2013年07月17日(水)
きくにまで見捨てられ [家族]
相変わらずピーチが遅れ、家に着いたのは予定より1時間遅い夜8時。
「ただいまー。ただいまー・・・。」
「(シーン)」
「ただいまー。ただいまー!」
「あっ、きく、オッサン帰ってきたー」と廉。
でも、きくはお迎えに来ない。
だいぶたってから、しぶしぶかなあ。
「きくちゃん! 喜んでくれへんのかいな。」
「とうとうきくにまで見捨てられたか」とヨメさん。
晩ごはんのあと、なぜか換気扇の掃除をしだしたヨメさん。
「かあちゃん、工業高校出の真剣な顔になっとるわ」と廉。
「ほんまや、これは写真撮っとかなあかん。」
「しょーもないことしてんと、自分のせんなことしー」とさっそく怒られた。
あー、これでほんまに家に帰ってきたという感じ。ええわー。
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2013年07月16日(火)
名護まで反省ラン [沖縄]
「ぬはっ! いっちゃん肝心なのぼり忘れてきたー。」
「あーあ。」
今日は朝から「理容きゃん」さんへ。午前中は先客があり、午後になってしまった。
お昼は真樹がわざわざ大学からいったん帰って来てくれて、ソーメンを作ってくれた。
お腹もふくれ、頭もさっぱりし、さあ出発というときにのぼりを忘れたのに気付いた。
「いっつも大事なとこが抜けてんのよねー。」
気を取り直してバス停へ。
途中「きっと屋kitchen」さんをのぞいてみると、「研修旅行のため長期休業」の張り紙。またインドかな。こんばんはここで食べようと思ってたのに・・・。
参議院沖縄選挙区は、この4人が立候補されている。
北部合同庁舎前から、みゆきビーチの1つ名護側の「熱田」まで。
真樹のアパートからこのバス停まで1kmちょっと走ってみたが、まあまあ足はだいじょうぶそう。
のぼりは忘れてきたけど、先月小橋川さんにいただいたクールタイはしっかり首に巻いて。
那覇空港行きは30分に1本ある。
合同庁舎前に2時35分、熱田に着いたのは予定より7分遅れの3時7分。料金は620円だった。
この路線だけかもしれないが、バスは前乗り前降り。中央部分にも扉の跡があるのだが、開閉しないようになっていた。これは知らない人はビビッてしまう。
先月23日に、比嘉さんに迎えに来てもらったところ。「安富祖小学校」前。
私がバスから降りるとき、2人の小学生が乗ってきた。バス通学をしているようだ。
ここから名護市役所まで、地図検索では約16km。しかし、休けいでいろいろ寄るともう少し増えるはず。それでも、これくらいは普段ならまったく問題のない距離。全部歩いたとしても4時間ですから。
でも甘く見てはいけない。
そもそも、先月の「那覇〜名護70km」を甘く見ていた。11時間もあれば絶対に走り切れると、たかをくくっていた。結果は、体はピンピンしていたのにすべての疲れがふくらはぎに集中してしまった。
失敗の一番の原因は、準備不足。フルやウルトラを走るときに必ずつけていたゲイター(ふくらはぎサポーター)を忘れてしまうというていたらく。
そして何より、まじめに走りすぎた。
そんなん、私に似合いません。私は私らしく、もっともっと不まじめに、だらしなく走るべきでした。ここ反省点。
さっそく見つけたローソンで休けい。
「速攻元気」(204円)と「さんぴん茶500ml」(98円)を投入。
じょんのび村村長さんに教えていただいた「おんなのいんぶ」。えーと思ったが、正解は「恩納村の伊武部」。ビビりまっしゃろー。
何回も言いますけど、京都より沖縄のほうがよっぽど涼しい。風があるので体に熱がこもらない感じ。
ここは「かりゆしビーチ」というらしい。
白いパラソルがいっぱい。
もう名護市に入ったんかなあ。標識を見落としたかもしれん。
3年前、名桜大学を見に来たとき真樹と泊まった「喜瀬ビーチパレス」。デザートにブルーシールアイスがついていたのを覚えている。ここもなかなかよかった。
さっきから何度も同じ蝶々を見る。私を追いかけているかのように。
ひょっとして、黒猫・あんもの霊か?
時々こんなおふざけ写真も撮りーの・・・。
オー、ここらが中間地点か。
8kmちょっとを約1時間。休けいも入れて、キロ8分を切るペース。左アキレス腱も今のところだいじょうぶ。
後半気を緩めることなく、楽しく走ろう。歩いてもいいしね。
高速の下でかわいいワンちゃん発見。
口の黒いいいワンちゃんだった。
でも、ここに住んでるの?
ここらで10km、1時間13分くらい。
岩から飛び立つ鳥。
やっと着きました、道の駅・許田。
「ソフトぜんざい」(400円)をゆっくりゆっくりいただく。
ここでは15分ほど休けい。
名護市役所まであと5kmほどなので余裕です。
こんな岩も見ーの・・・。
お墓の広告も見ーの・・・。
花壇のきれいなお花も見ーの・・・。
あーここまで来たら、あと2kmくらいかな。
反対側の歩道で手を振ってくださる方あり。
よーく見ると、たぶん「21世紀の森ランクラブ」の仲村さん。よく見つけてくださったものだ。
散歩中のかわいいワンちゃん発見。
「そうきち・オス・8歳」
「うちのとちょっと似てますわー」と言ってきくの写真を見てもらった。
そして目的地・名護市役所にゴール。
市役所から出てこられた職員さんに写真を撮ってもらった。
16.9km、2時間17分。
まだ余力があったので、真樹のアパートまで走ることに。
その手前にパチンコ屋さんのゲート発見。よっしゃ、ここにゴールしてまえ。
18.63km、2時間31分08秒。
先月完敗だったランを反省しながら走るつもりが、あんまり反省にならんかったね。
まあそれでも、最初のバス停までのランを足してちょうど20kmほど。最初から最後まで、歩くことなくリズムよく走ることができた。さあ、これから復調だ!
夜は真樹と「ヤンバル食堂」へ。
「豚味噌汁」(500円)と「モズク」(105円)と「キムチ」(105円)。安く食べられた。
「あーん、もう明日帰らんならん。もうちょっといたいなあ・・・。」
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2013年07月15日(月)
ごんちゃんのいるベルパライソ [沖縄]
「ごんちゃん、ひさしぶりー。」
「へへへのへ−。」
私はたびたびおじゃましていたが、真樹は2月以来5か月ぶり。ごんちゃんは「あやしいオヤジ」である私を警戒していたが、何かもらえそうな真樹にはすぐなついていた。
今日は「海の日」。うまい具合に祝日に安く沖縄に来ることができた。せっかくの「海の日」なので、前から真樹が行きたがっていた今帰仁村のリゾートホテル・ベルパライソへ。
ご近所のネコちゃんにごあいさつし・・・。
こちらは、裏の常連さん。
お昼過ぎにベルパライソ到着。
着いてすぐ、ごんちゃんにごあいさつ。(あやしいオヤジがおやつでつってます。)
「ごんちゃんちっちゃいなあ。これやったら、きくと変わらへんのとちゃう」と真樹。
ごんちゃんの色っぽい女の子すわり。
ごんちゃんの「なんかもらえませんかー」攻撃。
私らは、泳ぐ前に腹ごしらえ。
沖縄そば(500円)とジュース(200円)。
1時半からバナナボート(500円)。
こんなに安くで乗れるところは珍しい。
けっこうスピードを出されたので、スリル満点。
ごんちゃんは、いつもの涼しい場所でくつろいでいた。
そのあと、スイミング。
真樹が新しく買った水着は、すごくかわいくて似合っていた。
だんだん深いほうへ・・・。
「ちょっくらまってくらんせー。」
ごんちゃんも泳ぎたいらしい。
チャップチャップ・・・。
「うーん、やっぱりやーめた。」
「真樹、ごんちゃんといっしょの写真撮っといて。」
私は100円ショップのゴーグルで必死に泳いでいたのだが、ごんちゃんがどこかへ行ってしまいそうだったのであせった。
いいツーショットをとってもらい、これでひと段落。
次はプールへ。
言い忘れてましたが、プール、シャワー、更衣室などの使用料が、全部こみでなななんと300円! 安すぎる!
真樹はもう満足ということで、このあと休けい。
私はグラスボートへ(500円)。
もちろんごんちゃん付き。
今回もやりました、無理やりツーショット。
「しっかり海を見んかい!」
「ひと(犬)の仕事のじゃますな!」
浜からかなり離れたのに、ずっと浅いところが続いている。
ここなら私でも立てそう。
ごんちゃんは、ちょっとおもしろくなさそう。
しかし、突然船首に仁王立ち。
「へへへん、こうして船の安全を確認するのが私の大事な仕事。」
「はい、見張り番の仕事終了。」
「さて、いっぷく。」
「次の出番まで体調を整えて・・・。」
「ごんちゃん、休んでられへんで。モデルのお仕事。いっしょに写真に入ってもらわんなん。」
みなさ〜ん、沖縄に来られるならぜひ今帰仁村の「リゾートホテル・ベルパライソ」へ。
海はきれいだし、古宇利島が見える景色も抜群。各種料金も超格安。それでいて、混みごみということはない。そしてなにより、働き者のごんちゃんがいつも変わらぬ笑顔でお待ちしています。
私が自信をもっておすすめします。
「ぜひ!」
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2013年07月14日(日)
無事、名護に着きました [家族]
今日の「反核平和マラソン」は、全行程24kmのうちJRで中抜きをして約半分の12kmくらいを走った。足は何とかもった。(くわしくは、明日。)
JR朝霧駅から大阪駅、そこで乗り継いで関空へ。関空から毎度おなじみのピーチ。これまた毎度おなじみの出発遅れ20分。
那覇空港に着いたのは夜の9時。那覇は気温28℃。京都よりよっぽど涼しい。
こんなに遅く着いても貸してくださるレンタカー会社があるんです。ああ、ありがたい。
9時15分ころ那覇空港出発。真樹のアパートに着いたのは10時半。遅くなったけど、無事着きました。
急いで近くの「スーパーかねひで」へ、ビールを買いに。その時見つけたかわいいネコちゃん。向かいに停めてあった車の天井でくつろいでいた。
「あー、カメラ持って来てへん。」
急いで戻ってカメラを持って来た。
でもそのとき、ネコちゃんはもう車の上にはいなかった。さがしてみると、すぐ横の居酒屋さんの玄関に。いい写真が撮れた。
真樹も元気そうだし、ゆうことなし。
明日は、ベルパライソのごんちゃんに会える。楽しみじゃー。
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ストップ! [ランニング]
ついにストップが出た。
金土と2日続けて「あいおわ治療院」の高橋大輔似の先生に診てもらった。そして帰り際、恐る恐る聞いてみた。
「長い距離は走らないほうがいいですよね。」
「長い距離というか、短い距離も当分走らないほうがいいです。」
この先生は、基本「できるだけ走りながら治す」という方針。その先生が「当分走らないほうがいい」と言われるのは、よっぽど私の足の具合が悪いようだ。
今日は「反核平和マラソン兵庫」で24km。そのあと沖縄に行って、先月走りきれなかった分の16kmを火曜日に走ろうと思っていた。
潔く両方断念します。
「反核平和マラソン」は最初と最後の3kmだけをチョロチョロと走り、間はJRでワープ。沖縄は、歩けそうだったらちょっとだけでも歩こうかな。
去年入賞した「やぶはら高原マラソン」(7月20日)は、定員オーバーで申し込みできなかった。でも今の足の状態を考えるとかえってよかった。
次は7月28日の「大文字山ランニング」。
それまでに足が治りますように。
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2013年07月13日(土)
第68回京都選手権・女子1500m [陸上競技]
降り止まぬ雨の中、京都府立大学陸上部4年の「みずぽん」こと庵原瑞穂選手がゴールした。
京都選手権女子1500m第4組。激しい雷雨で、予定より1時間遅れの午後3時ごろスタート。会場にいたものすべてがずぶ濡れになり、見る側からは決して応援しやすいレースとは言えなかった。
しかし、「みずぽん」はよかった。気迫が伝わってくるいいレースだった。最後の200mは見ていて泣きそうになった。私がみずぽんのお父さんなら絶対に泣いている。
「記録よりも気迫」ですね。
庵原選手が第何組か知らなかったので、とりあえず1組がスタート予定の1時50分に西京極へ。ちょうど間に合い、さあ見ようかというときに激しい雷雨。競技は中断。
普通の夕立なら長くても20分くらいなのに、いっこうにやむ気配なし。かえって雷が近づいている様子。この状態が40分ほど続いた。
やっと小止みになったので、本部前の記録掲示板を見に行った。
「やあ、藤井さん。」
「いや、塚本さん。また役員さんですか。ご苦労さんです。」
「息子が出てんのか。」
「それがね、まだ4年やのにもう引退しましてん。」
「引退?」
「もうちょいやったらええのにね。今日は、廉と同い年の女の子が1500mに出てるんで応援ですわ。」
「そうかー。雨の中の応援も大変や。」
「いやー、僕ら適当に動けるさかいどうってことないですけど、役員さんは持ち場を離れられへんからしんどいでしょう。」
「まあな。それより夜おそうなるのがなあ・・・。」
「ほんまですね。この雷で1時間予定が遅れるゆうてますし、このあとも中断あるかもしれんしね。今日は帰れまへんでー。」
「まあ、しゃあないわ。それより、28日の『大文字』来てくれるか。」
「行きます行きます。大文字走って登って、そのあとおいしいおそば食べるのんが楽しみですねん。」
「そうかそうか。」
「来るかどうか分からんけど、廉も誘ってみますわ。」
「ああ、そやなあ。」
いつもみんなのお世話をしてくださり、みんなの喜ぶ顔を見るのが一番好きな塚本さん。ありがとうございます。
このあと、1500mのスタート地点へ。
女子選手ばかりの控え場所に入るのはためらわれたが、スタート前のみずぽんにひと言声をかけておきたかった。
だいぶ探してやっと見つけた。たった一人で神経を集中させているように見えた。
「応援に来たし!」
「あっ!」
いきなり声をかけられてビックリして顔がこわばっていた。
「廉は来てへんにゃけどな。ここまですぐ来たかったんやけど、大雨で・・・。何組ですか。」
「最後の4組です。」
「そうか。レースの途中で応援するしな。がんばってやー。」
「はい。」
意外な人からの応援が、吉と出るか凶と出るか・・・。
さて、第4組がスタート。
スタート直後は後ろから2番手。
序盤、一瞬だが最後尾になった場面があった。そのときは見ていて胸が締め付けられるようだった。「まさか、引退試合で最下位・・・。」
でも、そこから目が覚めるような追い上げ。ラスト200、ラスト100、ラスト50は「みずぽんの意地」を見せてもらった。
見ている私も走りたくてムズムズしてきた。がんばっている人の姿は心に響く。それは、「元気をもらう」ということではない。ただただ、「心に響く」のだ。
ほんとうに、もうこれで終わりなのだろうか。もったいない。
みずぽんさんは、すべての距離で私の1ランク上である。だから、私の勝手なライバル・大学女子編と見なして目標にしていたのに・・・。残念でしょうがない。
「よかったね」と言いたくて、また控え場所に。
しかし、そこには京都府立大学陸上部の仲間が大勢で取り囲んでいた。ほとんど全員来ているのかも。
その光景は、みずぽんのまじめな人がらを物語っているような気がした。
フルマラソンに限ってまた出るらしいが、それは「大阪国際女子」のことらしい。それでは私とのライバル対決にはなりません。ほんとうの引退前に、今年の「亀岡元旦ロードレース」のように直接対決しませんか?
【訂正】 「みずぽんの引退試合」は廉の勘違いでした。みずぽんはこの日から本格的に競技に復帰。9月の女子駅伝にも選手として出場するようです。くわしくは、京都府立大学陸上競技部のブログのコメントを。(リンク集から見てください→)
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【今日のきく】
「きく、腰抜けたー。」
雷の音で、体ブルブルが止まらない。小さいときは平気やったのに・・・。
でも、オバサンに押さえ込まれるほうがもっとかなんかも・・・。
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2013年07月12日(金)
京都府立鴨沂高校 [学校]
◎京都新聞7月6日朝刊
鴨沂高 校舎建て替え 専門家「文化財的価値、保存を」
府教委、提言公表せず
京都府教育委員会が建て替えを決めた鴨沂高(京都市上京区)の校舎について、府教委が方針検討の際、調査を依頼した専門家から「文化財的な価値が高く、保存すべきだ」との提言を受けていたことが5日、分かった。提言内容を伏せたまま方針を決めており、不十分な情報開示に批判が出そうだ。
府教委によると京都府立大の大場修教授(建築史)らのグループに調査を依頼、昨年6月に提言を受けた。
大場教授らは、1935年完成の校舎はモダニズム基調かつ和洋折衷デザインの近代建築だとして、文化財的な価値を高く評価。体育館や図書館も含めた校舎群を「撤去して、更地にして建て替える選択肢は想定しがたい」とし、増築・移築による保存を求めた。建て替えを前提とするならデザイン継承や校舎内部の部分的な保存が必要と付記した。
ところが府教委は提言を教育委員会の会合や府議会に示さず、老朽化で耐震改修は不可能と説明、昨年秋に建て替え方針を公表し、本年度予算に新校舎設計費など3億9300万円を盛り込んだ。今秋に基本計画をまとめて校舎解体に取り掛かる予定。
府教委管理課は調査について「基礎参考資料と位置付け、公表の必要はないと考えた。基本計画にデザイン継承や内部部材の再利用などで提言内容を反映させる」と釈明。免震工法を取り入れた現校舎の耐震補強は「検討に時間がかかり、全面改築と比べ費用も5倍」とあらためて否定、「全面建て替えしか方法がない」とする。
現校舎保存を求める声は根強く、住民グループは解体に反対する千人超の署名を府などに提出した。日本建築学会近畿支部も近く要望書を府に提出する。 (鈴木雅人、松田ゆい)
■政策決定に問題
真山達志同志社大教授(行政学)の話 建物の解体・改築は、政策決定の過程で文化財としての価値や景観を考えるべきで、府教委の対応は問題を感じる。不都合な内容でもオープンにして、議論して合意をつくる発想が必要だ。実施段階で反対が出てもめるよりスムーズにいく。
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◎毎日新聞7月12日朝刊
鴨沂高改築「待った」
日本建築学会支部「歴史的価値高い」 知事に要望書
日本建築学会近畿支部は11日、全面改築が予定されている府立鴨沂(おうき)高(京都市上京区)について「歴史的文化的価値が高く、改修や補強により活用を続けるべきだ」とする要望書を山田啓二知事宛てに提出した。【榊原雅晴】
同校は府立京都第一高等女学校だった1930年代、明治期から使われていた木造校舎が老朽化し、コンクリート造りの本館や図書館、体育館、プールなどが建設された。その校舎も建築から約80年がたち、府教委は建て替え方針を固め、今年度予算に新校舎設計費など約3億9000万円を計上。今年秋に取り壊しを始め、2016年夏には新校舎を完成させるという。
これに対し同支部近代建築部会は「鴨沂高校の校舎は装飾性を排したモダニズムを基調としながら外観に和風の要素を持たせるなどの特徴がある。複数のデザイン要素や様式を巧みに混ぜ合わせたもので設計者の能力の高さを示している。しかも校舎群として残っているのは極めて珍しい」と高く評価、保存を求めた。
同部会主査の笠原一人・京都工芸繊維大助教(建築史)は「20世紀の近代建築についてはリビング・ヘリテージ(生きている遺産)という概念が提唱され、活用しながら残していくのが世界的潮流。建て替えありきではなく、残すことを前提に考えてほしい」と話した。
要望に対し府教委は「歴史的文化的価値は十分に認識している。しかし本館は大地震で倒壊する危険があり、補強をしても安心・安全で快適な教育環境が確保できない。改築に際し歴史的価値のあるデザインをどう残せるか、同窓会や専門家も交えたワークショップで検討したい」と答えた。
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私の一番上の姉が45年ほど前に卒業した鴨沂高改。その同じ高校を、この3月、うちの娘・真樹が卒業した。
私と上の姉とは8歳も離れているので、姉の高校時代に話をしたことはほとんどない。唯一覚えているのが、「沖縄を返せ」という歌を教えてもらったことくらい。
その同じ高校に、真樹が3年前に入学した。ほかの高校と比べて校舎が古くて、それはちょっといやだったようだ。でも、修学旅行が海外でなく沖縄に行くというのが大きなポイントになった。
その選択は正解だった。今や沖縄の大学に進学し、「できたら沖縄にずっと住みたい」とまで言っているのだから。
だだ、トイレが古く使えないものもあるのを嘆いていた。「いつまでたってもなおしてくれはらへん」と。くわしくは聞いていないが、あちこちガタが来ているのはまちがいないらしい。
また経費節約のため、すべてのプリントにいまどき珍しい茶色のざら半紙を使用。「まだそんなんあったんですか」の世界です。
ところがその鴨沂高校が急変。
「私服から制服化」を初めとする管理強化とセットにして校舎を新築することが昨年発表された。
「そんな金があるんやったら、今のトイレなおさんかい! もうちょっとええ紙使わしたれよ!」
そう思ったのは私だけではないだろう。
こんなことでは、長年積み上げてこられた平和教育「沖縄修学旅行」もどうなることやら。
私は京都府立洛北高校の出身。
息子の廉が高校進学のとき、進学先候補のうちの一校として見学するのについていった。そこで私はがっかり。校舎は新築のピカピカ。全員制服で・・・。
私がいた40年前ころは古いけれどかっこいい校舎。もちろん私服で、みんな好き勝手なかっこう。それが知らん間にオフィスビルで働くビジネスマン&ウーマンの塊みたいになってしまっていた。
廉がこの学校を選ばなくてほっとした。私の母校だけれど・・・。
「生徒の安全面を考慮して新築する」と言っているらしいが、それなら今までいろいろな不便なところを放置していたのはなぜ?
「上からのゆうことを聞く学校にはお金を出す」
おっと、これは小規模の小中学校の統合を進めたときの京都市の姿勢でしたね。
京都府もいっしょか・・・。
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【今日のきく】
「ボンレスきくと呼んで」とヨメさん。
「首輪してるのに食い込んでて見えへんかってん。そやし、ハーネスまでしてしもた。ボンレスハム状態や。」
「まあ失礼な」ときくは言わない。
こないだ鳥取で買って来たスイカ。買ったときは小さいと思っていたのに、家で見るとけっこう大きい。甘くておいしいいいスイカだった。(700円と安かった。)
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