パオパオだより

2022年09月06日(火)

きくが生まれた牧場へ [ランニング]

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 きくのことをちゃんと伝えなくてはならない人は3人。
 お一人は「はたえだ動物病院」の山口先生。もうお一人は、京都御所のバイトを休めるように手配してくださったバイトリーダーのKさん。このお二人にはすぐにお話することができた。

 もうお一人残っていたのが、きくの生まれた高山牧場の菊司さんの奥さん。17年前にきくをいただいてから何度か高山牧場にはおじゃまさせてもらってはいたが、最近は年賀状だけのお付き合いになっていた。
 最後はきちんとお会いして、今までのお礼を言わなければ。
 うちから雲ケ畑の高山牧場までは10km弱なので、「元気な病人」は走って行かなくてはね。

 今日も午後は雨の予報だったので、9時15分くらいにスタート。
 「きくちゃん、ちゃんとお礼言ってくるね。」

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 今日も最初は走ったり歩いたりで、キロ8分ペース。 
 でも、今日はゆっくりでいい。

 十三石橋の手前の寒暖計は30℃。今日も朝から暑い。

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 雲ケ畑川に沿って北上。
 「ここらあたりの川にも、きくをつけたったなあ。」
 きくが大好きだった川。もう一回入りたかったやろなあ。

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 途中の三原組の近くの水飲み場。
 「トユがない! 水が飲めん!」

 ああガックリ。大水が出て、トユが流されたようだ。

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 雲ケ畑到着。
 この鉄柱が、雲ケ畑の入り口の象徴みたいになってしまっている。早く崖崩れを治してほしい。

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 いつもの安井さんち。
 ここまでくれば、高山牧場まであと1km弱。

 この先であーちやんのお父さん(塚本直治さん)に遭遇。
 「菊司さんの奥さん、家にいてはりますかね」と聞いてみた。
 「今、介護の仕事に行ってはるから留守かも。でも、たぶん娘さんがおられると思う」とのこと。

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 出合橋を右に入れば、もうすぐ。

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 着きましたー。
 このこわい橋を渡ってすぐが、私の最後の教え子・高山康司君のおうち。その奥が牧場跡地。そして、そのもひとつ奥が菊司さんのおうち。

 ここまで9.55km、1時間15分。

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 もう崩れかけている牧場跡をバックに自撮り。
 きくちゃんは、この牧場のわらの上で生まれた。
 その牧場も、菊司さんの体の具合が悪くなったころに閉鎖。(5年以上前だったように思う)。牧場の建物は外観をとどめてはいるが、一部朽ちているところもあった。

 2005年3月30日、まだ目の開いていない黒くてコロコロとした子犬が牛小屋のわらの上にころがっていた。菊司さんが「5日ほど前に生まれた」とおっしゃったので、「3月25日生まれにしておこう」ということになった。そしてその子犬が、のちに「きく」と名付けられた。(私の案に家族みんなが賛成してくれた)。

 あれから17年5か月。
 玄関で「すみませーん」と声をかけると、娘さんが出て来られた。すぐに、「あっ、きくちゃんのところの・・・。元気にしてますか」と聞いてくださった。
 「それが、10日ほど前にとうとう死んでしまいました。17歳5か月まで長生きしてくれたんですけど・・・。」
 「母もいますので、呼んできます。」

 菊司さんの奥さんは、正社員として働きに出ておられるのだが、たまたま今日がお休みだったようだ。
 それからは募る話の数々。あとで時計で確認すると、23分も話し続けていた。

 それを全部書きたいのだけれど、一部だけ。
 一番よかった話は、きくちゃんの母犬の話。きくのおばあちゃんは「さくら」と言って、見た感じはきくに似ていたそうだ。気性が荒く、ものすごく強い犬だったらしい。「きくちゃんはさくらに似たのかも」とおっしゃっていた。
 その「さくら」から生まれたのが、きくの母の「くま」。「くま」は「さくら」のように気性は荒くなく、すごく賢い犬だったそうだ。
 ただ、きくが生まれてすぐに牧場にイノシシが来た時、きくを守ろうとしたのか、イノシシに向かっていき、お尻にかぶりついて退散させたらしい。
 以前に「イノシシを追い払った話」は聞いていたが、これが真相だったのだ。いい話を聞かせてもらった。

 あとちょっと笑った話もある。
 きくを見て「シェバードみたい」と言ってもらったとき、必ず「父も母も由緒正しき茶色の雑種です」と胸を張って言っていた。その話を今日もすると、「父は道を挟んだ向かいのおうちにいた白い犬やと思います」とのこと。私は17年間、にせ情報を流していました。いや、どっちにもしても「由緒正しき雑種」にはまちがいない。

 「いろいろご病気なさってるのに、わざわざ来てくださってありがとうございます。」
 そうおっしゃった時、私のこのブログの存在すらご存じなかったのに何で知ってはんのかなーと思った。そうそう、年に一度の年賀状を必ず出して、そこに細かい情報を書いているのが役に立ったみたい。これからも年賀状は出し続けよう。

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 柴犬のこうたろう君。もう10歳。
 「写真撮らせてな」と言ったら、こっちを向いていいお顔をしてくれた。

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 こちらは、雲ケ畑に捨てられていた子猫ちゃん。
 みーちゃんそっくりの「乱れきじ柄」だった。

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 もう1ぴきは、「白キジ・オス」。

 「どなたかにもらってもらおうと探してるんですけど、しっかりした人でないと渡せませんし・・・。」
 この言葉は、うちらの家はきくを渡してもだいじょうぶと思ってくださったということにつながるのかな。そうであったら、うれしい。

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 早いうちに報告に来れてよかった。
 これで、私の気持ちもやっと一区切りができる。

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 来るときはだいぶ歩いたので、帰りは休まずしっかり走る。
 帰りにもあーちゃんのお父さんに遭遇。
 「奥さんがお家におられて、しっかりしゃべってきました」と報告しておいた。

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 今は速くは走れないが、粘り強く走ることはできる。
 やっとキロ6分台を続けられるようになった。

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 寒暖計は29℃。
 お昼に近くなっているのに、空に雲が多くなったせいか1℃だけ下がった。
 ここからの長い上り坂も、がんばって歩かずに走り切った。

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 帰りは9.67km、1時間06分。

 きくちゃんのおかげで、往復19.2km以上走れた。
 きくちゃん、ありがとう。また雲ケ畑まで走って行くわ。

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 また、町内1kmダウンジョグ。

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 猫ちゃんは、ひさしちゃん以外見当たらず。
 でも、かわいいきれいな実がたくさん落ちていた。きくが元気なころなら、どうやろう。クンクン匂いでたかなあ。

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