2017年07月17日(月)
百井・ヒノコ供養ラン [ランニング]
「生後1カ月未満の赤ちゃん、さわってもたー。」
「授乳中のおかあさんまで、さわってもたー。」
今日は、5年前の6月に亡くなった林幸博君(中学時代の同級生)の供養のつもりで百井・ヒノコへ。
そこで思いもかけない出来事が・・・。
朝ごはんはこんなもの。
だんだん備蓄食料がなくなってきた。
納豆と煮豆のみ。
みそ汁の素やお漬物がなくなってしまったのが痛い。
別所のご近所犬・メイを訪問。
「たっ、倒れとる!」
なにかー?
一応「ウー」と唸っとこー。
口を半分ずつ開けて唸るところがかわいい。
メイは年寄りのイメージがあるけど、うちのきくより3つほど上なだけ。
まだまだだいじょうぶやでー。しっかり長生きしてやー。
かねてから、百井の幸博君のご供養に行っていないのが気になっていた。
中学3年間、雨の日も雪の日も山道を越えて通ってくれていた。車の通れない険しい道を。計算すると約千日ですか。
私ら別所のもんはその大変さを理解せず、夏休みのクラブの練習に来ないことをなじっていた。逆の立場やったらどうやったんやろう。
今さらやけど、申し訳なかったと思う。
せめて幸博君の供養はその道を通って・・・。
旧農協前から和佐谷へ。
いきなり急坂。
道が二つに分かれていた。
こっちやったような・・・。
私らは年に数回しか百井に行っていなかったし、それも46年も前のことなので記憶はあやふや。
途中からどう考えてもまちがっていると思った。でも、引返すのはイヤだったのでそのまま。とにかく、この山越えたらいいんでしょう。
尾根まで上がると歩きやすい道があった。
ふりかえると別所下の町あたりが見えた。
手前が「庄七」、一番奥の赤い屋根はターコ姉夫婦の家。
残念ながら、うちの家は木に隠れて見えなかった。
前が開けてきたと思ったら、広い道路。
これは花背峠からつながっている道やないですか。予定の和佐谷峠よりだいぶ南に出てしまったようだ。
広い道を進んでいくとありました、和佐谷峠。
標高は808mらしいので、花背峠より上。
一応記念写真を。
さすがに汗だくだく。これでいいんです。
下りは道に迷うこともなく順調。
遭難する可能性もないことはないので、ケイタイを持ってきたが圏外。
着きましたー、百井キャンプ場。
今日は祝日なので、お客様も何組かおられた。
うちから3.5km、47分。
でも、ここから百井の在所までけっこうある。
私が分校教師時代(24〜26歳)に住んでいた職員住宅。
たぶん中はボロボロでしょうね。
お隣が幸博君の実家だが、まずは旧百井分校まで。
分校前到着。
4.7km、55分。
花背第一中学校からでは、4km、50分。
走れるところは走ったからこの時間。
中学生がカバンを持って歩けば、1時間はかかったそうだ。それに雨や雪が加わると・・・。
校庭の垣根の剪定をされていた方が声をかけて来られた。
「こうじ君やなあ。」
それは幸博君のお兄さんの忠夫さんだった。
「はい。幸博君の供養と思って別所から和佐谷通って走ってきました。」
「そうか、それはそれは。」
「ヒノコの養鶏場、やってはりますよね。」
「ああ、やってるよ。」
「今は息子さんがいやはるんですよね。」
「そうや。」
「ワンちゃんは?」
「おるのはおるけど、前にいたのは全部死んでしもたわ。今はちがうやつ。」
「そうですかー。とりあえず行って見せてもらいますわ。」
「はい、気を付けて。」
百井分校からヒノコまで2kmくらいと思っていたら、もっと遠かった。
ただ、ほとんど平坦で広い道だったので走りやすかった。
ヒノコ到着。
7.47km、1時間12分58秒。
峠越えが含まれるので、キロ9分46秒ペース。
息子さんにお断りして、中を見せてもらった。
あっ、これが新顔。
おとなしそう。
もう一ぴき。よう似たワンちゃん。
おっとっとっと、犬小屋の下の隙間からぞろぞろと・・・。
まだ生まれて1か月もたっていないそうだ。
おっちゃんには、近づいたら・・・。
ええい、もうええやろ。
さわったんねー。
授乳中のおかあさん(エス)にも「ごくろうさん」ゆうとかな。
ちょっとだけなでさせてもらった。
もうええやろ。
(これが今日のオチです。)
これで少しは幸博君の供養になったかな。
さあ、帰りはまたしんどいぞー。
百井の一番北の岸沖さんちにもかわいいワンちゃん。
ヒノコにいたワンちゃんによく似た白い犬が3びき。
そうそう、ヒノコの2ひきは両方メス。子犬たちの父親は不明とのこと。百井と言えど、飼い犬は皆つないである。
「おとうさんは、どこー?」
百井もお年寄りが多いはずなのに、休耕田は少ない。
別所とちがって谷が東西に伸びているので田畑は南向き。すごく日当たりがいい。きっといいお米や野菜がとれるのだと思う。
百井分校まで2.88km、19分25秒。
お向かいの鶏料理「とり幸」さん。
幸博君のお兄さんの忠夫さんがやっておられる。
夏は涼しくていいですよ。私らも、第1回の中学校クラス会をここでやらせてもらった(2008年5月18日)。
すごくいいところです。みなさまも、ぜひ。
中学のクラス会
中学のクラス会・続き
中学のクラス会・総括
こんな上等系のワンちゃんを飼ってはるところもあるんや。
「ちょっといっぷく」ですって。いい感じです。
でも、毎日やっておられるわけではないようです。
「百井夢農場」かー。
この活動で田畑が守られているのかなあ。
在所の一番端にある思子淵神社。
「ますみちゃんの合格、・・・」
今の一番の願いはこれ。もちろん、その他いっぱいお願いしときましたけど・・・。
百井キャンプ場の立派な管理棟。
この入り口にも「関係者以外立入禁止」の看板が。
別所側から来るときもあちこちに「立入禁止」の表示があった。
今はやりの「トレイルラン」。
ロードレースは警察に道路使用許可を申請するのだが、すべて私道を通るトレイルランはどうなっているのだろう。
「山の持ち主」というと、一つの山を一人が所有しているように勘違いされている方が多い。全然そんなことないんですよ。例えばうちの山は滝谷というところの奥にあるんですが、そこに行くまで何軒分もの他人の土地を通らなくてはならない。山は数百メートルごとに持ち主が変わる。その持ち主同士は山仕事仲間なのでほぼ問題ないが、そこに遊び半分のランナーが我が物顔で走っていくことを持ち主はどう感じられるだろう。
人気のあったウルトラマラソンが終了というニュースをいくつか聞いた。その一番の理由が、参加ランナーのマナーの悪さという話もよく聞く。
「山道は自由に使っていい」と思っている主催者や参加者が増えると、いずれトレイルランもウルトラマラソンと同じように問題になっていくように思えてならない。
たぶん数10キロに及ぶトレイルランを実施しようとすると、それにかかわる地権者は100人を超えるのではないか。うちの山に行く500mほどの間に5軒分ほどの他人の土地を通らなくてはならないのだから。
本来はその地権者全員の許可を取らないと、トレイルラン大会など実施してはいけないでしょう。このへんの問題、どう解決して行ったらいいんでしょうね。
もし私が咎められたら、「別所のもんですねん。父は藤井善一です」と言えばOK。
ここらで「別所の善一さん」を知らん方はもぐりです。
和佐谷峠までは迷わず行けるはずだったのに、またちがうところに入ってしまった。体が南に傾いているんでしょうか。また少し南に。
でも来た時に分かっているので、落ち着いて少し北へ。
ここ、ここ。
ここからは、花背山の家のオリエンテーリングコースに沿って下りていくことにしよう。これなら迷わんでしょう。
「このえぐられた溝に、はまる子がぎょうさんいるやろなあ」と思っていたら、私が滑ってはまった。やっぱり、こういうところはトレイル用のシューズでないとあかん。
川か道か分からんようなコース。
なかなかええオリエンテーリングコースです。
花背山の家の野鳥の森。
この先ずっとネットが張り巡らされていた。本当に入ってほしくないところは、ここまでせなあかんのですね。
この写真、上っていくように見えるが、実際は急な下り坂。
ここを下りきると学校が見える。
花背第一中学校前到着。
ヒノコから6.71km、1時間06分47秒。
百井分校から3.83km、47分22秒。
道に迷った分が少なかったので、来た時より距離も少なく時間もかからなかった。それでもそうとうしんどかったけど・・・。
学校前あたりから夕立。
残り600mくらいでビチャビチャになった。
でもこれで、汗といっしょに出たはずの体内残留放射能が流されたはず。夕立もまたうれし。
ビチャビチャ記念に一枚。
はよ、シャワーせんなん。
山道でドロドロになったシューズも、夕立できれいになった。
夕立もまたまたうれし。
家まで7.37km、1時間10分48秒。9分36秒ペース。
往復で14.84km。
走っていた時間は合計2時間23分。
よう走った。もうクタクタ。
ほんまにもう食べるもんがない。
納豆、きゅうり、トマト・・・精進料理か!
これではまた体重が減ってしまうがな。
今日で3日間の「いなか隔離生活」も終了。
入院の時期と合わせると、今晩から8日ぶりの一家団欒。一家ゆうても、ヨメさんときくちゃんだけやけど・・・。
うっとおしがらずに仲良くしてね。
-------------------------------------------------------------------------------------
【今日のきく】
5時15分、「京都キャロット」着。
ヨメさんは、もう学校に出かけて行ったあとだった。
店はバイトさんに任せ、きくを連れて家へ。
車で迎えに行ったので、きくは何の違和感もなく私を受け入れてくれた。
夜7時、8日ぶりのきく散歩。
7時と言ってもまだまだ明るい。
喜んでくれたのはよかったのだが、すぐに立ち止まる。
「きくちゃん、どしたん?」
そうかと思えば、急に走り出したりもする。
「きくちゃん、情緒不安定か?」
一番困ったのは、バス通りの真ん中で固まってしまったこと。
「きくちゃん、車にひかれるちゅうねん!」
今までよりだいぶ遠回りのお散歩になった。
でも8日ぶりやし、その分のサービスということにしとこ。
こういう時きくは急に狂暴になったりするのだが、今回はそれはなし。ほんまに情緒が不安定なだけみたい。自分が入ってみたい溝に顔を突っ込んだりして・・・。
「家に帰らん」ゆうてダダこねたらどうしようと心配だったが、案外すんなりと帰った。
明日からは、今まで通りに戻してやー。
久しぶりに、地下鉄・国際会館駅までヨメさんのお迎え。
そのあと、こんな遅がけからスーパーに買い物。
10時から、8日ぶりの夫婦そろっての晩ごはん。
ヨメさんは、ちゃちゃっとおいしいみそ汁を作ってくれた。
「ますみちゃんと食べたら、何でもおいしいなあ。」
「・・・。」
お刺身なんか何日ぶりやろう。
お腹いっぱいになって体重を測ったら、58.1kg。
まだまだやねえ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=3801
コメント
メイママさん、コメントありがとうございます。
メイは思っていたより元気そうだったのでよかったです。今は放射能の影響があると困るので近寄りませんでしたが、次回はしっかり噛まれに行こうと思います。たのしみー。
メイに会いに来てくださってありがとうございました。私も最近は、メイをみるときに一瞬倒れてるのかと心配になります。でも、こうじさんをみて、唸ってるのなら少し安心しました。(失礼なことですいません)
私が初めてすんでいた、和佐谷小屋の近くも見られて嬉しかったです。あの坂すごすぎて、もう、何年もいってないんです。
こうじさん、どうぞお大事になさってくださいね。