2013年07月10日(水)
幻の原稿 [雑感]
昨日発売の「ねっとわーく京都・8月号」。
今回は年1回の大学特集ということで、私の連載はお休み。それをすっかり忘れていて、もう原稿を書いてしまっていた。それを1ヶ月先に横滑りさせることも考えたが、次はまた書くとしてこちらは「幻の原稿」扱いに。
ただそれではもったいないので、ここに掲載せさせていただくことにしました。
◇ ◇ ◇
一応私の本業は、「ランニング用品専門店・京都キャロット」の雑用係ということになっています。小学校教師を退職した22年前は、こんな私でもできる仕事はたくさんありました。ところがインターネットの通販の割合が増すにつれ、時代遅れの私の出る幕はなくなってきました。最初のころは、「仕事をやめて、今はヨメさんに食わしてもらっています」と言うのが半分じょうだんで通っていました。ところが、最近はそれがじょうだんでは済まされないような事態に陥っています。店の営業成績が日に日に落ち込んできているのに、それを改善していくのになんら役に立っていない自分を恥ずかしく思います。
以前は「京都キャロット」の収益の大半が、マラソン大会での出張販売(臨時出店)でした。各地のマラソン大会へマラソンシューズやウェアを持って行き、テントで広げて買っていただくというスタイルです。私たち夫婦が始めた25年ほど前は、競合する業者もなく、一日でびっくりするほどたくさん売れる大会もありました。子どもが生まれてからも、どこにも預けず遠くまでいっしょに販売に出かけていました。そのころは、「子連れ犬連れ出張販売の京都キャロット」として有名になっていました。つらいこともたくさんありましたが、家族がいつもいっしょにいられることが一番の喜びでした。そのころは、私でも役に立つ仕事がいっぱいあったのです。
しかし最近は同業者が増えすぎ、マラソン大会の出店ブースは飽和状態です。またインターネットの普及に伴い、大会での出店ブースで買われるお客様も減りました。「マラソン人口は増えているのに、出張販売の売り上げが減っているんですか」とよく聞かれますが、それにはこういった事情があるのです。
今はこんな状況ですが、私たち夫婦二人ともマラソン大会自体は十分に楽しませてもらっています。私は、出店させていただいている大会の全レースにエントリーしています。ヨメさんも可能な限りエントリーしています。「ただ販売だけに来て、さっぱりやったら帰りがつらいやろなあ。それだけではなあ」といつも二人で言っています。その点が他の業者さんと決定的にちがいます。
私の場合、2キロから100キロ以上のレースまで何でも出ていました。ただし、参加できる大会が日程上ほぼ毎年同じで飽きてきました。それで、最近はウルトラやフルを回避し、3キロや5キロの短いレースに的をしぼって参加しています。すると、高齢者の高速志向レースは参加者が少なく、入賞の可能性も出てきました。今までのように毎回毎回だらだらと参加するのではなく、目標を決めたレースで最高の結果を残せるように努力しています。
ゆっくり走るのは、毎月定期的に走っている「9の日平和ラン」や「勝手に国労応援ラン」などのアピールランの時でいいと割り切っています。飽き性の私にしては、この二つのアピールランをもう3年以上続けているのですから、我ながらえらいもんだと思っています。せっかくここまで続けてきたので、レースに出られなくなってもこのアピールランだけは続けて行きたいです。
ヨメさんも自分が走るのがどうこうではなく、お客様にいろいろな情報を提供したいという思いで大会に参加しているようです。「これも仕事。私はプロやから」というのがヨメさんの口癖です。
しかし、そういうヨメさんも目当てもなく参加するのは飽きてきたようです。そこで思いついたのが「仮装」。仮装すると応援がぐっと増え、走る気がわいてくるらしいです。6月9日の「みかた残酷マラソン」ではティンカーベルの仮装。この大会はアップダウンの連続の24キロ。一応4時間という制限はあるものの、久保井大会実行委員長さんから「完走する気のある人は何時間でも待ちますよ」というありがたい言葉をいただそうです。その言葉を胸にしっかりしまって、妖精のようにふわふわと(?)3時間半で走りぬきました。
走るのに正解もまちがいもありません。一番大事なのは、走る本人が楽しめているかどうか。「仮装全面禁止」を打ち出している「京都マラソン」にも、その点をあらためて考えなおしてもらいたいものです。
今年の第2回京都マラソンは、だいぶ改善された点が多かったようで喜んでいました。ところが、来年の第3回大会は開催日が2月第3週に決定。この時期は京都でも一番寒いとき。この時期に行われていた「車いす駅伝」が3月に移されたのは喜ばしいことですが、6時間制限で数万人参加のフルマラソンを2月に持ってくるとは・・・。参加者側の心配より、「大量動員されているボランティアを殺す気か!」と言いたくなってきます。2月といえば京都では「木津川マラソン」や「宇治川マラソン」の経験があるのに、そこから大規模シティフルマラソンを開催する危険性は想定できなかったのでしょうか。
「京都マラソン」に関しては、京都の一般ランナーの意見が多く取り入れられている大会とはとても思えません。もっと楽しくていい大会になるように、みんなで考えさせてほしいものです。
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さあ、今日はバイト。泊まりなので、明日まで帰れない。
まだ準備ができていない。いそげー。
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2013年07月09日(火)
第46回9の日平和ラン [ランニング]
今週、バイト先の寮長・寮母さんご夫妻が本格的なお休みをとられる。この2ヶ月、本来休みの日なのに私たち新しい「応援さん」が仕事を覚えるようにと付いていてくださった。私は不安なことだらけだったので、細かいことを聞いておきたかった。
「今日は9の日やし、ちようどええな。」
5時過ぎ、バスと地下鉄でバイト先の寮へ。寮長さんにいろいろなことをお聞きした。これだけ聞いておけば、一人でもだいじょうぶ。
帰りは、できれば9km以上走りたい。でも、左アキレス腱がねえ・・・。本当は、選挙期間中である今こそ「平和・憲法九条」ののぼりを背負って走りたかったのだが。
6時半ごろ、二条駅の北にある寮をスタート。
千本通りを北へ。千本丸太町を右折。
千本丸太町を曲がったすぐのところに中古バイク屋さん。ヨメさんは見たいやろうなあ。
丸太町通りに選挙事務所を構えるある候補のところに寄り道。京都選挙区で唯一、憲法九条を守ると明言されている候補。今日は丹後に遊説なのでお留守。今の私が出せる最大の寄付金をことづけてきた。
何でもかんでも変えたらうまいこと行くちゅうもんとちゃう。今持っているものを十分生かせているかどうかを考えるのが先だろう。
「憲法9条を生かした平和外交」
これはいい。抹殺することではなく生かすことを考えよう。
烏丸丸太町から烏丸通りを北上。
今日は、足腰の神さんに念入りに故障回復をお願いしておいた。
今日のぼりを背負っていたら、かなりたくさんの人に見てもらえたのになあ。ただし、地下鉄の出入り口あたりでは危なかったかも。
烏丸今出川を右折。
まだ4kmくらいしか走っていないのに、左アキレス腱がしみしみと痛み出してきた。
加茂大橋を渡り、叡電・出町柳駅へ。
ここまで約5.5km。
電車の時間までまだだいぶあったので一駅分だけでも走ろうかなとも思ったが、だいたそうゆうときに故障が悪化する。目標の9kmには全然足らないが、これで終了。
最初に乗った電車は修学院止まり。そこで乗り換え、家に着いたのは8時前。
ちょっと物足りないような・・・。
でもこの足ですから。
今回は腹八分目ということで・・・。
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2013年07月08日(月)
朝からおちゃんぽ [わんこ・にゃんこ]
今日は朝6時過ぎに目が覚め、下に下りてゆっくりと新聞を読んでいた。
そこへ廉が目をしばしばさせて起きてきた。
「きくが、なでろなでろゆうて・・・。」
「寝られへんかったんかい。」
「しゃーないな。きく、おちゃんぽ行くか。」
「うぇっへっへー。」
まだそんなに暑くもなく、きくも元気。
いっぱいいっぱい走る。
朝の散歩はずっとヨメさんが行ってくれている。私とは久しぶり。
おー、これも久しぶりの「帰りません攻撃」。でもゆるかった。
また、時々は朝もパオパオと行こうな。
午後はずっとお店のクーラーで涼しんで。
夕方の散歩もしっかり。
昨日出張から帰って晩ごはんを作ってもらったので、今日は外食。
歩いて行ける中華料理「紅華」。二人でビールも飲んで2520円。やすっ!
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2013年07月07日(日)
第26回北栄町すいかながいもマラソン [ランニング・出張販売]
ゴールちょっと手前。
また撮ってもらいました愛妻写真。
「3km40〜59歳男子の部」のタイムは11分54秒で、第22位。
左アキレス腱を痛めているので、12分台で走れたら上出来と思っていた。それなのにこの好タイム。前夜の愛妻ゴールドフィンガーのマッサージが効いた。
「ありがとね、ますみちゃん。」
「あっ、気もちわる!」てか。
土曜の前日受付のときにも出店していたのだが、ずっと雨。でも、「明日は降らんやろう」と気楽に考えていた。
ところが、朝5時過ぎに起きると本降り。まるで去年のビデオテープを見てるみたい。この時期の雨は体を冷やしてくれるので走るにはいいかもしれないが、「京都キャロット」の商売としては最悪。
こんなとき気持ちをほんわかさせてくれるのは、やっぱりワンちゃん。
去年の大会では会えなかった「ポンちゃん」。
「へっへっへー」と笑っているよう。目の下になんか付いてんのかと思ったら、できもんらしい。ポンちゃんも、だんだん歳とってきたということかねえ。
「京都キャロット」のまん前が荷物預かり所。今まで荷物預かりがあったのかどうかも気づかなかったが、こうしてきっちり管理してくださるとランナーにはありがたい。
8時半ころやっと雨がやみ、大急ぎで積み上げていた商品をテント横に出した。全部出し終わったのが9時25分。
「いやー、スタート15分前やー。」
3kmのスタート地点に向かう途中、10kmに出場される三宅文彦さんとそのお友だちに遭遇。スタート前の一枚を撮らせてもらった。三宅さんはいつも変わらないいい笑顔。
実は、今回私の受付ハガキが届いていなかった。だから昨日受付で確認していただくまで、ずっと5kmに申し込んでいるものと思い込んでいた。
今の足の状態で5kmを全力で走ると危険。受付に行くまでは、出場するかどうかを迷っていた。ところがなにを思ってか申し込んでいたのは3km。3kmなら走りきれる。たぶん、足が痛くなる前に終わってしまう。前の晩にヨメさんに長時間マッサージをしてもらったこともあり、心配なくスタートラインに並ぶことができた。アップする間もほとんどなかったけど、しすぎると痛くなるし1kmくらいでちょうどよかったのかも。
私の勝手なライバル・松本さんも前から2列目に並んでおられた。今まで、レースでの直接対決はほとんど記憶がない。私が本調子なら、去年の松本さんのタイム、11分05秒の30秒差くらいに迫れそうだったのに・・・。今回は無理せず、コース攻略法を吟味するつもりで走る。
スタート直後、すぐ前のランナーが2名転倒。確かに人数の割にはコース幅は狭い。この転倒を防ぐには、「入賞狙い」組と「その他」のランナーをしっかり分けるしかないと思う。
前日コース試走をしておいたので、1kmごとの標識がないことは知っていた。しかし、試走のゴールが15分40秒くらいだったので、逆算してだいたい中間点のところの目安は付いていた。
スタートからいい感じで走り出し、同じペースのランナーと競い、足の痛みを気にすることもなかった。中間点あたりで5分50秒ちょっと。6分半くらいで行けたら良しと思っていたので、ここでぐっと気分よくなった。
上の写真は、中間点を過ぎ海側に下っているところ。次の交差点を左折すると、もうゴール地点が確認できる。入賞を狙わなかったら3kmは楽。あっという間。初めから終わりまで同じペースで走れたように思う。
ゴールの時計を見てビックリ。
「11分台行けるー。」
記録は11分54秒。
日差しはなかったとはいえ、この蒸し暑い中でこのタイムとは。上出来、上出来。
ゴール付近に松本さんとお友だちの山本さん。
松本さんは、10分20秒で60歳以上の部4位。去年より45秒短縮。去年の松本さんのタイムなら、3年後に私が「いわしてしまう」可能性はあったが、このタイムで走られてしまうと私には絶対無理。元気すぎるがな・・・。
一方、去年2位だった山本さんは去年のタイムを上回ってゴールされたのに残念な8位。昨日、「京都キャロット」でシューズを買ってくださったのに・・・。
去年3位だった松本さんも今年は45秒も縮めて4位だし、今年の60歳以上の部のレベルが高すぎたということですね。私が参入する3年後のレベルが下がっていますように・・・。
日差しがなく気温はそんなに上がっていなかったと思うが、とにかく蒸し暑くすごい汗。それでも3km11分台で走れたのだから、私は「暑さに強い」と言ってもいいでしょう。ただ、それ以上に強い人が何人もおられるのがしゃくですが。
ゴール後、10kmに出場されている三宅さんの応援に。
私のすぐ近くにお父さんを待つ、男、男、女の三兄弟。
お母さんが何度も「おかしいなあ、おかしいなあ、まだかなー」と言っておられた。カメラを持って待ち構えていた次男君は、しんぼう強く待っていた。下の女の子は、ときどき「あっ!」。お父さんとよく似たランナーを見まちがえていたようだ。長男君はほとんど無関心。三者三様で見ていて退屈しなかった。
スタートから52分くらい。
やっと三宅さんの姿が。三宅さんは私と同じくらいの走力の方なので、今日はかなり厳しい結果だった。それでも、私が大きく手を振ると気づいてくださった。応援ができてよかった。
朝は涼しかったのだが徐々に気温も上がり、蒸し暑さの中倒れてしまうランナーも多くあった。
私の目の前で年配の女性がつまづくように倒れられた。すぐ近くにおられた役員さんが声をかけ、助けられたがほとんど反応なし。ただ前に向かって進もうという気持ちが勝ちすぎている。状況判断ができなくなっているように見えた。私も気をつけないと。
この大会は、例年レース後にもたくさんお客様がいらっしゃる。長くても10kmなので、余力があるんでしょうね。
ところが、11時過ぎからまたパラパラと。たいした雨ではなかったのだが、みなさん帰りを急がれたようだ。今年は去年より売り上げが上がると思っていたのに、残念!
ヨメさんはポンちやんをかまい、私は宍粟市のカメラマンさんとちょっとお話をしこれでしめ。いつもより早い後片付けとなった。
いつもは1時半になってしまう「お昼のバイキング」。今回は1時に入店。その分、お店は人でいっぱい。
ゆっくり食べて家路へ。
途中、「道の駅・犬挟(いぬばさり)」で野菜や真樹へのおみやげを買って帰る。それでも自宅に着いたのは7時ちょうど。280km先から帰ってきたのにまだ明るかった。
車が変わったので(エンジン音も変わり)、きくが私たちの帰りを分かるか心配だった。玄関を開けてもお迎えがなくがっかりしてたら、廉の部屋のドアが風で閉まって閉じ込められていた。
「クワーン、クワーン、キュルキュルー・・・」
ああかわいそうやった。
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2013年07月06日(土)
第26回北栄町すいかながいもマラソン・前日受付 [ランニング・出張販売]
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半泣きの後片付けの思い出 [家族]
こないだ、廉が店の商品整理を手伝ってくれた。
これは超久しぶりのことなのだが、中学くらいまでは当たり前のことだった。
出張販売では遠い遠いところまで連れてこられて、後片付けが終わらないと家に帰れない。手伝いたくなくても、早く帰りたかったら手伝うしかない。廉も真樹も、小さいときから苦労している。
私と廉の一番の思い出は、「いかるがの里・法隆寺マラソン」。
廉が小3くらいだったろうか。ヨメさんの弟の結婚式と重なり、ヨメさんと真樹はそっちに行ってしまった。2月の奈良ということで、そのときは雪。びちゃびちゃになってしまった商品を、廉と二人で片付けた。長い長い時間をかけて。二人とも半泣き状態。廉はようしんぼうしたと思う。
「片付け終わったら、カニ食おうな」と言って廉をなだめていたのだが、食べに行ったお店にカニはなかった。悲しかった。
廉はそのときのことを、よーくよーく覚えていると思う。
小さいときからつらい目にあわせてばっかりやけど、うらまんといてな。そのときはそうするしかなかったんやから。
そんな話を、廉は自分の子にするかなあ。ゆってほしいなあ。
「おじいさんは、とんでもない人やったんやでー」でもいいし。
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2013年07月05日(金)
ビビリンチョ [家族]
まず、笑えない笑い話。
「こうじさん!」
「うっ!」 (金縛り)
ついさっき、晩ごはんの最中。(あっ、またなんか怒られる)と思って、口に入っている豚肉をそっと飲み込みゆっくりゆっくり顔を上げる。
「最近の女子は・・・」
(なんや、テレビのことかいな。あーよかった。)
「急に呼んだらビックリするやん。またなんか怒られるとおもて固まってしもたわ。」
「パオパオはきくちゃんといっしょやな。きくはかあちゃんが手を上げただけでビビッとるもんな」と廉。
「きくちゃん、いっしょやいっしょや。」
ああ、笑えない。
今日は明日からの「北栄町すいか長いもマラソン」の準備。壊れた車をついに乗り換えたので、一からの積み込み。湿度が高く、ちょっと動いただけで首や背中に汗がジトー。
そうそうそうやん。今日は休みなくよう働いたやん。忘れてた。晩ごはんのあともまだ積み込みに行かんならんくらいやし。怒られるようなことは今日はなにもないはず。
なあ、きくちゃんよ。ビビリンチョ人生、お互いにたいへんやね。
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