないのです」
 「抑止力」という言葉を自分たちの都合のいいように使っている人たちには、この言葉の意味をよく考えてもらいたい。

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【RUN】

 お昼前にジョギング。
 家から深泥池、上賀茂神社、京産大を回るコース。序盤は下り、中盤平坦、終盤上りと変化に富んだコース。
 6.82km、37分26秒。もうちょっと距離があると思っていたのに意外と少なかった。

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 夕方、もう一度ラン。
 1kmジョグのあと、1000+1000。3分50秒、5分34秒。
 1kmダウンジョグをプラスで4km。

 今日は2回合わせて10.8km。

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