2008年12月26日(金)
再見、ナリケン! [私の好きな人]
「 再見(ツァイチェン)、ナリケン! 」
4/1のブログで紹介した、私の大好きなナリケン。そのナリケンが引っ越ししてしまう。
今日、去年の担任のT先生が真樹を心配して家に来てくださった。その時、去年真樹と同クラスだったナリケンが引っ越すことを知らされた。
「えー」
学校行事のたびに、ナリケンに会えるのが楽しみだったのに・・・。生まれながらのエンターティナー、ナリケン。授業参観も、真樹のクラスではなくナリケンのクラスを見たろかいなと思ってたくらいやのに。
T先生の話によると、もう今日が最後とか。
えらいこっちゃ、会いに行かんと。
晩ごはんを食べたあと(8時過ぎ)、ナリケンちへGO!
地下鉄「国際会館前」駅付近をウロウロ。
たぶんここやろと思われるマンションに入ると、○○の表札。「あったー!」
「(ピンポーン) 遅くからすいません、○○さんのお宅ですよね。」
「はい。(やや不安げな声)」
「○○中学校2年の藤井真樹の父です。○○君が引越しされると聞いて、お話したくて・・・。」
「はい。ちょっとお待ちください。」
しばらくして、玄関のドアを開けて出てきてくれたのはご当人・ナリケンだった。
「こんばんわ。」
「あっ、今日、T先生からナリケンが引越しするって聞いて。あわてて、来たんや。ジョーシンで阪神のユニフォームガラのカバンもらって、前から真樹にナリケンにあげってゆってたんやけど、そのままになってて。これ、もらってくれる? (ナリケンは、阪神ファンです。)」
「ありがとうございます。」
「それから、これな・・・」
話している途中、お母さんも出てこられた。
「すいません、おじゃましてます。今うちの子、ちょっと学校休んでまして、心配して去年の担任のT先生が家に来てくれはったんです。その時に、ナリケンが引っ越しするって教えてくれはって。いやー、これは会いに行かなあかんと思って・・・。」
「ありがとうございます。よくいっしょに遊ばせてもらったみたいで・・・。」
「いえいえ、こちらこそ。うちの子、小さな小学校から一人で大きな中学校に入って、不安な時にナリケンによくかまってもらったみたいで。去年の4月5月ころは、毎日ナリケンの話してたんですよ。」
「そうなんですか・・・。」
「うちの子、クラスでも一番小さいくらいで、ナリケンと並んだら親子みたいやったんですよ。今年のクラスも女子では一番低いんですけど、男子にちっちゃい子がいて。野球部の・・・」
「アサちゃん・・・」
ナリケンがニコッとして言った。それまで、まるで先生に叱られている生徒のようやったのに。
「お母さんに怒られるかも知れんのですけど・・・。
ナリケンのこと、私のブログに勝手に書かせてもらったんです。
4月1日『ナリケン』、7月12日『洛北中野球部、悲運のボールデッド』、10月2日『中学校体育祭』と3回も。プリントアウトしたのを持ってきたので、また読んでください。」
「その体育祭の写真は見ました。主人がパソコンで、『ナリケン』で検索していたら当たったみたいで。」(わが子の写真にことごとく失敗したのに、なぜかナリケンのガッツポーズのゴールはうまく撮れていた。)
「そうなんですかー。(ふむふむ)」
私のブログに、「ナリケン」でアクセスしていたのは、お父さんやったのか。納得。
「引っ越さはっても、ぜひ京都に遊びに来てくださいね。」
「ありがとうございます。娘さん、お大事にしてあげてくださいね。」
「すんません、心配していただいて。体はピンピンしてるんですれど、クラブが続けられんようになったショックが大きかったみたいで・・・。心のほうが・・・。」
「分かります。はげましてあげてください。」
「ほなな、ナリケン、またどこかで。名刺渡しとくし、メールしてな。」
「ありがとうございました。」
阪神ユニフォームがらのカバンと、なぜか「のとじま水族館」みやげのグネグネ鉛筆(これも、ずっとあげようと思って渡せていなかった)、北京オリンピックみやげの黄色のシャーペン(ナリケンは今年の体育祭で黄組だった)、そしてなぜかチェルシーのアメ一袋(おばはんくっさ)を渡して別れを告げてきた。
家に帰ると、早速ナリケンから携帯にメール。私が会いに行ったことをよろこんでくれたようだ。うれしいなあ。すぐに返事。
「藤井パオパオです。今日は突然おじゃまして、すみません。お母さんもびっくりされていたでしょう。
ひとつだけ残念なのは、ナリケンの野球の試合が見れなかったこと。今度の中学校では部活どうすんの? 野球やってほしいなあ・・・。
それから、今日のことをブログに書こうと思っています。イケメン・ナリケンの似顔絵つきでね。」
ブログを途中まで書き、寝ようとした時、真樹が話しかけてきた。
「パオパオのブログ、見ていい?」
わりとしっかり読んでいた。やっぱり、ちょっとは気にしてたんやな。パオパオについてきたらよかったのに。
「パオパオ、『ツァイチェン』って、なに?」
「ああ、それな。中国ではな、お別れの時『さよなら』って言わへんねん。『また、会いましょう』って言ってお別れすんねん。それが、『ツァイチェン』や。いいやろ。」
真樹も心の中で言ってほしいな。
「再見、ナリケン!」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=325