2017年05月13日(土)
ドレミファ [病院]
明日は「鯖江つつじマラソン」。
「香住」以来3週間ぶりの出張販売。
よく考えてみると、「香住」と「鯖江」の両方に行こうと思えば、私の入院手術の月またぎは仕方なかった。なんとしてもしっかり販売をがんばって、余計な支払い35000円分を稼がなくては。
そのために、一から積み込み。できるだけ重い荷物など持たないようにと言われているが、手術からもう16日目。いまさら傷口が開くことはないだろう。
手術跡のことを傷口と言ってもいいのだろうか。
ほんとうは傷口保護のためにテープをはらなくてはならない。ところが私はかぶれやすく、テープをはり始めて2日目くらいにカイカイになってしまった。
このテープというのは、傷口保護という意味もあるが、傷口を人目から隠すという意味もあると思う。だから、本人が気にしないのならはらなくてもいいかと思った。
今は傷口が丸見え。首つり自殺に失敗した人の首みたいになっている。でも、私の首をしげしげとみる人もいないので、これで良しとしましょう。
それより困るのは息苦しさ。
真下を向くと、ほぼ窒息状態。いつもアゴを上げて呼吸しなくてはならない。
声も出ない。絞り出せば出るが、すごく疲れる。
試しに「ド・レ・ミ・ファ・・・」と歌ってみた。もう「ファ」が危うい。「ソ」はまったく出ない。元々カラオケに行かないから問題はないが、「歌え」と言われても歌える歌がなくなってしまった。口笛はふけるので、これからは口笛オンリーですね。
私らが車に荷物を積み込んでいる間、ずっとうらめしそうに見ていたきくちゃん。
1ミリも動かず、ずっとね。
明日もできるだけ早く帰ってくるし、かしこうお留守番しといてね。
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【RUN】
私は24時間バイトから朝帰り。
お昼前に雨が上がり、すぐにきくのお散歩。朝はじゃじゃぶりで行けへんかったから。
その続きで走りに行こう。
いつもは玄関先からいきなりスタートするのだが、今日は慎重に1kmウォーミングアップ。
そして、私の基本中の基本の十王堂橋往復5kmコースへ。
まだ若干「雲の上を走ってる感」があったが、気にすな気にすな。
5分04、5分08、5分22、5分07、5分09で25分52秒。
そこそこ速く走れたが、たったの5kmなのにゴール後がかなりしんどい。
慎重に慎重にクーリングダウン。
こんな状態から、再び5km20分切りまで持っていけるんでしょうか。
たぶん、無理したら「うっ」となって息ができんようになるんやろうなあ。
慎重に慎重に・・・。
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【今日のきく】
ほったらかされて、「おもんなー」という表情のきくちゃん。
オッサンオバサンの二人ひきのお散歩で「うれしいうれしい」という表情のきくちゃん。(ちゃんと前向いてえなー。)
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2017年05月09日(火)
また寝たきり [病院]
土日はかなり元気になっていたのに、昨日今日とまたしんどくなってしまった。
朝起きたら頭痛と腹痛。頭痛のほうはヨメさんがマッサージしてくれてだいぶましになった。腹痛のほうもトイレに行くとだいぶおさまった。
昨日室内干しの洗濯物を片付けると、庭がよく見えるようになった。今ちょうどきれいなツツジが咲いているので、洗濯物で隠したらもったいないね。
明日から、また寮の管理代行のバイトが始まる。
今日は午前中に京都シネマに行き、「ナビィの恋」を見て、午後は「9の日平和ラン」をしようと思っていた。
その思惑はとんでもなかった。
いったん楽になったのだが、まただんだんしんどくなってきた。もう限界。座っているのもしんどくなって、ついに寝間へ。10時から12時くらいまで寝込んでしまった。
いったん起きて、ヨメさんときくを「京都キャロット」までお迎え。
お昼はしんどくて、おかゆをちょっとだけしか食べられなかった。
そのあと、1時から3時までまた寝込んでしまった。これって、かなり良くない状態なんちゃうん。
あんまりしんどいので、ヨメさんから禁止と言われている体温計で測ってみると38.0℃。そらしんどいはずや。
今日は本当に何もできなかった一日。
でも今日のヤクルト広島戦で、昨年5月にアキレス腱断裂、ロッテ戦力外で今季からヤクルト加入の大松尚逸内野手が延長12回代打サヨナラホームラン。
もうこれでいいや。
このごろ明るい話題がない。
私の明るい(?)おふとんの柄でも見て笑ってください。
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【今日のきく】
12時、お昼休みに入るときに迎えに行った時のきくちゃん。
「うれしいな〜、うれしいな〜。」
1時、お昼休みが終わって店に戻されたきくちゃん。
「あー、番犬はちゅらい。」
夜7時のお散歩。
暗くて、犬かタヌキか分かりません。
いやいや、なんてりりしい「にせシェパード」。
いやー、それもこのごろあんまりゆうてもらえんようになったなあ。
お昼はしんどくて全然食べられなかったのに、夜はだいぶ復活した。ヨメさんが作っていってくれた「ほうれん草いためたやつ」とカレイ。
10時すぎにヨメさんが帰って来て、学校での話などをしてくれる。私がきくをかまったり、プロ野球ニュースを見たりしてほとんど聞いていないのであきれていた。
いろいろと世話をしてもらっているのに、これではあかんと思う。そうは思うが、今はなんとか食べて元気出すのが精一杯。(「プロ野球ニュースはどうなん?」と突っ込まれると痛いが・・・。)
とにかく、早く手術前のような生活に戻りたい。
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2017年05月08日(月)
大失策 [病院]
今日は、まず市原野農協へ。
保険金請求のために、入院・手術証明書が必要。その用紙をもらいに行った。
その足でそのまま鞍馬口医療センターへ。
証明書発行手数料が前払いということで機械で払おうとすると、まだ払っていない入院手術料も明示された。
「おっとっと、57600円(+食費)ちゃうんかい!」
高額療養費ということで月額負担限度額は57600円のはず・・・、と思ったらそれはあくまで「月額」。
私は4月26日に入院し、5月4日に退院。つまり、4月分は限度額を超えているので57600円だが、5月分はそのまま。思っていたより3万円以上多く払わなくてはならなくなった。
6万円は私のバイト代から取っておいたのだが、これでは全然足らん。姉たちからいただいたお見舞い金などを足して、なんとかギリギリか。
この「月またぎは支払いに要注意」ちゅうのは、だれも教えてくれんかったなあ。
教訓「入院手術は月初めに。絶対に月またぎはダメ!」
あー、大失策でした。この失策は痛い。
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【RUN】
今日は朝からズシーン。
食欲もなくなって、お昼はほとんど食べられなかった。
これが甲状腺全摘の影響というやつだろうか。
ほぼ一日休んでいる状態で、ちょこっと走っただけでこんなにしんどくなるんかなあ。もしそうだとしたら、この先ようよう考えて行動せんならん。
せめてちょっとだけでも走ろうと、夕方自宅出発。
今日は気分転換に北へ。
この静市公園で1km、6分半くらい。
静市交番で約1.5km、10分弱。
今日はもうこれで限界。
ここで引き返して家へ。帰りは下りやからなんとかなる。
小町寺のお向かいのお寺は「恵光寺」さんという名だった。
私はこう思う。
「富むというのは 物をたくさんもっていることではなく、 知識をたくさんもっていることです」
ちょっとふらつきながら我が家到着。
3km、19分14秒。
こんなしんどい3kmは久しぶり。
また、長代川沿いの土道へダウンジョグ。
「いやーひさしぶり、アルちゃん。こわがりはましになったかー。」
「全然です。前といっしょ。」
たしかに、アルちゃんは後ずさりしていた。
でも、アルちゃんに会えてちょっとシャキン!
「かわいい雑種犬から元気を強奪する。」
これでよろしい!
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【今日のきく】
ちょっと前までは、ヨメさんの学校帰りは地下鉄の駅までよく迎えに行っていた。でも、もう定期を買ったので迎えはいらんとのこと。
学校が終わるのが夜9時半。9時41分烏丸御池発の地下鉄に乗ると、10時01分国際会館発のバスに間に合う。(それに乗り遅れると、次は30分後。)
そのバスは、地球研前に10時10分くらいに到着する。
「きくちゃん、オバサンお迎えに行きましょか。」
なかなか気づかなかったけど、だいぶ近づいてやっと分かったみたい。
ふっといシッポふってますね。
わたしゃしんどいしもう寝ますけど、これからきくとオバサンの「しっぽり長い夜」が始まるんかなあ・・・。
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2017年05月04日(木)
よろめいて退院 [病院]
今日は朝から理学療法士さんに来ていただいてリハビリ。首付近を切ると、腕が上がりにくくなる人が多いらしい。その点を心配してくださっていたが、私はだいじょうぶだった。
アゴの下も一時3倍くらいに腫れていたが、もうだいぶましになった。心配していた声も、低くてしわがれてはいるがなんとか出ている。これらすべて、?医師のおかげです。(私は名執刀医だと思います。)
そのあと、I医師が病室まで出向いてきてくださった。(今日は祝日なので外来診療はない。ひょっとして、私だけのために出勤して来てくださったのだろうか。)
傷口に10数個とめてあったホッチキスみたいなもの(スキンステープラー)を外してくださった。あとはこの傷口に保護のテープをはって終了。めでたく退院です。
前回のように地下鉄とバスで帰らんなんかと思っていたが、時間がうまく合い、ヨメさんが迎えに来てくれた。
「喉を切ったもんで声が出にくくて、無愛想にしててすいませんでした。」
同室の患者さんたちにこれだけ言って、ナースステーションにごあいさつに行き、病院を出てきた。
手術後の7日間、しんどくてほとんど寝たきり。病室からトイレまでの往復20mほど以外はまったく歩いていない。1日3回行ったとして60m。7日で500m弱かー。歩き方、忘れてしもたわー。
久しぶりの外の空気。お日さんに当たったのも9日ぶり。いきなり頭がクラクラしてきた。
それでもあんまりふらつくのでおかしいなーと思っていた。家に帰ってから熱を測ったら37℃。そら、ふらつくわなあ。
毎度お楽しみ、「きくちゃん、オッサンやでー。」
「オッサン、オッサン・・・、オッサンてだれ?」
「なんかよう分からんけど、とりあえず服従しとこー。」
いったん家に入り、また呼ばれて出てきたが、「やっぱり知らん」と言い張る。
無理やり退院記念写真。
知らんオッサンと家に置いとくのは忍びないと、きくはヨメさんといっしょに「京都キャロット」に出勤。
残された私は、まずお風呂。体重を測ると、60.2kg。今回の入院で3kgほど減った。
久しぶりの湯船は本当によかった。傷口をお湯につけても全然だいじょうぶとおっしゃっていたのでありがたかった。ほっこりできた。ただ、明るいうちにお風呂に入るのは、なんか変な感じ。
そして、病院からの帰り道で買った弁当(298円+税)を食べ、そのあとはずっと休養。
少しくらいは団地内を歩こうかと思ったが、ふらついてダメ。
こんなことで、少しずつでも走ったりできるようになるのでしょうか。
不安。
晩ごはんのあと、きくのお散歩。
ヨメさんが、ふらついている私を心配してついてきてくれた。これで、きくの大好きな2人ひきの散歩になった。
コンビニで買ったソフトクリームをちょっとだけあげたら、あげた分だけなついてくれた。
「きくちゃん、何でもいいし、早う思い出してくれー。」
☆ 退院にあたって、あらためてみなさんに「ありがとう」。
【家族】
ますみさん→何から何までお世話になりました。この先も「愛人」として・・・。
廉→2回もお見舞いに来てくれて、うれしかった。
真樹→「無理しすぎんように。お互いにね。笑」のメールはよかった。
きく→「あいたいあいたい」と思えるだけで、存在価値のあるきくは時価3億円。
みき江姉夫婦、多鶴子姉→お見舞い、心遣いありがとうございます。
【病院スタッフ】
?医師→満点。腕あります。
看護師→80点。「きょうだい型」をもっと聞いてみたかったなあ。
その他→満点。みんないい方ばかりだった。
【友だち】
桜井さん→私が一番好きな雑種犬で励ましてくださったところがGood。
中西さん、中嶋さん→入院4日前の「香住」でお話しできて、うれしかった。
としさん→いつも頼りにしている元同級生。病気に関してはこれからも頼ります。
玉城さん→手術後一番着のメール。6月辺野古も走ります。待っていてください。
松村千尋さん→「また一緒に走ってください」コメント。こちらこそ!
メイママさん→ずっとこのブログを見てくださっているようで、ありがとうございます。
じょんのびかあさん→元気になったら、きく連れて綾部に行くでー。
リュウさん→ご自分の足の状態が悪いままなのに、こちらのへの気遣い感謝です。
松本さん→勝手に励ましてもらってるつもり。
下山さん→勝手に励ましてもらってるつもり。
中野さん→勝手に励ましてもらってるつもり。
いりえゆかさん→勝手に励ましてもらってるつもり。
これで、忘れてる人はおらんかなあ・・・。
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2017年05月02日(火)
止まったら死ぬんじゃー [病院]
今日の病室の主な話題は、「寛平も木から落ちる」。
まあ、くわしく解説するほどのニュースでもないでしょう。
数ある寛平ちゃんのギャグの中で、私が一番好きなのは「止まったら死ぬんじゃー」。
ここ数日しんどくて寝たきり状態になると、その影響が一番に腰に来た。昨日の夕方からは熱も上がり、「こりゃ当分歩けへんかも」と心配になった。
そのあたりのことをI医師にお話しすると、「藤井さんはふだんアスリート的な生活を続けているから、動けないということがかえって体に負担になってくるんでしょうね」と。
そう言ってもらえるとうれしいねえ。看護師さんたちには私生活のことを話していないが、I医師にだけはレースへの参加についてお伺いを立てていた。
去年12月の「沖縄100kmウルトラ」への参加だけはあきれられて「聞かなかったことにします」とおっしゃったが、それ以外は意外と応援してくださった。たぶん私が「止まったら死ぬんじゃー」的な人間だと理解してくださっていたんでしょうね。寛平理論の理解者が、こんなところにおられてうれしかった。
さてさて、昨日はいただいたシップをはり、野球中継もないのでおとなしく寝るとちょっとだけ腰はましになった。
そして、今日のお昼にまた診察。ドレーンに溜まる血液もほとんどなくなってきたので、2つともやっととってもらえた。血液検査の結果、カルシウム採取が安定してきたということで点滴も終了。この針も抜いてもらえることになった。これで体に絡まっていた3本の管がなくなる。やっと安眠できそう。
その前には1週間ぶりのシャワーもさせてもらったし。これで、頭が痒かったのがやっとおさまる。あとはしっかり(大量の)薬を飲み、療養していくことですね。
午後、薬剤師さんが薬を持って来られたときに「4日に退院ですね」と確認された。「えっ、8日って聞きましたけど・・・。」
ああ、私のうっかりミス。連休中の退院など初めからないと思い込み、同部屋のお隣さんが「5月8日の連休明けに退院です」とおっしゃっていたので、私も同じと思い、I医師が言われた「よっか」を「ようか」と聞きちがえていた。
でもうれしい聞きまちがい。思っていたより4日も早く家に帰れる。これでヨメさんときくちゃんが喜んでくれたらゆうことないんやけど、どうもそうでもないような・・・。
今日はテレビ大阪の「ヤクルト阪神戦」が見られるはずだったのに、ここのテレビはテレビ大阪映りませんやん。しゃーないし、ネット中継には手を出さず、ヤフー・スポーツナビのプロ野球一球速報。
昨日紹介した苦労人・大松が、1対1で同点の7回代打で決勝打(内野ゴロフィルダースチョイス)。8回には去年絶好調の4月にデッドボールを食らいその後のシーズンを棒に振った谷内(やち)が、ダメ押し2点打で4対1の勝利。さすがヤクルト、泣かしてくれるような勝ち方でしょ。
これで今季初の3連勝。うひひ。
由規投手の復帰が決定といううれしいニュースのあとに、「川端、今季絶望か」。
まあ、いろいろありますね。
明日は、デーゲームが地上波で。ゆっくり見られるね。
テレビカード、残るから清算せんならんわ。
帰ったら、まずは不審者におびえるきくちゃんと散歩。
「止まったら死ぬんじゃー」というほどでもないけれど、それからちょっとずつちょっとずつでも走れて行けたらいいんやけど・・・。
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2017年05月01日(月)
「楽ですか」はないやろう [病院]
「痛い、痛い」と叫び続ける女性患者の声。
それを、あの手この手でなだめ励まし続ける看護師さん。
今日も、私の向かいの病室で「プロ」看護師の奮闘が続いていた。根が冷たい私には絶対できない職業、その一つが看護師であることはまちがいない。
「痛い、痛いゆうなー! 痛いゆうたら痛みがなくなんのかー。ごちゃごちゃゆうな!」
こう見えて意外と気が短い私なら、さしずめこんな感じになってしまうんでしょうね。最低です。
毎日の看護師さんたちの奮闘ぶりを間近に見せてもらい、本当に感謝感謝の日々です。
さて本題。
私のブログには本人が特定できてしまう記事がいくつもある。そのことで、今まで何回もおしかりを受けた。
私としては悪いことを書いているつもりはまったくなく、(というよりは)好意的に書いているつもりのものばかり。それは、社会経験が乏しいものが陥ってしまう落とし穴なのかも知れません。
昨日のこと、朝6時前に来られた若くて元気な看護師さん。
いきなり、「前回に比べて今回は楽ですか」と話しかけてこられた。医療知識に乏しくとも、真面目に正確に答えようといつも心掛けている私も、さすがにこの問いには絶句。
顔をボンボンに腫らして、ほぼ寝たきり状態で苦しんでいるのに、どこ見とんじゃい。なにを引き継いで来とんじゃいと、茫然としてしまった。
たぶん、去年10月の私の第1回目の手術入院の時におられた看護師さんなのだろう。話すきっかけを作る愛想のつもりで言われたのだろうが、「楽ですか」はないやろう。せめて「今回のほうが大変でしょう」やろうね。
私は手術をしてくださったI医師を信頼している。
I医師は、手術前の説明の時、最後にこう言われた。
「今回の手術は、痛みや苦しみを取る手術ではないところが心苦しいです。それでも、この先の治療に向けてどうしても必要な手術ですから、がんばりましょう。」
私が一番引っかかっていたところ、痛みも苦しみもなく、マラソン大会に出れば常に入賞が狙える体力もあるのに、なんで正常に働いている臓器を摘出しなくてはならないのか。その部分にこだわり続けている私に対する「しめ」の言葉として、これはよかった。
私を産んでくれたおかちゃんが聞いたら、「あほか、どっこもどうもない臓器を取ってしまうもんがおるか。そのまま寿命通りに死んだらええにゃ」ってゆうやろなあ。でもおかちゃんは65まで生きたんやから、あと4年で同点や。あと4年が、私の一つの目安やね。(わしゃ、パラリンピック出られへんのかなあ。「甲状腺全摘の部」はないか。)
さて、その「楽ですか」発言のあとむかついてむかついて増々しんどくなってきた。
お愛想の言葉なんかいらんぞー。すぐしゃべりたがる患者もおれば、私のように自分の世界に閉じこもりたい者もいる。そこが分かってへんと、人相手の仕事は無理やぞ。
私もいつもヨメさんに叱られている。「いらんことゆうくらいやったら黙っといて。」私も良かれと思ってゆったことが反感を生むことが多いですから。最近は、本当に何も言わない変な「京都キャロット」店員を心がけています。
私を見て、ペラペラしゃべりたい患者に見えたんかなあ。私は前回の看護師さんをほとんど覚えていない。それは私的な会話を一切交わしていないから。
今回も何人もの看護師さんが担当として来られている。中には半年前におられた方もあるだろう。しかしどの看護師さんも、隣の患者さんとは私的な会話を交わされても、私には絶対にそうされない。私のことをよく理解していただいていてありがたい。
それが私にとっての「楽」ちゅうことですね。
話は飛んでしまうが、私はお店に行っても一番愛想の悪い店員さんに話しかける。そういう店員さんは、意外に知識豊富で私が何を欲しているかを察してしまわれる方が多い。そんなことが今まで何回もあった。
手もみをしながらニコニコしている店員さんが好きな客もおれば、私のようにぶっきらぼうに扱われる方が気楽と思う客もいる。人それぞれやわ。
その看護師さんには、「あまりしゃべりたくない患者もいる」ということを知って行ってほしい。仕事はてきぱきと出来ておられるので余計に残念。
入院患者のほとんどは、痛みや苦しみを取ってもらうために来られている。私のように痛み苦しみがなく、手術後に痛み苦しみが生じてくるという変な患者もいる。こんな患者の根性ひがみ具合はただもんではない。
ということで、昨日一日不愉快でしんどくなってしまった原因の一つについて書かせてもらいました。このことは、誰にも見られない本当の日記に書いとけってか。そんなことしたら、こっちの病気が増々悪なるわ。人のことより自分が大事。今回の記事は、私の精神の安定を保つためのものということで・・・。
この記事も削除かな。
【追加】
今朝(5/2)の採血は件の看護師さんだった。今までの採血の中で一番上手。針を抜く時がいつもイヤだったのに、今日はいつ抜かれたのか分からないくらいお見事だった。
もちろん、「痛くなくてよかったです」と言っときました。
ありがとうございました。
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