パオパオだより

2013年12月31日(火)

辺野古の出口 [時事]

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辺野古の目抜き通りでバスケットをする子どもたち=沖縄県名護市辺野古区で

◎毎日新聞12月18日・特集ワイド

   出口のない町 辺野古の今
            普天間移設候補地として17年

◇市長選控え 非情な地元対策/除染員募集のチラシも

 「県外移設」はどこに行ってしまったのか−−。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設問題が持ち上がってから17年。名護市長選(来年1月19日投開票)を目前に、政府は埋め立て手続きを急ぎ、地元に圧力をかける。政治に翻弄(ほんろう)され続けた同市辺野古区では、今何が起きているのか。

 うろこ雲が浮かぶ青空の下に薄緑色のリーフが続く。赤土の丘でサトウキビの葉が風に揺れていた。辺野古区を囲む巨大な米海兵隊基地キャンプ・シュワブを一望に収める丘の畑を耕していた60代男性に声をかけた。「ここ1週間、オスプレイは飛んで来ないよ。名護市長選が近いから。あのものすごい騒音で移設反対の声が高まると米軍は困るからなあ。この丘から基地を眺めていると米軍の意図を肌で感じる」

 「辺野古移設を排除すると普天間が固定化する」との政府の説明を信じる地元住民は少ない。「ほらあそこ」と男性が基地内のトンネルを指さした。海から上陸した軍用車両はトンネルを抜けて山に登っていく訓練をするという。「こういう地形の基地は沖縄では辺野古だけ。重要拠点として整備する計画は昔からあった」と証言する。そもそも普天間返還と辺野古拡充は別の計画だったのだ。

 1966年に米側が作成した「米海軍施設マスタープラン」によると、米軍は60年代から辺野古沖を海兵隊の海上基地の最適地と認識。同県公文書館に所蔵されるマスタープランには、現在の埋め立て計画によく似た約3000メートルの滑走路を含む海上基地の設計図が添付されている。

 一方、普天間返還は、95年の米兵による沖縄少女暴行事件をきっかけに、翌年、日米間で合意された。両政府は辺野古を代替施設候補地と選定。過半数が反対した97年の住民投票を含め名護市民が移設反対、容認で選択を迫られるのは名護市長選で6回目だ。

 「住民が反対しても辺野古は埋め立てられるさ。せめて政府には金銭的な補償をしてほしい。辺野古の軍用地料の評価額は基地の街・金武(きん)町より安いというじゃないか」と男性はあきらめ顔だ。「地元振興のために企業誘致をしては」と提案すると、むっとした表情になった。「ここには企業が来てくれるような広い土地はない。辺野古から海に出よう、山に登ろうと思っても基地のフェンスに遮られる。この町には出口がない」

 名護市長選には、移設反対の稲嶺進市長(68)▽自民党の末松文信県議(65)▽移設容認を掲げる島袋吉和・前市長(67)が立候補を表明している。島袋氏は当初「末松氏が容認を明確にするなら支持する」と述べており、保守系の一本化が焦点だ。稲嶺市長は辺野古に近い同市東海岸の出身で、地元紙の見立てはそろって「保守分裂のままなら現職優位。一本化し、仲井真弘多(なかいまひろかず)・沖縄県知事が辺野古沖の埋め立て申請を承認するようなら、保守有利」。安倍晋三首相は6日、末松県議と会談して支援を表明、一本化を働きかけた。地方選挙としては異例の「首相官邸対名護市」の構図になりつつある。

 名護市の人口は約6万2000人、うち辺野古区は約1900人。中心部の市西海岸では、市長選候補者ののぼりが幹線道路に並び、宣伝カーが行き交う。一方、東海岸の辺野古区は閑散としていた。目抜き通りで子どもたちがバスケットボールに興じる。注意する大人はいない。めったに車が通らないからだろう。

 スーパーのガラス扉には「一般除染作業員募集」と書かれたチラシが張られていた。店員は「頼まれたから張っただけ。働きに行った人がいるかどうかは知らないけれど、足を止めて見ていく人は多いよ。給料がこの辺りの2倍だからね」と語る。求人チラシには<是非とも貴方のお力をお貸し下さい 給与38万7500円/勤務地・福島県双葉郡富岡町>とあった。

 富岡町は町全域が福島第1原発から20キロ圏内。同第2原発も抱える原発城下町だった。約2000キロ離れた富岡町と辺野古は、国策に協力して迷惑施設を受け入れ、見返りに補助金を投下されてきた。遠くとも似た町同士だ。

 理髪店に入った。50代の女性理容師は記者の髪を切る手を休めずに「ここには仕事がないから」とため息をついた。一人息子は今春、県外の大学を卒業し、そこで就職した。「学費のほかに下宿代がかかるから息子には奨学金を借りてもらった。地元の給料では返済できないから帰ってこられない」。カットとシャンプーで1800円だった。

 景気のいい時代もあった。クリーニング店を営む70代男性は「ベトナム戦争のころ、町は米兵があふれ、従業員8人を抱えていた私の店も大繁盛だった。売り上げは多い日で3000ドル。家が1軒建つ大金だよ。あのカネはどこに行ったのかなあ」と笑う。

 区中心部には防衛省沖縄防衛局の事務所があり、人目を気にする住民はなかなか本音を話さない。つてを頼り、話してくれる人を探した。

 ある自営業者が打ち明ける。「学校を卒業しても働いていない同級生が2、3人いる。米軍に貸した軍用地料で暮らしている家の子だ。辺野古での最高額は1世帯年間1000万円。ここでは『金のなる木』のある家とない家が隣り合わせ。近所付き合いが難しい」。軍用地料の評価額は日本政府が決め、米軍の肩代わりをして地主に支払う。移設問題がもちあがってからキャンプ・シュワブの軍用地料はうなぎ登りだ。地主かどうかの補償格差は広がり、地域ぐるみの反基地運動は難しくなる。軍用地料は住民のつながりをむしばむ。

 市長選を前に地元への圧力は高まっている。その象徴が、先月25日に沖縄県を地盤とする自民党国会議員5人が石破茂同党幹事長と会談、「県外移設」の公約を転換して移設容認に転じたことだ。同党沖縄県連も続いた。強引なやり方は支持者の強い反発を招き、党県連会長の翁長(おなが)政俊県議が会長職を辞任。県連顧問の仲里利信元県議会議長が離党の意向を表明した。仲井真知事は政府の埋め立て申請について「承認する、承認しない、その中間もあるだろう」と含みを持たせる。

 辺野古区のヘリ基地建設阻止協議会の西川征夫代表(69)は「名護市民のうち移設反対、容認が各3割とすれば、4割は中間派。政府が強く移設を推進することで中間派は長いものに巻かれる可能性がある。県外移設の全党一致が崩されたことで仲井真知事、稲嶺市長への圧力になる」と指摘。「知事は政府の要請を受け入れて埋め立て申請を承認し、辞任するのではないかとのうわさが流れている」と警戒する。

 今年3月には辺野古沖に漁業権を持つ名護漁業協同組合(古波蔵広組合長)が臨時総会を開き、賛成多数で埋め立てに同意した。関係者によると、組合長から「政府の漁業補償は組合員1人約2000万円」と伝えられただけで、詳しい条件の説明はなかった。投票結果は賛成88票、反対2票だった。

 反対票を投じた辺野古の若い組合員は、その気持ちを「移設そのものに反対ではない。一時金だけでは、これからの人生や地域の将来像が描けない。育てる漁業など将来性のある補償プロジェクトを検討すべきだ」と訴える。

 「一時金」での解決は政府の常とう手段だ。防衛省沖縄防衛局は、埋め立て反対が盛り上がった6年前から、環境アセスメント関連の調査船を同漁協に委託。約100人の組合員全員に、1隻5万円で月平均2回、計10万円を支払った。「漁業補償約2000万円」はその約17年分相当。「カネで黙らせる手段」(同組合関係者)だ。

 この問題に揺れ続けた17年、基地依存だけが深まった。福島の現実が脳裏をよぎる。辺野古に出口を作らなければならない。【浦松丈二】
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 今年のしめくくりはこれ。

 うちでは毎日新聞と京都新聞をとっている。全国ニュースは毎日新聞で読みたいし、地元ニュースは京都新聞で。
 ところが、ヨメさんは2紙をとるなんてもったいないと言う。私はほとんど物を買っていないし、せめて新聞くらいはしっかり読みたいと思っている。

 昨日のもちつきのとき、「私は新聞とってへんし、だれが京都府知事選候補か知らんわ」という子がいてビックリした。「若い人はそういう人が多いと思うで」とも言っていた。
 
 おー、うちの一族にそんな者がいるとは。何がなくとも新聞やろと私は思う。
 ちなみに、京都府知事候補は尾崎望氏(京都民医連会長、小児科医)。4年前に続き2回連続お医者さんです。私が前回門祐輔候補の応援演説に行って、もうすぐ4年ですか。感慨深い。

 今日紹介した辺野古の特集記事も秀逸。
 辺野古漁業組合が88対2で埋め立てに賛成したのがどうも理解できなかった。「漁業補償約2000万円」で「カネで黙らされる手段」。そうやったんですか。やっと分かりました。
 これは毎日新聞をとっていなかったら分からなかった。何とかこれからも2紙を取り続けたいなあ。なんとかならんかなあ。

 この記事は12月18日なので、その後情勢がだいぶ変わった。仲井真知事が埋め立てを承認し、保守系候補は一本化。
 久志20kmロードレースをいっしょに走った稲嶺進市長、なんとかがんばってくださいね。

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【RUN】

 昨日の夜、自分で足をもみ、サロンパスをはって寝た。どっちが効いたのか分からないが、今日は痛みがましになっていた。

 さあ、レース前日の調整。
 まずはゆっくり5km。27分10秒。
 1kmジョグをはさみ、1000mタイムトライアル。走り出したら体がすごく軽い。腕もしっかりふれていい感じ。これはいいタイムが出たぞと思って時計を見ると3分46秒。

 「なーんや、3日前より3秒も遅い。」
 夜は実際の速さより速く感じるんですよね。

 このあと2kmダウンジョグをして、合計9km。

 明日はいよいよ「亀岡元旦ロードレース」。40分間しっかり腕をふり続けることを意識して、最後まであきらめない。1年の初めとして恥ずかしくないレースにしよう。

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【今日のきく】

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 今年も1年、いっぱい楽しませてくれたなあ。

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 こまめちゃんにスタイルでは負けるけど、顔は勝ってるかも・・・。

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 背中にみかんをのせられても、まったく動じないこの落ち着きぶりを見よ!

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