パオパオだより

2012年11月01日(木)

消費税増税は阻止できる [時事]

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参院本会議で消費税増税法案の記名投票を行う議員=8月10日

◎京都新聞9月25日朝刊「見聞録」

   消費増税、キモは付則に
                 飯田泰之(駒沢大准教授)

 「法律は付則から読め」といわれる。建前が並ぶ本文に対し、付則にこそ立法者の意図が隠されていることが少なくないからだ。時に付則の存在は法律そのものの趣旨を変えてしまうことさえある。
 民主党の分裂、内閣不信任案における自民党若手の造反を経て、消費増税法が可決、成立した。
 今回の法律においてもそのキモは付則にある。

 第一に注目されるのは、自民党・公明党との協議を経て追加された付則第18条2項である。
 「財政による機動的対応が可能となる中で(中略)成長戦略ならびに事前防災及び減災などに資する分野に資金を重点的に配分する」との条項は、社会保障財源としての消費増税という当初の宣言をほごにしかねない。
 同法案の衆院通過直後に整備新幹線の認可が下された。増税を財源とした公共事業の拡大路線には今後も十分注意していかねばならない。

 「バラマキ条項」になりかねない2項はすでに多くの論者がその危険性を指摘しているが、同条にはもう一つ重要なポイントがある。それが付則第18条3項である。
 メディアでは消費増税がすでに決まったことのように語られているが、同項では「経済状況の好転について(中略)経済状況などを総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め」て意思決定を行うことが明記されている。
 2014年春の消費増税引き上げは決定事項ではない。その判断は同時点での政権が行うものであるとの点は3党合意においても確認された。

 現下の経済状況での増税は日本経済に致命的なダメージを与えかねない。景気の悪化は所得税・法人税などの減収を招くだろう。内閣府経済社会総合研究所の試算でも、消費税5兆円分の増税は他の税金で2兆円以上の低下を招くとされている。税収が上がらず、その一方で財政支出の拡大を許すなら、今回の増税で財政赤字がさらに拡大する可能性さえあり得る。

 消費増税では財政赤字の問題は解決しない。円高・デフレへの十分な対策こそ財政再建の第一歩なのだ。来るべき選挙ではこの点に十分注目した投票選択が必要となるだろう。
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 また、古い(?)話題で恐縮です。
 
 「メディアでは消費増税がすでに決まったことのように語られているが、経済状況などを総合的に勘案した上で、その施行の停止を含めて意思決定を行うことが明記されている。2014年春の消費増税引き上げは決定事項ではない。」

 知らんかったー。もうどうしようもないことやと思い込んでいた。これはなんとしてでも阻止しなくては。でも具体的に何をしたらいいんでしょう。

 前から、「消費税が10%に上がったら『京都キャロット』やめよか」と言っていた。2015年なんか、もうすぐやし・・・。

 私が前から思っていたのは、「消費税は消費者が払うべき」というもの。現在の、小売業者が消費者の代わりに支払う仕組みはおかしい。各個人が消費額を申告して、それに応じて消費税を支払うべきものである。
 小売業者は、消費税の支払いの計算を税理士さんにお願いしたりしている。その費用はもちろんどこからも出ない。小売業者にとって、これはムダな支出であり、大きな負担となっている。。
 本来各個人が計算すべきものを、何で小売業者がせんならんねん! 
 ・・・と思いますが。 

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※ 昨日、2ヶ月ぶりに真樹がブログ「にょんにっき」を更新しました。ぜひ見てください。→

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2012年10月30日(火)

大飯原発から42km [時事]

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原発事故を想定した避難訓練で、スクリーニング検査を受ける住民たち=京都市左京区で2012年9月1日午前9時43分、川平愛撮影

◎毎日新聞9月1日夕刊

   防災の日:大飯原発30キロ圏、京都市が初避難訓練

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)から30キロ圏にかかる京都市北東部の左京区久多(くた)、広河原(ひろがわら)両地区で1日、原発事故を想定した避難訓練があった。東京電力福島第1原発事故を受け、防災対策の重点区域を30キロ圏内とする緊急防護措置区域(UPZ)が設けられ、市が初めて実施した。

 全国の政令指定都市でUPZに入るのは京都市だけ。山間部にある両地区には高齢者を中心に108世帯、223人(今年1月現在)が暮らしており、市は原発事故に備えて住民の避難計画の策定などを進めている。

 この日午前8時過ぎ、何らかの理由で原発事故が起きたと想定して訓練が始まった。電話連絡網で事故を知らされた住民約50人がバスなどに分乗し、5〜10キロ先の避難所に見立てた野外活動施設に移動した。

 野外活動施設では、住民が体や衣服に付着した放射性物質を調べるスクリーニング(放射線量測定)検査を受けた。自衛隊員らに囲まれて線量計を体に当てられ、住民らは緊張した表情だった。【林哲平、村田拓也】
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 少し古い話で恐縮です。
 9月1日の原発事故避難訓練以来、気になっていたことがある。京都市左京区の久多、広河原地区は、私のいなかの花脊のお隣である。
 鞍馬以北には別所、八桝、堰源(広河原)、久多の4小学区がある。それぞれの地区には中学校もあり、へき地4校対抗の球技大会や陸上競技大会などが盛んに行われていた。私は別所小学校、花脊第一中学校の出身。息子・廉は花一中、娘・真樹は別所小最後の卒業生である。そう、この4地区の小中学校はすべてなくなり、花脊大布施町に統合した「花背小中一貫校」が残っているだけである。

 しかし、私の父や兄夫婦は今も別所に住んでおり、この4月に定年退職した私の姉夫婦も移住した。5年前まで住んでいた私たち家族の家も、いつ帰っても住めるようにはしてある。
 「久多や広河原で避難訓練が必要なら、別所でも必要では?」

 あとつい「若狭高浜はまなすマラソン」に参加した。高浜町はおおい町の西隣。先日、震災がれきの受け入れ表明もされている。そのがれきは、舞鶴市から500mしかはなれていないところに埋め立てるらしい。
 左京区市原の自宅から、ちょっと遠回りの道を通っても約95km。2時間で到着した。別所の家から大飯原発の直線距離は・・・。

 2点間直線距離を調べる便利なサイトがある。
 一方に大飯原発の住所、「福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1番地1」を入力。もう一方にいなかの自宅の住所を番地まで入れる。検索を押すと・・・、なんと42.3km。(父の家は42.0km。)
 「近い! ほぼフルマラソンの距離!」

 ついでに、今住んでいる市原の借家の住所も入れてみた。
 「直線距離52.9km! おおー。」

 正直、福島の事故のときもすごく遠くの話のような気持ちで見ていた。福島は、通過したことはあっても降り立ったことのない県でもあったし。もともと最も知らなかった県の一つと言ってもいいかもしれない。
 しかし、現在全国で唯一稼動してる原発がこんなに近いとは・・・。

 私のいなか、花脊別所町は京都市内で一番雪の多いところである。今でも多い年は1m近く積もる。それは地形が一番の要素らしい。若狭湾から運ばれた冷たい風が、花脊峠にぶつかり大雪を降らす。
 これが、大飯原発からもれた放射能が若狭湾からの北風に運ばれ、花脊峠にぶつかり別所町に大きな被害をもたらすということにならなければいいが。

 ヨメさんとは、「何かあったら別所に帰ろう。別所に帰ったらなんとかなる」と言っていた。でも、大飯原発からこんなに近いということになると話は別。
 ただ、市原の借家も関西の水がめと言われるびわ湖の水がやられたらおしまいやし・・・。どうしたらいいんでしょう。

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マラソン会場から原発までは8km

 原発近辺にお住まいの方は、一度原発から自宅の直線距離を調べておかれたほうがいいと思います。
 (今日もう一度調べて見ると、一方に「大飯発電所」と入れたらいいサイトもありました。)
 私が大好きなじょん君がいる綾部市の「カフェ・じょんのび」さんは大飯原発からわずか33.5km。いざというときに逃げ延びる先は考えておられるだろうか。

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2012年10月26日(金)

チャラ右翼ヨワ右翼ジジ右翼 [時事]

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◎信濃毎日新聞10月26日朝刊

   石原新党 タカ派路線の危うさが

 東京都の石原慎太郎知事が、知事を辞職し新党を結成すると表明した。「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表らが参加する予定だ。次期衆院選をにらみ、橋下徹大阪市長が率いる「日本維新の会」との連携も視野に、第三極を目指す思惑があるのだろう。

 石原氏の知名度は高いものの、新党の顔触れは新鮮さに欠ける。任期途中で都政を投げ出すことへの批判もある。どこまで有権者の支持を得られるかは未知数だ。

 石原氏は都庁で緊急の記者会見を開き、国政に復帰する決意を述べた。最後のチャンスと勝負に出たとみられる。

 石原氏が掲げた目標は二つある。新憲法の制定と「硬直した中央官僚の支配制度」の改革である。都知事を長年務めた経験から、中央省庁が地方自治を阻害しているといった指摘には説得力がある。半面、現行憲法の否定論には強い違和感を覚える。

 石原氏は最近、「(現行憲法を)廃棄したらいい。改正しないで横に新しい憲法をつくっておいて、しっかりした総理大臣がでてきたら国会にかけたらいい」とも述べている。

 憲法に問題があるとすれば、どこにどのような課題があるのか、一つ一つ丁寧に議論すべきである。諸悪の根源を憲法に求め、改正手続きすら無視するような議論は、あまりに乱暴だ。国政復帰により、改正に向けた動きが加速される懸念が捨てきれない。

 強硬なタカ派姿勢は、外交面にも表れている。尖閣諸島を都が所有すると宣言し、実効支配を強める計画を打ち上げた石原氏である。国民には賛同する声も少なくないが、国家間の外交では、あらゆるリスクを想定した周到な準備と交渉が欠かせない。

 相手を刺激する石原氏のストレートなもの言いは、国際関係に無用なあつれきを生む恐れがある。国政復帰に対して、経団連の米倉弘昌会長が「具合が悪い」と否定的な見方を示したのも、石原流のやり方に不安を覚えたからだろう。石原新党の外交政策を慎重に見極める必要がある。

 永田町に解散ムードが高まり、政治家の生き残り策や政界再編の動きが盛んになっている。

 肝心な政策が後回しになってはまずい。東日本大震災からの復旧・復興をはじめ、原発と将来のエネルギーの在り方、社会保障の将来像、消費税問題など、政治の課題は山積している。各党には政策の座標軸をはっきりと打ち出すことを、あらためて求めたい。
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 我ながら、リズム感のあるいいフレーズを思いついた。
 「チャラ、ヨワ、ジジ」。
  
 誰も書いてないが、ジジ右翼さんは45歳にしてフットサル日本代表に選ばれた彼に触発されたのではないだろうか。テレビで何回も流れてますよね。「(Jリーグの)歴史はここから始まった・・・」サッカー界の45歳は政界の80歳くらい・・・。いや、これは絶対に政界に行かない彼に失礼でした。

 実際は、「あんなチャラい奴や、あんな弱い奴が党首として人気を取れるのなら、この歳でも十分人気は取れる」と思われたのでしょうね。ああ、右翼花盛り、選り取りみどり・・・。

 一つだけ救いは、選挙の投票数がもっとも多い団塊の世代(私の7、8歳上)に右翼支持者が比較的少ないことでしょうか。
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【RUN】

 ついこないだまで暑くて走りに出るのがいやだったのに、もう寒くて走りに出るのがいやになってきた。今日もサボろうかなあと思ったが、明日は廉の記録会。いい記録が出ることを祈りながら走ろう。

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 いつもの5kmコース。 
 行き13分41秒、帰り13分33秒で27分15秒。
 ( この写真は別。きくはいっしょには走っていません。)

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 廉は明日は1500m。
 自己ベスト4分20秒を上回るのが目標らしい。( ちょうど私より1分速い。)
 しっかり!

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2012年10月23日(火)

すべての「犬猫」に謝罪を! [時事]

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「きくちゃん、だーいすき!」

◎毎日新聞10月23日朝刊

   「謝り方も知らない鬼畜集団」
          週間朝日おわび 橋下氏が公開謝罪要求

 橋下徹大阪市長は22日、自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、おわびが掲載された同誌が市役所に届いたことを明かし、「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判、公開の場で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏に対しても「佐野を(社会的に)抹殺しに行かないといけない」などと激しい言葉を並べた。

 市によると、同誌を発行する朝日新聞出版の社員が22日に市職員に手渡したという。橋下氏は大阪市内で記者団に「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」と批判。同誌が橋下氏の実母に、記事を掲載した週刊誌を送り、取材を求めたことを明らかにし、「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」などと激怒した。また、佐野氏についても「向こうはペンの力で僕(や家族)を殺しにきた。佐野を抹殺しに行かないといけない」「僕と同じくらい異常人格者だ。佐野のルーツを暴いてほしい」などと話した。

 連載は同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。同誌は2回目以降の連載休止を決めている。23日発売の11月2日号では2ページにわたる「おわび」を掲載した。【原田啓之】
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 もう橋下氏ネタの記事を書くのはやめようと思っていたが、これは黙っていられない。
 「佐野氏を抹殺しに行かないといけない」という発言は、普通なら十分警察の取調べの対象になるものだと思うが、大阪市長という立場を利用してお咎めなし。

 私がカチンと来たのはそこではない。
 「犬猫以下」ってなんですか!
 犬や猫はもともとさげすまされる存在で、週刊朝日の関係者はさらにそれ以下という表現。自分が批判するときに、批判対象と全く関係ないものを引き合いに出し怒りまくるという手法。橋下氏は「頭がいい」との評判だが、私はこれは頭のいい人の手法とは考えにくい。
 今回の抗議は差別の問題も絡んでのものだと思うが、その当人が「犬猫以下」という表現で抗議をしているのはなんかおかしい。もちろん、「犬猫」も「人間」も平等なんて言うつもりはありませんが・・・。テレビから彼の「犬猫以下」という発言が流れるたびに、心臓がドキドキし悲しくなり凍り付いてしまう。

 「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」と批判したそうだ。しかし、「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」というののしり方は教えているのだろう。
 小さいときに犬や猫に出会った子は、そこからいろいろなことを学んでいくと思う。いいことばかりじゃなくつらいことも含めて。私もそうだった。楽しいことをいっぱい経験させてもらい、ちょっとだけつらいことも味わった。いくつになっても、今まで出会ったワンちゃんネコちゃんのことは忘れられない。私の人格形成の半分くらいは「犬猫」関係からと言ってもいいかもしれない。

 自分の父親が人を批判するのに「犬猫以下」と表現する。その子たちは、「家族を守るため」という理由で父がそう言ったと納得できるのだろうか。その子たちが犬や猫と楽しくかかわりあえるだろうか。これは言葉使いの問題ではない。ふだんの生活態度から自然と出た言葉だろう。

 そういう言い方をする人を批判しても仕方ないのかもしれない。ただ、犬や猫との楽しい経験がないだけなのかもしれない。しかし、どんな扱いを受けても「犬猫」は自分では抗議できない。少数派切捨て政策ばく進中の彼の目が、「犬猫」切捨てに向かわないように祈るばかりである。

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【追加】

 橋下氏の今日午後4時のツイッターより

【訂正・お詫び】連載第一回の週刊朝日を、週刊朝日サイドが実母に送り付けた事実は
存しませんでした。現物は実妹が購入してきたものです。
週刊朝日サイドから実母へ送ってきたのは連絡が欲しい旨のレタックスで、
当該週刊朝日発売日前です。
https://twitter.com/t_ishin/status/260635398886273024

週刊朝日発売日当日、同じマンション内に住む実母が実妹が購入した週刊朝日と
レタックスを僕のところに持ってきました。僕も登庁前だったので実母の話を早とちりし、
週刊朝日の現物とともにレタックスを送ってきたと勘違いしました。
https://twitter.com/t_ishin/status/260635879683522560

事実を訂正するとともに、このような誤った事実認識のもとに、
週刊朝日を鬼畜集団と批判したことは申し訳ありませんでした。
以後、公言する際は、しっかりと事実確認をしていきます。
https://twitter.com/t_ishin/status/260636255430270977
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 「鬼畜集団」と批判したことは謝罪されたが、「犬猫以下」については何もなし。

 「犬猫以下と批判したことは申し訳ありませんでした。犬猫のみなさんやそれ以下のみなさんに不愉快な思いをさせてしまったことについて謝罪します」くらい言ってほしかったなあ。

 橋下氏がチンピラ弁護士としてテレビで活躍されていたときと政治家になられてからの一番のちがいは、ユーモアのあるなし。あのユーモアを思い出す余裕ができたら、もうちょっと人気が回復すると思いますけど。私から見ると、常に何かにビクビクされているようにしか見えないんですけど・・・。

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【追加写真】 
「何で変な写真ばっかり載せるの! もっといい写真あったやろ!」
 ヨメさんに怒られました。
 これはどうでしょう。

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2012年10月17日(水)

死刑囚から臓器移植 [時事]

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今朝、玄関にいたカマキリ

◎京都新聞9月28日朝刊

   謝罪「臓器提供を希望」
        松田元死刑囚、執行直前に

 熊本県宇城市で2003年、男女2人を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪などで死刑が確定し、27日に福岡拘置所で執行された松田幸則元死刑囚(39)が、事件の被害者、遺族などへの謝罪や臓器提供の希望をつづった手紙を、執行直前に関係者へ送っていたことが分かった。
 手紙の消印は19日付。事件について「取り返しのつかないことをしたと強く後悔している」とし、被害者の冥福を日々祈っていると記述。一方で、独り暮らしをしているという母親のことを気遣い「母のことを思うと申し訳なさと自分に対する腹立たしさから気が狂いそうになってしまいます」と書いている。
 また死刑執行後に「私の臓器を使って一人でも多くの人が助かってくれたら、思い残すことはありません」とし、臓器提供の意思を表明。死刑執行は少なくとも2週間前までに告知してもらい、方法も薬物注射にしてほしいとの希望も記していた。
 死刑制度については「自分がやったことに対してはそれ相応の償いが必要」と、賛成の考えを示し、代替刑として仮釈放のない終身刑を導入することについては「ある面で死刑よりもむごい刑罰」とした。
 法務省などによると、死刑囚の臓器提供が行われたケースはない。死刑執行の告知は直前の当日朝に行われ、執行方法は絞首。拘置施設内に設けられている刑場で執行される。
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 最近のニュースで一番心に残ったもの。それは、ノーベル賞でもなく、オスプレイでもなく、大量殺害でもなく・・・、死刑囚の臓器提供。この記事はショックだった。

 「臓器移植」はデリケートな話題である。以前、「臓器移植とあんもちゃん」(2010年8月)という記事を書き、けっこうな論争になったことがある。(ああなつかしい。ふくたママさん元気かな。)

 死刑囚は本人がはっきりとその意思表示をしていても、臓器提供を認められないのか。これは差別ではないのでしょうか。
 死体から体の一部を切り取ってもらうのに、その持ち主がどうのこうのと言ってる場合なんでしょうか。臓器移植上で考えれば、いつ脳死状態になるか分かりやすい死刑囚の臓器は移植には適しているはず。「死刑囚であろうが、いただけるものなら喜んでいただきます」とおっしゃる患者さんはおられないのだろうか。

 私は意思表示カードも持っていません。その代わりにここに書いておきます。
 もし他の人からの臓器移植で命が助かるとしても、私は絶対に臓器移植はしません。今さら、もういいです。
 また、私の臓器は絶対にタダでは渡しません。不幸なワンちゃんネコちゃんを助けてくださる方、またはそういうことにお金を出して下さる方にのみ臓器を提供します(以前と同じ。)
 以上。
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【RUN】

 月火水と3日連続ランニングはお休み。
 短い距離をぶっ飛ばすのは、長い距離を走るのと同じくらいダメージが大きいと分かった。
 涼しくなってごはんの量が増えてきた。それで走らないもんだから、この3日間で2kgほど体重が増えてしまった。こりゃいかん。明日は走ろうっと。

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2012年09月12日(水)

脱原発のジレンマ [時事]

◎ゼファー750さんのブログ「田舎に暮らしたい!」9月10日の記事より全文引用

 「フェイスブックからシェア!」

狩●   ●
「あなたがたのような散々世話になってきたくせに恩を仇で返す意味の
脱原発には賛同できません。」
フィードを読ませていただいていたら、こんなコメントの書き込みを
みつけました。僕よりちょうど20歳若い男性の書き込みでしたが、
ようは、資源の無い日本という国で、散々原子力発電の恩恵を受け
取ってきたのに、自然災害が原因で原子力発電所の事故が起こっただけで、
手のひらを返すようにあれは「政府が起こした人災」だとさけび脱原発を
主張するのはおかしい・・・(そもそも自然災害に人は抗うことはできない
のだから)恩をあだで返すとはなにごとか。というような主旨ですね。
彼の勉強不足が随所に露呈するのですが、その日本人的な発想、意外に
多いのかもしれませんね。ちなみに、僕が反論するとすれば、次のような
ことになるでしょうか。

1.彼は資源が無いというけれど、火山列島日本には地熱エネルギーがあり、
地熱発電は日本の技術として海外に輸出していますし、風力発電だって
洋上発電で原発数基に相当するものが開発されていますし、四方を海に
囲まれた日本ならではの波動発電なんてのも技術は確立しています。
それを、原子力に拘るあまり使ってこなかったのは歴代の日本政府ですし、
電力会社です。
...すでに各地で実験的な利用が始まっている用水路を利用した
小規模水力発電とか、町内会をカバーする規模の太陽光発電とか、
原子力発電を止めても必要なエネルギーを確保する道筋は明らかに
なっていると思います。

2.彼のいうとおり、原発事故は政府が起こしたのではありません。
一民間企業である東京電力が、地震と地震による津波による被害の
危険性を何度も指摘されながら、その影響を軽視、適切な対応をとって
こなかったことによる事故であり、人災です。
彼の言うとおり、自然に抗うことができない人間が、放射能という
自然界で最も厄介なエネルギーをコントロールすることはできないのです。
その意味では彼の発言は自己矛盾を内包しています。

3.彼は知らなかったのかもしれませんが、ずっと、原子力政策・
原子力発電所に反対する運動はあった。僕も、学生時代から原発反対の
立場です。手のひらを返したように脱原発を叫んでいるわけではありません。
311で、ずっと指摘した原発の問題が正しかったことが明らかになった、
だから何故原発を止めきれなかったのかという自戒もこめて同じ過ちを
繰り返さないよう『脱原発』を叫んでいるのです。
そこに、事故を経験して、原発の怖さに気づいた人たちが合流し、
大きな流れができたのです。その民意を無視しているのが野田内閣です。

4.「恩をあだで返すのか」ここが一番厄介です。日本人的な感性の部分
ですからね。それを言うなら、豊かな自然の恩恵をいただいてきた人間が、
その豊かな自然を破壊する放射能をばら撒くことこそ、「恩をあだで返す」
行為だと僕は思います。

いずれにしても、原発反対運動はこれからが正念場です。


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この文章に対して私のコメは

薬害の運動でもこれとほぼ同じ論理で因縁 をつけてくる人がいて困ってし まい
ます。このような人は確かに多いですね。 私は(独断と偏見では)人類が科学
技術を受け入れる時 には斜に構えているべきだと信じています。そんなものな
くともちょっと不便でも自然のままがいいんだけどな!っ と。ただ科学が進み
便利になった、時間も限られており有 効に使いたい。ならば人類共通の財産と
なったその科学的 事実とやらを使ってやってもいいぞ。周りに迷惑を及ぼし た
りしないことさえわかればね。くらいの態度が正しい科 学との接し方と思って
います。一科学者のはしくれとして、 科学に対する主人は人間だと思っていま
す。人類を幸せ にしない科学技術なんてものは糞くらえです!


このようなものでした。
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 この記事にコメントを入れさせてもらった。

 おひさしぶりです。京都のパオパオです。
 今日の記事は、ゼファー750さんのクリーンヒットです。
 「今まで散々原子力発電よって作られた電気を消費し、今も使っているものがなにをえらそうに言う」と言われたときうろたえていました。しかし、この分かりやすいていねいな説明を読んですっきりしました。ありがとうございます。
 私のブログに、この記事を全文引用させてもらってもいいでしょうか。(クリックでリンクさせてもらっても、なぜかあまり見てもらえないので・・・。)
     ◇     ◇     ◇

 「ジレンマ」という言葉もいまや死語でしょうか。

 ジレンマ、ディレンマ (dilemma) とは、
ラテン語、ギリシャ語においては2つの仮定や前提(di-lemma)から導き出される矛盾や障害や問題を意味し、日本語では「両刀論法」[1]という。「進退両難」、「板ばさみ」という「二方向のどちらも行けない」、「二方からの相容れない要求によって身動きが取れない」といった表現も表記されている。転じて「抜き差しならない羽目」や「窮地」という意味にも使われるようになった。
ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。
哲学・論争などの分野では前提を受け入れると2つの選択肢の導く結論がともに受け入れがたいものになることを示し、議論の相手を困らせる論法。

のいずれかを指す。(ウィキぺディアより)
     ◇     ◇     ◇

 脱原発運動がたとえ「板ばさみ」であろうと、自分の頭でよく考え、自分のできることを見つけて行動していこうと思う。
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【RUN】

 日曜に炎天下を18kmも走り、「もう当分走りたくない」と思った。
 月火と休んだが、今日も走らないとかえってこのあとがしんどそう。
 最短3kmコースへ。15分23秒。まあまあ走れた。
 1kmスロージョグをプラスし、今日は4km。

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