2020年06月23日(火)
第8回一人沖縄平和ラン [ランニング]
朝7時50分那覇市の沖縄県庁をスタートし、夜8時11分名護市役所前にゴールしました。約68km、12時間21分でした。
いろいろあって今年が最後になるかもと思うと、不思議な力がわいてきました。今日の気象状況だと、ゴールはあきらめてバスで帰ってくるという選択肢もありました。ところが、バカ力ならぬバカ気力がわいて出て、最後まで行けました。
よく考えてみると、時間制限がなく自由に走れるので、こむら返りさえ起らなければ完走せんとね。
応援してくださっていたみなさま、本当にありがとうございます。
朝5時半起き。
着替えて、バナナとドーナツを食べる。
沖縄に入ってからずっと続く頭痛。朝起きたら治ってるかなあと思ったら甘かった。甲状腺関連のチラージンやカルシウムのほかに、コムレケアとガスター10、それに加えて今日はバッファリン。お腹が変になりそう。
起きたときから激しい雨音。予報通りやねえ。
家を出る時から雨がっぱ。これは先が思いやられる。
5時56分、名護バスターミナル前通過のやんばる急行バスが、1分早く着てビックリ。これは初。たいてい10分近く遅れてくるのに。
バスの中は冷房が効いていたので、雨がっぱを着たまま。足にも予備のビニール袋をかけていた。
途中から雨がやみ、これだと曇り空で一番走りやすくなるのではと期待した。
ほぼ時刻表通り、7時半ころ県庁北口に着。
ここでまた、バナナとドーナツ。
そして、大事な大事な「平和・憲法九条」ののぼりを背中にセット。もう8年連続8回目なので、10分くらいでセットできた。
スーツ姿の若い女性にシャッターをお願いした。ちょっと絡んでほしかったのに、スススーと言ってしまわれた。残念!
7時50分、県庁前をスタート。
まずは国際通りへ。
頭痛が治まってくれることを祈りながら、ゆっくりと。
最初の1kmは7分半。このペースで行けたらうれしいけど、それは無理。
「ペットのおみやげ・わんすこう」、きくに買いたかったなあ。
2kmも進まないうちに突然の大雨。
近くにひさしのあるお店があったので一時避難。
小降りになったところを見計らって再スタート。
ところが、博物館前(サンエー那覇メインプレイス前)あたりで前が見えないくらいの豪雨。雨がかからないところに入って雨がっぱを着装。
この濁流、去年といっしょやん。
まあ去年はその大雨のせいで気温が下がって、走りやすかったんですが。
今年は1時間ほどでやんでしまった。
この時期は降ってくれた方がありがたいのに。
雨はやんだがまだ降りそうな気配だったので、雨がっぱ着たままのラン。まだ暑くはなかった。
リアルなお巡りさんの看板。
沖縄は看板までおっとこまえ。
東本願寺沖縄別院。
とてもお寺さんには見えない。瓦屋根にしてもらわんと。
10km、1時間30分。
途中で雨宿りを2回した割には速い。
コンビニがあったので一度目の休けい。
のぼりを降ろして、トイレをお借りし、あったかい缶コーヒーを買って飲んだ。
「58号線に出るにはどっちに行けばいいですか」とコンビにの店員さんにお聞きすると、すぐ横の大通りが58号線だった。
「晴れて来たがなー。暑なるがなー。」
いつも写真を撮る基地が見える陸橋。
この鳥居みたいなんが何か分からんかったが、これは夜間離着陸する戦闘機の誘導灯ですね。
20km、3時間02分(1時間32分)。
めっちゃいいペース。ちょっとでも涼しいうちに進んどかんと。これから気温上がるでー。
21km過ぎのコンビニで、二度目の休けい。
11時を過ぎてお腹が減ってきたので、早めのお昼ごはん。
やっぱり、冷麺とお茶やね。
ふた開ける時に、具がひっくりかえってもたー。
拾えるだけ拾ったけど、また腹痛になるかもしれん。
日本一人口の多い村「読谷村」、人口41575人(2020年5月末現在)。
この先の海岸が、米軍が最初に沖縄本島上陸に選んだところ。。
沖ハムの工場もありますよー。
ちょうど25km地点で12時になった。
私の父のいとこ、本家の跡継ぎだった藤井勘六さんは沖縄戦で亡くなり、遺骨も帰ってこなかった。戦死された場所もはっきりとは分かっていないらしい。
沖縄線の激戦地と言われたところは、ここからは南南東に当たる。そちらに向かって手を合わせて黙とうした。すると、会ったこともない人なのに涙があふれてきた。勘六さんは知らずとも、その妻である歳子さんや息子の克己さんのことはよく知っていたからかもしれない。(克己さんと私はまたいとこ。)
思い出のファミマ。
「第1回一人沖縄平和ラン」の日は猛暑で、まだ30kmくらいだったこの時点でフラフラになっていた。その時、ファミマの方から冷たい飲み物を持って現れた人がいた。私のブログを見て応援に駆けつけてきてくれた小橋川さんだった。そのあとマラソン大会でちょくちょくお会いしたが、元気にされているだろうか。
その少し先で、私を待ってくださっていた女性。
「車で追いかけてきました。暑い中、ありがとうございます」と言って、パンとジュースと塩の入った袋を渡してくださった。
読谷村の喜友名さん、ありがとうございました。
30kmを越えたら3回目の休けいと思っていたので、袋を持ったままもう少し進んだ。
30km、5時間02分(2時間00分)。
たくさん休みながら走ったので、この10kmはちょうど2時間。名護まで、あと37kmらしい。
のぼりを降ろし、歩道に座ってゆっくりとパンをいただいた。フィッシューバーガー、おいしかったです。
ふくらはぎにバッタのこども。
「応援してやー。」
恩納村に入り、殺風景なバイパスに入る手前でも車の男性からお茶の差し入れをいただいた。このあとのバイパスには自販機が一切なかったので、すごく助かった。
遠くにきれいな海が見えるのがせめてもの救い。
名護の山を削っているところも見える。
ここから見ると、まだまだ遠い。
去年はずっと雨だったので応援が少なかったが、今年はクラクションを鳴らしての応援をたくさんいただいた。ありがとうございました。それだけでもすごくうれしくて、力がわいてきます。
そのクラクションに「ありがとうございます!」とこたえていると、かなり下の方から「おー、がんばれやー」と大声が。畑仕事をされていた男性が私に気づき、声をかけてくださったのだった。ああ、うれしい。
バイパス内で40km、6時間43分(1時間41分)。
自販機も何もないので休むに休めず、ひたすら進んだ。その結果、思っていたより早く40kmに到達した。あと半分以下。
まだバイパスは続いていたが、もう耐えられん。バイパスを出て国道58号線へ。
近道よりも、自販機。
「ブーちゃん、助けて!」
こんなところにもお菓子御殿があったんや。
いつもはバイパスを通っていたから知らんかったんやね。
やっと見つけた自販機。
500のクレープジュースをぐびぐびぐび。
その前に名護の走友・比嘉増美さんからラインがあった。
「今日は慰霊の日。今年も、平和ランしていると思います!!がむし暑いのでけっして無理はしないでくださいね〜」
やっと落ち着いたのでお返事。
「今、42.8km地点です。かなりくたびれています。名護市役所まで、あと25キロくらいです。ゆっくり行くので、ゴールは暗くなってからですね。」
「仕事で応援いけないので、水分補給忘れないでね〜」
「ありがとうございます。」
ここで、コムレケアゼリーとガスター10を投入。
ペタンと座ったのでちょっと元気になって、再スタート。
58号線を進んで行く。
景色が変わるので、バイパスよりは走りやすい。
58号線とバイパスが合流するあたりで、私を追いかけてきた男性あり。
果物の差し入れを持ってきてくださった。
「パンク屋の兄です」と言われたのだがピンとこない。何度か聞き直して、比嘉増美さんのダンナさんのお兄さんだと分かった。
弟さん夫婦から私の話を聞いて、駆けつけてくださったのだった。初めましてなのに、ありがとうございました。
ちょっと先にちょうどいいコンクリートブロックがあったので、しっかりと座っていただいた。私の大好きなパイナップルとスイカ。元気が出ました。
比嘉増美さんにライン。
「今、お兄さんから差し入れをいただきました。ありがとうございます。ゆっくりいただきます。」
「めがだいぶつかれているみたいですね〜 ここらでバス乗るのをおすすめします。平和のためがんばってくれてありがとうございます これ以上走るとコロナになりますょ〜」
「まだだいじょうぶ。だいぶ涼しくなってきました。」
たしかに、疲れのピークはバイパスの中。ちょっと意識がもうろうとなりかけたときもあった。
パイナップルとスイカのおかげで、またしっかりと進めるようになった。
50km、9時間05分(2時間22分)。
2回長い休けいを取ったので、ずいぶん時間がかかった。
でも、あと17kmほどですから。
ゴールが見えてきたー。(と言っても、ここからが長い。)
サーッと通り雨があって、少しだけ涼しくなった。
7年前の「第1回」のとき、こむら返りで断念したみゆきビーチ前。
新しいホテルが建設中だった。
真樹が以前バイトに行っていた「かりゆしホテル」。
ここの大浴場はいいらしい。
名護の手前のかりゆしビーチ。
あと10kmくらいかなあ。
暑いコーヒーとビスコで休けい。
元気出ます。
休まず走ってもキロ9分。ずっと歩いてもキロ12分。
できれば、キロ10分ペースでは行きたいんですけどね。
体のあちこちが痛くなってきて、頭痛が気にならなくなってきた。
ええのか、悪いのか・・・。
高速道路の出口。
人はその横の細い道を通る。
ここで60km、10時間57分(1時間52分)。
高速の下をくぐり抜けると名護湾。
きれいな夕陽が応援してくれるような気がする。
名護の街までの5kmほどは、海岸沿いのバイパスのような通り。人家はまったくなく、人と出会うこともない。
ここは休まず進むことに決めた。全部走るのはきついので、1km走って1km歩く。だいたい9分と12分で進むことができた。
名護市役所ゴール向いのアグー豚像前ゴール。
67.7km、12時間21分。
完走できたー。こむら返り、おこらんかったー。よかったー。
だれのお出迎えもなかったのは、ちょっとさびしかったけど。
「やりきったどー!」
こんなかっこうで12時間走り続けました。
のぼりを固定するロープのリフレクターが光ってる。
ぽっこりお腹もへっこみましたねえ。
この体型を維持していかんとね。
癌に負けずに走り続けるぞー。(ほんとかね?)
ここから真樹のアパートまで1.5km。これがけっこうつらかった。
これで67.7+1.5=69.2kmの「一人沖縄平和ラン」は無事終了。
家に着いて、まずははんぺんにご報告。逃げ惑ってたけど。
そのあと着替えてコンビニへ。
気持ち悪くて何も食べられそうになかったが、梅のおにぎりとチキンラーメンのカップラーメンを買ってきた。
お風呂に入ってから、なんとかチキンラーメンだけ食べた。おにぎりは無理だった。
11時過ぎ、真樹がバイトから帰ってきた。
アイスを買いに行ってもらって、ぺんちゃんと記念撮影。はんちゃんも入ってくれたらよかったのにね。
一日曇り空だったのに顔真っ黒け。恐るべし、沖縄の陽射し。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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