パオパオだより

2015年03月05日(木)

「かつしか」でお会いしましょう [私の好きな人]

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◎パオパオだより「第30回マラソンに挑戦する会」2011年5月3日より 

 「なんとかしましょう」と私。 
 「よろしくお願いします」と下山さん。

 ゆったからにはほんまになんとかするぞー!

 「仏のパオパオ(???)」も、今日はさすがに怒りが爆発した。
 みなさん知っておられました? 
 競技用じゃない普通の車イスでは、どのマラソン大会にも出られないんですよ。ゴール制限7時間で、抽選にさえ当たれば「誰でも出られる」はずの東京マラソンもダメなんです。(東京マラソンは、「フル2時間10分を切れるエリート車イスランナーの枠が20名分とってあるだけ」とのこと。)いいことばっかり言ってる東京マラソンでもこの有様です。他の大会がどんな対応かは推して知るべしです。

 毎年この大会のフルを、普通の車イスで完走されている下山さん。「普通」にこだわり、「普通」を大切にしておられる下山さんの姿勢が私は大好き。
 私は、下山さんはてっきりあちこちのマラソン大会に出ておられるものと思い込んでいた。ところが、今日お話させてもらって分かった。下山さんは、マラソン大会に出たくても出られない。普通の車イスでの出場が可能か問い合わせると、ほとんどすべての大会が「事故の危険性が高い」という理由で断られるそうだ。
 その例外がこの大会。下山さんは、今日は自己ベストの4時間39分で完走された。

 なんで? なんで、なんで、なんで・・・。
 この大会のフルに4年連続で出場され、4時間台で完走されている下山さんを他の大会が排除するのはなぜ?
 マラソン大会は、一部の人の自己満足のために開かれているわけじゃない。「誰でも出られる」という看板を掲げておいて、いざ特別な事情がある人が現れると排除する。出たい人が出られない大会に何の価値があるのか。
 マラソン大会で下山さんを排除することは、ふだんの生活の中で下山さんを排除するのと同じことだ。いつも笑顔でマイペースを貫いておられる下山さんだが、心中は穏やかではないと思う。

 今日、下山さんに提案してみた。
 大阪の長居公園で開催されているフルマラソンは、規模の小さめのものが多い。コースも交通規制の要らない安全な公園内だし、なんと言っても「大阪人はよけるのかうまい。」マラソン大会が開催されていても、ランナーのじゃまにならないようにすばやく横断される。普通の車イスでも十分対応できそう。
 ただしその話をしたあと、下山さんから「やっぱり、ふだん走ることのできない公道を走ってみたい」との言葉が。そらそうやわ。私らもいっしょやもん。あの晴れがましさを味わえないのは不公平。

 「なんとかしましょう」とは言ってみたものの・・・。
 私ができることは、身近な大会に交渉してみること。来年3月に第1回大会が予定されている「京都マラソン」。きっつい上り坂もあるけれど、挑戦しがいはある。まずはここに問い合わせてみよう。
 古都京都のプライドを持った人たちが大会運営に携わっておられれば、他の大会と同じようなむげな返事にはならないだろう。
 「とりあえず、聞くだけでも聞いてみようっと。」

 私のブログの読者のみなさんもご協力お願いします。
 下山さんが公道マラソンに出場できるよう、いろいろな情報をいただければうれしいです。
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◎下山さんからいただいたメール(2014年10月18日)

藤井 廣司様
毎々お世話になります。東京の下山利博です。

秋まっさかりですね。
最近では、着るものに困るような朝晩の冷えとなりました。

おかげさまで、手術後1年半を経過して体力の回復に順調に努めているところです。
金沢マラソン事務局さまへの働きかけ、本当にありがとうございました。

大変申し訳ありません。
以下長文のメールとなります。
パオパオだより 4月8日を読ませていただきました。
金沢マラソンの運営側の御返事の残念さに、身体の震えが止まらなくなってしまいました。
第144条の助力についての記載を、確認させていただきました。
http://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/pdf/14.pdf
運営側の言われている事に、まったくの理解ができませんでした。

・車イスは、タイムを目指してはいけないのでしょうか。
・車イスは、自力でこいで走っていないのでしょうか。
・車イスは、一般の選手と走ることがそんなにいけない事なのでしょうか。

スタート時間を遅らせていただければ、接触の不安を解消できます。
多少の起伏は自力でこいでいくので、他人の助力は借りることはありません。
他人と競うのではなく、自分のタイムを競うことは、一般ランナーと全く変わらないと思います。
車イスランナーを排除する理由になっていないと感じるのは、下山だけでしょうか。

様々な不安については、犀川のマラソンで払拭できたと思っていましたが全くの無駄に終わっている事に、とても残念でなりません。
それでもなんとか、公道のマラソン大会に参加したいですね。

別件ですが、報告させてください。
東京都葛飾区(地元)で、2015年3月8日にはじめてマラソン競技が開催されます。
かつしかふれあいRUNフェスタ
http://katsushika-fureai-runfesta.jp/
チラシを見ますと、車イスが描かれています。
しかし、内容を確認しますと車イスは1Kmのみ。

私はハーフマラソンに参加希望です。
事務局に電話してみたところ案の定、即座に出場を断られました。
しかし、あきらめきれずに様々な方面に声をかけ、事務局の担当者と直接話し合う機会を得ました。
参加したい思いと、車イスマラソンの完走と無事故の実績、スタート時間の遅らせるなどの対応を切々と訴えたところ、条件をクリアできれば参加OKという事になりました。
その条件とは、ガードランナーを2名下山が用意することでした。
ハーフマラソン(21.0975km)を2時間20分の予想タイムは、決して速くないと思いますが初心者レベルでは、あまりにもハードルが高いようでした。
友人、知り合いにと幅広く声をかけましたが「手伝いたい気持ちはあっても、物理的にムリです。」と断りの報告ばかりでした。

今週に入って、やっと2人の方が名乗り出てくれました。
本当にうれしい限りです。事務局に報告したところ、エントリーの許可を頂きました。
コースは、河川敷ですが小さな一歩を踏み出せたと思います。

事務局の方の配慮に感謝して、元気いっぱい参加して、必ずゴールをします。
地元葛飾区民だからこそ、一般ランナーや観客の方と元気を分け合いたいです。
目標があるから、がんばれる事があると思います。
他のランナーの方と一緒にゴールできることを喜びあいたいと思います。
ちょっとだけ、いやいや本当にうれしいニュースを報告させていただきました。

金沢の街並みが忘れられません。是非、再び金沢に行く機会が欲しいです。
金沢マラソンの事務局の方の配慮を頂けると、本当にうれしいと思います。

ちなみに、今年の8月に京都に行きました。
銀閣寺、三十三元堂などを見て回りました。
京都って本当に素敵なところでした。
京都にも、機会があれば再び行きたいです。

以上、近況の報告です。
しもやまとしひろ
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◎下山さんへの返信メール(2014年10月20日)

こんばんは、 京都の藤井です。

メールをいただいていたのに、お返事が遅くなり申し訳ありません。実は、17日から今日まで娘と旅行に行っていました。「宮古島マラソン」のハーフを走りに。泊まったところにパソコンがなく、ブログやメールのチェックができていませんでした。今日の午後娘のアパートに戻り、パソコンを開き、いろいろなことに驚いているところです。

少し体力が回復されてきたとのこと、大変うれしく思います。また大会事務局に働きかけられ、当初の門前払い状態からハーフマラソンの参加にこぎつけられたこと、自分のことのようにうれしく思います。「金沢マラソン」や「京都マラソン」も、それに習ってほしいものです。粘り強く交渉しないとダメということですね 。いい勉強になりました。

来年3月8日なら私も何とか都合がつきそうですが、もう伴走者はいりませんか。もし必要なときは言ってくださいね。

次にお会いできるときも、下山さんの素敵な笑顔が見られますように・・・。

それでは、また。
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◎本日、私が下山さんに送ったメール

 こんにちは、京都の藤井です。ご無沙汰しています。
 いよいよ3月8日の「かつしかふれあいRUNフェスタ」が近づいてきました。

 去年の10月に下山さんからメールをいただき、「ハーフ出場にこぎつけた」とお聞きしたときは本当にうれしかったです。私も私なりの方法で「下山さんのシティフルマラソン出場」を各方面に交渉して来ましたが、この3年間で一歩たりとも前進していません。残るのは無力感ばかり。ひとのために働きかけた経験のない私には、心の中に重ーい物が残された感覚だけが残っています。でも下山さんご本人は、こんな私の何倍も何十倍もつらい経験をされているのだろうと思い、なんとか自分を奮い立たせています。
 ハーフとはいえ地元葛飾の大会が「普通の車いすランナーの参加」を了承してくださったことは、今後への大きな一歩になると思います。この先も、下山さんがシティフルマラソンのゴールテープを切る日を目指していっしょにがんばっていきましょう。

 ガードランナー2名が見つかりよかったです。気兼ねせず、私にも声をかけてくださればよかったのに。仕事のない時なら、駆けつけさせてもらいますよ。今回は年賀状にも書いておきましたが、私も下山さんの取材に「かつしかふれあいRUNフェスタ」に参加することにしました。もちろん、一番後ろのDブロックになるように申請しました。(ナンバーカード7177なので、番号順に並ぶとしたら本当に最後尾です。)みな さんがスタートされてから、ゆっくりいっしょにスタートしましょうね。大会での下山さんの写真や動画をいっぱい撮って、大会事務局との交渉に使おうと思っています。

 下山さんのガードは、見つけられた2名の方にお任せするとして・・・。
 話は飛んでしまいますが、2月から私は「ガードマン」のアルバイトをしています。(「京都キャロット」がヒマなもんで・・・。)次回の下山さんのガードは、プロのガードマンランナーであるこの私にぜひお任せください。

 まだ何に乗って行くか決めていないのですが、やっぱり下山さんを見習って夜行バスですかねえ。さすがに帰りはしんどいので、新幹線ですかねえ。取り合えずゴール後も時間の余裕がある ので、4年ぶりにいっぱいお話をしましょう。楽しみにしています。

 私の携帯番号は090−○○○○−○○○○、携帯メールアドレスは●●●●●@docomo.ne.jpです。
 会場で下山さんを見つけたら、飛んでいきますね。
 それでは、当日を楽しみに・・・。

     2015.3.5
                    藤井 廣司
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 下山さんに出会い、この人の喜ぶ顔が見たいと思った。ただそれだけ。
 自分なりに考え、自分のできることはすべてやってきたつもり。でも、この3年間何の成果もない。世の中は、今まで自分が思っていたよりずっとずっと冷たかった。

 しかし、以前下山さんからいただいたメールに「下山の思いをくみ取って働きかけてくださっている藤井さんに感謝しています」という一文があった。もうこれだけで、私は救われる。くよくよしてないで、またがんばろうと思える。

 4年ぶりにお会いする下山さんが、やせ細っていないかだけが心配だ。

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【追加】

 夜10時すぎ、下山さんから返信メールがあった。
 「これぞ、ザ・シモヤマやねえ・・・」とうなってしまった。車イス生活は下山さんにとっての「ふつう」。「ふつう」の下山さんが「ふつう」にシティフルマラソンに参加したいだけのこと。なんでこれが分かってもらえんのかねえ。
 「でも、可能であるなら誰の手助けもなしに、普通に参加したいです^^」のところが一番よかった。
 (公開してもいいですよね。)
     ◇     ◇     ◇

藤井様
毎々お世話になります。下山です。

とうとう今度の日曜日、かつしかふれあいRUNフェスタです。
うれしい限りです。
藤井さん、京都から来て下さるのですね^^
パオパオだよりを見ているので、きっと変わらないですね。
活躍ぶりを拝見させていただいてます。

今回、車イスランナーも健常者と共に楽しく走る姿を
ランナーと応援してくださる皆様に見てもらいたいと思います。

そして「一緒に走っても良いじゃん!」とか「元気をもらった!」
なんて言葉がもらえたら、最高です。

何よりもガードランナーの方が、名乗り出てくれたおかげです。
本当に、うれしいです。

これだけ嫌われると…どこかのドラマのような感じですね。
そのうち「車イスランナーはダメ!」という訳のわからない規則が
無くなり、一緒に走れるシティマラソンを実現するための
第一歩として、がんばります。
生きている限り、目指したいです。

もし、ガードランナーが必要な、シティマラソンに参加が可能でしたら
是非とも、藤井さんを指名させていただきます。
その時はよろしくお願いします。

でも、可能であるなら誰の手助けもなしに、普通に参加したいです^^
大暴れしますので、記録に残していただけると嬉しいです。
8日に現地でお会いしましょう。

下山利博

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2014年12月25日(木)

「いっしょに歩こう」ー兵庫・ゆめさき舎にてー [私の好きな人]

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 ちょうど3年ぶりの「ゆめさき舎」訪問。
 2009年10月14日、12月2日、2010年12月1日、2011年12月29日と、過去4回来させてもらっている。

 昨日「ゆめさき舎」を運営されているまっちゃんに、「突然で申し訳ありませんが、明日おじゃましてもよろしいでしょうか」とメール。
 「どうぞお越しください。ただ、以前のようなのんびりした雰囲気はなくなりつつあります。お待ちしています」とのお返事。

 通所者が倍になり、それに伴って職員さんもかなり増えたと聞いていた。ということは、ちょっと相手にしてもらえないのではと心配だった。

 ところがどっこい、私が初めて「ゆめさき舎」を訪れた時に、玄関で仁王立ちし首をブルンブルンと回して笑っていたMI君が「ふじいさん」と覚えてくれていた。この3年間一度も会ってないのに、すごい記憶力。
 新しい職員さん方も、突然現れたこの私にMI君がずっと引っ付いているのが不思議だったにちがいない。

 「わたしら、テレパシーでつながってますねん。」

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 急に行こうと思い立ったのは、「ゆめさき舎」で毎年作られている干支の絵馬のことを思い出したから。いつも「万博クロカン」の時に、走友にあげていた。来年は私と廉が年男だし・・・。

 そんなこともあってメールをさせてもらったのだが、今年はそこまで手が回らなかったそうだ。でも、前のことも思い出したりして、「ゆめさき舎」のみんなにすごく会いたくなってきた。

 朝8時すぎに自宅出発。
 2時間もかからないと思っていたが、毎度毎度の宝塚の渋滞があり10時半に到着。自宅から140kmくらい。

 到着すると、まっちゃんとMI君はいたがほとんどのメンバーは不在。近くの香寺総合公園に散歩に行っているとのこと。 

 「いよー、MI君、久しぶり。覚えてくれてる?」
 「ふ・じ・い・さん・・・。」
 「おー、3年ぶりやのに。すごいやん。ありがとう。」

 そのあとMI君は私に近づき、体をさわったり匂いをかいだり・・・。もうこれで、3年間のブランクは消え去った。

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 まっちゃんの車に私とMI君が乗せてもらって、香寺総合公園へ。
 なかなか見つからなかったが、一人の子に一人ずつの職員さんがついた団体にやっと遭遇できた。

 「みんな、なかなか歩けへんのですわー。能力的に歩けへんというわけじゃなくて、歩こうという気がない」とまっちゃん。
 ほんまほんま。野球場のネットが気になってたたかずにはいられない子。まっすぐ歩くのが気に入らないのか、職員さんを横に押し続けている子。ちょっと歩けばへたり、またちょっと歩けばへたっている子。

 いつに間にか、私はMI君係みたいになっていた。
 「MI君、いつもは歩かへんのに今日は調子いいやん」とか言われて、私までうれしくなったりして。
 「でも、藤井さんにもたれすぎやで。ずっとそんなんしてたら、藤井さんつぶれてしまうわ。」
 たしかに。遠くから二人を見ていたら、ダンスしているみたいに見えたと思う。

 600mのジョギングコースを2周して、駐車場へ。
 そこで、MI君が走り出した。
 「なんやねん、走れるんかいな。」
 そう言いながら、二人手をつないでゴール。
 「MI君と走って来ました」と、待っていたまっちゃんに報告すると、「ラストは強いねん。でもきーつけんと、ばたっとこけよるしな。前歯欠けてんのん、それやし。」
 あー、知らんかった。あぶない、あぶない。

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 さて、私のお楽しみ「昼食タイム!」

 「藤井さん、楽しみにしてはったのにすいません。前に食堂やったところはプレイルームとして使ってるんで、今は3か所に分かれて食べてるんですわー。」

 ま、しゃーないか。
 もちろんMI君は「ふじいさんとたべるー」ってゆうんやろな。
 「○○さんと・・・。」
 「○○さんと・・・。」
 「こらあ、さっきまでワシにべたべたにひっついとったんとちゃうんかい! 女の職員さんの名前ばっかりかい!」
 私の期待を見事に裏切ってくれました。

 その代りでもないのですが、高3の息子さんをお持ちのお母さんが見学に来られていて、食事をしながらいろいろとお話ができた。
 私は「松本さんのマラソン仲間です」と自己紹介したのに、まっちゃんが「元小学校の先生です」と紹介してくださった。そのせいか、こういった施設に関する知識を持っていない私にも今悩んでおられることなどを話してくださった。(もちろん、「だいぶん前にケツワリして、それからずーっとヨメさんに食わしてもらってます」のフォローを自己申告。)

 一番に言われたことは、「たくさんの施設を見させてもらい、『どうぞ入ってください』と言われたが、ぜひにと思えるところはなかった。ただ預かってもらうだけで、ほとんどほったらかしの状態に見えた。」
 「それで、ちょっと問題を起こしたら、即刻退所というところも多いですよ」とまっちゃん。
 「ここのように、一日中何かしらすることを用意してもらってるところはめずらしいですよねえ」とお母さん。

 障がいを持ったお子さんのお母さんとお話しさせてもらえることはめったにないこと。そのお母さんが、「ゆめさき舎」の子たちを見て、「かわいい、かわいい」とおっしゃっりながら接しておられたのが印象的だった。
 たぶん、もう来春から「ゆめさき舎」にお世話になりたいと思っておられるのだろう。あとは、あのつわものどもとうまくやっていけるかどうか。まっちゃんをはじめ、スタッフさんたちの腕の見せ所ですね。

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 私のことをしっかり覚えてくれていたもう一人のSA君。自称「上地に似てるから」。そう言われればそうかも。
 公園で会ったとき、「ああ、マラソンの・・・」と言ってくれた。JR姫路駅から「ゆめさき舎」まで、「平和・憲法九条」ののぼりを背負って走って行った時のことを覚えてくれていた。

 クリスマスの飾りがすごく気に入っていたみたいだったので、その前で1枚。
 前に来たときにうちの子のことを聞いてくれて、「会いたい」と言ってくれていた。「今度来るとき誘ってみるわ」と言っていたのだが、私はそのことをすっかり忘れていた。廉とは歳も近いし、友だちになってくれたらうれしいんやけど・・・。

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 今日は午後3時から、また寮の管理代行のバイト。
 帰りは渋滞はないと思うが、それでも1時には出発しないと間に合わない。

 「ゆめさき舎の象徴と私が勝手に思っているMI君と、記念写真をお願いします。」

 今回もただ邪魔をしただけで、何の役にもたたんかった。次に来るときは、せめて一つでも何かの役に立つことをさせてもらおう。それには急にじゃなくて、もっと前もって行かせてもらう日をゆっとかなあかん。反省!

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 次に来るときには、今日お会いしたお母さんの息子さんが来てくれてるかなあ。
 MI君みたいに私のことを気に入って、いっしょに歩いてくれたらうれしいんやけど・・・。

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2014年11月06日(木)

有田さん [私の好きな人]

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◎京都新聞7月28日夕刊

   ご当地マラソン 全国制覇
             京の税理士が達成

 全国各地の市民マラソンに参加し続け、47都道府県の大会を制覇したランナーがいる。京都市右京区の税理士有田行雄さん(63)。フルマラソンはすでに100回以上を走破、2012年2月に全県完走を達成した。その土地ならではの風景、人の温かさに触れ、走る喜びを加速させている。

 健康づくりのために30年ほど前から走り始めた。08年から「全国制覇」を意識し、参加する大会を選び始めたと言う。「マラソンがなければ行かないような、聞いたことがない場所に行くと、たくさんの発見がある」と魅力を語る。

 例えば出羽山地の麓、山形県長井市の「長井マラソン」は「まったく観光地化されてなくて、ただただ山がきれいだった」。0泊2日で参加した「博多唐津ウルトラ駄マラニック大会」は午前1時にスタートし、104キロを走り切った。

 坂本龍馬の「脱藩の郷」をPRする高知県檮原町の「龍馬脱藩マラソン大会」では、起伏の激しい山道を走った。完走証の代わりに「脱藩認定書」をもらったが、折り返しコースのため「マラソン上は、脱藩は失敗に終わるんです」。

 参加者がほぼ地元の人という大会ならではの苦労も多い。農家に泊まったり、体育館に寝袋を持ち込んで寝たりしたこともある。

 それでも地域ごとの温かい歓迎には替えられない。大音量で音楽を流し、太鼓演奏で盛り上げてくれた地域や、スイカや黒砂糖など地元の特産品を沿道で振る舞ってくれる大会もあった。今年6月、3度目の挑戦でようやく完走できた「隠岐の島ウルトラマラソン」(島根県)の100キロコースでは、地元の人が名簿を見て沿道から名前を呼んでくれた。「涙が出そうなほどうれしかった」

 「無理せず楽しんで走るのが一番です」と語る有田さん。今も週に3回は、上京区の事務所から自宅まで約8キロを走って帰り、次の大会に備えている。
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 「土山マラソン」の記事のトップで紹介させてもらった有田さん。私のこのブログにはたびたび登場してもらっている。
 その有田さんが、7月28日の京都新聞に載った。そのとき記事にしようかなとも思ったが、またお会いしたときにと思い今になってしまった。

 京都の老舗ランニングクラブ「京都ランナーズ」で知り合ってから30年以上。今も昔と何も変わらず仲良くさせていただいている。
 この新聞記事を見ても分かるとおり、有田さんのいいところは「いいところを見つけるのがうまい」こと。いいところを見つけるのがむずかしい私に対しても、いつもやさしい言葉をかけてくださる。「藤井さんは不要家族やでー」とか!?(じょうだん、じょうだん。)

 私は変わり者のへんくつなので、ちょっとしたことですぐムカッとしてしまう。しかし、有田さんに関しては30年以上そんな思いをしたことがない。有田さんは人の悪口を言わないし、私が自分を卑下したような発言をしてもきっちりフォローしてくださる。
 大阪国際女子マラソンにも出場経験のある奥様もお上品だし、よい夫婦といえば有田夫妻を思い浮かべる。今は奥様はほとんど走られないそうだが、いつもダンナさんのマラソンについて行かれ、応援だけではなくいろいろと自分なりの楽しみを見つけておられるようだ。

 若いときに比べると、最近は有田さんご夫妻にお会いする機会は少なくなっている。しかし、私も「いいところを見つけるのがうまい」人間になりたいと常々思っているのは、知らず知らずのうちに有田さんご夫妻の影響を受けているように思う。

 有田さん、これから先も仲良くしてくださいね。

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土山で有田さんが撮ってくださった写真

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【RUN】

 「京都丹波ロードレース・5km」で左足の痛みが悪化。アキレス腱本体ではなく、その周囲の腱がカチカチに。歩くのも大変なくらいになった。
 火・水と完全休養。薬屋さんでシップを買って(お徳用、49枚で980円+税)、風呂上りにふくらはぎに貼って寝た。すると、わずか2日で楽になった。私には薬物がよう効きますにゃわ。

 そろりそろりだが、いつもの5kmを走ってみた。31分07秒。えらい時間がかかったけど、足はそれほど痛くはならなかった。
 練習は控えめにして、今度の日曜の「南紀日置川・5km」にのぞもう。

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2014年10月15日(水)

大往生一座 [私の好きな人]

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◎京都新聞10月7日夕刊

   大往生一座 旗揚げ公演 72歳高石ともや×永六輔81歳  
      小林啓子、なぎら健壱、笠木透ら出演 歌と語りに「我」を込めて

 2009年に幕を閉じた京の夏の風物詩「宵々山コンサート」の常連だった高石ともやら熟年世代のフォーク歌手たちと放送作家永六輔が「大往生一座」を結成。語り芸と歌でつづる旗揚げ公演を15日、京都市上京区の府立文化芸術会館で開く。

 「比叡おろし」などのヒット曲がある小林啓子、軽妙な語りで人気のなぎら健壱らが出演。笠木透は自分の死に対する反応を想像した新作「棺おけの穴」を披露する。

 「宵々山ー」は運営スタッフの急死などが理由で終わったが、永がその直後から「小さな催しでいいから京都で本物の芸を伝えていこう」と高石に呼びかけ、市内で商業ベースと一線を画した二人会などを続けてきた。

 今回、主催する宵々山コンサート世話方会の体制が整ったことから、中規模ホールの公演を企画。81歳の永はパーキンソン病、72歳の高石は脊椎管狭窄症を患っているが、「懸命に生きてやろうというエネルギーを感じてもらいたい」(高石)とあえて「大往生一座」と名づけた。

 高石は「2年前に亡くなった小沢昭一さんの言葉を借りれば、芸能の本質は語り。ぼくらフォーク世代は、短時間で情緒に訴えることはしないが、言葉や歌詞には『我』が込められている。“口先”ではない芸を味わってほしい」と語る。
 午後6時半開演。
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 行ってきま〜す。

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 もちろん撮影禁止なんですが、世話方会のみなさんに敬意を表して・・・。

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 フィナーレでそろった出演者のみなさん。
 とってもすてきなコンサートでした。どうもありがとうございました。

 くわしく解説したいのですが、ちょっともったいなくて・・・。
 実際の大往生までこの「大往生一座」は続くらしいので、ぜひみなさん足を運んでください。

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 コンサートが終わり、ヨメさんは笠木透さんのCDを買ってサインと握手をしてもらった。
 私は「落し文(アンケート)」に「高石ともやさんにノーベル平和賞を!」と書いてきた。
 「絶対に、また行くぞー!」

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【今日のきく】

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 「昼間の公園もなかなかいいもんじゃー。」

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2014年07月25日(金)

ナリケンポロシャツ [私の好きな人]

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寮の9階で

 こないだ夏の服を引っぱり出したら、なつかしいポロシャツが見つかった。ずいぶん前にもらったものだが、一度も着ずに置きっぱなしのものだった。

 真樹の中学時代の同級生・ナリケン。このブログにも何回も登場している。その彼がまだ中学生の時に、私の誕生日プレゼントとしてくれたもの。じょうだんで「くれー」と言ったら、本当にくれてビックリ。

 高校時代は静岡だったが、今は大学生として一人京都に戻ってきている。私のことを気に入ってくれた貴重な存在である。今でも、「フジマキのとうさん」として受け入れてくれるだろうか。
 10月で20歳になるナリケンに、ぜひ会ってみたい。

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 私の朝一の仕事は、階段の開錠。
 朝6時半でも、京都特有のねっとりした暑さ。

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 夜はやっぱり熟睡できなかった。
 もう一人のバイトさんは、前日は布団も敷かずに寝られたそうだ。そしてその続きに午後3時まで働き、いったん家に帰り、また別のバイトを午後6時から10時まで。私とそんなに歳のちがわない女性なのだが、「若い!」

 私が乗る「はるか」の都合で、今日も午後1時半に出てきてもらった。いつもしょうもないおみやげばっかりなので、今回は奮発して「マンゴー」にしようかな。

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 京都駅2時15分発の「はるか」。 
 ナリケンポロシャツ、ターサージールTS、旅行カバンと見事にコーディネートできてるじゃないですか。こういう色のシャツは似合わないと思い込んでいたが、けっこう似合ってますよね。今さらやけど、「ナリケン、ありがとう!」

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 関空第2ターミナルは蒸し風呂地獄。搭乗口までの通路には冷房がない。死にかけました。

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 と思ったら、機内は冷房ガンガン。
 あっちで「ハクッション」こっちで鼻「ヅルヅル」。もうちょっと加減できんもかねえ。

 となりは1歳くらいの女の子を連れた若いお母さん。その女の子は泣き叫んだりしないおとなしい子。ただ、伸ばす足が私にあたり、お母さんがすごく気にしてられた。
 「全然だいじょうぶですよ」と言って会釈をすると、知花くららさん級の超美人。そのお母さんは、そのあとも沖縄の歌で娘さんをあやしておられた。
 きつい冷房で切れかかっていた私の神経も、これでずいぶんいやされた。

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 7時15分那覇着予定のピーチは、相変わらず20分ほど遅れ。明るい内に着くと思っていたが、あたりはだいぶ暗くなっていた。

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 そうそう、これを書いておかなくては。
 「ピーチの荷物検査、めっちゃ厳しくなりましたよー。」

 以前は明らかに大きさや重さがオーバーしているものだけを調べておられたが、今回はほとんどの荷物を検査しておられた。これで私も含め、軒並みアウト。私の場合1kgオーバーで、追加料金2730円。何のためにピーチにしたのか分からんようになってしまった。

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 「気をつけよう、ピーチはしっかり追加料金!」

 それにしても、荷物が回るお寿司のように出てくるんじゃなく、ピーチはえっさほいさと運ばれるのを初めて知った。

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 連絡バスもなかなか来ず、ゆいレールも間一髪乗り遅れ、予定がだいぶ狂ってしまった。

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 牧志駅近くのカプセルホテルに着いたのは9時前。

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 2段のカプセルは寝苦しいと思い、1000円高いデラックスタイプにした。これなら、普通のホテルのシングルルームとほとんど変わらない。

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 国際通りへ、晩ごはんに。

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 落ち着いたフンイキのお店を選択。

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 沖縄珍味3種盛り(テビチ・海ぶどう・島らっきょ)。

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 ここのお店は、宮古島と何か関係あるような・・・。

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 アーサ入りあんかけチャーハン。

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 泡盛はいただかず、生ビールのみ。

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 珍しいタバコもいっぱい取り扱っておられた。

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 帰り道で見つけたネコちゃん。

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 お店の飼い猫だと思うが、けっこう遊んでくれた。

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 こうして、ナリケンポロシャツを着た一日が終わる。

 カプセルホテルで「むにゃむにゃむにゃ・・・。」

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2014年04月08日(火)

「金沢マラソンに行くぞー!」2 [私の好きな人]

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◎「普通の車イスランナー・下山さんをシティフルマラソンに!」の途中経過です。
 今はがっくり来ていて、私も途方にくれています。でも負けません。
 みなさん、応援してくださいね。
 (下から順に読んでください。)
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■4月8日22時58分「金沢マラソン組織委員会・○○さん」へ送信

 京都の藤井です。 
 早速、ご返答いただきありがとうございます。

 他の大会とちがい、担当者である方の個人名をはっきり出されての対応に敬意を表します。
 しかし正直に言わせてもらいますと、「またか、がっかり」のひと言です。どうして、「下山さんが出場できるよう、できるだけのことはやってみましょう」とおっしゃってくださる大会が皆無なのか、私には理解できません。しかし、ずっと前からシティフルマラソン出場を目指し、ことごとく「不可」と言われ続けてこられた下山さんの悔しさに比べれば、2年ほど前から交渉役を引き受けた私としてはこんなことでくじけておられないと思っています。
 「金沢マラソン」は新規の大会であり、まだすべての実施要綱が固まっていない段階だと思いますので、何とかその硬い扉をこじ開ける方法がないかを考えて行こうと思っています。

 地方自治体(金沢市)もかんでいる大会ですので、去年施行された「障害者差別禁止法」も十分認識されていることと思います。障害のあるランナーに特別枠を設けられたのも、そのあたりを意識されているのでしょうか。それならなおさら、日常生活用の車いすで何度もフルマラソンを完走されている下山さんを排除されるのが残念でなりません。

 国の法律と一民間団体の日本陸連の規則とどちらを尊重されるのか。
 オリンピックや世界選手権の選考大会ならいざ知らず、1万人規模のシティマラソンにそこまで厳格さを求められる意味がよく理解できません。まさか、陸連登録者のみの大会ではないでしょう。(もしそうなら、あきらめます。)
 大会の趣旨に合致しないのであれば、「オープン参加」という形も取れるはずです。下山さんが望んでおられるのは、「一度でいいから健常者と一緒の大会に参加し完走したい」というものです。もちろんその実現に際しては、こまごまとした配慮が必要です。しかし、それは多くの人の知恵を集めれば不可能なことではないと思っています。

 2月22日、私のブログ「パオパオだより」に下山さんからコメントが入っていました。
     ◇     ◇     ◇
パオパオさん
おひさしぶりです。shimoです。

金沢マラソンが、秋に変更となりましてGWのとても良いタイミングを、失ってしまいました。
その後マラソン参加をを夢みていましたが、参加できる大会もなく寂しい思いをしてましたら思わぬ事態となりました。
胃癌になりまして、一年前に胃の全摘出の手術をしました。
体重と体力は、途端に減ってしまい、スタミナもなくなってしまいましたが現在は、食べ続けてなんとか復活できるように励んでいるところです。
パオパオさんには、本当にお世話になります。
生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したいと思います。
必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね。

(注) 文中の「金沢マラソン」は、「マラソンに挑戦する会」のこと、「パオパオさん」は私・藤井のことです。
     ◇     ◇     ◇

 下山さんの体調を考えると、フルマラソンに挑戦できるチャンスはもうほとんどないかもしれません。だからよけいにあせっています。現在の下山さんの生きがいになっていると言ってもいい「金沢マラソン」応募の可能性を、どうか消し去らないでください。

 私たちは絶対にあきらめません。
 どうか、下山さんにとって今後の希望がもてるご対応をよろしくお願いいたします。

     2014.4.8
                              藤井廣司
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■4月7日18時43分「金沢マラソン組織委員会・○○さん」より受信

 藤井廣司様

お世話になっております。

金沢マラソン組織委員会事務局の○○と申します。

この度はお問い合わせいただき誠にありがとうございます。

金沢マラソンは日本陸上競技連盟(日本陸連)の公認競技とすることとしており、

安全管理はもとより、日本陸連競技規則を遵守する必要があります。

今回、日本陸連に車いすでの参加について問い合わせたところ、「競技会一般規則」の

第144条に「競技者に対する助力」という条文があり、要約しますと、

マラソン競技は自力で42.195?を走り、順位・タイムを競うもので、

ストックやローラースケート等の用具や装置を使用(助力)して参加することは

認められないと規定されており、お問い合わせの車いすでの参加についても

認められないとの回答を受けております。(※なお、目の不自由な方については

「視覚障害者の伴走者は助力とみなさない」と同条で規定されています。)

金沢マラソンは、日本陸連の公認競技として開催する趣旨をご理解いただき、

車いすでの参加ができないことをご了解いただきますようお願い申し上げます。
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■4月4日17時15分「金沢マラソン組織委員会」へ送信

 金沢マラソン組織委員会様

 初めまして、私は京都在住の50代のランナーで、藤井廣司(ふじいこうじ)と申します。
 金沢マラソン組織委員会におかれましては、2015年11月の第1回大会成功に向けて日々ご苦労されていることと察します。私たち市民ランナーの憧れの大会になるよう心から願っています。

 さて、金沢マラソンの応募の件についてですが、一つお尋ねしたいことがあります。
 3月1日の北國新聞の記事「金沢マラソン1万2千人参加へ 15年」の中に、「優先参加枠として、海外ランナーや県内宿泊ツアー参加者のほか、車いす利用者を除く障害のある人も加えた」とあります。
 まだ細かな応募方法も決定していないとは思いますが、この部分を見ると「車いす利用者の応募は不可」とも読み取れます。それとも、優先参加枠ではダメだが一般参加枠では応募できるのでしょうか。ここを知りたくてお尋ねさせていただきました。

 私の友人の下山利博さん(40代)は、競技用の車いすではなく、日常生活用の車いすでフルマラソンに挑戦され、4時間台後半のタイムで何度も完走されています。東京在住の方ですが、金沢市犀川河川敷で開催されている「マラソンに挑戦する会」(主催・金沢中央走ろう会)に毎年遠征され、2008年はタイヤがパンクでリタイヤしたものの、2009年、2010年、2011年と4時間40分前後で3年連続で完走。(2012年以降は、この大会がゴールデンウィークから9月開催に変更になったため来られていません。)
 普通の車いすでフルマラソン完走能力のある下山さんの夢は、「公道を使ったシティフルマラソンを完走したい」というものです。この夢は私たち市民ランナーとまったく同じです。ただ全国のシティフルマラソンに問い合わせたところ、「他のランナーと接触した場合に危険」という理由で排除されているところがほとんどです。競技用の車いすが一般のマラソンに混ざる危険性は理解できますが、日常生活用の普通の車いすならガードランナーをつけるなど工夫すれば問題なしだと思うのですが・・・。

 下山さんは、犀川での「マラソンに挑戦する会」に参加されるときは、いつも一人で長距離夜行バスで来られ、だれの手も煩わせずに行動されていました。そんなしっかりされた方なのに、「車いす利用者」という理由だけでマラソン大会に応募さえできない差別を受けておられます。
 金沢マラソンが計画されていると知られたとき、「なじみのある金沢の街をぜひ走ってみたい」と思われたそうです。
 下山さんの参加に関して何か問題が発生するのなら、それを一つ一つ取り除いて、ぜひシティフルマラソンへの参加の喜び、また完走の喜びを味わわせてあげたいと思っています。もし伴走が許されるなら、私も大会当日の伴走をさせていただきたいです。

 2008年から2011年の「マラソンに挑戦する会」の下山さんの写真を添付させていただきます。
 ぜひ、ご検討よろしくお願いいたします。

     2014.4.4
                                 藤井廣司

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