2008年08月14日(木)
万里の長城と北京ダック(石井慧選手応援ツアー1日目) [石井慧選手関連]
4時半、起床。
4時45分、家を出発。
京都駅前の駐車場に車を置き、5時46分発「はるか1号」に。
7時11分、関空着。
7時半集合だったので、そこらをうろうろしていると石井美智子さんから電話があった。急いで集合場所に行くと、黒Tシャツ軍団が。
石井慧選手の後援会の応援ツアーに便乗。お母さんの美智子さんは、仕事中骨折され、松葉杖姿。大変な中で、本当にお世話になった。「ああ、この人たちについていったら北京に行けるんや。」
みなさんの中心で説明されているのが、父・義彦氏。柔道家なので体は大きい。しかし、顔や話し方が井筒監督にそっくり。ちょっとびびって、ちょっとほっこり。(すいません。)
女性がかたまっておられた中から、「こうじさん」の呼び声。お母さんの美智子さんでした。
私が中学校を卒業して以来なので、37年ぶり。(母校別所小・花一中は小中併設校だったので、4歳下の美智子さんとも行事などでいっしょに。)
私の記憶では、お姉さんやお兄さんに似て丸いほっぺだった印象。ところが、しゅーとしたかっこいい人になっておられました。
でも、そのおとなりになつかしい丸いほっぺが。美智子さんの姉・豊栄(とよえ)さんです。私の2歳上。いなかでは、「とよえちゃん」と呼んでいました。
39年ぶりでも私はまったく抵抗なく、最初から「とよえちゃん」。とよえちゃんは、最初の1、2回は「こうじさん」、でもそのあとは普通に「こうちゃん」が出てきました。
ちなみに、美智子さんは私の同級生の妹なので、子どもの時は、同級生が妹を呼ぶのと同じように呼びすてでした。でも、今はさすがにそれはできません。「みちこさん」とか「みちこちゃん」と呼ばせてもらいました。
美智子さんの方は、知らぬ間に「こうちゃん」と呼んでくれていて、ほっとしました。私のことをそう呼んでくれる人がそばにいるだけで、心強い。なんと言っても、31年ぶりの海外旅行ですから。
そう言えば、石井義彦さんが何回も「みちこー、みちこー」と呼んでおられた。美智子さんが「はずかしいからそんな大きい声で呼ばんといて。」と言われると、「美智子に、『みちこー』ゆうて何が悪いねん、ねえー。」って、こっちにふられても・・・。(松葉杖を使って歩いておられた奥さんを気づかっておられたのです。)
私は、「<み>ちこ」さんだと思ってましたが、義彦さんは「みち<こー>」と<こー>を高く言っておられました。
20人ほどのグループを見渡すと、石井先生の教え子らしき人が多く、気を使うおえらいさんらしき方がおられなくてほっとした。なんせ、こちらは柔道のど素人。専門的な話ばっかりになったらどうしようと心配でした。
その中に、小学生の男の子を連れたご夫婦が。3人そろっての「石井慧Tシャツ」がとてもお似合いです。私が最初の集合にちょっと遅れたので、こちらのお母さんからいろいろと手続きなどを教えてもらいました。
飛行機は、エアチャイナ。添乗員さんも中国人の方で、日本語が通じない。私は最後尾の左窓側の席。
一番びっくりしたのは、機内サービスのジュースがぬるかったこと。ビールを常温で飲むとは聞いていたが、まさかジュースを冷やさないなんて。
そのあと出てきた軽食は、かたまりかけているおそば。味は悪くなかったが、量が少なすぎる。これでは、現役柔道家らしきあの人たちの腹は持たんぞ。
北京は、日本との時差1時間。
「時計を1時間早めてください」とアナウンスがあったが、めんどくさいのでそのまま。これくらいなら、計算まちがえません。
暑いと聞いていたが、やっぱり京都よりはだいぶすすしい。ただ、空の色があやしい。曇り空にも見えるが、それにしては雲の位置が低すぎる。これが、話題になっていたガスかなあ。
北京空港はだだっ広い空港だったが、電車並みの間隔で飛行機が発着していた。管制塔、大いそがしやろね。
建物に入ると、オリンピックぽい人(?)であふれかえっていた。ツアー客を待ち受ける関係業者の方たち。この風景、どこもいっしょ。
ツアーガイドさんが、日本人に似た中国の方なので親近感を覚える。
私たちをガイドしてくださるのは、最初の案内に書いてあった方ではなく、陳さんという若い女性の方だった。
空港前から貸切バスに乗ると、運転手さんがどこかで見たような・・・。巨人の谷選手(谷亮子選手のだんなさん)のような方でした。
ここから高速道を使って、万里の長城へ。
バスの席は、ホテルで同部屋になる渡辺さんの横にすわらせてもらった。
渡辺さんは、大阪清風高校柔道部のご出身で、石井慧選手のだいぶ上の先輩にあたる。現在も、道場で子どもたちに柔道を教えておられる。石井慧選手の北京行きが決定した時、真っ先に応援ツアーに申し込まれたそうだ。
どちらかというと私に似たツアー便乗型だが、私との大きなちがいは柔道の専門家であること。でも、そんなに大がらな方でなく、やさしそうな方でほっとした。
ガイドの陳さん。
ほんとにいい人。
「ワタクシはー、・・・」から必ず始まるお話。
同じ言葉(説明)を必ず2回くり返す。
そしてその間に必ずはさまる愛想笑い。
北京の外国語大学を卒業し、日本の旅行会社の北京支店に就職されたとのこと。日本にも4、5回行っているとおっしゃっていた。
メイン会場である「鳥の巣」の横を通り、バスはスピードを上げる。
高速道路は、4車線。幅は広いのだが、運転はけっこう荒い。横入りあり。堂々停車あり。
「ここは、大阪かー。」
雲行きがあやしかった空から、ポツポツ雨が。万里の長城、1時間くらい歩く予定って言ってはったのに・・・。
「鳥の巣」から、わずかに聖火の炎が。
ここで、赤羽さんらが10000m走るんや。
「お母さんランナー、私たちに夢を!」
ああ、今まさにオリンピック会場に来てる。石井慧選手のおかげ。お母さんが、別所出身やったおかげ。深いかかわりのなかった私を、快く受け入れてくれはったみなさんのおかげ。
万里の長城に近づくにつれて、雨足が激しく雷も。
ガイドさんの話によると、こんな大雨は3年ぶり。
バスは、日本旅行者の特典で、普通は入れない入り口の近くまで。しかし、雨はさらにきつく。かさをさしていても、服がビチャビチャ。万里の長城を歩いている人を見ると、ほとんどがかさでなく、ビニールのカッパ。(たぶん、どこかで売ってたんでしょうね。どれも似たカッパやったから。)
入り口近くの売店(?)で休けいさせてもらい、そこでトイレに。温かいお茶をいただいたが、それが体にしみた。
そんなに山の上でもないようなのだが、とにかく寒い。
「ここは、別所かー。」
(私や美智子さんのふるさと別所は、夏でも雨の日は寒い。)
けっきょく、雨がきついということで、写真だけ撮って引返すことに。
「ここまで来たんやから、歩いてみたかったなあ。」という声もあったが、ちょっと雨がきつすぎた。仕方なく、ホテルへ向かう。
この帰りに、めっちゃ笑うことがあった。
バスのドアが、大雨のため半開き状態に。高速道路上に停車し、運転手さんが修理を試みておられたが、ダメ。けっきょく、ガイドの陳さんが手で押さえることに。(「わしがやろかー」と石井義彦氏。)
ホテルに入るまで、グルグル迷路のようなところを通った。すぐ横がオリンピック選手の練習場所(卓球場とサッカー場)だったため、ホテルの周囲を鉄線で囲い、不審者が入れないようにしてあるらしい。
ホテルはすごくきれいで、日本のホテルとなんら変わりない。ただ、スタッフがまったく日本語が話せない。これは、ちょっと困る。
部屋に入ると、トイレ・バスルームのドアがきっちり閉まらない。でもまあ、こんなこともないと「中国」という感じがしないから、いいか。
「男同士やし、いいですやん、ねっ。」とか言っていたが、ほかの部屋でも同じようなことが起こっていた。もっとひどいところは、お湯がでなかったそうだ。
「中国、満喫!」
晩ごはんを食べに出かける時、ホテルのそばでねこちゃんが。
日本のねこといっしょやね。ニャーニャー鳴いとる。近くにレストランぽいところがあったので、そこでエサをもらってんにゃろなあ。
それにしてもワンちゃんを全然見かけんなあ。なんか前に、犬禁止令見たいなんが出たとか聞いたことある。それが今も続いてるんかなあ。
晩ごはんは、ガイドの陳さんおすすめの北京ダックのおいしいお店。
中華定番の回すテーブル。
私は、石井義彦氏と、家族3人で来られているお父さんにはさまれた。二人ともでかいし。なんぼでも食べられそうやし。でも、おふたりとも私にすごく気を使ってくださった。
「すんませんなあ、こんなへなちょこおじゃま虫に。」
北京ダックがおいしかったのは、言うまでもない。
ここでツアーメンバーの話題を独占したのが、「ピヨコちゃん」。なにかの粉を固めたお菓子(?)のようだが、そんなにおいしいものではなかった。
このかわいいお菓子で盛り上がるのも、このメンバーの平均年齢が若いから。(私より年上は、わずかお二人だけだった。)
みんなお腹いっぱいになって、ホテルへ。
北京ダックを含む豪華な中華料理をいただいて、ビールもいっぱい飲んだのに、料金は格安だった。この量なら、あのでっかい人たちも満足したにちがいない。
翌日の試合が12時からだったので、ホテルではゆっくりできた。エアコンを入れなくてもすずしく、眠りやすい夜だった。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
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コメント
メイママさん、コメントありがとうございます。
「いろいろあって、ブログがすすみません」と注意書きしたのですが、この「いろいろ」の意味を分かっていただけたでしょうか。
ヒントは、ヨメさんの爆発。決して、無事帰ってきて保険金を受け取れなかったからではありません。くわしくは、今度ヨメさんとお茶する時のおつまみ(話題)にしてください。
おはようございます。おひさしぶりです。
北京は楽しそうでしたね、石井選手金メダルおめでとうございます。柔道経験者としては現在の柔道は不満だらけです私の目には柔道着を着たレスリングにしか見えません。日本の柔道を貫いて欲しい。ポイント争いではなく技を磨いて1本を取りに行く柔道を見たい。
こうじさん、お帰りなさい!!ご無事で帰ってこられて何よりです。そして石井選手の優勝おめでとうございます。こうじさんがブログで詳しく書いてくださったので、私も全然お会いしたことも関係もないのに一押しで応援していました。そして試合を観て大ファンになりました。齊藤先生とのやりとりが面白くて、ビデオにとっちゃったぐらいです。こうじさんの報告を早く聞きたくて昨日から一日3回はブログをチェックしちゃいました。(#^.^#)
応援ツアー2日目のご報告も楽しみにしています