2011年11月02日(水)
「猿の惑星・創世記」 -夫婦50割引- [映画]
「廉、猿の惑星見に行ってくるわ。」
「パオパオがいっぱい出てくる映画か。」
「なんでやねん!」
この映画は説明いりませんね。
今日の朝のこと。
「眞寿美ちゃん、猿の惑星見に行かへんか・・・。」
「・・・、行こかなー。」
「そうかー、ボク一人で行ったら1800円なんやけど、二人で行ったら二人で2000円やし。よう、つきおうてくれた。」
ということで、御池地下駐車場に車を入れMOVIX京都へ。
10時半からの上映は日本語吹き替え版。ヨメさんや真樹は絶対吹き替え版はあかんらしい。でも、私は文字をしつこく追ってしまうので、そうしているうちに場面が変ってしまう。吹き替え版のほうが楽。
それに、この映画を見る私の目的は、ストーリーよりも猿の表情の観察。そういう意味で、今日はいい観察ができた(本物の猿じゃなくてCGですけど・・・。)
主人公シーザーがしゃべった言葉は二つだけ。
「やめろー」
「シーザー うち ここ」
私もこれから猿らしく生きていく決意なら、この二つの言葉を大事にしたい。
「やめろー」
「こうじ うち ここ」
猿の表情、しぐさ、動きなど、かなりのものを得ることができた(と言ってもCGですけど・・・)。
「早くおさるになりたーい!」
映画のあと、ゼスト御池の「五右衛門」さんへ。
パスタ、スープ、サラダ、デザート、ドリンクのCセット。「アサリときのこ」の秋特別バージョンで1250円。
「ハートマーク。」
コーヒーが出てきたとき、眞寿美さんが言った。ミルクでハートマークを書いたらしい。
「それは、お猿みたいなこうじさんやけど大好きって意味か?」
「ちがう!」
家に帰って真樹にその話をしたら、「何の利益にもならへんような話、してもろてもなあ・・・。」
「うまい!」
次は、真樹の利益になるような話をさがしてこー。
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2011年09月08日(木)
「ホームランが聞こえた夏」 [映画]
◎「月間・京都シネマ」より
かつては天才ピッチャーと呼ばれ、突然聴覚を失ったミョンジェはろう学校に通う高校生。その野球部に謹慎中のスター投手サンナムがコーチとしてやってくる。弱小チームやプライドの高さ、そして音のない世界という壁を乗り越え、彼らは勝利をつかめるのか? 韓国の若手俳優たちが青空の下、野球部員を好演。実話を基にした、心に響く感動作。
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昨日は、「映画+西京極練習」の予定で家を出た。
9時過ぎに家を出て、西京極に着いたのが9時40分くらい。コインパーク(1日500円)に車を入れ、阪急・西京極駅へ。1本乗り遅れてしまったが、10時の電車に乗れた。
烏丸(四条烏丸)まで5分(180円)。駅のすぐ上の京都シネマ」へ。
何を見るか決めていなかったが、時間がピッタリ合った「ホームランが聞こえた夏」を見ることにした。
私も中学時代、野球をやっていた。山の中の小さな中学校で。
ピッチャー藤井富雄君は、当時の京都市の中学校のナンバーワンと言っていい。「剛速球投手」とは富雄ちゃんのことだ。ほかのチームにいたら、全市大会の優勝投手になっていただろう。でも、うちのチームはちがう。私を初めヘボチームメイトが、エラーはするわ、見逃し三振はするわ・・・。
富雄ちゃんは、東山高校から近畿大学へ。プロ野球には行けなかったが、競輪学校に入り競輪選手になった。今はどこでどうしているのだろう。私ら同級生のヒーローだったのに・・・。
そんなことを思い出しながら見た映画だった。
パンフレットを見てビックリしたことがあった。
「日本と同様、韓国でも野球の人気は高いが、4000以上の高校に野球部がある日本とは異なり、韓国の高校野球部は全国でも50数校のみ、少数精鋭を採り、プロ野球予備軍としての要素が高い。゜韓国の甲子園゜と称される高校野球全国大会「鳳凰杯」には予選はなく、゜全国大会レベル゜の全高校が出場する。ソンシム学校高等部の野球部は、2002年に9人の選手で創部され高校野球部として正式登録、以後、強豪たちの集う全国大会での一勝を目指していた。」
役者さんもよかった。
ソンシム学校の「ナ先生」は上野樹里そっくり。ユソンさんという女優さんは35歳。かわいい人だった。
サンナム投手の代理人であり、高校時代の野球部の親友チョン・チョルスもよかった。何でもお金で解決するタイプの人間なのに、「口が聞けないじゃない、聴覚障害者だ」とまわりの人に何度も説明していた。
映画館に着いてから見ようと決めた映画だったが、見てよかった。
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2011年08月04日(木)
「奇跡」 [映画]
◎goo映画より
小学生の兄弟、航一と龍之介は、両親の離婚で、鹿児島と福岡で暮していた。新しい環境にすぐに溶け込んだ弟・龍之介と違い、鹿児島に移り住んだ兄・航一は、現実を受け入れられず、憤る気持ちを持て余していた。ある日、航一は、新しく開通する九州新幹線、「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を見ると奇跡が起こるという噂を聞く。もう一度、家族で暮したい航一は、弟と友達を誘い“奇跡”を起こす計画を立てる。
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「奇跡」というたいそうな題。
ストーリーもだいたい予想できる。あとは、是枝監督の腕の見せ所というところか。
さすが、さすがの是枝監督でした。「ふかいなあー・・・。」
それよりも・・・。
主人公の兄弟が小学生だったので、学校のシーンがたくさん出てきた。その中の先生を見てつくづく思った。「こんな大変な仕事、よう12年もしとったなあ・・・・。」
今でもヨメさんは、「アンタは何にもでけへんにゃから、講師で雇ってもらい」と迫る。「無理!」
ほんま思います。ペテン教師は12年で十分。20年のブランクのあと、また勤められるほど甘い仕事ではないねえ、教師って。
オダギリジョーと大塚寧々のおとっつぁんおかあはんはないぞ。阿部寛と長澤まさみの先生もないぞ。原田芳雄は死んでしもたなあ。
オダギリジョーといっしょに住んでいるまえだ弟が、母親の元に行けない理由として「ソラマメの種をまいたから」と言っていたのがねえ。よう分からんかった。この映画を見られた方、どう解釈したらいいのか教えてください。
「ああ深い、深すぎる・・・。」
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2011年07月07日(木)
「告白」「悪人」2本立て [映画]
昨日、久しぶりの祇園会館2本立て。祇園会館は1600円だが、京都新聞トマトカードというのを持っていくと800円。なおかつ4回来ると次はタダなので、実質映画1本320円で見られるということになる。
「見終わったとき『フー』と来そうな映画2本連続で、たいじょうぶかなあ・・・。」
まあ、今までけっこうえぐい映画も見てきている私なのでだいじょうぶでしょう。
そう思いつつ入った映画館。
いきなりズッコケ。
「カーテンひっかかってますがな!」
左端1m分くらいだろうか、映像部分がカーテンでふにゃふにゃになっていた。
「まあ見れんこともないし、ええか」と思った矢先、「劇場設備不備のため、大変ご迷惑をおかけしております。今しばらくお待ちください」と館内放送。その後しばらくして映像が消え、館内が明るくなった。ここで上映開始約10分が経過。
がちゃがちゃしたフンイキで始まった映画(内容が)でなかなか入り込めなかったのだが、このアクシデントでますます・・・。
けっきょく、50分ほどずれて最初から再スタート。さっきの続きからでよかったのに。効きすぎる冷房が体にシミシミと響き、ヒザや足首が痛み出す。
この手の映画はあらすじを書いてはならない。
「なーんてね」で、映画「告白」は終わった。
10分ほど休けいのあと、「悪人」が始まる。
この映画は深い。見ながらいろいろなことを考えた。でも、この映画もあらすじを書いてはならない。
ツマブキの金髪と貧弱な胸(これはわざとだと思う)、深津絵里のぬらりひょんのような白い顔が印象的だった。
それよりももっと心に残っているのは、イカのお造りの目の鋭さ。あのシーンは震え上がった。
「何で俺はこんな人間なんやろう」、しみじみ・・・。
最後のツマブキと深津絵里の目、・・・吸い込まれた。
「『悪人』、これぞ映画!」なーんてね。
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2011年06月15日(水)
「星守る犬」 -夫婦50割引- [映画]
◎goo映画より
作品解説・紹介 - 星守る犬
「大人が泣ける」と評判になった村上たかし原作の人気コミックを映画化。幼い頃に両親を亡くし、心を閉ざして生きてきた青年が、見知らぬ男の孤独死を目撃したことから、生き方を見つめ直す物語。これから少年らしい夢を見ようと言う年頃に両親を亡くした京介は、生きる目標を持てずに大人になった。そんな京介に、何もしないでただやり過ごすだけの人生よりも、高望みをして生きる「星守る犬」の方がいいと、祖父は教えるのだった。
成熟しきった日本社会が抱える問題の間にジョーカーとなる犬を置き、人間の絆の脆さと対比させる手法が泣かせる。出演は、西田敏行、玉山鉄二、川島海荷ほか。監督は、『イキガミ』でも死について描いた瀧本智行。
■解説 - 星守る犬
村上たかしの同名コミックを「スープ・オペラ」の瀧本智行監督が映画化。市役所職員が身元不明の男性と飼い犬の遺体の足跡を訪ね歩く中、自身の孤独な人生と重ね合わせていく。
出演は「SPACE BATTLESHIPヤマト」の西田敏行、「ノルウェイの森」の玉山鉄二、「私の優しくない先輩」の川島海荷、「スープ・オペラ」の余貴美子、「高校デビュー」の温水洋一。
■あらすじ - 星守る犬
夏。とある山中に放置されたワゴン車から、身元不明の中年男性と犬の遺体が発見された。だが、男性の遺体は死後半年を経過していたが、犬の遺体は死後1ヶ月しか経っていないことが判明。犬はなぜ、男のそばに寄り添って死んだのか……。
市役所の福祉課に勤める奥津京介(玉山鉄二)は、偶然出会った少女・有希(川島海荷)と共に、死んだ男と犬の足取りを追う旅を始める。旅を進めるにつれ、その男・お父さん(西田敏行)が病気を患い、失業、離婚、一家離散、そして家を失い、唯一傍にいた愛犬・ハッピーと共に車で旅に出たことが明らかになっていく。奥津と有希の旅は、東京から北海道へ。お父さんとハッピーは、時に可笑しく、時に哀しく、旅の途中で出会った人びとに、忘れられない思い出を残していた。やがて、旅の終着点で、奥津と有希が見たものとは。そして、「星守る犬」という言葉にこめられた願いとは……。
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「5年半もかかったわ。」
「はあ?」
「今な、ボク、55歳と半年やろ。夫婦50割引の対象者になってからずっと誘い続けて、5年半でやっと実現や。」
「なにゆうてんねな。アンタひとりで好き勝手なことしてただけやん。誘われた覚えなんかない!」
「そんなことないって、なんぼ誘ったか。ああ、長かった5年半。」
「離婚するには、その倍の10年はかかるんかなあ・・・。」
「やったー! それはあと10年は何とかだいじょうぶってゆうこと?」
「あー、うっとし。65で放り出されたらみじめやでー。生きていけるんかいな。きくかてついてきーひんで。」
初の夫婦50割引を使って見た映画のあとの、うちの夫婦の会話。なにやら、あやしい方向に・・・。
よく考えてみると、10年後のきくは16歳。ほんとうについてきてくれないかもしれない。生きてくれているとは思うけど、もう動けなくなっているかもしれないし・・・。
ついこないだ真樹が見に行った映画「星守る犬」。これならヨメさんもいっしょに見てくれるかもしれないと思い誘ってみた。
「泣く映画はかなん」と言っていたが、何とか承諾。
新京極のシネラリーベで10時から。それに間に合うように、御池地下駐車場へ。駐車場に入ったのが9時43分。そこからかなり歩かなければならなかったので、けっきょくぎりぎりだった。
真樹も言っていたが、この映画館は高齢者が多い。私ら、この中では若手の部類。
こじんまりした映画館だったが、後ろ半分はうまっていたので入りはまあまあ。
私は、犬が演技をしていているのを見るだけでうれしくなってしまう。もうそれだけでいい映画だと思ってしまう。
「ハラスのいた日々」の中野孝次さんはその著書の中に書いておられた。「ほんとうの犬好きは、子犬ではなく成犬を愛する。」
私もそう思う。人生で初めて飼うワンちゃんは、子犬ではなく事情がある成犬がいいと思う。それならよく聞く(この映画の中にもあった)「大きくなってかわいくなくなった」ということはありえない。世話をしなくなるということもない。
そういう意味でも、この映画は犬をかわいく思えなくなった子に見てもらいたい。
真樹が号泣と聞いていたので、私も泣く用意はしていた。でも、泣くことはなかった。それは、主人公もワンちゃんも幸せだと思ったから。
私の理想は、雑種犬に看取られて死ぬこと。ハッピーは秋田犬なのでそこがちょっとと思うが、死の瞬間にワンちゃんがいてくれるのがすごくうらやましく思った。
「アンタは身につまされて、泣くどころとちごたんやろ」とはヨメさんの言葉。
家族に見捨てられ無縁仏として処理されてしまう主人公を見て、他人事ではないやろうという意味。でも、家族に見捨てられても、愛犬に見捨てられへんかったらええんちゃうん。ただし、私の場合、愛犬にも見捨てられる可能性大。トホホー・・・。
「めざせ、愛犬にだけは見捨てられない無縁仏!」
映画のあと、御池地下のゼストで昼食。
茹で上げパスタの「五右衛門」さん。
パスタ・サラダ・飲み物・デザートのCセット、1200円。細いパスタがおいしかった。
お隣の本屋さんで本を買い合計3000円以上にして、3時間無料駐車券をゲット。4時間駐車で500円の支払い。
二人で行くと、映画代も安いし交通費も安くつく。なっ、そやしまた二人で行こな。
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2011年06月08日(水)
「ヘヴンズストーリー」 [映画]
◎goo映画より
作品解説・紹介 - ヘヴンズ ストーリー
家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年、その青年と家族になろうとする女性――彼らを中心に、20人以上の登場人物が、複数の殺人事件をきっかけに繋がっていくストーリー。ピンク映画出身で、インディーズ映画から大作までを幅広く手掛ける鬼才、瀬々敬久監督が、復讐と再生をテーマに全9章(4時間38分!)からなる物語を丁寧につづっている。 忍成修吾や村上淳、長谷川朝晴をはじめ、佐藤浩市、柄本明、吹越満ら豪華な顔ぶれが繊細かつ迫真の演技を披露する。これまでも現実に起こった事件にインスパイアされてきた瀬々監督が、「罪と罰」というべきテーマに挑んだ集大成的力作だ。
■解説 - ヘヴンズ ストーリー
殺人事件をきっかけにつながりあう20人以上の人々の姿を通して、復讐と再生を描くドラマ。全9章、上映時間4時間半を超える大作。監督は「ドキュメンタリー頭脳警察」など、ピンク映画からメジャー作品まで幅広く手掛ける瀬々敬久。出演は「掌の小説」の寉岡萌希、「ハッピーフライト」の長谷川朝晴、「必死剣鳥刺し」の村上淳。
■あらすじ - ヘヴンズ ストーリー
少女サト(本多叶奈)が8歳の夏。友達と海水浴に出かけている最中、家族が何者かによって殺害される。1人残されたサトは、祖父ソウイチ(柄本明)に引き取られることに。事件の日からオシッコが出なくなったサトは、テレビで“法律が許しても、僕がこの手で犯人を殺してやります”と言い放つ男を目にする。それは、妻子を殺された鍵屋のトモキ(長谷川朝晴)だった。その日から、トモキはサトにとってヒーローとなる……。
1人息子を育てている警官のカイジマ(村上淳)は他人には言えない副業をしている。関東では桜の季節、しかし東北の鉱山跡はまだ雪。カイジマは雪の中で仕事をこなした。戻ったカイジマは花見をしながら息子に土産を渡すが……。
バンドでギターを弾いている22歳のタエ(菜葉菜)。父親の暴力のせいで片耳が聞こえず、孤独な彼女は、雨の日、トモキと知り合う。少し暗い影を持つ彼にタエは惹かれる……。
ある船着場。16歳になったサト(寉岡萌希)が降り立つ。そこは、彼女のヒーロー、トモキが住む町だった。セミのぬけ殻を“虫の死体”と呼ぶ少年の自転車を強引に借りたサトは、トモキを探す。こうして、復讐が始まろうとしていた……。
若年性アルツハイマーと診断された人形作家の恭子(山崎ハコ)。ある日、恭子は病院のテレビで、理由なく殺人を犯した少年の言葉を知る。“これから生まれてくる人間にも、僕のことを覚えていてほしい”。やがて落葉が舞う季節となり、彼女に変化が訪れる……。
夏、かつて“雲上の楽園”と呼ばれ、カイジマも訪れた東北の鉱山跡の廃墟を2人の男女が訪れる。あれから8年、そして悲劇が訪れる……。
サトはヒーローとともに、彼の住む町にいた。彼はすでにヒーローではなかったが、それでもサトは彼が好きだった。
事件から10年が経過。季節外れの雪が舞う紅葉の山中を走るバス。その中には、すでに亡くなった姉の年齢を追い越したサトが乗っていた……。
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この映画を見ようと思った理由。
1.山崎ハコが出ている。
山崎ハコといえば「白い花」。私の青春時代の名曲としてすぐに出てくる曲。私もフアンでした。
「私の目の前の白い花 人目にもつかず咲いているけれど・・・」
そんな人が15年くらい前だったろうか、「どんとこい、どんとこい、どんとこいよー」とNHKの「みんなの唄」で歌っていてびっくりこいた(曲名思い出せず)。華麗なる大変身(?)。
そして、今回映画への出演。これは見ないわけに行かない。
2.休憩10分を含めると4時間48分の長編映画。
もう、それだけで見たくなる。
長い映画といえば「愛のむき出し」。見る前は心配だったが、実際に見たらおもしろくて全然長くは感じなかった。映画ってそんなもんですね。
「京都シネマ」に着いたのは上映15分前。それでも私がもらった券は24番だった。結局最終30人くらいでしょうか。いつもより男性の比率が高いような感じだった。
「愛のむきだし」は、初めから終わりまで満島ひかりとAAAのニッシーを中心にした話だった。ところがこの「へヴンズストーリー」は中心人物と言えそうな人がいっぱい。
最初に、「冷たい熱帯魚」の吹越満が出てきたのにはまいった。もうそれだけであの映画を思い出してしまった。早くも異様なフンイキ。
30分くらいに区切られたいくつもの話が展開していく。2時間ほどで前半終了。疲れもしなかったが、それほどおもしろくもなかった。
10分の休憩後、後半。
お目当ての山崎ハコさん登場。若年性アルツハイマー症の役を演じてられた。この演技については評価の分かれるところだろう。
私は、その役・恭子さんの表情がまるで校長を退職された女性のように見えた。だから・・・、名演技だったと言っていいのかな。
パンフレットがなかったので、帰ってからパソコンでこの映画について調べてみた。その中で瀬々監督と「トモキ」役の長谷川朝晴の対談があった。監督が山崎ハコについて語っているところ。
恭子役の山崎ハコさんはどういう経緯で?
瀬々:高校生のとき初めて作った映画に、ハコさんの「飛・び・ま・す」を勝手に付けたんですよ。当時から好きだったんです。好きって人前ではあまり言えなかったですけど。山崎ハコが好きな男子高校生なんて、嫌いでしょ(笑)。今回お願いしようと思って、ハコさんが時々ライブをやってた阿佐ヶ谷にある「あるぽらん」っていう飲み屋のマスターに連絡先を聞いて、青山のカフェで会ったんです。そこで出演交渉して、すごい緊張しましたね。憧れの人ですから。ハコさんは舞台経験はあって、撮影に入ったころは、表現をどうしても表に出そうとされるんで、「いや、もうハコさん、いるだけでいいです。思ってくれれば映像に映りますから」って言ったんです。やっぱりアーティストだから、勘がいいというか、映画って違うんだなとハコさんは思われたのでしょう。それからは完璧にただいるだけの存在として、演じられた。ハコさんがいると背景が見えてくるじゃないですか。背負っている風景というか人生というか。それがやっぱりいわゆる役者さんとは違う感じがしますね。
私が感心したのは、山崎ハコを引き立たせた忍成修吾の演技。これがすごかった。まえから好きやったけど、ますます好きになった。あのあやしい目、いいねー。
立ちすくんでいる時の顔は、「嵐」の松潤に似ていた。ただ、そこから漂うフンイキは独特のもの。代わりが見つからない役者といっていいでしょう。
4時間半を超える映画なので、もっとゆっくりと時間が進むと思っていたのに意外とせわしなかった。山崎ハコと忍成修吾を中心にして5時間やってもよかったように思う。
まあ、ほかの登場人物もそれなりにおもしろかったですけど・・・。佐藤浩市とかね。
私の結論。
「へヴン(天国)て何? 殺し合いをしている時に生まれた子? 腑に落ちんなあ。」
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