パオパオだより

2012年07月24日(火)

「左翼・右翼がわかる! 佐高信×鈴木邦男」 [書評]

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◎amazonより

内容紹介
◆政治・歴史・思想に関心のある方、必読!
◆左翼・右翼の源流から昨年の政権交代まで、重要人物や事件などを、縦横無尽に語る!
◆「対立」「共感」「爆笑」「苦笑」・・・・・・対話の場に、読者をいざなう1冊!

人物・事件・用語など、知識欲・読書欲をそそる充実の脚注!
【美輪明宏】【二・二六事件】【大杉栄】【あさま山荘事件】【毛沢東】【大川周明】
【石橋湛山】【雨宮処凛】【尊王攘夷】【アジア主義】【小林多喜二】【中江兆民】【玄洋社】
【島津斉彬】【大久保利通】【北一輝】【大逆事件】【赤報隊】【丸山眞男】【松本清張】
【児玉誉士夫】【重信房子】【孫文】【宮崎滔天】【安岡正篤【天皇機関説】【レーニン】
【トロツキー】【赤尾敏】【白樺派】【魯迅】【中島岳志】【石原莞爾】【中野重治】
【出口王仁三郎】【治安維持法】【ヤマギシ会】【よど号事件】【斎藤貴男】【破防法】
【チェ・ゲバラ】【教育勅語】【辛淑玉】【東條英機】【新撰組】【森達也】 など、多数


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐高/信
1945年、山形県酒田市生まれ。高校教師、経済誌の編集長を経て評論家となる。『週刊金曜日』発行人

鈴木/邦男
1943年、福島県生まれ。学生時代から右翼・民族運動に関わる。新聞社勤務を経て、73年、「一水会」を結成して99年まで代表、現在は顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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 このブログに「書評」というカテゴリーを設けたのに、まだ記事は3つ。去年の12月以来なし。本を読んでいないわけではないのだが、またいつもの悪いくせ。途中まで読んでどこに置いたか分からなくなってしまう。まあ、集中力がないのにも程があるちゅうもんです。われながら・・・。

 久しぶりに最後まで読んだ本「左翼・右翼がわかる!」
 本と言っても対談本ですが・・・。

 私の知り合いで私のことを左翼と思い込んでいる人がある。前にも書いたが、それは本物の左翼に対して失礼。「私はそんなたいしたもんとちゃいます」ということを説明するためにこの本を読んだ。
 佐高氏も鈴木氏も過激な人ではないので安心して読めた。特に鈴木邦男氏は、今までの右翼のイメージを大きく変えた人であると思う。ひと言で言うと「上品な右翼」。私にとっては、「ありえなーい」という感じです。
 私の右翼のイメージは、高校に入学して街に出てきたとき(40年以上前)に見た、日の丸を描いた異様な黒塗りのバス。耳をつんざく軍歌。「都会というのは、こんなこともしんぼうせなあかんのか」と不思議だった。それまで「日の丸」に対して特別な感情はなかったのに、これで恐怖のシンボルになってしまった。今でも「日の丸」を見て一番に思い浮かべるのは右翼の街宣車である。
 一方、左翼と言えば「あさま山荘事件」。高校の同級生の藤田君は、授業中ラジオにイヤホンをつけて実況に聞き入って興奮していた。まあ、左翼もむちゃくちゃです。仲間を殺してしまうなんて、どう考えても理解できない。仲間内だけで盛り上がりすぎて、仲間割れして自滅ちゅうのが左翼のイメージかな。

 今現在の私のイメージは、「右翼は自分たちの主張を外側に向かって暴力的に強制しようとする勢力、左翼は自分たちの主張を内側に向かって暴力的に強制しようとする勢力」という感じです。まあ、ひところに比べると「暴力的」という部分がだいぶましにはなっているような・・・。まちがってますかねえ。私はどっちにしても「強制」は大きらいなんですが。

 この本を読んで、だれがだれの影響を受けたかということはよく分かった。そして、元左翼の右翼が多いということもわかった。下段にくわしい脚注があり、それを読むだけでも勉強になった。でも、いまだに「左翼と右翼」はよく分からない。まあ、自己申告みたいなとこもありますね。

 右翼っぽい議員や知事や市長がうじゃうじゃと増えてきたけど何でやろう。私の好きだった「革新」はもう死語かねえ。
 この本は2010年の出版なので、話題がそんなに古くなくすっと読むことができた。似たような本をもっと読んでみたくなった。 

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今日の長代川

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