パオパオだより

2011年07月27日(水)

第19回勝手に国労応援ラン [ランニング]

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 「高岡蒼甫のん、知ってる?」とヨメさん。
 「ああ、韓流ブーム批判でツイッター炎上ちゅうやつやろ。」
 「宮崎あおいは私と一緒の思想ではありません、と書けと言われたので書いておきますやて。アンタもそうしいや。」
 「なにそれ。ますみちゃんが宮崎あおいってゆうこと? おー、ほならボク高岡蒼甫かーい。」
 「じゃなくてー・・・(深いため息)。」

 ヨメさんはいつも言う。「アンタのやっていることは自己満足なだけで、人の迷惑などまったく考えていない」と。(昨日の記事についても同じことを言われた。)
 そのとーり。私は人の迷惑などまったく考えていません。でも、24年間の辛苦に絶えてきた国労の人たちが、私のブログの記事ごときでうろたえるとは思えない。
 以前、中野勇人さんに「私の勝手な応援が、かえって迷惑になりませんか」と相談したことがある。それに対する答えは、「藤井さんのような部外者が、一人でも多く私たちに関心を持ってくれているということは、相手(国交省・JRなど)にはこたえるんですよ」とのこと。私はその言葉を信じ、日夜「勝手に国労応援」にまい進しております(・・・って、たいそうか。)

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 うちのすぐ近く、京都バス「地球研前」バス停からバスに乗ったのが11時9分。国際会館前から地下鉄で京都駅。京都駅からJR。大阪駅で和歌山行きにうまく乗り継げた。阪和線「山中渓(やまなかだに)」駅に着いたのは13時35分。家から2時間半で来れた。
 行きしの費用は、京都バス160円、地下鉄280円、JR1530円で合計1970円。

 「国労闘争団が解散」ということで、中野勇人さんからいただいたアピールゼッケンを着けて走るのには抵抗があった。今日は、「京都キャロット」のTシャツで。「国労応援」は心の中で。

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 13時40分ころ、和歌山に向かってスタート。
 駅のすぐ近くに、入場無料の遊園地「わんぱく王国」の入り口があった。

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 そのすぐ近くに交番があり、道路案内図があった。
 ここ阪南市から和歌山に抜ける道は雄ノ山峠というらしい。 

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 峠というからかなりきついのぼりを想像していたが、適度な上りと時々下りも挟まり飽きないコースだった。
 県境までおよそ10分。先月、こんなに和歌山に近いところまで来ていたんですね。

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 県境を越えたところに、数十軒の小さな集落があった。

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 見知らぬ人などめったに通らないのだろう。ワンちゃんが、不思議そうな顔をしてこちらを見つめていた。

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 線路を越えるところがあったので、写真を撮っておいた。 

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 この集落を越えると、また人家のない山道。

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 ここは交通量が少ないので、駅伝にピッタリだと思う。いざとなったら、有料の阪和道を無料にして迂回してもらったら、大規模な駅伝でもだいじょうぶ。
 そんなことを考えながら走っていると、足の故障もあまり気にならない。

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 和歌山市街をのぞめる気持ちのいいランニングコース。休日なら、走っている人もいるのだろうか。

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 山のふもとにお地蔵さん。「幸福地蔵」と書いてあった。

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 お地蔵さんを見れば拝んでおくという癖がついた。

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 こちらは動物の慰霊碑。
 うちはいっぱい飼っていていっぱい死んじゃったので、短時間では拝めない。つい最近に死んじゃった「あんも」に代表してもらって「ナンマイダー・・・」。

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 このお地蔵さんの団体はすごい。

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 このお寺を過ぎると、やっと平坦な道になった。

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 「谷」交差点でコンビニ発見。
 走り出して1時間ほどたったので、ちょっとお腹がすいた。お昼ごはんとして、おにぎり1個とぺットボトル500のお茶。もちろんおにぎりは紀州梅。

 5分ほどで食べ終わり、さあ再スタート。しかし、ここで異変が・・・。
 それまで気にならなかった右アキレス腱が、ズキズキと痛み出してきた。
 「リズム、リズム、走りのリズムを取り戻さなくては・・・。」

 峠越えは所々日陰もあったが、このあたりから日光を遮るものなし。天気予報では「曇り」だったのに、ギラギラと太陽が照りつける。

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 「山中渓」駅の次の「紀伊」駅。
 ここでもう3時前。
 和歌山港発徳島行き16時30分に乗れたらめっけもんと思っていたが、全然無理。その次は19時10分発なので、それに乗ってしまったら京都に帰れなくなってしまう。

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 阪和道の下をくぐる。
 この時の所持金12000円くらい。フェリーが2000円。徳島から京都に帰る交通費が4000円とすると、残りは6000円。これは泊まれんこともないな。でも食費がいるし、着替えも持ってきてないし・・・。
 心は揺れたが、この時点で、和歌山港から南海電車で帰ることにした。

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 田の横を走っていると、向こうに立派な建物。
 「開智中学校・高等学校」
 よくありそうな名前ですが、有名な学校なんでしょうか。

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 「六十谷(むそた)」駅到着。3時半。

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 汗びちゃびちゃで顔を洗いたかったが、水を使えそうなところは見つからず。

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 駅からちょっと南に走ると紀ノ川にぶつかった。

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 ここを渡ると、市の中心部ということだろうか。

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 長い橋だが、渡っている時に出会ったのは自転車のおじさんただ一人。この暑いのに出歩いている人などほとんどないということだろう。

 ここまで分かりやすい道だったので迷走なし。ところが、橋を渡ってから狭い道に入り込んでしまった。
 プリントアウトして持ってきた地図は、汗で所々に穴があいてしまっていた。住宅街のようなところでジュース購入。こんな時はやっぱり炭酸系。ファンタグレープ一気飲み。

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 「紀伊中ノ島」駅到着。4時10分。

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 広い通りが見つかったのでそこを南下。
 途中に「円満寺」というお寺さん発見。しっかり拝んでおきました。もちろん、「夫婦円満・・・」。

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 途中の交差点で、和歌山駅より西を走っていたことが分かる。本当は和歌山駅のまん前で記念撮影をしたかったのだが、戻る気力なし。ちょっとだけ戻って、望遠で撮影。

 このあたりで足は限界を超えていた。でも、一息つくとまた走り出せる。ダラダラ歩くよりは、ゆっくりペースでもリズムよく走るほうがよっぽど楽だった。

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 私が死んだら墓はいらんから、こんな石像をどっかに置いてもらいたい。迷惑かな。

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 見えましたー、和歌山城。

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 和歌山県は人口減少が著しく、昨年、県人口が100万人を切ったそうだ。私が見た範囲だけで言わせてもらうと、落ち着いた雰囲気の住みやすそうな県に見えるのですが・・・。

 そういえば、あまり大規模なマラソン大会もありませんでしたよね。和歌山の良さを広く知ってもらうためには、マラソン大会開催も一つの方法だと思います。

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 やまたくさーん、やまたくさんのふるさと・網屋町はこの「材木町」バス停の近くですよね。ちょっとだけうろつかせていただきました。和歌山港フェリー乗り場のすぐ近くじゃないですか。

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 材木町バス停から15分ほどでフェリー乗り場。
 14時30分発の徳島行きフェリーは、50ほど前に出てしまっていた。

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 走っていた時間は3時間45分。
 サイトの地図上の2点間距離では、山中渓駅→和歌山港は23kmくらいだったが、絶対にもっと走っている。多少歩いたとは言え、キロ8分ペースは下回っていないだろう。その計算で行くと、休けいの合計10分ほどを引いても27km。迷走も入れて27km走ったことにしとこうっと。

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 海岸沿いまで行って海峡の写真を撮りたかったのだが、停車している南海電車が気になった。

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 この時間帯、1時間に2本しかない。今停まっている電車があと5分ほどで発車。その次はだいぶあと。心残りもあったが、急いで切符を買って乗り込んだ。和歌山港→難波は890円。

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 乗ってみると車内はガラガラ。1両に3、4人。

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 よく考えて見ると、南海電車に乗るのは生まれて初めて。電車の音がすごかった。また、家のぎりぎりのところを走っている。家の窓から手を出したら、電車に持っていかれそうな・・・。
 あれ、体感速度120kmくらいです。こわいっちゅうねん!

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 電車の座席で足を組んだりしていると、足に噴出した塩が床に落ちて、うっすら雪化粧。これ、ほんまなんです。ものすごい塩の量。

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 難波→淀屋橋、大阪地下鉄200円。
 淀屋橋→出町柳、京阪電車460円。
 出町柳→京都精華大前、叡山電車320円。
 (南海電車の890円をたして、帰りは合計1870円。帰りのほうが遠いのに安い。)

 和歌山港を5時35分に出て、精華大前に8時半ころに着いた。帰りも乗継がうまくいき、早く帰ってこれた。

 出町から叡電に乗ったとき、電車内をクモが歩いていた。急いで捕まえて安全なところへ逃がしてやった。これで、私が地獄に落ちた時、助けてくれるクモの糸1本ゲット!
 ああ、これこれ。私の「勝手に国労応援ラン」は、このクモの糸1本分くらいの値打ちかな。
 南海電車の半分くらいのスピードでゴットンゴットンと走る叡電の中で、これからの応援の仕方について思案した。「どうしましょ。」

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 家に着いたら、ヨメさんと真樹はすでにいなかに帰っていた。廉はこっちでテスト勉強をしたいということで残っていた。
 「パオパオ、風呂わかしたろか。」
 「おう、すまんね。」
 風呂がわく間に、コンビニで食糧調達。
 お風呂に入る前に恒例の体重測定。「61.7kg!」(前日比約3kg減。)
 お昼おにぎり1個で27kmほど走り、ばんごはん前ならこんなもんですか。これで喜んでたらあかんけど、まずこれくらいを目標に減量していきたい。

 右アキレス腱は確かに痛い。でもゆっくり走ったのでだいじょうぶ。
 私のブログを読んでくださっているある女性ランナーがおっしゃっていた。
 「藤井さんは、故障から復帰する過程も楽しまれる気がします。」
 「うまい!」

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

 やまたくさん、さっそくコメントありがとうございます。昨日はしんどくて、記事をくわしく書く時間がなかったのですが、やまたくさんへの呼びかけを書いておいてよかった。
 簡単な地図をプリントアウトして持って行ったのですが、汗でやぶれてしまって、あわや「網屋町はどこ?」になってしまうとこでした。でも、何とか見つけられてよかったです。
 てっきりご両親が住んでおられると思っていたので、いざとなったら「私と同じ歳くらいの『やまたく』ちゅう息子がおられるおうちはありませんか」とたずねて歩こうかと思ったくらいです。(今回は、「国労応援」というより「やまたくさん応援」の要素が大きかったので・・・。)喜んでいただけてなによりです。
 やまたくさんのエピソードの中のピカイチは、「通学バスの中で・・・」ですね。奥様は同い年?

 観光スポットのキーワードをたくさん教えていただき、ありがとうございます。これで、マスターズの3000m障害をがんばりすぎることはないと思います。「観光のついでにトラックを走る」というくらいの気持ちで参加できたらいいですね。
 8月には、またいっぱい写真撮ってきますね。楽しみに!

パオパオ 2011年07月28日 08時28分 [削除]

ガギャー!材木町や!隣の土佐町が嫁さんの里や!
ちょうど電柱の向こうあたりがわしの里や!
わざわざありがとうございます。
両親も茨城に越してきたので、何年も帰っておりません。
懐かしナ。
そやけどあんまり無理せんようにお願いします。

紀伊、六十谷、自転車乗ってよう遊んだな。
和歌山駅の向こうには嫁さんと同級やった高校あるし。
通学バスの中でコンサートにさそた・・ことが間違いのはじまりか・・いやいやそんなことは絶対にありません(多少ビビってます)。
和歌山城、横に幼稚園、小学校、中学校があって(今は美術館が博物館になって、隅においやられとります。昔は和歌山城の中に学校があるような感じでした。)通算10年間通ってました。必然的に和歌山城は遊び場です。
悪ガキとロケット花火で戦争ごっこやって、警察呼ばれかけたこともあったなぁ。
紀ノ川、築港周辺は釣り!、夏休みは宿題せんと、つりつりつり!おかげで毎年おかんに怒られて徹夜で宿題。

パオパオさん、ほんまに有難う!
今度は紀三井寺ですかね(期待期待・・いや、別に要求しているわけでは・・・)。

母親の里が和歌浦なんで(最後は方男波に住んでました)、今度はゆっくりと観光してください。和歌浦、片男波、東照宮、天満宮、塩釜神社、万葉館、紀三井寺・・・いろいろありますよ。

くれぐれもお体を大事にしてください。

やまたく 2011年07月28日 01時55分 [削除]

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