2008年12月04日(木)
「苦しまずに死ぬことですかね」 [雑感]
先日、「2008流行語大賞」の発表があった。
私一押しの、「ビッグピーチ」「ポイしないでください」(ともにリア・ディゾンの言葉)は候補にも入っていなかった。
福田さんの「あなたとは違うんです」が、予想どおりトップ10入り。それ以外で何とかかすっていた(候補に入っていた)のは、柔道石井慧選手の「屁のつっぱり・・・」だけだった。予想、惨敗。
60の候補の中に、「ポ〜ニョ、ポニョポニョ、さかなの子〜♪」というのがあった。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌った、映画「崖の上のポニョ」の主題歌。いくら映画がヒットしたとはいえ、まあこれは当たり前すぎて、トップ10は無理。
それよりも、先週、日テレの「歌謡祭」に出ていた藤巻氏の言葉にビックリ。
藤岡さんが体調悪く、大橋のぞみちゃんと藤巻さんの二人で出場されていた。(藤岡藤巻さんはよく似ていますが、いつも左に立ちギターを弾いているのが藤岡さん、右に立っているのが藤巻さんです。)
歌の前に、司会の堺正章さんが、「将来の夢はなんですかー。」
大橋のぞみちゃん。「先生になることです。」
藤巻氏。「苦しまずに死ぬことですかねー。」
大ベテラン・堺正章さんは、このとんでもない発言をスラーと流していた。さすがです。生放送はこわい。
私もこの一瞬の発言を聞き逃さず聞いた。これがもうちょっと早かったら、候補になってへんかったかなあ。・・・なってへんな。
暗いイメージの言葉はできるだけ選ばないという方針やったはず。それに第一、あの言葉を真剣に聞いていた人がどれだけいたか。
でも、私的には、非常に味わい深い言葉でした。
ついでにもうひとつ。
今年一番衝撃を受けた曲。
森山直太朗の「生きてることが辛いなら」。
♪生きてることがつらいなら いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが 三日とたてば元通り
気が付きゃみんな年取って 同じとこに行くのだから♪
昨日初めて、最後まできちんと聞いた。(フジテレビ、「FNS歌謡祭」)
この曲の最後は・・・。
♪生きてることが辛いなら 嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで 宇宙は小さな水のみ場
生きてることが辛いなら くたばる喜びとっておけ♪
味わい深すぎる。作詞は森山直太朗ではなかった(御徒町凧さん作詞)が、素晴らしい歌いっぷりだった。紅白でも熱唱してほしい。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
メイママさん、前も言ったでしょ。「あしからず」しゃなく、「へへーんだ、言いたいことゆうたったー」・・・、とは書けんわな。
私のブログは、ランニング用品専門店「京都キャロット」の中に入っていますが、いろいろな人のコメントをいただけるとすごくうれしいです。まったく走られない(であろう)メイママさんのコメントも、そういう意味ですごく貴重です。これからもよろしくお願いします。
ところで、私のように今までずっとお気楽に生きてきて「苦難」というものを知らない人間は、「くたばる喜び」もないのでしょうか。
私も森山直太朗の曲をこの前初めて最後まで聴きました。たしか一番初めの「生きてることがつらいなら いっそ小さく死ぬがいい」という詞に対してものすごく論議が起こっていたのでしたね。私もくたばる事が喜びなんだと衝撃を受けました。若いときはひとつ苦難があるとそれを越えたら平穏な生活が待っていると思っていたのですが、最近は神様のもとに召されるその瞬間までいくつもの苦難があるんだろうなと思うようになってきました。だからこそくたばる喜びをとっておくぐらい余裕を持って苦難と向き合えるようになりたいです。私のコメントはいつも固くてすいません。ちっともランニング専門店のブログのコメントではないですよね・・・あしからず