2016年10月16日(日)
京都走ろう会例会〜ファミリーデーやのにお一人?〜 [ランニング]
「あれ、藤井さん、今日はファミリーデーやのにお一人ですか?」
「そうなんですよ。ヨメさん忙しくて、今日は来てないんです。」
「そういう私も家族いないんですけどね。」
ということで、ヨメに見捨てられかけている私と、一人暮らしをされている中嶋さんとのツーショット。
「この写真、ブログに載せていいですか。」
「はい。でも何千人もの人が見るんですよね。」
「うーん、何千人と言うより全世界の人。ネットやから。」
「全世界? ほんとですね。」
中嶋さんとは、「京都走ろう会」の会員同士、「京都キャロット」のお客さんとして親しくしていただいているだけで、実はくわしくは知らない。だから、迷惑をかけるようなあることないことは書こうにも書けない。
たしかなことは、いっしょに走れば私のすぐ後ろに迫ってきているランナーだということ。以前うちのヨメさんに、「結婚はしたいけど、いい人がいない」みたいなことを言っておられたそうだ。「いい人がいれば・・・」、これは書いてもよかったかな。(ダメな場合は連絡を。すぐ削除します。)
今日は京都走ろう会の新企画「ファミリーデー」。会員の家族は今日に限り参加費無料。いい企画だったが、それで来られたという方はわずかであったようだ。
私が会場に着くなり、多くの方が声をかけてきてくださった。みなさん、私の病気への励まし。気にしてくださって、ありがとうございます。
私のこのブログをくわしく読んでいただいているようで話が早い。その多くは、「私も大病を患ったが、絶対だいじょうぶ」というもの。
せっかくの励ましのお言葉なのに、こんなこと言ってもいいですかね。こと私に関しては、その言葉は逆効果。気が小さい私は「絶対」ってなんで?、「だいじょうぶ」って保障できるん?と思ってしまう。
それと比べると、先日街中で偶然出くわした古くからの走友・有田さんからのメールにはジーンときた。
◇ ◇ ◇
藤井さん
ブログに良い人のように私のことを書いてくれてありがとう。
ただ、言い訳が一つあります。
”パオパオ”は基本読んでいます。(ここ重要)
そやけど最近の分は読んでませんでした。
だもんで、甲状腺を切るのんやということは知っていました。
検査結果の話は知りませんでした。
昨日突然会って、いきなり傷を見せられて、どういうてええもんか、たじろいで
その話ができなかったということです。
そやから、土地の評価の話をしたのです。この辺は心優しいところです。
◇ ◇ ◇
「どうゆうてええもんか、たじろいでその話ができなかった」
私はそんな有田さんが好きです。
いつも通り、1.4kmコースを使ってアップ。
自分では今日の目標であるキロ4分45秒ペースで走っているつもりが、時計を見ると4分58秒ペース。
「なに? 今日は10km50分切りが目標か? そこまで落ちてんのか・・・。」
タイムが遅かったのもショックだったが、走り終わったあとめまいがしたのはもっとショックだった。
「たった1.4kmでめまい? なんで?」
不安なことばかり。
中嶋さんは夜勤明けで、ほとんど寝ずでの参加。直前まで5kmか10kmか迷ってられたようだ。しかしいつもの顔なじみに強く誘われ、10kmコースのスタート地点に向かわれた。そらそうでないと。
「今日こそ中嶋さんに初敗北する日になるんか。でももし競えたら励みになるし、いっしょに走れてうれしいわ」と思った。
10kmコース参加は13名。
いつも通り、スタート前の記念写真。
写真を撮った私の後ろから、「藤井さんも入り」の声。
松山会長だった。
「もう一枚撮りますよー。」
「おっ、もう一枚やてー。さっきとちがうポーズせな。」
この私の言葉に反応してくださったのは、斉藤さんと平田邦子さんのみ。みんなかたいっす。平田さん、かわいい。
出雲路橋から南へ向かって10kmがスタート。
予想通り、元気な大学生・石川君がポーンと飛び出す。
スロースタートを切ったつもりの私が、丸太町折り返しでもまだ2番手。みなさん、病人を抜いたら気の毒とでも思ってられたのかな。
ただ、丸太町橋(2.45kmくらい)で10分50秒だったのでキロ4分25秒ペース。決して遅いとは言えないペースではある。スタート前にふらついていた割には、4分の1まではしっかり走れた。
「やまもとさーん、ポーズ、ボース。」
そう叫ぶと、しっかりポーズ。
先日の駅伝の時の写真も役に立ったようでよかった。
しかしこのあとくらいから、だんだん足が上がらなくなった。あっという間に後続2名に抜かれてしまった。
葵橋のあたりで平田さんが待機。
「マイペース、マイペース!」
今日の私は明らかにオーバーペース。ますます体が重くなっていく。
「もう出雲路橋でやめよか知らん」と本気で考えていた。
出雲路橋にやっと到着、22分22秒。
私が思っていたほどにはタイムは落ちていなかった。
ここから御園橋までの約2.5kmさえがんばれば、最後はゆるやかな下りやから何とかなる。そう自分に言い聞かし、前をしっかり見て走った。たぶんすぐ後ろに、中嶋さんや斉藤さんが迫っているんやろうなあと思いながら・・・。
御園橋の手前で、先頭の石川君と途中抜かれたお二人の写真をしっかり撮ることができた。それまではちょっと三途の川が見えかけていたのだから、よく冷静に撮れたもんです。
御園橋で34分50秒。
残りを12分で走ったら、46分台でゴール。当初の目標がキロ4分45秒ペースで、10km47分半だったのでこれなら上出来。
追い付けませんわー」と言いながらすれちがった中嶋さんとの差は20秒くらいだろうか。
「これは、ゴール前で追いつかれるパターンか・・・。」
気がしっかりしてきたので、後続ランナーも全員写真を撮ることができた。
最後もちょっとがんばったので、ゴール地点の向こうに「三途の川が〜」。
「あかん、あかん、超えたらあかん。」
ゴールは46分50秒。後半は5kmよりちょっとだけ長いけど、24分半ほどかかってしまった。でも、抜かれそうな予感のあった中嶋さん斉藤さんには辛うじて先着した。ほかはなんにもがんばらへんのに、走ることに関してはまだがんばる気持ちが残っている。ええのか悪いのか・・・。
またヨメさんに言われそう。
「アンタはどうでもええようなとこでがんばって、がんばらなあかんとこではなんにもがんばらん。どうゆうこっちゃ!」
中嶋さんのゴール後、ちょっとだけしゃべらせてもらった。
「今日は、夜勤明け対病気中の対決になりましたね」と中嶋さん。
「今日こそ負けると思いましたけど、やっぱり寝てないのはきつかったでしょう。」
「ええ。夜勤明けでもけっこう速く走れるときもあるんですが、今日は全然ダメでした。」
「病人に負けてしまいましたね。」
中嶋さんは11月3日の「丹波ハーフ」を走り、23日の「福知山」に出られるそうだ。「丹波」はうちも出店させてもらうので、応援に行きますね。「福知山」の日は遠くから応援のオーラを送ります。
「遊びですから・・・」とおっしゃっていたけど、「速く走った方が気持ちいいですよー」と私は言いたい。
あっ、中嶋さんのいいとこ分かりました。中嶋さんは私のように一見怪しい初老にも、なんの先入観もなく話しかけて来られる。たぶん誰にでも分け隔てなく。
最初話しかけてこられたときは、よく知らなくてちょっとびっくりしたけど、そういうことがごく当たり前にできる方のようです。
最近の例会では、「中嶋さん来てへんかなあ」と探してしまっています。そういう貴重な存在です。
1kmほどダウンジョグをして、お礼のあいさつをして帰らせてもらった。
帰りに「京都キャロット」によると、のそのそときくちゃんが出てきた。
きくちゃんは日向ぼっこが大好き。
「きくちゃんはネコか?」
くくりつけると「かなん」と文句を言う。
番犬ができないわがまま犬です。
家に帰ると、目の前にネコちゃん。
こないだカラスと残飯の取り合いしてたネコちゃんやね。
私に気付いてあわてて逃げていた。
「写真撮るだけやし、逃げんでもいいのに。」
家に入っていすに座ると、ゲーが出そうなくらいしんどくなってきて動けなくなってしまった。たった10km走っただけやのに・・・。
しばらく座っていると次第にましになり、シャワーをしに。
体重は昼食前とは言え59.3kg。これからの闘病生活を考えると、体重はもうちょっとあった方がいいんかなあとか思ってしまう。
ヨメさんからは「ラーメン作って食べ」と言われたが、そんな元気もなくなってしまった。お湯を沸かしてカップ焼きそば。
10km走っただけでこの疲れ様は、先が思いやられる。
こんなことでは、あかん!
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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