2017年03月21日(火)
厚さ1mの壁 [病院]
「なんかなあ、1週間ほど外と隔離された狭い部屋に監禁されるらしいわ。きー狂わへんかなあって心配やわー。」
「そんなもんだいじょうぶや。紙とえんぴつ持ち込んでな、今までの人生を振り返って書き」とターコ姉(私の2番目の姉)。
「いやー、病気のせいでひらがなも忘れてしもたし、それは無理やなー」の返しはややうけ。
しかし、これって反省文か。
わしゃ今まで反省ちゅうことをしたことがないし、これは無理やわ。この姉からのあたたかいお言葉も、「どうなんだかなー」っていう感じ。
昨日、聞きたいことがあってターコ姉のケイタイに電話。
出たのは義兄。「今、宮津にいるねん。」
ターコ姉家にはケイタイが1つで使いまわし。家には固定電話もないそうだ。
今日、その姉から電話がかかってきた。(ケイタイが戻ってきたんですね。)
「夫婦間で連絡したいとき、どうするん?」と聞くと、「そんな、どうしても連絡したいことってある?」と聞き返された。「なんか大変なことが起こったとして、連絡してもらっても何にもでけへんやろ。」
達観してますね。なかなかここまで行けんわな。
ターコ姉は私にとっては一番歳の近い(4歳上)身内だが、私と似ているところはほとんどない。いやいや、上の姉も兄もそうなのかもしれない。自分と感覚のちがう身内からの意見を聞く、というのも有意義なことである。
もう甲状腺を全摘して、アイソトープ治療をせなしゃーないという段階になってきた。でも、その「1週間独房に缶詰」のイメージがわいてこなかった。
今日、その放射線治療室の画像が見つけられた。殺風景やねえ。こんな部屋に一人で1週間って、ほんまにだいじょうぶか知らん。
「鞍馬口」のI医師は、何度も「暑さ1mのコンクリートの壁に囲まれた部屋に1週間」とおっしゃっていた。ああ、おそろしおそろし。きー狂わんようにせんなんなー。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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