2010年02月02日(火)
赤羽周平コーチはすごい! [マラソン評論]
昨日の朝刊に、「大阪国際女子マラソン」に関する気になるコメントが載っていた。
■沢木啓祐・日本陸連専務理事の話
後半に雨脚が強くなる過酷な条件の中、ベテランはベテランの味を出し、初マラソンの若手は次につながる走りをしたのではないか。
赤羽は残念な結果になった。もっとコーチ力を磨かないといけない。
直接聞いたわけではなく新聞の記事なので発言通りかどうかは定かでないが・・・、何が言いたいのかようわからん。特に、赤羽さんのくだりは、「失礼にもほどがある」と思う。
沢木啓祐さんは66歳。彼が現役ランナーのころは、マラソンを走る女性もいなかったであろうし、出産を経て第一線で活躍しているアスリートもいなかったであろうし、ましてや自分の全生活をなげうって妻であるランナーを支える男性コーチもいなかったであろう。
そんな彼に、ひと言だけ言いたい。
「どうか、赤羽周平さんのブログを読んでください」 (私のリンク集からどうぞ→)
2月1日付の記事「沢山のご声援ありがとうございました!」は、かなりの長文だが、冷静に赤羽有紀子選手とコーチである自分の分析がなされている。その内容もすばらしいのだが、それだけでなく文章がきれいでたいへん分かりやすい。いまだかつて、こんなふうに自己分析ができ、文章化して公開できたコーチがあっただろうか。
私から沢木さんへのコメント。
「沢木さんのコメントは残念な結果になった。もっと専務理事力を磨かないといけない。」
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「江文峠越え10kmラン・8」
今、すごく迷っている。
「仮想とかしき島マラソン10kmコース」として、江文峠越え往復を練習している。回を重ねるごとにタイムは縮まってはきているのだが、それはほとんど下りの部分。元々苦手な登りの部分が、なかなか思うようにタイム短縮できていない。
レース当日は、去年もはいた「ゲルヌーサトライ(240g)」で出場しようと決めていたのだが、ここにきて不安になってきた。上り部分を縮めるには軽量シューズに頼るしかないか・・・。
そんな気持ちで、おとといの「くみやまマラソン」は、「ミズノ・ウェーブスペーサー(170g)」で走ってみた。ほとんど平坦地で上り坂の練習にはならなかったのだが、やっぱり足の蹴りが軽快。タイムも、去年より45秒ほど縮められた。
しかし、軽量シューズのなせる技・・・、かかとへの衝撃が強烈で、今もまだ痛い。とてもこの状態では、下りが攻められない。
今日は、「サロマレーサーST(270g)」。
ウェーブスペーサーとくらべると100gも重い。しかし、痛めているかかとを全然気にせず走れる。上りはやっぱり重い感じがするが、下りはガンガン攻めていってもだいじょうぶ。
もうこの際、上りのタイム短縮はあきらめて、このサロマレーサーSTで私の得意な下りを攻めまくるという手もある。
どこかのシューズメーカーが、走っている途中でクッション性とかを調節してくれるシューズを開発してくれたらいいのになあ。
本番のシューズは、まだまだ迷います。(と言っても、あと4日!)
さて、今日の目標は45分30秒。
? 4分24秒。 最終目標まで−14秒
? 8分48秒(4分24秒)。 −14秒
?13分36秒(4分47秒)。 −27秒
?19分32秒(5分56秒)。 −16秒
?23分51秒(4分18秒)。 −18秒
?29分20秒(5分28秒)。 −28秒
?33分10秒(3分49秒)。 達成(貯金11秒)
?37分20秒(4分10秒)。 達成
?41分32秒(4分12秒)。 −2秒
?45分45秒(4分12秒)。 −2秒
このコースを走れるのも、あと1回か2回。上り区間(0〜4kmと5〜6km)を、せめてもうちょっと縮めたい。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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コメント
みきさん、長いコメントありがとうございます。
身近にうまく調整されているランナーがおられるのにもったいないような気もしますが・・・。まあ、人それぞれということで・・・。
うちの場合は、ランニングどころか生活すべての場面でヨメさんに避けられているので、最近はほとんどいっしょには走っていません。でも若いころは、よくいっしょに走りました。夫婦ペアのレースに出たこともあります。
私は他の人と一緒に走るのは苦手なんですが、ヨメさんと子どもらだけは例外です。家族といっしよに走る時、つくづく「幸せだなあ」と思います。
もちろん、そんな時も何か口出しするわけではありません。元々ど素人ですから。
それから、赤羽さんご夫妻の件ですが・・・。
赤羽夫妻に責任があるとしたら、スポンサーである「ホクレン」さんに対してであって、ゴチャゴチャ言う人は無視してもいいような気がします。
「文句を言うなら金をくれ・・・」
企業がスポーツにお金をつぎ込むのは、ほとんどが「企業イメージアップ」のためと言われています。日常生活用品にあまり関係ない企業が、スポーツにお金を出したり、大会会場に大きな看板を出したりしているのはほとんどそれが目的のようです。
以前にちょっと書いたんですが、北京オリンピックの直前ギリギリまで野口みずきさんが不出場を発表できなかったのは、このへんのからみがあったように思います。
今回の赤羽有紀子選手が、そのへんをどう考えておられたかはよく分かりません。でも、レース前日の「覚悟」というブログの記事を読んだ人は、あれこれと考えたと思います。
ブログは難しいです。
「負の部分」が書きにくい。たぶん、赤羽周平さんもかなり言葉を選んで書いておられると思います。
私のブログも、「私生活を全部さらけ出して書いている」とよく言われます。でも、自分では20〜30%くらいしか書いていないつもりです。
たとえば、「出店時に商品を万引きされた話」などはとても書けないです。ひとをいやーな気持ちにさせたくないし、自分も思い出したくないし・・・。
話がそれました。
「ママさんランナー奮闘記」というタイトル、確かに今は使われていません。そもそも「ママさん」なんて誰も言わない。「お母さんランナー奮闘記」にしてほしかった。(そういう問題ではなかったですね。)
初めのころの赤羽さんのブログは、「ごく身近に、自分のすることに反応してくれる家族がいたらどんなにうれしいことか」という内容のブログであったような気がします。正直言って、「家族の楽しさ」を売りにしておられたと言ってもまちがいではない。
さて、これから、赤羽夫妻はどこをめざすんでしょうか。
答えにくいコメント、すみません。
話の飛躍のついでに・・・
私ら夫婦もそろって市民ランナーです。
夫はひと昔前は月間800km走る猛烈ランナーで、フルでサブスリー、ウルトラでサブ10も達成しています。
比べて私はヘボランナーですが。
でも私は夫の影響でマラソンを始めようと思ったわけではなく、元々夫と知り合う前から走ることが好きで勝手に走ってます。
夫は夫、私は私。一緒に走ることはめったにありません。
夫のコーチなど受ける気はさらさらないし、ほっといてくれるのが一番ありがたい。私は夫の世話など受けず自分の力でレベルアップしたいのです。
でも、赤羽さん夫婦は市民ランナーではありません。
先のコメントにも書いたように、実業団選手・コーチなのですから走ることは「仕事」です。
企業からお給料をもらって陸上をやっているのですから、赤羽周平コーチは「全生活をなげうって」ボランティアで奥さんのお世話をせっせとやっているのと違います。
実業団コーチとしての責任があります。
有紀子さんも「私は私。ほっといて」なんて言える立場ではないでしょう。
選手として結果を出さなければならない責任があります。
だから、「妻に尽くす夫と、夫に支えられるママさんランナー」みたいに美談化された書き方にちょっと納得がいかなかったのです。
有紀子さんご本人も「ママさんランナー」を売りにしたいわけではないと思います。
だからブログのタイトルも変更されたのでしょう。
以前あった「ママランナー」というサブタイトルの文言が消されましたよね。
相変わらずひねくれたコメント?
またまた答えにくいですよね。
すみません。
みきさん、コメントありがとうございます。みきさんのコメントには、正直に言って答えにくいです。
まず赤羽周平さんのブログについてですが・・・。
ほかの選手のブログを見たことがないので比較はできないのですが、抜群に読みやすい。それは、多くの読者に理解してもらおうと気をつけておられるからだと思います。たぶん、もっと難しい言葉を使って書こうと思えば書けるのではないかとも思います。私らの参考にできる内容もたくさん含まれていてありがたいです。
次に、赤羽有紀子選手と赤羽周平コーチの関係。
私もこんな関係が普通に見られる時代に早くなってほしいと思います。ただ、沢木専務理事やその他おえら方がどう思っておられるか。
「ほら見てみー、わしらのゆうこと聞かへんさかい、失敗したやろー」というニュアンスが含まれているような気がしてなりません。
話は飛躍してしまいますが、市民ランナーとして活躍されている女性ランナーのダンナさんをほとんど見たことがありません。あれは、なんででしょう。「勝手にせー」とでも思ってはるのかな。
お付きみたいな男性がおられても、それは同じクラブ内の赤の他人ということが多い。ダンナさんがせっせと身のまわりの世話をしているというのを見たことがない。それはそれで、奥さんもうっとおしいんかなあ。これ、フシギです。
それから、私も、赤羽有紀子選手がお母さんランナーであるという理由だけで注目している一人です。(むかつくでしよ。)
赤羽さんのブログを見るようになったのも、娘の優苗ちゃんのことがくわしく書いてあったから。誕生日を機に、ブログから写真が消えてしまった時はガッカリでした。
同じものを見ても、人はそれぞれ感じ方がまったくちがう。だから、おもしろいんですね。
批判大歓迎。また、お願いします。
私も沢木陸連理事のコメントには疑問を持ちました。
もし、途中棄権というレース結果だけを見て言ってるのなら軽率な発言はやめていただきたい。
でももし、日頃の赤羽さん夫婦の努力を理解した上で「もっとコーチ力を磨いてさらにレベルアップを目指して頑張ってほしい」という応援的メッセージなのなら同意します。
沢木さんのコメントの真意はわかりませんが。。。
赤羽さんもブログに書いておられるように、マラソンの技術を磨くにはやはり経験が必要だろうし、失敗から生み出される反省点もステップアップのための材料であることを理解した上での周囲の応援も必要ですね。
しかし、私的感想は・・・
赤羽コーチのブログの内容について。
確かに冷静に分析されていますが、あの程度の自己分析なら、市民ランナーでもマラソンをよく勉強している人ならできる人はたくさんいます。
コーチならできて当然のことだと思います。
それができないコーチにコーチの資格はない!
そして、「自分の全生活を投げうって妻であるランナーを支える男性コーチ・・・」という部分について。
赤羽さん夫婦は実業団に所属し企業のサポートを受けてマラソンをやっている選手とコーチ。マラソンはいわば「仕事」。たまたまそれが夫婦という立場であるというだけ。特別なことではないと思います。
「夫が表舞台で活躍し、妻が支える、というのが普通」という固定観念で見れば珍しい夫婦かもしれないけど、それは男尊女卑的な見方だと思います。
私は女子選手が結婚・出産を経ても現役選手として活躍し続けることが当たり前の時代が早く来てほしいと思います。もうすぐそこまで来てるのではないでしょうか。
「妻が選手、夫がコーチ」日本では今は赤羽夫婦と弘山夫婦ぐらいかな?
海外ではそういう夫婦たくさんいますよね。
私は赤羽さんが「ママさんランナー」であるという部分だけが注目されていることに違和感を持っています。
赤羽さんはママだからすごいのではなく、ひとりの選手として素晴らしいと思います。
チーターの体の動きを研究し獲得した、というあのしなやかで力強いフォームに私は着目していて、勉強させてもらおうと思ってます。
いろいろ批判的なこと書きましたが、私は赤羽さん夫婦のこと、選手として、コーチとして、とても好きですし、これからも応援していきたいと思ってます。