2009年03月11日(水)
能登和倉マラソン2009・まとめ [ランニング・出張販売]
マラソン大会では、その中の関係者一人の印象が大会全体の印象になってしまうことがある。
すごく感じのいい方とめぐり会えるとまたその大会に出ててみたくなるし、残念ながらその正反対のこともある。
「能登和倉マラソン」では、100人力の女性にめぐり会えた。
私がゴールするときも、「ゴール前ですごい声援やなあ」と思っていた。その声援が、ゴールのだいぶ手前から聞こえていたからである。ところが、ゴールしてしばらくして気がついたのだが、その声援は一人の女性が休まずずっと続けておられるものだった。
うちの出店テントはゴールのすぐ近くだったので、その女性の声援は最終まで続いていることが分かった。ヨメさんに聞いてみると、最初のランナーのゴールからずっと聞こえているとのこと。フルマラソンだけでも、ざっと4時間半(スタートから7時間制限なので)。すごい!
最終に近いころ、ゴールするランナーもまばらになったので、その女性を取材させてもらった。
「すいません、この横でスポーツ用品の出店させてもらってる者ですが・・・。」
「はい、ご苦労様です。」
「あのー、さっき写真撮らせてもらったんですが、うちのブログに載せさせてもらってもいいですか。」
「あらっ、ありがとうございます。」
「私も走らせてもらったんですけど、ゴール前で声援してもらってうれしかったです。うちのヨメさんに聞いたら、初めからずっと声をかけ続けておられるんですよね。すごくよく通るいい声で・・・。のどはだいじょうぶですか。」
「ええ、だいじょうぶです。」
「よろしかったら、お名前を・・・。」
「私? 体育指導員の大崎です。」
たぶん、ほとんどのランナーがこの方の声に迎えられゴールしたものと思う。できれば、来年もよろしくお願いします。そのよく通るさわやかな声を、また聞かせてください。
大会全体を通して見たら、どんな評価がされるだろう。
私も全体を見たわけではないが、十分合格点が出せるのではないだろうか。
昨年、この大会が実施されると知った時、一番心配したのが参加者数だった。一年前の私のブログで、「2000人をめざしてほしい」と書いたが、見事その通りの人数が集まった。これだけおれば、一人ポツンとなってしまうことがない。フルマラソンで大事なことは、「みんなでがんばって走っている」という感覚ではないだろうか。
実際、私自身も走っていて、とても篠山マラソンの5分の1の人数だとは思えなかった。
1kmごとの距離表示、上り坂の表示、5kmごとのラップタイム入りの記録証もよかった。エイドやトイレも十分とは言えないが、合格点はあげられると思う。
7時間の制限時間は長すぎるような気もしたが、役員さんやボランティアさんがそれでいいと言ってくださるのなら、いろいろな人に完走の可能性を残してあげたい。
この大会の「うり」、牡蠣フェスティバル。
今年から会場が変わったが、牡蠣フェスティバルは健在だった。
参加賞として牡蠣がついている。焼き牡蠣と生牡蠣が選べるのだが、ほとんどのランナーが焼き牡蠣の列に並んでいた。(もちろん私も)
牡蠣を焼いておられる役員さんの様子を見て、この大会で一番しんどいのはこの方たちかも、と思ってしまった。おいしい牡蠣、ありがとうございました。
7時間をだいぶ過ぎてから、最終ランナーが戻ってこられた。ここでも暖かい拍手。応援する側にとっても、願ってもないような好天だった。
今回の第1回大会の成功は、この好天の要素が大きい。
去年の「なかじま万葉の里マラソン」のブログにも書いたが、この時期は3回に2回は雪か雨。今年のような穏やかな天気は本当にまれであった。
今回は、午前中が曇り、午後からは晴れた。そして、ほとんど無風。これがありがたかった。これなら、7時間かかるランナーでも最後まで楽しく走れたと思う。
これが雪や雨、強風ではこうはいかん。役員さんボランティアさんもたいへんなことになる。本当に今年はラッキーだった。
さて、来年以降は・・・。
好天になる保障はなにもない。確率から言うと、悪天候になる可能性のほうが高い。そうなった時の大会運営がちょっと心配だ。
あのー、思い切ってもうちょっと開催時期を後ろにずらすという手もあるんですけど・・・。3月末なんかどうでしょうね。
【おまけ】親指だより
何回もむさくるしい足の指の写真を掲載して申し訳ありません。今までのいきさつ上、報告しておいたほうがいいかなー、と思って。
左の親指のつめは完璧に取れました。右はまだ根っこが残っていて引っかかると痛いです。下に新しいつめができつつあります。
これで、ミズノ・ウェーブLSDがコストパフォーマンスに優れたシューズであることが証明されたかな?
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2009年03月10日(火)
能登和倉マラソン2009・後半 [ランニング・出張販売]
このマラソンコースで一番きつい坂を登り、小さな峠を越え、その急な下りを下りきると目の前に七尾西湾の景色が広がった。
その25km過ぎの給水所が、なにやらにぎやかだった。大柄なカメラスタッフが、給水所係(?)の小さな女性をねらっている。
「うん? これは聞き覚えのある声・・・。」
なんと、松野明美さんが給水所を手伝っておられた。
プログラムには、渡辺康幸早大監督やダンディ坂野さんの名前は載っていたが、松野明美さんのことはひと言も・・・。
「写真、撮らせてくださーい。」
「写真だってー、みんなで撮ってもらいましょ。」
1枚目がも一つだったので、2枚撮らせてもらった。思いがけないところで、元気を分けてもらえそうないい笑顔をいただきました。ありがとうございました。
「能登和倉マラソン」は、おおざっぱに言うと七尾西湾左回り一周コースである。
ただ、前半に能登島内の折り返しがおよそ10kmあるので、ちょうど「篠山マラソン」の裏返しのようなコースだ。
前半の和倉温泉から能登島は変化に富んでいたが、後半の湾沿いのコースは坂もなく景色も変化に乏しいことが予想された。
能登島の二つ目の橋、「ツインブリッジ」を渡る手前の給水所では、野球部の部員たちが声を張り上げて応援してくれていた。「野球部は声出してなんぼ」の世界やからね。この応援は値打ちがある(お互いにね)。
このマラソンコースには、大きな坂が10ケ所あるらしい。それぞれの坂の手前には、その坂の説明が分かりやすく表示されていた。
「登り坂 9/10 500m」
これは、10ヶ所ある坂の9番目、上りが500m続くという意味だ。
この坂を上って下りたところに、松野明美さんがおられたわけである。
25kmは、1時間51分55秒。
この間もトイレに行ったので1分ほどロス。その割には、28分29秒なので健闘している。
ただ、トイレに行っている間に、着ぐるみ4時間ペースランナーに置いていかれてしまった。ここはあせらず、じわじわと追いかけることを心がけよう。
すぐ前を走るランナーの背中に「犬」の文字。近づくと、「捨」と「な」。
これは、しゃべらしてもらわなあかん。
ちょっとがんばって先行して、話しかけた。
「捨て犬を救う活動されているんですか。」
「はい、そうです。」
「写真撮らせていただきました。ブログに載せるので、見てください。『京都キャロット』と言います。」
「ありがとうございます。」
もっといっぱいしゃべりたかったのだが、もうすでにかなり疲れておられるようだったので控えておいた。でも、必ずこの方とはまた会えそうな気がする。
後でプログラムで調べると・・・。
「石川ドッグレスキュー・犬を捨てるな」のウェアで走っておられたのは、能登谷季典さん。本業は、金沢で「Casa mia (カーザ・ミァ)」というイタリアレストランをされているようです。
今度必ずお店にいかせていだきます。その時は、いろいろお話きかせてくださいね。
30km、2時間48分49秒。
このちょっと手前で、今日初めての「ピリッ」(コブラ返りの前兆)がきた。しかし、大事には至らなかった。
ほぼ4kmごとにあるエイドでは、必ず塩を取った。先週の篠山で塩が効くことを実感したので、思い切って毎回。塩、水、スポーツドリンクという並べ方はよかった。
ここら辺からボーとしだしてきた頭で、残りの距離と時間の計算。残り12.2kmを1時間11分で行けば4時間切り。キロ6分ではオーバー。何とか5分50秒を切るペースで・・・。
32km付近に、距離合わせのためか短い折り返しがある。そこで、4時間ペースランナーさんのアップ写真を撮ることができた。
その先の給水所でやっと追いつくことができたので、すこしだけしゃべらせてもらった。
「一つだけお聞きしたいんですけど、4時間中トイレいかなくてだいじょうぶなんですか。」
「ええ、だいじょうぶですよ。」
お名前(平野さん)もお聞きし、ブログに写真を載せることも了承していただいた。
私もペース走にはかなり自信があるのだが、長時間トイレをしんぼうするのがダメ。4時間はちょっとね。フルマラソンのペース走ができる人は、いろいろな意味ですごいです。
マラソンの後半にワンちゃんが少ないのは、なんで?
と言うか、私の犬センサーの精度が落ちているだけなんかも知れん。
なんとか、1ぴきゲット!
「大吉・オス・もうすぐ4歳」
「ラッキー」で始まり、「大吉」でしめくくり。なんと縁起のええこと!
これは絶対4時間切れる。まちがいない!
35km、3時間18分12秒。
残り7.2kmを42分。きついことはきついが、がんばろう。
ここからあとは、歩いている人を見るたびに、「走ったら4時間切れますよ」と言いまくった。それは、歩いている人にではなく、自分自身に言っている言葉だった。
40km、3時間47分06秒。
残り2.2kmを12分ちょっとで。気をゆるめず、走れー。
ゴール!
3時間59分14秒。やりましたー。
ゴールからうちのテントに向かうとき、三角美どりさんにバッタリ。
「折り返しで元気な声きかせてもらって、力がわきました」と言うと、よろこんでくださった。なんたって、「あとで、お店行きますー」やもんね。今日は「京都キャロット」のユニフォームを着ていなかったので、この様子を見ていた人は「なんのこっちゃろ」という感じやったでしょうね。
三角さんといえば、あの人の「でぇーえー」は強烈。「こんなのはくとぉーおー、お尻がはみ出してぇーえー、・・・」
褐色の弾丸・三角さんは3時間4分で2位。安定してます。
「4時間切ったでー。」
うちのテントに帰ってすぐヨメさんに報告したが、「なんやね、このオッサン。」で終わり。
特に何のケアもしなかったが、足の親指も体もなんともなかった。
私は対策を立てたつもりが逆効果という結果が多い。それなら、自然にまかせましょう。今回は、たまたまそれが見事にはまった。
篠山マラソンのゴール後より、今日のほうがよっぽど楽。
2週連続フルマラソンで20分短縮できるのなら、3週連続で40分短縮?
超超超久しぶりの3時間半も夢ではない?
こんなことをマラソンゴール後に真剣に考えている私は、やっぱりアホですばい!
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2009年03月09日(月)
能登和倉マラソン2009・前半 [ランニング・出張販売]
トップの写真は悩みました。
?朝、声をかけてくださったお客様、?ホテルから着物姿で応援してくださった従業員さん、?能登島大橋を渡るランナー、?毎度おなじみのワンちゃん、?ペース走を務めておられた着ぐるみランナー、などなど。
これらの有力候補を抑えて見事選ばれたのが、上の写真の「報道船」。
これは、他の大会ではなかなか見られないのではないでしょうか。のんびり走っているときに、船がグングンこちらに近づいてきてビックリしました。
こういう海沿いのコースなんですから、海からの応援もあればうれしいです。ぜひ来年はお願いします。
朝、商品をすべて出し終わったころ、一人の女性ランナーが声をかけてくださった。
「いつもブログ見せてもらってます。これ、真樹ちゃんにあげてください。」
「あっ、ありがとうございます。今、真樹、車で寝てるんですわ。」
しばらくして、真樹が手伝いに来た。
「真樹。真樹にって、なんか持ってきてくれはったよ。」と、ヨメさん。
「オバちゃんやったから安心し。オッサンやったらちょっときーつけなあかんけどな。毒は入ってへんと思うで。」と、私。
真樹も、「なんやろう」という感じで、ていねいにていねいに紙包みをあけていった。中から出てきたのは・・・、チョコボールと梅干(真樹は梅干が好き)。そして、お手紙もそえてあった。
手紙の内容は聞いていないが、最後に書いてあった言葉だけは教えてくれた。「『毒は入っていません』やって。」
私が言った言葉がそのまま書かれていたのでおかしかったようだ。真樹は笑っていた。
石川福井は、真樹が生まれる前からずっと出張販売に来ているところ。小さいころの真樹を知ってくれてはるお客さんは、真樹のことを我が子のように心配してくれてはるんやろうね。ほんとうにありがとうございます。
実は、私のラン用のウェアを全部忘れてきてしまった。この時期は天候の変化が激しいため、ランシャツから長Tまでいろいろと用意していたのに・・・。
仕方ないので店の商品を試着させてもらったが、どれもしっくり来ない。けっきょく、真樹の、「いつもみたいなかっこにしといたら」というアドバイスに従うことにした。
やっぱり、下はランパン。タイツはどうもにが手です。上は、長Tか半そでか迷ったが、着慣れている半そでにした。ただ、ハーフジップシャツがあったのでそっちにした。前ジップで体温調節ができて便利。
シューズは先週に引き続き、ミズノ・ウェーブLSD。先週足の親指が腫れ上がったのなら、普通シューズを変えると思うでしょう。
おっとどっこい! 私は変えません。
先週はいきなりの42kmで足がビックリしただけのこと。こんなことくらいでシューズをコロコロ変えていたら、私のおすすめを信じてこのシューズばかり5、6足買ってくださった長野のYさんに申しわけない。今日のレースは、そういう意味でもだらしない走りができない。
10時、フルマラソンがスタート。
2000人の割にはスムーズなスタートだった。私は、あつかましくも3時間台のところに並んでいた。一応、3時間59分目標やからいいですよね。
左手のホテルを見上げると、5階あたりに着物姿の従業員さん。いいですねえ、これでこそ和倉温泉。
静かに一斉スタート。
スタートラインまでは、わずか26秒だった。
能登島大橋を渡り、もう少し行ったところが5km。27分29秒。
先週よりちょっと遅いが、今日は速い遅いではなく、この痛々しい親指で最後までしっかり走れるかどうか。それが問題だ。
「足の親指が心配心配」と思いながら走っていると、へっへっへっへっへー。かわいいワンちゃん、みっけー。
「ラッキー・オス・7歳」
ここで、私は今日の完走を確信した。なんちゅうたって、初めて会ったワンちゃんが、「ラッキー7」なんやから。
その先、小さな峠を越えたところの一軒家。
多くの家族に見守られている白くてかわいいワンちゃん発見。
「やすぺえ・オス・もうすぐ1歳」
能登島は篠山とちがって、オス犬が多いんかなあ。
このおうちは一軒家で分かりやすいし、ワンちゃんもまだ1歳やったら、来年以降も何べんも会えるかもね。
第1折返し地点から少しのところにトイレ。「小」の方にも2、3人並んでおり、ここで1分20秒ほどロス。もったいないけどしょうがない。
その少し先が10km。57分01秒。
先週よりだいぶ遅くなったが、しっかり走れているだけで十分。今のところ、どこかが痛くてたまらんというようなことはない。足のつめも、坂の下りは開いてビリビリするが、何とか走れんことはない。
走路員をしてくださっている役員さんの車の中に、かわいいワンちゃん発見。
「りゅう・オス・歳は分からん」
この「歳は分からん」というところがミソですね。そういうワンちゃんは捨て犬だった可能性が高い。もう少しくわしく聞けたらよかったんやけど・・・。お仕事中ですからね。
折返しの近くでワンちゃんに会うと、「帰りも会えるな」と期待する。
「やすべえ」も「ラッキー」も、ちゃんと待機してくれていました。
私が、「もう一回写真撮ります」というと、両方とも飼い主さんがワンちゃんをカメラの方に向けてくださった。すいません。ラッキーちゃんなんか、首がしまりかかってた。ごめんね。
能登島大橋に戻る手前の三叉路付近が15km。1時間23分26秒。この5kmは、26分25秒。これはちょっと速すぎるー。後半がもたんぞ。
前にちらちら見える着ぐるみランナーが気になっていた。背中になにやら文字も書いてある。
やっと追いついてよーく見てみると、「4h Pace」。そうか、ペースランナーやったんか。でも今日は風がないので、体感温度が高い。この着ぐるみで4時間のペース走ができるということは、相当の実力の持ち主。どこかでお話できればいいんやけど・・・。いや、お仕事中でしたね。
特養ホームのおじいちゃんおばあちゃんが大勢応援に出てくださっているあたりが20km。1時間51分55秒。
そのあとの中間点が、1時間57分50秒。先週といっしょのタイムまで挽回。でも、先週は後半ダダ崩れになってしもたんよねー。
ツインブリッジを渡る手前にかわいいワンちゃんがつながれていた。勝手に写真撮って、勝手にさわってと・・・。
ワンちゃんのほうも大歓迎。「うぉんうぉん」いってよろこんでくれた。(このワンちゃんもオスでした。)
前半は、上出来です。
さて、後半はどうでしょう。
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2009年03月08日(日)
能登和倉万葉の里マラソン2009・速報 [ランニング・出張販売]
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2009年03月04日(水)
第29回篠山ABCマラソン・まとめ [ランニング・出張販売]
ゴールして京都キャロットの出店テントに戻り、廉に写真を撮ってもらった。
「ますみちゃん、誕生日(3/1)の記念にいっしょに撮ろう。」
「なんや、気持ち悪い。」と言いながら、廉がカメラを持ってるもんやからしぶしぶ・・・。
今日で、二人合わせてちょうど100歳。結婚した時は二人合わせて52やったのにね。ひとり勝手に、しみじみ。
さて、篠山マラソンの総括を。(スペシャルエイドの画像とともに)
?マラソンの開催時期について
記録をねらうレースならいざ知らず、一般の市民ランナーにとって冬のマラソンはどうなのだろう。真夏は別として初夏や秋口の方が体にはいいのではないだろうか。
練習なしでフルマラソンを走っている私は、5月3日の「マラソンに挑戦する会」(石川)で、2年連続4時間を切っている。この時期は快晴の日が多く、少し暑いがゆっくりランナーにはピッタリの気候といえる。
この篠山は、毎年3月の第1日曜。これがまたビミョーで。雪が降り芯から冷えることもあれば、蒸し暑くて汗ブルブルになることもある。大雨の年もあったし、天候不順。
その点、今年は比較的穏やかな気候になったが、後半太陽が雲に隠れ冷え込んでいった。
こういったことへの対策は、初心者にはむずかしい。よって、初マラソンにはあまりすすめられない大会であると思う。
?マラソンコースについて
マラソンコースは、大きく分けて2つ。往復(折り返し)コースと周回コース。
篠山は少し変形した往復コースである。(30.6km地点折り返し)
私は断然往復コース派。
それは、参加ランナー全員と顔を合わせることができるからだ。知り合いと声をかけ合ったり、知らない人でもその様子を見るのは楽しい。
周回コースで、ただひたすら前を行くランナーの背中を追いかけているふんいきはあまり好きではない。
篠山の折り返し地点が30km過ぎというのもうれしい。
だいたい、みんな集中力が切れかかっている時間帯だからだ。そんなときに、ちょっとしたひと言で復活することがある。
私の希望を言わせてもらえば、もっとあとに折り返しがあってもいいと思っている。残り5kmくらいで知ってる人から声をかけてもらったらうれしいよ。そう思いませんか。
?ランナーについて(体)
最近特に思うのだが・・・。
フルマラソンの後半に歩いている人が、非常に少ない。
私が3時間半前後で走っていたときは、30km過ぎくらいから歩く人がチラホラ。35km以降はいっぱい歩いている人がいたような印象が残っている。
私自身も、一度も歩かず完走したことはなかった。それが当たり前のような時代やったんですかね。
今は、みなさん正しい知識を取り入れ、しっかりと準備してこられているようで、ペース配分がうまい。
ガードレールに手をついてストレッチをしているランナーも、ほとんど見なくなりました。
それと、もう一つ。
みなさん、ランニングフォームがきれい。
昔は個性的なフォームの方がいっぱいおられました。「何であのフォームでこんな速いんじゃー」と思うようなランナーも・・・。今は、みなさんよく研究されているのでしょうね。
?ランナーについて(心)
昔は、ランナーも役員さんも殺気立っているような人がけっこうおられました。そのせいで、あちこちでトラブルがおこっていました。中には、参加ランナーと役員さんがケンカになることも・・・。
そう思えば、今はどこともなごやかなふんいき。しょせん、マラソンは「あそび」なんですから。気分を悪くするために来ている人はいませんからね。
今年の篠山はスタートの並び方が厳しくなり、それを徹底するためちょっとピリピリとしたふんいきになっていた。
ちょうどうちのテント前がスタートラインだったので何人かの役員さんがおられたが、指示に従わないランナーに対して激しく怒っておられた。どっちもどっちという気がしないでもないが、やっぱりきまりを守れないランナーはちょっとご遠慮願いたい。
しかし、そのほかのところでは気持ちいいランナーを多く見かけた。
エイドでお礼を言っている人が、たくさん。昔はほとんどいませんでした。たとえ水だけでも、赤の他人さんが用意してくださっているのですから、何かひとこと言いましょう。
道につばを吐く人。今回は、すごく少なかった。私は、この手のランナーが一番にがてです。横を走っているランナーが「ペッ」としただけで、もう走るのがいやになります。
一般の方にとって当たり前のマナーが、ランナーにもだんだん浸透してきたってことですかね。
「本来の使用目的以外の道路を借りて、周辺の住民の方々にご迷惑をかけ、多くの方に支えられ走らせていただいている」と言う気持ちを持って参加している人が増えているように思います。
?ランナーとしての私
家族に迷惑かけているだけー。
何の役にも立っていませーん。
でも、真樹の応援メッセージ「fightー(きくの顔)」や、廉の応援メッセージ「まってますにょん!」はうれしすぎる。
この応援メッセージは、全部ウエストバッグに入れて持って帰ってきました。
「あのー、来年もたのめんかい?」
(いや、「パオパオに未来はない」やったか・・・。)
今日(3/4)、今までこわくて見られなかった足の指を見てみた。
実は、マラソンゴール後、立っているのも痛いくらい足の指がズキズキしていた。指の水ぶくれの水を抜く時に一回見ただけで、その後は見ないようにしていた。
今日見てビックリ。赤く腫れあがってますがなー。
これで、4日後にまたフルマラソンてか?
アホですばい!
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2009年03月03日(火)
第29回篠山ABCマラソン・続きの続き [ランニング・出張販売]
「やっちまったなー。ご本人から、写真掲載O・Kもらったのに、肝心の写真があらへんがなー。」
篠山マラソンの後半のメインは、私の勝手な思い込みライバル「みきさん」特集にしようと思っていたのに・・・。みきさん、すいません。写真、撮れてませんでした。
その代わり、記事はしっかり書かせてもらいます。
私がみきさんに会ったのは、みきさんの30kmくらいの地点(私の31kmあたり?)。外峯さんからお聞きしていた通り、みきさんはしんどそうだった。
「あっ、みっけー」
「もう、おなかが痛くて・・・。」
「頑固ババアの底力見せんかい!」
「もう、そんなもん残ってません。」
「まあ、あんまり無理しやはらへんように・・・。」
もうちょっと気のきいたことを言いたかったのだが、しんどそうな顔を見ていると・・・。
さて、話は一挙に11ヶ月前にワープ。
去年の4月、京都ランナーズの例会で「みきさん」から話しかけられた。
「篠山マラソンで、20kmくらいまでずっと後ろを走らせってもらってたんですよ。」
私はそれまでほとんど例会に出ていなかったので、「みきさん」のこともよく知らなかった。でも、そのときに「ふくたままのRunRunLife」というブログを書いておられることを知った。
それから何度かお見うけしたり、ブログを見せてもらっていると・・・。
なぜかひかれるところがある。よーくよーく考えてみると、(迷惑だと思いますが)、もっておられるふんいきが私の若いときに似ている。
「人を簡単に寄せ付けないような空気。かしこそうなまなざし。我流を貫く強い意志。」(ひょっとして、これ、自画自賛になってます? まっ、あくまでイメージということで、ごかんべんを。)
イメージから言うと、今どきめずらしい堅物ランナー。私は、今やおふざけ中のおふざけランナーに成り下がっているので、きっと私のやることにも腹を立てておられるだろうなと心配。(実は、私は大のビビリなんです。)
でも、最近はブログ「ふくたまま」もすごくレベルアップ。まだお読みでない方は、ぜひ一度ごらんください。うなりまっせー。(ただし、更新頻度が低いためちょっとじれったい。)
さて、話は今年の篠山に戻り・・・。
あー、あのみきさんの無防備な写真、撮りたかったなあ。残念じゃー。
人間て、疲れきったときに意外といい表情になりますよね。しんどくてつらくて痛くてという状態だったようですが、表情は決して落ち込んではいなかった。だから、よけい写真の失敗が惜しくて・・・。
今度またレースでごいっしょする機会がありましたら、そのときはよろしくお願いします。今度こそいい写真を撮ります。本当にごめんなさい。
さて、またまた話は戻り・・・。
中間点は、1時間57分40秒くらい。去年より3分ほど早い。いやー、去年より早くゴールできるかも。
この近くで、予想していなかった雑種2頭飼いのおうち発見。あー、うらやましい。世の中にこんなぜいたくがあっていいものだろうか。
このうち1ぴきは、うちのきくのそっくりさん。ちょっと弱りかけていた心が、これでだいぶ元気になった。
25kmあたり、折り返してきたランナーと合流する地点。さあ、こっからバチバチ写真撮らんならん。
「最初に会うのは、吉川晋治さんやな。でも、吉川さんはサブスリーねらいやから、たぶん早すぎて撮れんわ。」とボーと考えながら走っていたら、「藤井さん!」の声。なんと、その吉川さんでした。
ちょうど帰りの35km表示があったので時計を見ると、2時間27分。吉川さんは未登録の部やから、まだ2時間17分。ということは。、残り7kmを43分。キロ6分かかってもだいじょうぶ。ねばってくれー。(もちろん、写真は撮れていません。)
とか思いながら走っていると、なんと外峯陽子さん。人まちがいかと思いましたわー。そらそうでしよ。35kmを2時間30分ちょっと。これは、自己新ねらってんなー。(後ろ姿をかろうじて、パチリ。)
そこからしばらく間があいて・・・。
次は、池田一夫さんやね。
池田さんは、今日の朝わざわざうちのテントに来られ、「宇治川の写真、ありがとうございました」。律儀な人や。愛妻家・池田さんと紹介していたが、「律儀・池田」さんと紹介したほうが適切なんかもしれん。
福知山マラソンでピンポケ写真になってしもたからね。今日はええのん撮るでー。パチリ。(上の写真)
今日の目標は、控えめに「3時間半」って言ってはったけど、この笑顔やったらもうちょい上いけるんちゃうん?
さあ、次はそろそろKyokoさんかな。
ナンバーは左手の甲に赤マジックで書いてきたし、確かスタート地点でチラっと見たとき赤いウェア着てはったし・・・。
「みっけー」
でも近すぎて撮影不可能。ここは他のランナーの迷惑にならないように逆走。
「あらー、どうしましょう」とKyokoさんは恐縮。
パチリ。なんとか撮れました。
初めてお会いする人が、こんなきれいでかわいい人だったのでものすごく得した気分。
私もやっと30km。正直、もうかなりヘロヘロ。
スペシャルエイドのみかんヨーグルトを食べていると、森久見子さんにばったり。レースでお会いするなんて、何十年ぶり?
森さんはその昔、京都ランナーズが誇る2大ボンレスハムと言われていた足の持ち主です。(もう一人はもうみなさんお分かりですよね。そうです、うちのヨメさんです。)
「ふじいさーん。まだ走るん?」
「走るにきまってるやん。」
「私、もうやめよっかなあー。」
「何ゆうてんにゃな。行けるって。」
さあ、そのあと森さんがどうなったことか。知ってる人、教えてください。
そして、やっとこさ30.6kmの折り返し。
折り返した直後に松田発世さん。
声をかけ写真を撮らせてもらおうと思ったが、かなりけわしい表情。よう、声をかけませんでした。
ほとんどの人が真剣に走ってはんにゃ。私のように、あっちにかまいこっちにかまいしながら走ってる人はおらんわな。でも、私の場合、そうでもせんととても4時間も間がもちましぇーん。
折り返してから会った人。
最初に書いた「みきさん」。
次に、松永順子さん。この人はフルまでは私が圧倒的に勝っているのに、私がどうしても完走できない「丹後100」を何年も連続して完走されている。なんで? よう、分からん。
藤井眞さん。今日も「9の会」のユニフォームで颯爽と。とにかくお元気です。
黒ヒゲ・原田さん。6時間制限の福知山がアウトだったのに、5時間10分制限の篠山に果敢に挑戦。でも、ここで会えたということは24.1km関門は越えたということですね。ひょっとしたら完走も・・・。
私の方は、ヘロヘロ度がますますアップ。それに加えて、両足が「コブラ、コブラ」の状態。こら危ないと思い、かなりペースダウン。
この時点で、去年の4時間16分を縮めるのは無理になった。それどころか、一回コブラがえりがおこってしまったら4時間半も越えてしまうかも。
残り5kmくらいのところで、「お塩、どうですか」。
「はっ」とわれに返る。そうや、甘いもんはスペシャルで用意しとったけど、塩系まったくとっとらん。そこで塩をもらった。
もらったのはよかったけど、水気なし。これ、ちょっとのどかわくかもね。
とか思いながら走っていると、足のピリッ、ピリッがどこへやら。えー、塩ってそんな即効性あんのー。
ちょっとスピード上げても、もうだいじょうぶ。あきらめていた4時間20分もきれそうな勢い。
あと心配なんは、雑種犬の誘惑だけやなあ。
最後4kmほどは、幸い(?)上等なワンちゃんばかりで助かった。誘惑されずにすんだ。
気持ちよくゴール。4時間18分13秒。
このあたりが、練習なしの限界ですかね。
(注)もうちょっとだけ、続きます。
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