2016年10月29日(土)
初伴走 [ランニング]
「ダンナさん貸してください」という言い方をしたわけではないけれど、実質ダンナさん借用。松村さんご夫妻、今日はお世話になりありがとうございました。
先日の「国会前アピールラン」の時に、中野さんと「視覚障害者の伴走を必ずやろう」ということになった。その時は、「賀茂川パートナーズ」に頼めばなんとかなると思っていた。でもこれだと、また伸ばし伸ばしになってなかなか実現できない。
そんな時に、私の病気を心配してくださった松村千尋さんから「いっしょに走りませんか」というお誘い。なんてタイミングがいい。これは便乗して、ダンナさんお借りしなくては。
私の申し出を快く受け入れてくださり、西京極運動公園内をいっしょに走らせてもらえることになった。
私は、今から5年前2011年3月27日に長居で行われた「伴走教室」・「伴走教室・続き」に参加した。それはブログ友だちのfukikoさんがブログ内で告知されていたので参加してみようと思ったのだった。
参加させてもらい、伴走のむずかしさが分かった。そのあとfukikoさんが伴走相手を紹介してくださったのだが、自信がなくて引き受けられなかった。
今日も話していたのだが、末っ子の弱点の最大のものと言ってもよさそうなもの。それは、相手にガッカリされると極端に落ち込んでしまうこと。末っ子は相手を喜ばせようと張り切る。しかし、もともと中途半端な人間なものだから、自分の思いがうまく相手に伝わらないことも多い。良かれと思ってしたことが、喜んでもらえなかったり、逆に相手を怒らせてしまったり。こうなると最悪。それがこわくて何もできなくなってしまうこともある。
まあこれが5年間何もしなかった言い訳です。(また、ちいちゃんに「末っ子キャラ炸裂」と言われそうですが・・・。)
中野さんに会い、二人で「視覚障害者の伴走を必ずやろう」と約束してきたことはよかった。そして身近に、気楽にお願いできそうな人がいてよかった。
こうして、今日の午後、私の初伴走が実現したわけである。
「中野さーん、先にやったでー。」
午後3時集合の約束だったが、道路の渋滞で5分ほど遅れてしまった。
陸上競技場の足型前に行くと、ダンナさんがお一人ポツンと。
「すいません、藤井です。少し遅れてしまいました。奥さんは?」
「藤井さんから連絡があるかもしれないと言って、携帯をとりに帰りました。」
申し訳ないことをした。
しばらくして千尋さんが戻ってこられた。
「厳しい指導をよろしくお願いします。」
「いえいえ、そんなに厳しく言わなければならないことなんて何もないですよ。ふつうにいっしょに走ってもらって、段差やカーブなどの気を付けなければならないところだけしっかり言ってもらえさえすれば。」
「はい、よろしくお願いします。」
最初はお二人の走られるのについて行って、見て覚えればいいのかと思っていた。ところが、いきなり「行きますか」。「千尋さんがついて見てくださるので、なんとかなるか」と思いスタート。
しかし、そんなに簡単なものではなかった。
土曜日ということでイベントがあり、ジョギングコースに売店が出ていた。そのせいで、ふだんよりかなりの人出だった。
スタート直後から、いろいろなものがこわくてこわくて。
まずはこちらに向かってくる人。その人をどちら側にかわすかを瞬時に判断しなくてはならない。また、イベント関係の車両がゆっくりではあるが動き回っている。この車の動きを正確に伝えることができるか。
いっしょに走ること自体も難しいことだった。まず、手の振りがうまくシンクロしない。足幅は小刻みで、これはこれで慣れるのに時間がかかりそう。カーブでうまくリードできておらず、体がぶつかることもたびたびあった。
これらすべては、ベテランランナーである松村さんのほうがうまくカバーしてくださっていた。それでも私の「あせり」はひどいもので、最初の1周だけでクタクタになってしまった。
結論から言うと、これは何度も何度もいっしょに走らせてもらって慣れていくしかない。
途中、後ろからかなりのスピードで追い抜いていくランナーもあり、前だけでなく後ろにも注意を払う必要があることも分かった。
また走っている途中にトイレにも行けたし、短時間のうちにいろいろな要素の入っているいい体験ができたと思う。
だいたい1周1.25kmを9分前後で。これは、キロ7分ちょっとのペースで走ったということになる。しかし私の体感スピードはキロ6分くらい。自分のペース把握には自信を持っていたのだが、伴走ではこれが全然あてにならないということも気づいた。
こんないろいろな要素のある伴走が、いつも同じ相手ではなく、その時々の相手の個性にも合わせなければならない。これは奥が深い。
今日は8周10km弱(1周目はショートカット)。
正直言って、想定していた以上に疲れてしまった。でも、想定していた以上に楽しかった。
せっかく今日という日が実現したので、絶対にこれで終わりにしてはいけない。
ここに書いておいたらだいじょうぶ。
「絶対にまた伴走させていただきます。」
松村さんご夫婦といっぱいおしゃべりができてよかった。
その中で一番うれしかったこと。
「二人で初めてレースに出たときの写真を、藤井さんが撮ってくださっていてうれしかったです。そして次の年も写真を撮ってくださって、『去年と同じ人の伴走をされていた』とブログに書いてくださって、覚えてくれてはったんやーとまたうれしくなりました。」
それともう一つうれしかったこと。
なんかの話の中で、千尋さんが「藤井さんの奥さんは顔がかわいい」と言ってくださったこと。男友だちからはお世辞で言ってもらったことはあるけど、女の人からは初めて。
「根性はババなんですよね」と付け加えてもらうともっとよかったかも・・・(ああ、しばかれるしばかれる)。
いっちゃんわろてしもたこと。
「甲状腺癌て、すごいめずらしいらしいです。聞かはったことないでしょう」と私。
「いや、原発関係で働いている人がなりやすいんでしょう」とダンナさん。
「えっ、藤井さん、そういうところで働いてられたんですか」と千尋さん。
うーん、たしかにたしかに。私は何も考えずに、割のいいバイトに行ってしまうイメージありますよねえ。この話、家に帰ってヨメさんに話したら大うけ。
こんなふうにクスッと笑ってもらえる存在でいられれば、それはそれで幸せであると思う。
-------------------------------------------------------------------------------------
【今日のきく】
「「きもちんよかー・・・。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=3205
コメント
r松村さん、こちらこそ厳しいご指導(じょうだんですよー)ありがとうございました。
去年の万博クロカンで5位に終わった時、「来年こそ3位入賞!」と意気込んでいたのですが、それは来年の楽しみに残しておきます。
伴走初心者の私でよければ、ぜひご指名お願いします。ただし、失敗してもおこらんといてね。
先日は伴走ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
また走ってください。
万博クロカン、もしよろしければよろしくお願いします。。
ちひろさん、昨日はお世話になりました。
ダンナさん、疲れておられませんでしたか。やさしそうなダンナさんで、伴走の練習相手をしていただけてよかったです。
ブログに書いておいたら逃げられないので、絶対にまた伴走やりますね。ただし気が小さいので、「おこってはらへんかなあ」とビビりながらの伴走にはなりますが・・・。
藤井さん
昨日はありがとうございました。
また一緒に走ったりお話したりしたいです。