2016年04月18日(月)
私はまだかつて嫌いな人に逢ったことがない [ガードマン]
「私はまだかつて嫌いな人に逢ったことがない 」は、映画解説者・淀川長治さんの名言。私もかなりそれに近いのではないかと思う。
ガードマンの仕事をしていると、よく「○○さんはかなんやろう」とか「○○さんはほかの人とうまくいかんでなあ」と言われる。ところが私もそう言われる人たちといっしょに仕事をさせてもらっているのだが、いつも「えっ、そうなんですか」と答えることになる。人間関係で嫌な思いをしたことが一度もない。
確かにY隊長のような短気逆上型の人は苦手だが、別に嫌ということもない。子どもじゃあるまいし、仕事中に好きも嫌いもありますかいな。あえて言うなら、それも含めてのお給料ですわ。健全な大人はそう考えます。
それより、私は逆の思いをすることのほうが多い。
「なんでみんなこんなに親切なんやろう」と。
今日も○ナート。私の最初の配置場所は川端入口。仕事が始まってしばらくすると、50mほど先で手を大きく振る大男あり。「黒人に知り合いはおらんにゃけど」と思いつつ目を凝らすと、「なーんや、S水さんやん。」1時間差で出勤してきたS水さんが、私を見つけて大きく手を振ってくださったのだ。
私より17歳も年下で、特別気が合うわけでもない。それなのに、いつも私を見つけると手を振ってくれる。ちょっとしたことやけど、これがすごくうれしい。
S水さんだけではなく、ほかにもこういう人がたくさんいる。ガードマンはただただつらいだけの仕事かと思っていたが、そうでもない。いつもボーっとしていて役立たずの私だが、そんな私にやさしく接してくれる仲間が多い。不思議です。
私のことを嫌いな人が多いかもしれないけれど、私は嫌いな人が一人もいない。うそっぽいけど、ほんとですよ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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