2009年09月07日(月)
第26回聖湖マラソン・続き [ランニング・出張販売]
このレースでもっとも印象に残ったランナー、T.Sさん。
かっこいいサングラス姿が印象に残ったわけではありません。この写真ではちょうど隠れてしまったけれど、ずっと手にペットボトルを持って走っておられたのです。
(私のゴールの3分後くらいにゴールされました。)
5km過ぎだっただろうか、私と抜きつ抜かれつの女性。この暑さの中で私と同じペースで走れる女性ということは、かなり強い人。
しかし、その手元を見てビックリ。なんとペットボトルを逆さにして持って走っておられるではないですか。まるで、聖火ランナーのように。
物を持って走っている男性ランナーはちょこちょこ見かけるが、女性では初めて。これは、写真を撮らせてもらおう。(残念ながら、この写真もペットボトルがしっかり写っていない。)
「すいませーん。さっき、写真、撮らせてもらいました。ペットボトルを持って走ってられる姿が珍しくて。私、『京都キャロット』っていうランニング用品店の者なんですけど、ブログ書いてるんです。写真、載せさせてもらってもいいですか。」
「はい、どうぞ。」
「それって、たいへんでしょう。」
「私、すっごくのどが渇くんです。だから・・・。」
「いっつも、このスタイルで走っておられるんですか。」
「ええ、いつもです。」
こんなふうにオリジナリティのある人、私は大好きです。
10km地点で、56分46秒。
ちょっとだけペースが上がった。
ここのコースは完全折り返しコース。前半後半全く同じところを走る。つまりペースを守れぱ、折り返し点でのタイムを2倍したものがゴールタイムになる。
私が折り返すとき、役員さんの声が耳に入った。「今ちょうど、60分です。」
えー、ということは後半ちょっとでも気を抜くと2時間オーバーか。帰りにもななちゃん見たいし、高木さんのおばあちゃんとも写真撮りたいし・・・。
せめて30秒でも貯金つくりたいなあ。
走りだしてから体が思うように動かないわけ。初めはてっきりこの暑さのせいだと思っていた。標高800m地点を走っているのだから、さすがに日かげはすずしい。しかし直射日光の当たるところは30℃をこえていそうだ。
でもよくよく考えてみると、この不調には別の件で思い当たるふしがあった。
「先週、『神鍋』を走ってなーい」
私はふだんまったく練習しないでレースばっかり出ているので、1週前のレースが練習のようなものだ。「神鍋」の申し込みをミスってしまったのが、今ひびいている。
15km地点、1時間25分08秒。
残り6.1kmを35分弱と考えたら行けそうだが、残り1.5km地点でおばあちゃんと写真をと考えると34分で行きたい。この重い足には、けっこうきついノルマ。
ここは国道191号線を横切るところ。
真ん中に車をためるところをつくり、上手にランナーと車を交差させておられる。
残り3km地点で、1時間42分34秒。これで、30秒の「写真タイム」確保できたかな。
さあがんばるぞーと思いながら最後の長い坂を登っていると、高木さんが車で追い抜いていくではないですか。車の屋根にピカピカクルクルをつけて走っておられたので、これは緊急車両。私を追い抜かれた先に、ランナーがすわりこんでおられるのが見えた。
「これは、写真撮っておかなー」と思い、あわててシャッターを。
近すぎたー。高木さんの大アップ横顔。
それにしても、本当に何から何までご苦労様です。
さあ、高木さんち前。
ななちゃんは家の前でちょっとバテ気味。おばあちゃんたちは・・・、とさがしたら向かいの小屋の前に勢ぞろい。
高木さんのお孫さん、子どもモデルでもできそうなくらいかわいいー。
ここで元気をいっぱいもらって、さあラストスパート。
スキー場センターハウスに向かう最後の直線は、すごい応援の人々。ここはがんばれる。
ゴールは、1時間59分35秒。
ギリギリ2時間は切れました。
それにしても、ゴール後はフルを走ったあとくらいの疲れ。「きっつーい」
着替えてもどうせまた店の片づけで汗びしゃになるので、ランシャツランパン姿のままでいた。すると、「ランナーズ9の会に入っておられるんですか」と声をかけてくださる方あり。
「はい。あのー、9の会の方ですか。」
「いえ、入ってはいないんですけど、今年、『広島〜長崎反核平和マラソン』に参加させてもらったんですよ。」
「そうなんですか。3日間全行程ですか。」
「ええ。『広島〜長崎』にはこられてなかったですよね。」
「はい、今年は準備不足で。でも、来年はなんとか出たいと思ってるんです。」
声をかけてくださったのは、山口のYさんでした。
後片付けをしているときも、大会スタッフさんから「9の会っていうのはなんですか」と聞かれた。
「憲法9条を守っていきましょうという会です。」
「ああやっぱり、そうかと思ってました。」
「やっぱり」という言葉はうれしい反応です。
ここから長い長い帰り道。
帰りはごはんを食べたりしていたので、7時間超。
こら、腰いわしまっせー。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
T.Sさん、コメントありがとうございます。やっぱりうちの店は、店の名前に「京都」とつけているのでそれが印象に残り、たいていの方がこのブログにたどりついてくださいます。
「聖湖マラソン」のスタッフさんの中にも京都の大学を出ておられる方が多く、そんなこともあってかとても大会関係者のみなさんに親切にしていただいています。
T.Sさんも京都産業大学出身だったとは。あの力強い走りっぷりは、元体育会系だったんでしょうか。ペットボトルを持ってハーフを走るくらい、へっちゃらなのかも。
10位入賞おめでとうございます。もし来年も「聖湖」に出られるようでしたら、ぜひ一声かけてくださいね。
こんばんは☆パオパオさん!
ブログ拝見しましたー。
ありがとうございます。
暑かったけど楽しい大会でした☆
今日、女子1部で10位って事で、賞状等が送られてきてビックリしました!
ペットボトルは暑い時期の大会だけ持って走ってます!ボトルホルダー?をして走るか、手に持って走るか悩みます…。
京都キャロットさん、京都産業大学の近くに店舗があるんですね!HPを拝見してびっくりしました。
私、京都産業大学の卒業生なんです☆
とても懐かしくなりました。
またどこかの大会でお会いできる日を楽しみにしています!