パオパオだより

2009年03月14日(土)

「2009名古屋国際女子マラソン」を見て [マラソン評論]

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毎日新聞より

 「今頃?」と思われるかもしれないが、今日やっと「名古屋国際女子」のビデオを見た。
 テレビのスポーツニュースや新聞で、結果はだいたい知っていた。また、私のブログのリンク集に入れさせていただいている「ちひろっぴぃ」(田中千洋さん)、「赤羽有紀子のママさんランナー奮闘記」(赤羽周平さん)でも、それぞれの立場から記事を書かれており興味深く読ませていただいた。
 特に、田中さんはこのレースではからずも高橋尚子さんと並走しなくてはならなかった選手として、高橋選手の態度行動を厳しく批判されており、読み応えがあった。多くの方からコメントもよせられていた。

 しかし、やっぱり初めから終わりまで通して見たい。
 このレースは、高校時代に脚光を浴びた二人のランナー(藤永選手・新谷選手)の対決、高橋尚子選手の引退が話題にのぼっていた。

 中間点までに、先頭集団はキレル選手(ケニア)、白選手(中国)、新谷選手、藤永選手の4人にしぼられていた。30km付近で新谷選手がスルスルっと前へ。離される藤永選手。
 ところが、もっと離されそうで離されない藤永選手が盛り返し、36km付近で新谷選手を抜き去る。そして、そのままゴール。タイムは2時間28分13秒。
 しろうとの私から見ると、重そうな走りの藤永選手より新谷選手の方がはるかに軽快に見えた。分からんもんですねえ。
 実況アナが、「土佐礼子選手を彷彿させる粘りの走り」と表現していたが、これは言いえて妙。身長170cmの藤永選手の粘りは、本当に土佐選手型だと思った。

 藤永選手と言えば、長崎・諫早高校出身。諫早高校と言えば、短髪角刈り。正直言って、初めて諫早女子の短髪角刈りを見たときは度肝を抜かれた。何もそこまで・・・。
 もう一つ、諫早女子の選手は速いのは速いのだが、まるで息を止めているのではと錯覚してしまうくらいの苦しい走り。何もそこまで・・・。
 しかし、この日の藤永選手はその「諫早」の呪縛から解き放たれていた。27歳ののびのびした走りであったように思う。

 かたや新谷選手。
 レース中に挿入されていたインタビューは、海が見えるバルコニー。ああ、あれは合宿されていた徳之島の海ですね。
 新谷選手も、興譲館高校のデカはちまきの印象が強い。しかし、インタビューに答える姿は21歳の感じのいい娘さんだった。気のきつそうなイメージとは全然ちがった。

 けっきょくこの二人の勝負は、一日の長で藤永選手の勝ち。大人としての魅力が、藤永選手の方が勝っていたというところでしょうか。
 優勝者インタビューでも、藤永選手は落ち着いてきれいな言葉で話されていた。浮ついた感じの選手が多い中で、これは出色であった。

 高校時代に脚光を浴び、その後一度沈んでしまい、また這い上がってきた選手は極めてまれである。
 迷走気味の高橋選手より、大人の魅力を持った藤永選手に、ぜひメディアも注目してもらいたい。

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2009年03月13日(金)

第31回京都ロードレース・大会準備 [ランニング]

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 昨日の夜7時から、「京都ロードレース」の準備があった。
 この日は、参加者に渡すプログラムやTシャツ、ソックスなどを袋詰めしていく。

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 今年は、1451人の申込者。例年の1.5倍の感覚である。
 「準備にはできるだけたくさん来てほしい」という冨田会長からの要請もあり、私も久しぶりにお手伝いに行った。

 20人を超える方々が集まり、始まりもモタモタせず、作業は順調に進んだ。

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 私は、マスク姿の松田発世さんと同じテーブルで作業。

 「松田さん。篠山で折り返してすぐのとこで松田さんにすれちがったんですけど、ものすごい厳しい顔して走ってはったんで、よう声かけませんでしたわ。」
 「そうでしょう。あの時はもう目の前のことで精一杯で・・・。」
 「それやのにね、帰ってから松田さんのゴールタイム調べたら、ボクより4分もはよ入ってはんねん。おっかしいなあ、抜かれた覚えないねんけどなー。考えられるとしたら、しし汁食べてる時か、35kmのスペシャルで焼きプリン食べてる時かのどっちかやね。」
 「えー、プリン食べてはったんですかー。」

 「あのー、あの方は、ひょっとして藤井さんの奥さん?」
 「そうでっせー。よそのオバサンに、こんなえらそうな言い方できますかいな。」
 松田さんは、かの有名な(?)うちの眞寿美さんのことをあまりご存じではなかったらしい。そらそうやね。ヨメさんも京都ランナーズ会員やけど、もう何年例会に来てへんか分からんもんね。(でも、年会費はきちっと払ってますよ)

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 L寸のTシャツが少し足りなくなりそうになったこと以外はすべて滞りなく、思っていたよりも早く作業は終了した。手なれた方が多く、きっちりと指図できる人も要所要所におられたようだ。
 ヨメさんの話によると、以前はこれよりずっと少ない準備物の数だったのに12時を過ぎたこともあったらしい。仕事の効率がよくなったんですね。

 帰りは、山嵜さんを堀川鞍馬口まで送っていった。
 山嵜さんも、「京都ロードレース」のハーフに出るとのこと。いっしょに、楽しく走りましょうね。

 ハーフだけで796名。あの狭いサイクリングロードは心配だ。天気が良ければ、散歩の方やサイクリングの方も増えてくるし。
 どうか、本番の日、アクシデントが起こりませんように・・・。

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準備作業終了は、9時20分

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2009年03月12日(木)

「カフーを待ちわびて」 [映画]

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 「沖縄離島・犬・独身」 この映画のキーワードはこの三つ。

 「与那喜島・カフー(黒ラプ)・玉山鉄二」 映画では、こうだった。

 「西表島・クー(雑種)・よんなぁよんなぁさん」 私が感情移入できるのは、これだ!

 だから、この映画はどうしても見たい映画だった。上映が13日までと書いてあったので、昨日急いで見に行った。「MOBIX京都(新京極三条下る)」で、正規の1800円を払って入った。これは、「サウスバウンド」以来か。
 水曜日はレデイスデー(女性は1000円)だというのに、館内はガラガラ。30人弱というところだった。玉鉄、よかったのになあ。

 ストーリーがどうこうはどうでもいい。玉鉄がよかった。マイコもよかった。とにかく、玉鉄ファンは見るべし! (実は、私も隠れ玉鉄ファンです。)
 しいて言えば、犬がちょっと上等すぎ。沖縄離島なら、やっぱりクーちゃんのような雑種でしょう。そこ、ちょっと監督分かってませんよね。(クーちゃんを見たい人は、ブログ「クーの毎日」へ)

 映画の中で一番心に残ったこと。
 それは、玉鉄演じる明青(あきお)が小さいころお母さんから教えてもらったこと。「つらいとき、心の中で『1、2、3』と数える。」 大人になった明青は、今もその教えを守っている。

 ふーん。私にも同じようなことがある。
 「ツバの中には人間の力がこめられている。ツバを吐くと、そこから力が逃げていってしまう。だから、絶対にツバを道に吐いたらあかん。」
 私が小さい時、そう母に教えられた。何の科学的根拠もないが、いまだに私はツバを道に吐くことはできない。今思えば、そう言ってマナーを教えてくれていたのかもしれない。

 「つらいときは・・・」
 これも教えてもらった。「なにくそ、がんばれ」と自分に言い聞かせよ、というものだった。これに関しては、全然実行できていません。(おかちゃん、天国で嘆いてんのかなあー。)

 この映画は、こんな視点からも見られる映画です。

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 映画の挿入歌もよかった。
 moumoonの「EVERGREEN」。
 CD買ってしまいました。

 映画1800円。パンフレット600円。CD1050円。計3450円。
 高いようにも思うけれど、心に残る値打ちから考えるとものすごく安い。
 いい映画でした。

 「きくを待ちわびて」
 ヨメさんに捨てられ、花背の家に一人帰ったパオパオが、きくを待ち続ける映画。これ、どうでしょう。

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 最近、映画は水曜の昼に見ることが多い。(京都キャロットが水曜定休のため) そして、その行き先は「京都シネマ」か「京都みなみ会館」。
 ここから外に出ると、いつも後ろめたい感覚がある。薄暗いところから、パッと明るいところへ。「みなさんが汗水流して働いておられるのに、昼間っからなにー」という感じ。
 その点、この「MOBIX京都」はちょっと気が楽。映画館から出ても、新京極のアーケードが少しあたりを薄暗くしてくれている。

 そして、そのまま御池の地下駐車場へ。
 ここで、本屋さんと「京ちゅらら」によってお買い物。3000円を越えれば3時間駐車代がタダになる。「まず本屋さんに行って、後で『京ちゅらら』によろう」と思っていたが、京ちゅららの廣田さんと目が合った。
 「こんにちはー」

 順番変更して、まずこちらから。
 「京ちゅらら」は、沖縄県産品ショップ。そして、店におられた廣田さんは、真樹が去年同じクラスだった廣田君のお母さん。真樹が小6の夏、友だちの友だちということで、一家4人で花背の家まで遊びに来てくださった。それ以来のお付き合い。
 最近私のブログを読み始めていただいたようで、真樹のことを心配していろいろ聞いてくださった。

 そして・・・。
 「一つ、お聞きしたかったんですけど・・・。田中ひろこさんのこと書かれてましたよね。あの人、私の小学校時代の同級生です。転校されてそのあとはよく分からなかったんですけど、あの写真はまちがいないです。」
 「ひえー」

 去年の8月、私のブログのコメント欄に突如現れた教え子の田中さん。その同級生が、娘の同級生のお母さんやって! 私、そっちの学校に赴任してたら、廣田君のお母さんの担任やったかもしれんのか。
 ジェネレーションギャップ!
 廣田君のお母さんは、うちのヨメさんに言わせると「洛中の保護者一の美人、(二位は私・・・?)、あの人には負ける」。
 お店の宣伝にもなると思ったので、廣田さんのアップ写真を撮らせてもらおうと思ったが、それはまた日をあらためて。映画のついでじゃなく、きちんと「ショップ情報」のカテゴリーとして書こうと思っています。

※ 田中裕子さん、今もこのブログ見てくれてますか。あなたが小学校低学年の時同級生だった○○さん(旧姓聞くのを忘れた)が、よーくあなたのことを覚えていましたよ。私と二人で、「かわいかったー、かわいかったー」と言い合っていました。今度、旧姓と下の名前、聞いときますね。

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長代川の桃のつぼみ

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2009年03月11日(水)

能登和倉マラソン2009・まとめ [ランニング・出張販売]

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 マラソン大会では、その中の関係者一人の印象が大会全体の印象になってしまうことがある。
 すごく感じのいい方とめぐり会えるとまたその大会に出ててみたくなるし、残念ながらその正反対のこともある。

 「能登和倉マラソン」では、100人力の女性にめぐり会えた。
 私がゴールするときも、「ゴール前ですごい声援やなあ」と思っていた。その声援が、ゴールのだいぶ手前から聞こえていたからである。ところが、ゴールしてしばらくして気がついたのだが、その声援は一人の女性が休まずずっと続けておられるものだった。
 うちの出店テントはゴールのすぐ近くだったので、その女性の声援は最終まで続いていることが分かった。ヨメさんに聞いてみると、最初のランナーのゴールからずっと聞こえているとのこと。フルマラソンだけでも、ざっと4時間半(スタートから7時間制限なので)。すごい!

 最終に近いころ、ゴールするランナーもまばらになったので、その女性を取材させてもらった。

 「すいません、この横でスポーツ用品の出店させてもらってる者ですが・・・。」
 「はい、ご苦労様です。」
 「あのー、さっき写真撮らせてもらったんですが、うちのブログに載せさせてもらってもいいですか。」
 「あらっ、ありがとうございます。」
 「私も走らせてもらったんですけど、ゴール前で声援してもらってうれしかったです。うちのヨメさんに聞いたら、初めからずっと声をかけ続けておられるんですよね。すごくよく通るいい声で・・・。のどはだいじょうぶですか。」
 「ええ、だいじょうぶです。」
 「よろしかったら、お名前を・・・。」
 「私? 体育指導員の大崎です。」

 たぶん、ほとんどのランナーがこの方の声に迎えられゴールしたものと思う。できれば、来年もよろしくお願いします。そのよく通るさわやかな声を、また聞かせてください。

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フルマラソン完走回数日本一・小島義一さん

 大会全体を通して見たら、どんな評価がされるだろう。
 
 私も全体を見たわけではないが、十分合格点が出せるのではないだろうか。
 昨年、この大会が実施されると知った時、一番心配したのが参加者数だった。一年前の私のブログで、「2000人をめざしてほしい」と書いたが、見事その通りの人数が集まった。これだけおれば、一人ポツンとなってしまうことがない。フルマラソンで大事なことは、「みんなでがんばって走っている」という感覚ではないだろうか。
 実際、私自身も走っていて、とても篠山マラソンの5分の1の人数だとは思えなかった。

 1kmごとの距離表示、上り坂の表示、5kmごとのラップタイム入りの記録証もよかった。エイドやトイレも十分とは言えないが、合格点はあげられると思う。

 7時間の制限時間は長すぎるような気もしたが、役員さんやボランティアさんがそれでいいと言ってくださるのなら、いろいろな人に完走の可能性を残してあげたい。

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 この大会の「うり」、牡蠣フェスティバル。
 今年から会場が変わったが、牡蠣フェスティバルは健在だった。

 参加賞として牡蠣がついている。焼き牡蠣と生牡蠣が選べるのだが、ほとんどのランナーが焼き牡蠣の列に並んでいた。(もちろん私も)
 牡蠣を焼いておられる役員さんの様子を見て、この大会で一番しんどいのはこの方たちかも、と思ってしまった。おいしい牡蠣、ありがとうございました。

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 7時間をだいぶ過ぎてから、最終ランナーが戻ってこられた。ここでも暖かい拍手。応援する側にとっても、願ってもないような好天だった。

 今回の第1回大会の成功は、この好天の要素が大きい。
 去年の「なかじま万葉の里マラソン」のブログにも書いたが、この時期は3回に2回は雪か雨。今年のような穏やかな天気は本当にまれであった。
 今回は、午前中が曇り、午後からは晴れた。そして、ほとんど無風。これがありがたかった。これなら、7時間かかるランナーでも最後まで楽しく走れたと思う。
 これが雪や雨、強風ではこうはいかん。役員さんボランティアさんもたいへんなことになる。本当に今年はラッキーだった。

 さて、来年以降は・・・。
 好天になる保障はなにもない。確率から言うと、悪天候になる可能性のほうが高い。そうなった時の大会運営がちょっと心配だ。
 あのー、思い切ってもうちょっと開催時期を後ろにずらすという手もあるんですけど・・・。3月末なんかどうでしょうね。

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【おまけ】親指だより

 何回もむさくるしい足の指の写真を掲載して申し訳ありません。今までのいきさつ上、報告しておいたほうがいいかなー、と思って。
 左の親指のつめは完璧に取れました。右はまだ根っこが残っていて引っかかると痛いです。下に新しいつめができつつあります。
 これで、ミズノ・ウェーブLSDがコストパフォーマンスに優れたシューズであることが証明されたかな?

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2009年03月10日(火)

能登和倉マラソン2009・後半 [ランニング・出張販売]

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 このマラソンコースで一番きつい坂を登り、小さな峠を越え、その急な下りを下りきると目の前に七尾西湾の景色が広がった。
 その25km過ぎの給水所が、なにやらにぎやかだった。大柄なカメラスタッフが、給水所係(?)の小さな女性をねらっている。

 「うん? これは聞き覚えのある声・・・。」
 なんと、松野明美さんが給水所を手伝っておられた。

 プログラムには、渡辺康幸早大監督やダンディ坂野さんの名前は載っていたが、松野明美さんのことはひと言も・・・。

 「写真、撮らせてくださーい。」
 「写真だってー、みんなで撮ってもらいましょ。」

 1枚目がも一つだったので、2枚撮らせてもらった。思いがけないところで、元気を分けてもらえそうないい笑顔をいただきました。ありがとうございました。

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 「能登和倉マラソン」は、おおざっぱに言うと七尾西湾左回り一周コースである。
 ただ、前半に能登島内の折り返しがおよそ10kmあるので、ちょうど「篠山マラソン」の裏返しのようなコースだ。
 前半の和倉温泉から能登島は変化に富んでいたが、後半の湾沿いのコースは坂もなく景色も変化に乏しいことが予想された。

 能登島の二つ目の橋、「ツインブリッジ」を渡る手前の給水所では、野球部の部員たちが声を張り上げて応援してくれていた。「野球部は声出してなんぼ」の世界やからね。この応援は値打ちがある(お互いにね)。

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 このマラソンコースには、大きな坂が10ケ所あるらしい。それぞれの坂の手前には、その坂の説明が分かりやすく表示されていた。

 「登り坂  9/10  500m」

 これは、10ヶ所ある坂の9番目、上りが500m続くという意味だ。
 この坂を上って下りたところに、松野明美さんがおられたわけである。

 25kmは、1時間51分55秒。
 この間もトイレに行ったので1分ほどロス。その割には、28分29秒なので健闘している。
 ただ、トイレに行っている間に、着ぐるみ4時間ペースランナーに置いていかれてしまった。ここはあせらず、じわじわと追いかけることを心がけよう。

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 すぐ前を走るランナーの背中に「犬」の文字。近づくと、「捨」と「な」。
 これは、しゃべらしてもらわなあかん。
 ちょっとがんばって先行して、話しかけた。
 「捨て犬を救う活動されているんですか。」
 「はい、そうです。」
 「写真撮らせていただきました。ブログに載せるので、見てください。『京都キャロット』と言います。」
 「ありがとうございます。」

 もっといっぱいしゃべりたかったのだが、もうすでにかなり疲れておられるようだったので控えておいた。でも、必ずこの方とはまた会えそうな気がする。

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 後でプログラムで調べると・・・。
 「石川ドッグレスキュー・犬を捨てるな」のウェアで走っておられたのは、能登谷季典さん。本業は、金沢で「Casa mia (カーザ・ミァ)」というイタリアレストランをされているようです。
 今度必ずお店にいかせていだきます。その時は、いろいろお話きかせてくださいね。

 30km、2時間48分49秒。
 このちょっと手前で、今日初めての「ピリッ」(コブラ返りの前兆)がきた。しかし、大事には至らなかった。
 ほぼ4kmごとにあるエイドでは、必ず塩を取った。先週の篠山で塩が効くことを実感したので、思い切って毎回。塩、水、スポーツドリンクという並べ方はよかった。

 ここら辺からボーとしだしてきた頭で、残りの距離と時間の計算。残り12.2kmを1時間11分で行けば4時間切り。キロ6分ではオーバー。何とか5分50秒を切るペースで・・・。

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 32km付近に、距離合わせのためか短い折り返しがある。そこで、4時間ペースランナーさんのアップ写真を撮ることができた。
 その先の給水所でやっと追いつくことができたので、すこしだけしゃべらせてもらった。
 「一つだけお聞きしたいんですけど、4時間中トイレいかなくてだいじょうぶなんですか。」
 「ええ、だいじょうぶですよ。」
 お名前(平野さん)もお聞きし、ブログに写真を載せることも了承していただいた。

 私もペース走にはかなり自信があるのだが、長時間トイレをしんぼうするのがダメ。4時間はちょっとね。フルマラソンのペース走ができる人は、いろいろな意味ですごいです。

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 マラソンの後半にワンちゃんが少ないのは、なんで?
 と言うか、私の犬センサーの精度が落ちているだけなんかも知れん。

 なんとか、1ぴきゲット!

 「大吉・オス・もうすぐ4歳」

 「ラッキー」で始まり、「大吉」でしめくくり。なんと縁起のええこと!
 これは絶対4時間切れる。まちがいない!

 35km、3時間18分12秒。
 残り7.2kmを42分。きついことはきついが、がんばろう。

 ここからあとは、歩いている人を見るたびに、「走ったら4時間切れますよ」と言いまくった。それは、歩いている人にではなく、自分自身に言っている言葉だった。

 40km、3時間47分06秒。
 残り2.2kmを12分ちょっとで。気をゆるめず、走れー。

 ゴール!
 3時間59分14秒。やりましたー。

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 ゴールからうちのテントに向かうとき、三角美どりさんにバッタリ。
 「折り返しで元気な声きかせてもらって、力がわきました」と言うと、よろこんでくださった。なんたって、「あとで、お店行きますー」やもんね。今日は「京都キャロット」のユニフォームを着ていなかったので、この様子を見ていた人は「なんのこっちゃろ」という感じやったでしょうね。
 三角さんといえば、あの人の「でぇーえー」は強烈。「こんなのはくとぉーおー、お尻がはみ出してぇーえー、・・・」

 褐色の弾丸・三角さんは3時間4分で2位。安定してます。

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 「4時間切ったでー。」
 うちのテントに帰ってすぐヨメさんに報告したが、「なんやね、このオッサン。」で終わり。

 特に何のケアもしなかったが、足の親指も体もなんともなかった。
 私は対策を立てたつもりが逆効果という結果が多い。それなら、自然にまかせましょう。今回は、たまたまそれが見事にはまった。
 篠山マラソンのゴール後より、今日のほうがよっぽど楽。

 2週連続フルマラソンで20分短縮できるのなら、3週連続で40分短縮?
 超超超久しぶりの3時間半も夢ではない?

 こんなことをマラソンゴール後に真剣に考えている私は、やっぱりアホですばい!

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2009年03月09日(月)

能登和倉マラソン2009・前半 [ランニング・出張販売]

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 トップの写真は悩みました。
 ?朝、声をかけてくださったお客様、?ホテルから着物姿で応援してくださった従業員さん、?能登島大橋を渡るランナー、?毎度おなじみのワンちゃん、?ペース走を務めておられた着ぐるみランナー、などなど。
 これらの有力候補を抑えて見事選ばれたのが、上の写真の「報道船」。
 これは、他の大会ではなかなか見られないのではないでしょうか。のんびり走っているときに、船がグングンこちらに近づいてきてビックリしました。
 こういう海沿いのコースなんですから、海からの応援もあればうれしいです。ぜひ来年はお願いします。

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 朝、商品をすべて出し終わったころ、一人の女性ランナーが声をかけてくださった。
 「いつもブログ見せてもらってます。これ、真樹ちゃんにあげてください。」
 「あっ、ありがとうございます。今、真樹、車で寝てるんですわ。」
 
 しばらくして、真樹が手伝いに来た。
 「真樹。真樹にって、なんか持ってきてくれはったよ。」と、ヨメさん。
 「オバちゃんやったから安心し。オッサンやったらちょっときーつけなあかんけどな。毒は入ってへんと思うで。」と、私。

 真樹も、「なんやろう」という感じで、ていねいにていねいに紙包みをあけていった。中から出てきたのは・・・、チョコボールと梅干(真樹は梅干が好き)。そして、お手紙もそえてあった。
 手紙の内容は聞いていないが、最後に書いてあった言葉だけは教えてくれた。「『毒は入っていません』やって。」
 私が言った言葉がそのまま書かれていたのでおかしかったようだ。真樹は笑っていた。

 石川福井は、真樹が生まれる前からずっと出張販売に来ているところ。小さいころの真樹を知ってくれてはるお客さんは、真樹のことを我が子のように心配してくれてはるんやろうね。ほんとうにありがとうございます。

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 実は、私のラン用のウェアを全部忘れてきてしまった。この時期は天候の変化が激しいため、ランシャツから長Tまでいろいろと用意していたのに・・・。
 仕方ないので店の商品を試着させてもらったが、どれもしっくり来ない。けっきょく、真樹の、「いつもみたいなかっこにしといたら」というアドバイスに従うことにした。
 やっぱり、下はランパン。タイツはどうもにが手です。上は、長Tか半そでか迷ったが、着慣れている半そでにした。ただ、ハーフジップシャツがあったのでそっちにした。前ジップで体温調節ができて便利。

 シューズは先週に引き続き、ミズノ・ウェーブLSD。先週足の親指が腫れ上がったのなら、普通シューズを変えると思うでしょう。
 おっとどっこい! 私は変えません。
 先週はいきなりの42kmで足がビックリしただけのこと。こんなことくらいでシューズをコロコロ変えていたら、私のおすすめを信じてこのシューズばかり5、6足買ってくださった長野のYさんに申しわけない。今日のレースは、そういう意味でもだらしない走りができない。

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 10時、フルマラソンがスタート。
 2000人の割にはスムーズなスタートだった。私は、あつかましくも3時間台のところに並んでいた。一応、3時間59分目標やからいいですよね。
 左手のホテルを見上げると、5階あたりに着物姿の従業員さん。いいですねえ、これでこそ和倉温泉。
 
 静かに一斉スタート。
 スタートラインまでは、わずか26秒だった。

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 能登島大橋を渡り、もう少し行ったところが5km。27分29秒。
 先週よりちょっと遅いが、今日は速い遅いではなく、この痛々しい親指で最後までしっかり走れるかどうか。それが問題だ。

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 「足の親指が心配心配」と思いながら走っていると、へっへっへっへっへー。かわいいワンちゃん、みっけー。
 「ラッキー・オス・7歳」
  
 ここで、私は今日の完走を確信した。なんちゅうたって、初めて会ったワンちゃんが、「ラッキー7」なんやから。

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 その先、小さな峠を越えたところの一軒家。
 多くの家族に見守られている白くてかわいいワンちゃん発見。
 「やすぺえ・オス・もうすぐ1歳」

 能登島は篠山とちがって、オス犬が多いんかなあ。
 このおうちは一軒家で分かりやすいし、ワンちゃんもまだ1歳やったら、来年以降も何べんも会えるかもね。

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 第1折返し地点から少しのところにトイレ。「小」の方にも2、3人並んでおり、ここで1分20秒ほどロス。もったいないけどしょうがない。

 その少し先が10km。57分01秒。
 先週よりだいぶ遅くなったが、しっかり走れているだけで十分。今のところ、どこかが痛くてたまらんというようなことはない。足のつめも、坂の下りは開いてビリビリするが、何とか走れんことはない。

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 走路員をしてくださっている役員さんの車の中に、かわいいワンちゃん発見。
 「りゅう・オス・歳は分からん」
 
 この「歳は分からん」というところがミソですね。そういうワンちゃんは捨て犬だった可能性が高い。もう少しくわしく聞けたらよかったんやけど・・・。お仕事中ですからね。

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 折返しの近くでワンちゃんに会うと、「帰りも会えるな」と期待する。
 「やすべえ」も「ラッキー」も、ちゃんと待機してくれていました。
 私が、「もう一回写真撮ります」というと、両方とも飼い主さんがワンちゃんをカメラの方に向けてくださった。すいません。ラッキーちゃんなんか、首がしまりかかってた。ごめんね。

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 能登島大橋に戻る手前の三叉路付近が15km。1時間23分26秒。この5kmは、26分25秒。これはちょっと速すぎるー。後半がもたんぞ。

 前にちらちら見える着ぐるみランナーが気になっていた。背中になにやら文字も書いてある。
 やっと追いついてよーく見てみると、「4h Pace」。そうか、ペースランナーやったんか。でも今日は風がないので、体感温度が高い。この着ぐるみで4時間のペース走ができるということは、相当の実力の持ち主。どこかでお話できればいいんやけど・・・。いや、お仕事中でしたね。

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 特養ホームのおじいちゃんおばあちゃんが大勢応援に出てくださっているあたりが20km。1時間51分55秒。
 そのあとの中間点が、1時間57分50秒。先週といっしょのタイムまで挽回。でも、先週は後半ダダ崩れになってしもたんよねー。

  ツインブリッジを渡る手前にかわいいワンちゃんがつながれていた。勝手に写真撮って、勝手にさわってと・・・。
 ワンちゃんのほうも大歓迎。「うぉんうぉん」いってよろこんでくれた。(このワンちゃんもオスでした。)

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 前半は、上出来です。
 さて、後半はどうでしょう。

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