2016年10月19日(水)
アヘアへゆうたもん勝ち [雑用]
今日は寮1(二条)。
こちらの寮では、食堂の料理長さんやパートさんと話すことも多い。
現在の料理長S本さんは、今年4月から。学生寮の食事なので適当にやられるのかと思いきや、この人には料理人魂がある。来られた当初から、それをすごく感じていた。
いつも話される中身もしっかりしているし、第一表情が明るい。人生すべていいかげんで、「魂」というものとは縁のない私は、本来このタイプは苦手であったはず。ところが、しゃべっていてイヤな感覚が全くない。なぜだか分からないけれど。
私の病気が発覚して、食堂のメンバーには言ってなかったのだがどこからかいつの間にか伝わっていた。まあ別に隠していたわけではないし。
退院して2日後の先週13日。私を見つけたS本さんが声をかけて来られた。
「全然だいじょうぶですやん。えらいもんやわ。前と変わらずニコニコして出てこられたんで安心しました。」
「手術はけっこうてこずって大変やったみたいですけど、なんちゅうたって全身麻酔ですし。なーんにも分かりません。でもこれで終わりじゃなくて、まだまだ検査とか治療が続くらしいです。」
「ほんまですか。こんな元気やったら、もう病院行かんでもよろしいで。病院行く行かんは本人の勝手でしょ。」
「えっ、それは斬新な意見・・・。」
「そうですよ。高いお金とたくさんの時間使って病院行ってる間に、ほかのこといっぱいできますよ。」
「うーん・・・。」
この意見は斬新過ぎてビビった。病院に行かない自由ねえ・・・。
そして今日。
またS本さんが声をかけてきてくださった。
「検査の結果は?」
「それが検査自体が明日で、結果が分かるのがその10日ほど後で・・・。」
「ほらな、ゆったでしょ。そんな大変な病気やったら、はよう検査してすぐ治療に入れちゅうねん。そんなゆっくりしてるってことは、藤井さん、だいじょうぶですよ。もう病院行かんでもええんちゃいますか。」
「またまた。それは不安ですわ。うちのヨメさんも、ずっと健康でいるかコロッと死ぬかどっちかはっきりしてや、ゆうてますねん。看護とか介護とかはぜったいにせーへんしなゆうて。」
「それが普通でしょ。反対の立場になって考えてみてください。藤井さん、奥さんの介護を何十年もできますか。」
「うーん。」
「なんでも、白黒はっきりさせた方がよろしいよ。それでね、最後は『根拠のない自信』ですわ。それがあったら、また笑顔で戻ってこれますわ。」
「『根拠のない自信』ねえ、自信ないなあ。」
「それと、いっつもヘラヘラしてるこっちゃね。そういう人には病気がつかんらしいよ。」
「いつもヘラヘラ、それは自信ある!」
「そうそう、それでよろしいやん。理想は寛平ちゃんのアヘアヘアへやね。アヘアヘアへゆうたもんの勝ちですよ。寛平かって癌やったのに、あんなに走って、今もテレビに出てるやないですか。」
「ほんまや、ほんまや。アヘアヘアへ、ウーヒーハーやね。」
「それそれ。これからも、藤井さんが毎週当たり前のようにそこに座ってるのを楽しみにしときます。」
「ありがとうございます。必ず戻ってきます。」
魂の料理人S本さんはすごい。
ランナー以外にも気が合う人ができそうだ。よかった。
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【今日のきく】
寮の管理代行の仕事から帰ってきたのが、夜の11時45分ころ。
「きくちゃん、ちょっとだけだやでー」と言って、深夜のお散歩。
ちょっとは喜んでくれたんかなあ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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