パオパオだより

2010年11月17日(水)

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」 [映画]

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【ストーリー】(映画.comより)

 裁判傍聴ブームを巻き起こした北尾トロのベストセラー小説を、お笑いコンビ「バナナマン」の設楽統主演で映画化。“愛と感動の裁判映画”の脚本を依頼された三流ライターのタモツは、取材のため生まれて初めて裁判所を訪れる。ところが実際に裁判を傍聴してみると、その内容は映画のテーマとはかけ離れたものばかり。やがてタモツは、裁判所で出会った傍聴マニアたちと行動をともにするようになる。「ソフトボーイ」の豊島圭介監督がメガホンをとる。
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 先週、実際の裁判を傍聴したばかり(初体験)。
 これはタイムリーな映画だと思って、京都みなみ会館まで足を運んだ。何の割引もなかったので、メーカー希望価格(?)の1800円で入館。

 やっぱり、実際の裁判の傍聴のほうがかなり値打ちが上。11月11日の裁判(門川市長証人尋問)を傍聴に行っていなかったらこの映画もおもしろかっただろうが、はっきり言って退屈だった。この映画を見た私が出せる代金は1000円までという感じ。
 まあ京都みなみ会館は駐車場が完備なので、プラス800円はその分ということで・・・。

 裁判員裁判を義務化するなら、裁判傍聴を学校教育で義務化するとか一般人にも裁判傍聴を義務化しないと、いきなり裁判員は無理。それに、6人というのもその趣旨(一般人の判断を取り入れる)からしたら少なすぎるように思う。

 傍聴人の視点で作られた映画は今までなかったそうだ。そういう意味ではよかった。この手の第2弾、第3弾が出てくればおもしろいだろう。

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久しぶりの京都みなみ会館

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2010年11月16日(火)

びわ湖大学駅伝(11/20) [陸上競技]

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びわ湖大学駅伝コース図 (クリックで拡大)

 11月20日(土)、「びわ湖大学駅伝」が行われる。
 この大会は、1937年に始まった「関西学生対校駅伝」が2005年びわ湖にコースを移し、「びわ湖大学駅伝」として新たなスタートをきったものだ。2010年は関西の15校と西日本地区の招待校3校、そして関西学連選抜チームの計19チームがたすきをつなぐ。
 今はまだ一般に知れ渡ってはいないが、いずれは「東の箱根、西のびわ湖」と言われるところまで発展させて行きたいということらしい。

【出場校】

(シード校)
立命館大学 京都産業大学 関西学院大学 奈良産業大学 大阪経済大学 関西大学
大阪教育大学 神戸大学 龍谷大学 同志社大学

(予選会通過校)
京都大学 佛教大学 近畿大学 大阪大学 大阪体育大学

(招待校)
名古屋大学  東海地区
愛媛大学  中国・四国地区
第一工業大学  九州地区

(関西学連選抜チーム)
大阪市立大学、大阪学院大学、大阪産業大学、京都工芸繊維大学、甲南大学、滋賀大学、成美大学、びわこ成蹊スポーツ大学 より構成


 この中で注目すべきは、「関西学連選抜」。
 廉のいつもの練習仲間である、京都工芸繊維大学から一人選ばれたのだ。それも、当日のアンカー区間(8区)を任されることになった。
 彼・清水光選手は、1回生で、京都の公立高校出身である。廉と同い年で、出身高校も似たようなもの。ただ、彼は高校時代陸上部だったところが廉とは決定的にちがうが・・・。
 それでも彼が選抜チームに選ばれ本番も実際に走れると決まった時は、多くの仲間に希望を与えたことであろう。

 今日その話を廉としたとき、「5000m15分台出したら、可能性はある。ユースイ(同じクラブの同年のライバル)といっしょにがんばろうって言ってたんや」とやる気満々だった。先日の競技会で、思いもよらず16分15秒という好タイムが出て、がぜん新たな目標ができたようだ。

 今週の土曜日は、廉も清水選手の応援に行く。私もできれば見に行ってみたい。
 廉がさらに高いレベルまで自分自身を押し上げて行こうと思える、きっかけとなる大会になってくれればいいのだが・・・。

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2010年11月15日(月)

第20回南紀日置川リバーサイドマラソン・続き [ランニング・出張販売]

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 10時ちょうど、ハーフの部がスタート。
 エントリーは350人ほど。

 2週間前の「土山マラソン」が中止になってしまったため、ハーフは9月の「武庫川ロード記録会」以来。もう、ハーフの走り方を忘れてしまった。
 今日の目標は、一応キロ5分ペースを続けること。そう思いながらスタートを切ったが、最初の2kmほどは手足バラバラの走りだった。

 この大会のハーフコースは1kmごとに距離表示の看板が設置してある。これは私たちランナーにとっては非常にありがたい。ただ、ボーとしていたせいか1km地点の看板は見落としてしまった。
 2km、9分35秒。想定していたよりも速い。このペースでこのまま行けるわけがないので、徐々に修正していかないと・・・。

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 5km、24分26秒。
 いい感じです。バラバラだった手と足も、だんだんリズミカルに動くようになってきた。

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 おー、ひさしの上にネコちゃんが。ええもん見つけましたわー。カメラを向けても逃げへんとこが、堂々としててええねー。

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 「いっやー、かわいいワンちゃん。写真撮らせてもらいますわ。ワンちゃんのお名前は?」
 「ああ、ジョンです。」
 「ジョン君、何歳ですか。」
 「歳か、歳はそらもうだいぶんなっとるど・・・。」

 これは、雑種にちがいない。(飼い主が飼い犬の歳をはっきり言えない場合、雑種の率が高い→パオパオ説)

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 トップランナーを先導するのは、女性白バイ隊員。かっこよすぎる。

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 あっ、あれは赤羽さん! 
 これまた写真が撮りやすいバッチリの場所でご対面できた。

 「写真、撮りまーす!」
 「はーい。」

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 「いろいろと写真を撮りながら走っておられるんですか。」
 「はい、そうなんですよ。写真撮らんと走ったらもっと速いのにとよく言われるんですけど、そんなことないんですよ。こうやって気分転換しながら走ったほうが、結果的には速いと思ってます。」
 「へー、そうなんですか。」
 「あのー、私に声をかけてくれはった人はみんな写真を撮らせてもらうということで・・・。ちょっと前行きますね。」
 (パチリ!)
 「すんません、ブログに載せさせてもらいます。」

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 10km地点は、日置川にかかる橋の上。
 49分13秒(24分47秒)。川の上流に向かって走っている割には、いいペースが保たれている。

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 折り返してくる女性を観察していたのだが、さすがにみなさんいいフォームだった。私の前に9人。以前はそんなにたくさんはいなかったように思う。ハーフ参加の女性のレベルがだいぶ上っているようだ。 

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 折り返してまた橋を渡ろうとすると、向こうに花村さんたちの姿が。
 「写真撮りますよー、はい、にっこりー!」

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 復路は、往路通過時に目をつけてあったワンちゃんたちの写真をバチバチ。
 このワンちゃんは、写真を撮ろうとして近寄っても吠えなかった。無駄吠えしないところを見ると猟犬かなあ。犬小屋の中にもう1ぴき、あわてて出てくるでもなく・・・。かしこいワンちゃんやなあ。

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 このワンちゃんは、去年も写真に撮ったヤツ。
 これこそどう見ても猟犬。かっこええ。

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 おんなじおうちのワンちゃん。こっちは、ワンワン吠えていた。
 去年は3びきおったんやけどなあ・・・。

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 行きしに写真を撮ったネコちゃん、まだおんなじ場所におるやん。今度はズーム。ええ三毛猫じゃー。

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 15km地点、1時間14分28秒(25分15秒)。
 下りなのにペースが落ちている。と言うより、写真撮りすぎ?

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 このワンちゃん、だいぶ前に撮ったワンちゃんにそっくりやし。ひょっとしたら親戚犬かも知れん。このワンちゃんも吠えない。かしこー。

 20km地点、1時間39分37秒(25分09秒)。
 残り1.1kmを5分20秒以内で走れたら、ゴール1時間45分を切れる。それを目標にしよう。
 ここらはかなり真剣に走ったので、写真はなし。

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 レース中に私に声をかけてくださった和歌山の南方さんのゴール。(写真を使わせていただきました。)

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 私のゴールタイム、1時間44分41秒。ギリギリ1時間45分切り。
 50代の部、27位。
 参加72人中このタイムで27位とは、レベルが高い大会と言える。

 計測方法は、ナンバーカードの裏に張り巡らされている針金のようなタグ。長野の「アクティブライフ」さんの仕事です。これは、現在行われている計測方法中の最軽量だと思われる。ただ、「聖湖マラソン」ではタグの回収はなかったのだが、今回はナンバカードのミシン目をビリビリと切り取って回収されていた。コストの加減で回収となったのでしょうか。あの計測会社は、常に研究し改良を重ねておられます。

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 「京都キャロット」のテントに戻り、ヨメさんに頼んで一枚パチリ。
 今日も「平和・憲法九条」のミニのぼりを腰につけて走った。あんまり反応なかったけど・・・。

 閉会式での抽選会で、うちが提供したシューズに当たった人を見かけた。番号がアナウンスされた瞬間飛び上がって喜んでおられた。そして、交換場所へ猛ダッシュ。こんなに喜んでもらえたら、こちらもうれしい。

 この後には、お楽しみの「餅まき大会」もある。
 参加者みんなが楽しめるということを考えれば、子どもも含めて1200人という今の規模は適切なのかもしれない。
 どんどんどんどん人数を増やそうとする大会も、一度立ち止まって考えることも必要であると思う。その大会の「身の丈」にあった運営がされているかどうかで、参加者の満足度は変わってしまう。そういう意味で、私にとっては「日置川マラソン」は満足度100%に近いです。 

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2010年11月14日(日)

第20回南紀日置川リバーサイドマラソン [ランニング・出張販売]

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 「写真、撮りまーす!」
 「はーい。」

 私の9km付近、折り返してきた白バイのあとの3人目のランナーとして赤羽さんが。
 えっ、それにしても前も後ろも誰もおらず。普通ゲストランナーとして来ておられたら、ある程度一般ランナーと並走する方が多いんですけど・・・。
 でも、これはこれでいいか。
 スタート前、役員さんが「赤羽さんは1時間16分から17分をめどに走られるそうです」と言っておられた。実際、ゴール後にヨメさんに聞いてみると、「赤羽さんは3番目にゴールしやはったで」とのこと。
 トップが1時間14分台、2番目が1時間16分台。ということは、赤羽さんは宣言どおり1時間17分くらいでゴールされたようだ。
 「わが道を行く」という感じの赤羽さんらしくていい。そんなゲストランナーがいてもいい。

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 朝「京都キャロット」の出店準備ができたので、すぐ近くの受付に行った。すると、そのすぐ横に「ゆるキャラ」さんが二人。これは記念撮影をしておかねば。
 役員さんにお願いして撮ってもらった。
 「紀州レンジャー」というゆるキャラで、その中のうめちゃん(紀州南高梅)とすみちゃん(紀州備長炭)が来てくれたらしい。
 写真を撮ってもらったあと、若いお兄さんが近寄ってこられた。
 「今のお写真私も撮らせてもらったんですが、その写真を使わせてもらってもよろしいですか。」
 「はい、どうぞ。何に使われるんですか。」
 「紀州レンジャーのホームページです。」
 「あー、そんなんあるんですか。私も自分のブログに載せますので、ぜひ見てください。」

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 招待選手の赤羽有紀子さん。ダンナさんである周平さんのブログは、ずいぶん前から私のブログのリンク集に入れさせていただいています。
 赤羽さんのごあいさつは、あまりなれてらおられない感じで素朴でよかった。ただ、ちょっと鼻つまりのようなお声だったのが意外だった。

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 去年は小学校の体育館の改築で場所が変ってしまったが、今年は元通り。ここは参加者は多くはないが、ランニング用品店の出店がうちだけで、一番端の便利な場所を提供してくださっているのでありがたい。

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 ビッカピカの新しい体育館。
 壁のモニュメントもセンスがいい。

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 一番最初は、小学生未満の親子が走るバンビの部。
 これは毎年見るのが楽しみ。

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 お父さんお母さん、子どもがこけてしまわんように上手に走らせたってね。

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 最初のカーブを曲がると、こんなに威勢のいい女性の太鼓。

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 バンビの部は1kmのレースなので、あっと言う間に折り返して戻ってくる。
 先頭はダントツ。まあ、これはしゃーないか。

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 それより見ごたえがあったのが2位争い。だんご状態で固まって戻ってきた。
 その様子を見ていると、どのお父さんも無理して子どもを引っぱっていない。私が親子レースに出ていたときとえらいちがい。私は子どものことを考えず、力の限り引っぱっていた。それではあかんね。

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 しばらくすると、運営主任の小松原さんが親子といっしょに走ってこられた。何をされるのかと思って観察していると、ゴール前ペア作り。こんな小さな子でも親より速い子が多く、ゴール前で親を待つことになる。一人でゴール前まで来てしまった子をゴール前で待機させ、お父さんお母さんと引き合わせる仕事。うーん、なかなか大変な仕事のようだった。ご苦労様です。

 会場に流れているアナウンスが、これまた最高。
 「○○君、あともう少し、がんばって!」
 「○○ちゃん、お母さんは? ちょっと待っとこうか。」
 などなど。名指しの応援です。
 ここはまだいなかのいいところが残っていて、私ぐらいの年齢の人にも「○○ちゃん」。いなかは同じ名字が多いので、名前で呼ばないと識別できない。みんな、普通に「○○ちゃん」です。(ちなみに、私もいなかに帰ると「こうちゃん」です。)

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 「京都キャロット」のお客様である花村さんは、今年も森本さんの伴走。レース中の写真は失敗する可能性もあるので、今年もスタート前の写真を撮らせてもらった。

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 さあ、いよいよハーフの部のスタート。
 現役のオリンピック選手といっしよに走れるというだけでもわくわくしてくる。折り返しコースなので、絶対に赤羽さんの写真を撮ろうと心に決めてスタートを待つ。

(注)この続きは、明日へ。

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2010年11月13日(土)

「お名前は?」 [わんこ・にゃんこ]

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 火曜日(11/9)の朝、いつもどおり叡電・京都精華大前駅まできくの散歩。 
 「ふぇんふぇんふぇんふぇんふぇーん・・・」
 黒猫ちゃん発見。駅のすぐそばの線路脇。
 「そんなとこにおったら、電車にひかれるでー。写真撮らせてね。お名前は?」
 もちろん返事はない。でも、そう聞くとちゃんとこっちを向いて写真を撮らせてくれる。

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 駅から家に戻ろうとすると、空き地にまた黒猫ちゃん。 
 この黒猫はさっきの黒猫とは別猫。そうか、ここらでよう黒猫ちゃんに遭遇していたけど、2ひきおったんや。ひょっとしたら、家族なんかもしれん。
 「写真撮らせてねー。お名前は?」
 答えてくれるはずもなく。でも、しっかりこっち目線のいい写真が撮れた。

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 このネコちゃんは、10月30日、駅から家に戻る時に見つけたネコちゃん。
 「お名前は?」
 ちょっと首をかしげていた。
 「よう肥えとるなー。」

 うちのご近所なので、また今度飼い主さんに名前を聞いてみよう。

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 次は、「お名前は?」と聞かなくてもよーく知っている「こたろうちゃん」。おととい(11/11)、またうちが借りているガレージ前の畑に出ていた。

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 文句なしの美猫です。

 今日は、午後から和歌山の「日置川マラソン」に出かけます。白浜のまだ向こうなので京都からはかなり遠い。
 ワンちゃんネコちゃんのことを考えながら、楽しく運転していこう。
 「行ってきまーす。」

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2010年11月12日(金)

門川市長証人尋問・続き [時事]

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◎京都新聞11月12日朝刊

 「京都市長『不適切でない』 選挙前本配布で証言」

 京都市教育委員会が2008年2月の市長選前、門川大作市長の教育長時代のインタビュー記事などが載った市販本を購入して学校関係者らに配ったことをめぐる公費返還住民訴訟で、門川市長の証人尋問が11日、京都地裁(瀧華聡之裁判長)であった。市長は選挙前の購入や配布の経緯について「一切知らない」とした上で「市教委が政策を多くの人に理解してもらうためにしたもので不適切とは思わない」と述べた。

 門川市長は終始、緊張した表情で証言した。原告代理人から「書籍は選挙のアピールか」と問われ「そのような認識はない」と答えた。1400冊の購入報告については「記憶にない」と述べた。インタビュー取材がなかったことを認めた上でインタビュー形式に構成した原稿を点検したことを明らかにした。

 発行元のPHP研究所元社長の江口克彦参院議員(みんなの党)に対する証人尋問もあり、発刊を持ち掛けた理由について「市長選なんて頭にない。京都の教育改革を全国に知らしめたかった」と証言した。

 発刊が遅れたのは著者予定だった門川市長が多忙で原稿が出てこなかったためと説明した。PHP社が市教委から資料提供を受けて制作する方針に変更したという。「PHP研究所編」としたことは「門川さんが書いていないから」と述べた。

 この日の証人尋問でも執筆者は明らかにならなかった。原告弁護団の一人として市長選の候補で951票差で敗れた中村和雄弁護士が参加し、門川市長に「お久しぶりです」とあいさつして質問を始める場面があった。


◎毎日新聞11月12日朝刊

 「売れ筋上位へ書店で定価購入 京都市教委・割引利用せず 現市長の業績紹介本」

 京都市教委が08年2月の市長選直前、立候補表明していた当時教育長の門川大作市長の業績を紹介した本を大量に配布したことを巡る住民訴訟で、市教委が通常は出版社から2割引きで買える本を書店から定価で買っていたことが分かった。この訴訟の証人尋問が11日、京都地裁であり、元出版社社長の江口克彦・みんなの党参院議員が明らかにした。
 訴状などによると、市教委は定価1365円の本を10店から1400冊購入した。江口議員は「京都府内の行政は関連書籍を自社から2割引きで買っていたが、市教委には売り上げランキングに載れば宣伝になるからと書店での購入を勧めた。よくあることだ」という趣旨の証言をした。市教委は定価購入で38万円余り多く支出していた。
 住民らは訴訟で「税金を使った選挙応援だ」として門川市長ら市幹部4人に約210万円の損害賠償を請求するよう市に求めている。【古屋敷尚子】


◎毎日新聞11月12日朝刊・京都欄

 「08年の京都市長選再び!? 現職と次点法廷で“対決”」
         住民訴訟 攻める中村氏、かわす市長

 08年2月の京都市長選直前、門川大作市長の教育長時代の業績を紹介した書籍を市教委が購入・配布した問題を巡る住民訴訟で、門川市長本人が11日、証人として京都地裁の法廷に立った。住民側代理人の一人はその市長選で門川市長に951票差まで迫った中村和雄弁護士。約15分間だったが、直接“旧敵"が相まみえた。
 大きな争点は、書籍が選挙での宣伝目的か否かや、実際にはインタビューを受けていないとされる門川市長の記事を誰が執筆したのか。尋問の冒頭、中村弁護士は「お久しぶりです」とあいさつしたが、門川市長は無表情で応じた。
 その後、「自身が編集したのでは」「載っている写真はいつ撮影したのか」といった追及に対し、門川市長はそれぞれ「そんなことない」「知らない」と答えた。他の弁護士の尋問には「本は市の教育を広報するためで、担当課に任せていたので詳細は知らない」と述べた。
 門川市長は尋問後、「(中村弁護士は)元気そうでしたね。記憶をたどりながら誠実に真実をお話しした」と語った。【古屋敷尚子】
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 今日(11/12)、昨日の証人尋問に関するブログの検索をしていると、「傍聴希望者が多くて法廷には入れなかった」という記事を見つけた。やっぱりそんな人もいたのだ。早めに裁判所に行き並んでよかった。
 101法廷に入れた傍聴人は75人。それぞれどのような理由で来られたかは分からないが、この75人には75通りの理由があるはずである。

 さてこの私は・・・。
 先の市長選前の「談話本配布」については、実はあまり興味はなかった。立候補した候補者が、それまでの自分の立場を選挙に利用するのはよくあること。選挙違反スレスレの綱渡りのようなこともよく聞く。秘書や部下が勝手にやったことにして、自分だけはのうのうと生き延びるということも過去にはめずらしくなかった。最近は「連座制」とか言って厳しくなったそうだが、抜け道はたくさんありそうな気がする。

 私が一番見たかったのは、門川大作氏の表情である。
 140万人の京都市の長にまで上りつめた人が、損害賠償請求裁判の被告側証人として尋問されるとき、どう対処されるのか。それが見たかった。
 私が門川氏に直接お会いしたのは、私が京都市のへき地の小学校教師をしていた30年前。その時、組合対策の先頭に立っていたのが門川氏であった。その堂々たる姿は、「ああいえばこういう」タイプの人間というのがぴったりの人だった。
 ところがこの日の門川氏はまるで元気がなく、私が長年持ち続けていたイメージとはかけ離れていた。「記憶にございません」「知りません」の連発は、いつか見た国会証人喚問とそっくりだった。

 新聞報道には詳くわしく書いてないので、証人の証言をまとめてみると・・・。
 「京都の教育改革」をまとめた本を出版する話をPHP研究所から持ちかけられた。しかし、超多忙なためまったく手付かずだった。そこに、今までの自分の業績をまとめたものをインタビュー形式で掲載すると言われた。そのゲラには目を通した。ただ、そのあとその本が誰の手によってどのようにまとめられたかは知らない。市教委の1400冊定価購入、無償配布についても、当時は報告があったはずだが現時点では記憶がない。
 その本については、平成19年の12月ころ、誰からか分からないが自宅に送られてきた。その時はほとんど目を通していない。市長選が終わり落ち着いた4月ころ、やっと目を通したという程度。初めから終わりまでくわしく読んだということはない。今回の証人尋問前も、超多忙なため、その本には目を通してきていない。

 ここで法廷内の傍聴人から失笑のうず。お上品で控えめなヤジもとんだ。それに対して、裁判長から傍聴席に向かって注意があるかと思ったがまったくなかった。普通、裁判の被告側の証人として呼ばれていたら、その問題になっている本を見直してくるでしょう。弁護士さんとの打ち合わせもあるだろうし。これも「何もかも自分の知らないところでことは進んで行った」という証人の作戦だったんでしょうか。
 傍聴席のどよめきに対して裁判長が注意しなかったことで、この裁判長には一般人の感覚があると思え、ちょっとほっとした。その時の裁判長さんの顔は、「ほんまに読んできてへんのかいなー」という表情にも見えた。

 それともう一つ。
 原告代理人(中村和雄弁護士)から、その本の証人のインタビュー形式の記事についての質問があった。
 「その記事の最後に、平成19年10月29日の記載があり、教育長室で撮られた証人の写真も掲載されている。これを見た人は、この日に教育長室で実際にインタビューされたものと思い込まれないでしょうか。」
 「知りません。」
 「えっ?」
 「知りません。」
 これは答えとしてはおかしいと思う。答えは、「そう思います」か「そうは思いません」のどちらか。「知りません」って・・・。こんなにご自身が関与されていると思われても仕方ない記事も、ひと言「知りません」で済ませていいんかなあ。ここは他のときとちがって、間髪いれずの返答だったのでよけいにびっくりした。当時の教育長、現京都市長として、そんな無責任な発言はないでしょう。
 「記憶にございません」「知りません」を押し通せば、何の証拠も出て来ないし、裁判自体の意味もなくなってしまうような気がした。。

 ちょっと話がそれるかもしれないが・・・。
 1986年1月、京都市中の小中学校の卒業式案に突然日の丸・君が代が入ってきた。確か当時京都市の小中学校は250校ほどだったと思うが、すべての校長さんが遠隔操作をされているロボットのように同じ言葉をしゃべり出したのだ。「私はずっと前から卒業式での日の丸・君が代は必要だと思っていました。市教委からの指導もありましたが、私自身の判断で卒業式に国旗・国歌(日の丸・君が代)を入れます」などなど。

 これが私の人生における最大の謎。そして、私の人生における最大の恐怖。
 校長さんにも一人一人個性があるはずなのに、ある日突然一斉にロボット化してしまっていた。こんな不思議でなおかつこわいことはない。結局、私はこの恐怖から逃れたくて(と言うより、自分の信念よりも自分の生活を守るほうを優先する「教師の成れの果て」のような姿を見てしまって)その数年後に教職を離れてしまった。そしてこのときの謎と恐怖は、25年近くたった今も残ったままである。

 当時この問題で大活躍されていたのが高石文部次官。彼は学習指導要領に国旗国歌の指導項目を入れた実績を手土産に、自民党の衆議院選候補となるはずであった。しかし、リクルートから賄賂をもらったことが発覚、逮捕起訴され失脚。
 その時私は、政治家をめざす者は何か目に見える実績を手土産に自分を売り込むものなのかと思った。

 京都の教育「改革」を語るとき、ここ10年ほどの変化だけを見ていても分からない。私は、1986年に京都市中の小中学校の校長さんを震え上がらせ、卒業式での日の丸・君が代を強行させた人物が大きなキーワードになっていると思う。
 それがいったい誰であるかは分からない。当時の校長さんたちがその間の事情を正直に話してくださるとも思えない。でも、私は・・・。(これ以上書くと、名誉毀損で訴えられる可能性があります。)

 以上。

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