パオパオだより

2009年05月13日(水)

「愛のむきだし」 [映画]

画像(240x240)

 行くか行くまいか迷った映画。
 一番のネックは、上映時間237分。間に10分の休けいが入るので、実質4時間超。そんな長い映画、見たことない。(ちなみに、今まで見た映画で一番長かったのは、「山猫」の3時間6分だと思う。)

 朝、新聞の映画案内を見た時、この映画くらいしか「ピピッ」とこなかった。
 上映館は、滋賀会館シネマホール(滋賀県庁前)。一度閉鎖され、その後復活したところ。前にも何回か行ったことがある。駐車場がないのが困ったところだが、近くに100円パークがあるだろう。

 結論から言いますと、この映画をあなどっていました。はっきり言って、すごい映画です。

 着くなり、いきなり、特別料金2500円にビビッてしまったが、ここまで来たら入るしかない。駐車料金とパンフレットの料金を合わせると、けっこうなものになってしまった。

 はじめの部分は、日曜朝のテレビの戦隊もの(ゴレンジャー系)のようなノリ。これは、4時間はきついぞー。
 しかし、途中からどんどん目が離せなくなってきた。主演のユウ役の西島隆弘とヨーコ役の満島ひかりが抜群。表情の変幻ぶりがすごい。お二人とも初めて見るが、すっごい深みがある。

 神父の父を持つ高校生のユウと、その神父に強引に引っ付こうとする女性カオリの義理の連れ子の高校生ヨーコ。ユウは父から罪を強要され、女性の股間の盗撮に明け暮れる。父・カオリ・ヨーコの三人は、カルト教団に取り入られてしまう。そこからヨーコを取り戻そうとするユウ。

 入館者13人中お2人は、休けい時間に帰られた。しかし、後半は手に汗握る展開だった。
 ユウがカルト教団に潜入し、建物を爆破し、信者をめった切りにしたころでこの映画が終わると思っていた。しかし・・・。このあとは、映画を見てください。

 西島隆弘と満島ひかりの最後の顔が、なんともかわいかった。こんな展開はありえないと思いながら、不覚にも泣いてしまった。この二人で、「愛のむき出し・2」をやってほいしなあ。それができたら、絶対見に行くし。

 この映画は、主な役、西島隆弘・満島ひかり・渡部篤郎・渡辺真起子・安藤サクラの表情の変化を見てほしい。4時間でも、全然飽きません。ただし、絶対映画館で2500円出して見ること。DVDレンタルで、数百円で見るものではありません。

 ひとつ気になること。園子温監督は、本名らしい。「シオン」という名前から、たぶんクリスチャンだろう。その人が、こんなキリスト教を茶化したような映画撮っていいんかな。キリスト教は、「寛容の精神」やから、いいんかな。

 「愛のむきだし」、いいなあ。
 私も、ますみちゃんと知り合った時は、愛をむき出しにしてたなあ。むき出しにできたから、結婚できた。私は今も当時とまったく変わらない気持ちだが、ますみちゃんが変わってしもたね。

 廉や真樹にも、自分の愛をむき出しにできる「運命の人」と出会ってもらいたいと願う。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

 メイママさん、マイナーな話題に食いついてくださり、ありがとうございます。
 この映画は、ちょっと前に新聞の映画評で「ヘンタイを4時間にわたって取り上げた映画」みたいな事が書いてあり、興味を持っていました。私も、家族の中では「ヘンタイ」あつかいですから。きっと、共感できるところがあるやろうな、と思って。
 そんな軽い気持ちで行ったら大まちがい。この映画は、「R−15」指定。途中、血しぶきが上がるシーンなどはさすがにめいってしまいました。

 この映画の一番強烈なシーンは、ユウがヨーコをカルト教団から奪還し、また逃走しようとしたヨーコがユウを押さえつけ絶叫するシーン。それは、聖書の「コリントの信徒への手紙1の13章」。
 「たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしい銅鑼、やかましいシンバル。・・・(中略)・・・わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔を合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているように知ることになる。それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」

 このときのヨーコ(満島ひかり)の鬼のような形相が忘れられません。

 主役の西島隆弘は「AAA(トリプル・エー)」というグループのボーカルらしい。たまには映画もみてみないと、とてつもないような新しい人が出てきてるんですね。
 私は、今後、この二人に「注目!」です。

パオパオ 2009年05月14日 10時55分 [削除]

「愛のむきだし」ってすごいタイトルですね。私はそこでひいてしまいました。こうじさんはタイトルで「ぴぴっ」ときたのでしょうか? 監督さんはクリスチャンかクリスチャンホームの方でしょうね。きっと。でも、だからこそ茶化してもいいのかなぁって感じています。「私は罪人です」っていっている人こそが究極の罪人ではないかとクリスチャンの私は最近実感しています。 みたい気もしますが四時間あまり椅子に座っているのは腰が・・・ 愛だけでなく、自分の感情も想いもむきだしにしたらもっと楽にいきられるかなぁ。 あ、また固くなりました。すいません

メイママ 2009年05月14日 09時17分 [削除]

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